JPH0565336U - 幼児用飲用器 - Google Patents

幼児用飲用器

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JPH0565336U
JPH0565336U JP1649592U JP1649592U JPH0565336U JP H0565336 U JPH0565336 U JP H0565336U JP 1649592 U JP1649592 U JP 1649592U JP 1649592 U JP1649592 U JP 1649592U JP H0565336 U JPH0565336 U JP H0565336U
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notch
ring
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哲郎 須田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器に外嵌されるハンドルが容易に軸線方
向、周方向に所定位置にもたらすことのできる幼児用飲
用器を提供することを目的とする。 【構成】 上部外周面に環状突部2を、そして開口縁と
該環状突部2との間にねじ部5を有するコップ状の容器
本体1と、上方より該容器本体1に外嵌され上記環状突
部2に係止されるリング体7に把手8が設けられたハン
ドル6と、上記ねじ部5に螺着されて上記ハンドル6の
容器本体1からの外れを防止するアダプタ11とを備え
るものにおいて、上記環状突部2には少なくとも上方に
解放された切欠部3が形成され、リング体7は上記切欠
部3に収められる突起部10が内面に設けられていると
共に少なくとも該突起部10の上記切欠部3での収容高
さに相当する寸法だけ弾性拡径変形可能な寸法に弾性材
料で作られている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は幼児が両手で把めるハンドルのついた幼児用飲用器に関するものであ る。
【0002】
【従来の技術】
幼児が哺乳びんやコップを自分で支えて使用できるようになるための訓練が行 える飲用器が広く使用されている。
【0003】 この飲用器はコップ状の容器本体の上部に形成されたねじ部にアダプタを螺着 し、容器本体に形成された環状突部と上記アダプタとの間でハンドルのリング体 を保持している。ハンドルはそのリング体に、例えば一対の把手が設けられてい て、幼児はこの把手を両手で握んで該飲用器を使用する。容器本体の外周面には 、通常、幼児が好む絵、図柄等が描かれており、この絵等が正面となるように上 記把手は位置づけられている。この位置づけは、環状突部に形成された切欠部に 、リング体内面に設けられた係止用の突起部が収められることによりなされてい る。
【0004】 かかる飲用具は容器本体をコップとして使用することもできるが、容器本体の 開口縁とアダプタとの間で乳首のフランジ部を挟持するようにすれば哺乳びんと しても使用できるようになっているものも多い。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、母親がこの飲用器の各部材を組み立てるときに、上記リング体 の突起部が比較的小さいためにこれに気が付かず、該突起部を環状突起の切欠部 の位置に一致させることなくハンドルを取りつけアダプタを締めてしまうことが 多い。この場合、突起部が環状突起に無理に押しつけられるために、ハンドルは 軸線方向に十分に嵌め込まれずに浮いた状態となり、これをアダプタが抑えつけ てロックしてしまうこととなる。したがって、ハンドルは最早周方向に位置修正 はできず、また、哺乳びんとしての使用の際には、アダプタが十分に軸方向の所 定位置にまで締め込まれていないため乳首のフランジ部を十分に挟持できなくな って、漏れを生ずることにもなる。
【0006】 本考案は、かかる問題を解決し、仮に突起部が切欠部に一致しない状態でハン ドルが取りつけられても、哺乳びんとしての使用時に漏れがなく、また、アダプ タを取りつけた後でも、ハンドルの周方向位置修正を可能とする幼児用飲用器を 提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案によれば、上記目的は、上部外周面に環状突部を、そして開口縁と該環 状突部との間にねじ部を有するコップ状の容器本体と、上方より該容器本体に外 嵌され上記環状突部に係止されるリング体に把手が設けられたハンドルと、上記 ねじ部に螺着されて上記ハンドルの容器本体からの外れを防止するアダプタとを 備えるものにおいて、上記環状突部には少なくとも上方に解放された切欠部が形 成され、リング体は上記切欠部に収められる突起部が内面に設けられていると共 に少なくとも該突起部の上記切欠部での収容高さに相当する寸法だけ弾性拡径変 形可能な寸法に弾性材料で作られていることによって達成される。
【0008】
【作用】
かかる本考案の幼児用飲用器にあっては、リング体の突起部が容器本体の環状 突部の切欠部に一致しない好ましくない状態でハンドルを嵌着し、しかる後アダ プタを螺着した場合には、上記リング体はアダプタによって軸方向下方に押しつ けられるために上記突起部が半径方向に環状突部に強く圧せられる。その結果、 リング体は突起部にて環状突部からの反力を受けてその方向に弾性拡径変形する 。したがって、拡径したリング体はアダプタによって容易に軸方向の所定位置ま で押し込められるので、アダプタも所定位置にまで締め込まれ、哺乳びんとして の使用時にも漏れがない。また拡径変形したリング体はハンドルにて回転力を与 えられることにより、比較的小さな摩擦力を伴うだけで所定位置まで回転でき、 突起部が切欠部に係合する所定位置にもたらされる。
【0009】
【実施例】
以下、添付図面にもとづき、本考案の実施例を説明する。
【0010】 図1において、1はコップ状の容器本体であり、該容器本体1の上部外周面に は段状の環状突部2が設けられている。該環状突部2には、直径線上にて対向す る位置に一対の切欠部3が上下に開放して形成されている。また、上記容器本体 1は、開口縁4と上記環状突部2との間に、雄ねじ部5が設けられている。また 、上記容器本体1はその外周面に、幼児が好む絵、図柄等が描かれている。
【0011】 ハンドル6はリング体7と把手8とを有している。リング体7は、容器本体1 に外嵌された際に、環状突部2と係止する段部9を上縁部に有し、かつ内面には 直径線の対向位置に上記切欠部3に収容される突起部10が設けられている。該 対向せる一対の突起部10はリング体7の周方向のどの位置にあってもよいが、 本実施例の場合、把手8に対応する位置に設けられている。また、上記突起部1 0はその形状に特に限定がないが、切欠部3への入りを円滑にするために、周方 向端部及び下端部を曲線で形成してリング体7との接続を連続的にしておくのが 好ましい。
【0012】 上記容器本体1の環状突部2に形成された切欠部3と、これに収まるハンドル 6の突起部10とは、互いに係合した状態で幼児がハンドル6を両手でもったと きに、上記容器本体1に描かれた絵等が幼児に対して正面にくるような位置関係 に定められている。
【0013】 上記ハンドル6のリング体7は、拡径方向の外力を受けた際に少なくとも上記 突起部10の位置にて該突起部10が切欠部3内にあるときの収容高さに相当す る寸法だけ弾性拡径するような肉厚寸法に弾性材料で作られている。
【0014】 図1において、11は容器本体1の雄ねじ部5に螺合される雌ねじ部12を下 部内面にもったアダプタである。該アダプタ11は上部が下部に比して小径に形 成され、該上部の外周面に雄ねじ部13が設けられている。さらに、上記アダプ タ11は、下部の外周面に、周方向の適宜複数箇所に締めつけ時のひっかかりを もたらすための突起14が設けられていると共に、内面には、後述の乳首を選択 的に取りつけるための該乳首のフランジ部を押さえるための、平坦部もしくは膨 出部15が形成されている。
【0015】 乳首16は下縁にフランジ部17を有し、該フランジ部17の外径は上記容器 本体1の開口部の外径にほぼ等しいかあるいはやや大きめに作られている。
【0016】 さらに、本実施例では、上記乳首16を使用しないときに、アダプタ11の雄 ねじ部13に螺着されるキャップ18をも備えている。
【0017】 かかる構成の本実施例の飲用器を、例えば哺乳びんとして使用する場合には、 次の要領で組み込まれる。
【0018】 ハンドル6を、そのリング体7の突起部10が容器本体1の環状突部2の 切欠部3に一致するようにして上方から嵌め込み(図2参照)、リング体7の段 部9を環状突部2に係止せしめる(図3、図4参照)。
【0019】 次に、フランジ部17が容器本体1の開口縁に載るように乳首16を位置 せしめる。
【0020】 しかる後に、アダプタ11を乳首16が貫通するようにして容器本体1の 雄ねじ部5に螺着し、該アダプタ11の膨出部15と上記容器本体1の開口縁と の間で上記乳首16のフランジ部17を挟持する。
【0021】 かくして、本実施例の飲用器は、把手8を握ることにより哺乳びんとして 使用可能となる。
【0022】 しかし、上記において、突起部10と切欠部3とが一致しない位置で、 ハンドル6を嵌め込んだ場合には、にてアダプタ11がリング体7を下方に押 すことなる。その結果、突起部10は環状突起2の外周面に当接し、リング体7 は上記突起部10にて環状突起2からの反力Pを受ける(図5参照)ようになり 、その方向に弾性拡径変形する。したがって、リング体7はアダプタ11からの 押圧力により所定の軸方向位置にもたらされる。すなわち、アダプタ11も軸方 向所定位置にくるようになり、乳首16のフランジ部17をしっかりと挟持する ようになる。
【0023】 さらには、上記拡径したリング体7へ把手8により回転力を加えると、リ ング体7はアダプタ11との間には軸方向の拘束力がないために、突起部10と 環状突部2との間に多少の摩擦力を伴うものの、容易に回転して、突起部10は 切欠部3の位置にきて係止する。かくして、周方向の位置修正を行って、幼児は 容器本体の絵等を正面に見ながら哺乳びんを使用できるようになる。
【0024】 上述の実施例は本考案の一例を示すものであり、本考案はこの実施例には限定 されない。
【0025】 ハンドルに設けられる把手は、リング体の直径線上の対向位置に一対であるこ とを要せず、片手で使用するための一つの把手であってもよい。また、リング体 に形成される突起部も一つ形成されるだけでも十分である。さらに、突起部が二 つ形成される場合、それらは実施例のごとく直径線上にある場合に限らず、一方 の突起部を通る一本の直径線上で上記一方の突起部に対向する位置に対し90° の範囲に他方の突起部を設ければ、上記直径線方向成分をもった方向に弾性拡径 変形可能なので、本考案の効果を得られる。
【0026】
【考案の効果】
本考案は、以上のごとく、突起部を直径線上の対向位置に有するハンドルのリ ング体を、上記直径線方向に弾性拡径可能としたことにより、アダプタは常時所 定の軸方向位置にもたらされるのでリング体の突起部が所定位置になくとも、哺 乳びんとしての使用時における漏れがなくなると共に、ハンドルは周方向に位置 修正が容易になされるので絵等を正面に見て幼児はよろこんで飲用器を使用する ようになるという効果をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の飲用器の各部材の分離状態
における部分断面正面図である。
【図2】図1の飲用器のリング体と環状突部近傍の拡大
縦断面図である。
【図3】図2の部材が互いに係合したときの縦断面図で
ある。
【図4】図2の部材が互いに係合したときの横断面図で
ある。
【図5】図1の飲用器のリング体の拡大底面図である。
【符号の説明】
1 容器本体 2 環状突部 3 切欠部 5 ねじ部 6 ハンドル 7 リング体 8 把手 10 突起部 11 アダプタ

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部外周面に環状突部を、そして開口縁
    と該環状突部との間にねじ部を有するコップ状の容器本
    体と、上方より該容器本体に外嵌され上記環状突部に係
    止されるリング体に把手が設けられたハンドルと、上記
    ねじ部に螺着されて上記ハンドルの容器本体からの外れ
    を防止するアダプタとを備えるものにおいて、上記環状
    突部には少なくとも上方に解放された切欠部が形成さ
    れ、リング体は上記切欠部に収められる突起部が内面に
    設けられていると共に少なくとも該突起部の上記切欠部
    での収容高さに相当する寸法だけ弾性拡径変形可能な寸
    法に弾性材料で作られていることを特徴とする幼児用飲
    用器。
  2. 【請求項2】 リング体は把手がリング体の直径線上の
    対向位置に一対をなして設けられていると共に該把手に
    対応する周方向位置に突起部が一対設けられ、環状突部
    には直径線上の対向位置に一対の切欠部が形成されてい
    ることとする請求項1または請求項2に記載の幼児用飲
    用器。
  3. 【請求項3】 リング体は周方向の第一位置及び直径線
    上で該第一位置に対向する位置から90°以内にある第
    二位置の二箇所に突起部を有し、環状突部は上記リング
    体の第一位置及び第二位置に対応する間隔をもった二箇
    所に切欠部が形成されていることとする請求項1または
    請求項2に記載の幼児用飲用器。
  4. 【請求項4】 リング体の突起部はハンドルに対応する
    周方向位置に設けられていることとする請求項1ないし
    請求項3のうちの一つに記載の幼児用飲用器。
  5. 【請求項5】 突起部は周方向の両端が曲線でリング体
    内面に接続されていることとする請求項1ないし請求項
    4のうちの一つに記載の幼児用飲用器。
  6. 【請求項6】 突起部は下端が曲線でリング体内面に接
    続されていることとする請求項1ないし請求項5のうち
    の一つに記載の幼児用飲用器。
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JP2010524793A (ja) * 2007-04-27 2010-07-22 マーパ ゲーエムベーハー グミ ウント プラスティークヴェルケ 子供用の飲料ボトルまたは子供用飲料カップのための閉鎖システム
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