JPH0565503U - 超仕上鉋盤における切粉排除装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】固定テーブルに鉋刃を有する超仕上鉋盤におい
て、木材を切削する時に鉋刃の周辺、刃先部に付着した
微小切粉による切削仕上面の悪化を防ぐ。 【構成】固定テーブル２の下部に固着したブロア１１か
らの送風を風路１３を案内に鉋刃３の刃先部９の長手方
向に向けて送風することにより、鉋刃３の周辺、刃先部
に付着した微小切粉を排除する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は固定テーブルに鉋刃を有する超仕上鉋盤において、切削することによ り発生する微小切粉の排除装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の固定テーブルに鉋刃を有し、前記固定テーブルに対向して木材を送材す るための送材部材を設けた木工用超仕上鉋盤においては、切削する木材の高さに 合わせ、固定テーブルと上方の送材部材の間隔を設定する。 木材を送入すると送材部材により送材され、固定テーブル部の鉋刃により木材 の下面が切削仕上げられる。この時大半の大きな切屑は、固定テーブルの下方に 排出される。しかし切削により発生する微小の切粉が切削後、鉋刃の刃先部分、 及び鉋刃周辺に付着する。この状態のまま切削すると、適正な切屑厚さが得られ ず、かつ、切削仕上面が著しく低下する切削不良が起きていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記したように、従来の固定テーブルに鉋刃を有する超仕上鉋盤においては、 木材を切削することにより発生する微小切粉が切削後、鉋刃の刃先部、及び鉋刃 周辺に付着する。特に連続して多数の木材を切削仕上を行う場合、木材をオート リターンさせ木材の切削仕上を行う場合は、１回目の切削により発生した微小切 粉が切削後、鉋刃周辺に付着したものは、２回目の切削あるいは、返送時に固定 テーブルと切削仕上された木材間で強圧され木材の切削仕上面にキズが付く。ま た、鉋刃の刃先部に切粉が付着すれば、この部分のみ切削されない。しかし、木 材は強圧されているため、木材切削仕上面にスジができる等、微小切粉は切削仕 上面を種々悪化させていた。 本考案の目的は、上記した種々切削仕上面を悪化させる原因となっていた鉋刃 周辺、刃先部に付着した微小切粉を排除することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的は、種々切削仕上面を悪化させる鉋刃の周辺、刃先部に付着した微小 切粉に向けて送風することにより、より効果的に微小切粉を本体外に排除できる よう鉋刃を保持している固定テーブルあるいは固定テーブル支持部材の適所にブ ロアを設け、該ブロアからの送風を案内する風路を形成させることにより達成さ れる。

【０００５】

【作用】

上記のように構成された固定テーブルに鉋刃を有する木工用仕上鉋盤の切粉排 除装置は、木材を送材する送材部材がスイッチをＯＮすることにより電動機によ り回転する。これと同じく固定テーブルあるいは、固定テーブル支持部材の適所 に設けたブロアが回転し、ほぼ鉋刃長手方向にかつ、鉋刃の周辺、刃先部に風路 を介して送風させる。この状態で木材を送材、切削することにより、微小切粉が 発生し、鉋刃の周辺、刃先部に付着する。 付着した微小切粉は前記ブロアから風路を介しての連続送風により、本体外に 排除される。連続した木材の切削、オートリターンによる切削の場合も同様であ る。よって、常時鉋刃の周辺、刃先部は、微小切粉のない状態となり、常に良好 な切削仕上面が得られる。

【０００６】

【実施例】

本考案の一実施例を図１及び図２を用いて説明する。 図において、ベース１上に固定テーブル２を固着し、固定テーブル２の長手方 向のほぼ中央部に鉋刃３を木材４の進行方向（矢印Ａ５）とほぼ直行方向に備え る。固定テーブル２と上方に対向して図示していない電動機を介して回転可に送 材部機６を設け、送材部機６に固着されたコラム７が固定テーブル２に穴嵌合し 、送材部材６が上下摺動可となっている。 送材部材６は、固定テーブル２にネジ嵌合した昇降ネジ８により支持されてい る。固定テーブル２の下部にブロア１１を固着させ、ほぼ鉋刃３の長手方向にか つ、鉋刃３の周辺、刃先部９に送風（矢印Ｂ１０）できるよう風路１３を形成さ せてある。 上記構成において、スイッチ１２をＯＮすると図示しない電動機を介して送材 部材６が回転し、同時に固定テーブル２の下部に固着されたブロア１１が回転す る。このブロア１１の回転により、風路１３を介して矢印Ｂ１０方向にかつ、鉋 刃３の周辺、刃先部９に送風が開始される。 次に木材４を送入すると、送材部材６により矢印Ａ５方向に送材され、鉋刃３ により木材４の下面が切削仕上られる。この時の大半の大きな切屑は、固定テー ブル２の下方に排出される。この時、固定テーブル２上の鉋刃３の周辺、刃先部 ９に付着する微小切粉は常時ブロア１１から風路１３を介しての送風により本体 外に排除される。 よって、常時良い切削仕上面が得られる。また風路１３を屈曲可能とすること により、送風の方向変換可となり、より有効な切粉排除が可能となる。 尚、鉋刃３を固定する部材は、固定テーブル２の他に、回転テーブルあるいは 、鉋刃３の長手方向に移動する移動可能テーブルでも目的は達成できる。

【０００７】

【考案の効果】

本考案によれば、固定テーブルあるいは、固定テーブル支持部材の適所にブロ アを配設し、ほぼ鉋刃長手方向に、かつ鉋刃の周辺、刃先部に容易にかつ、有効 に常時送風できるよう風路を形成させた。 よって、切削により発生した微小切粉は、ブロアから風路を介しての送風によ り、本体外に排除されるため、微小切粉による切削仕上面の悪化がなくなり、常 に良い切削仕上面が得られる。 またブロアからの風を風路を形成して案内するようにしたため、ブロアの取付 位置、ブロアの収納スペースにとらわれることがなくなり、より有効に鉋刃の周 辺、刃先部に送風することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の切粉排除装置の一実施例を示す正面図
である。

【図２】図１のＣ矢視図である。

【符号の説明】

２ 固定テーブル ３ 鉋刃 １１ ブロア １２ スイッチ １３ 風路

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 木材を支持する固定テーブルと該固定テ
   ーブルに木材の表面を切削する鉋刃を設け、前記固定テ
   ーブルに対向して木材を送材するための送材部材を有す
   る超仕上鉋盤において、前記固定テーブルあるいは、固
   定テーブル支持部材の適所にブロアと、前記ブロアから
   の送風を鉋刃の刃先部の長手方向へ案内する風路を設け
   たことを特徴とする超仕上鉋盤の切粉排除装置。