JPH0565051A - ウエビング材料 - Google Patents

ウエビング材料

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Publication number
JPH0565051A
JPH0565051A JP3217780A JP21778091A JPH0565051A JP H0565051 A JPH0565051 A JP H0565051A JP 3217780 A JP3217780 A JP 3217780A JP 21778091 A JP21778091 A JP 21778091A JP H0565051 A JPH0565051 A JP H0565051A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
webbing
filament
webbing material
acrylic
present
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3217780A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshikazu Terakawa
寿和 寺川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP3217780A priority Critical patent/JPH0565051A/ja
Publication of JPH0565051A publication Critical patent/JPH0565051A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Woven Fabrics (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 擦れによる衣服への汚染などの実用上の問題
がなく、かつ、色彩鮮かなファッション性のあるシート
ベルトのウェビング材料を提供すること。 【構成】 引掛強度が4g/d以上で、引掛伸度が20
%以上でかつ、引掛強伸度積が100以上の物性を有す
ることを特徴とする、従来のものにくらべて、耐摩耗性
が著しく改善されたアクリルフィラメントを織物、又は
編地にして、染色、縫製加工を施した、ウェビング材お
よび、ウェビング用カバー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シートベルト用ウェビ
ング材料に関する。さらに詳しくは、色彩鮮かなファッ
ション性があり、かつ、実用性に優れたウェビング材料
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】乗員の安全を確保するために、身体に直
接適用されているベルトとして、航空機、車両用などの
シートベルトがある。最近シートベルトの着用意識が高
揚すると共に、ファッション性に優れ、車両内のシート
カバーなどの装備品と調和のとれたウェビングおよびウ
ェビング用カバーの要求が高まっている。
【0003】シートベルトとして用いられるウェビング
は、乗員の衣服と接触するために、衣服が汚れる、ウェ
ビングとの摩擦でテカる、ピリングが発生するなどの問
題点が生じたり、夏場など、ウェビングが直接皮膚に接
触する場合には、不快感や、時には、摩擦により皮膚に
障害を起こすなどの問題を解決する目的で、ウェビング
カバーなどを使用している。 このようなウェビング用
カバーは、色彩鮮やかなファッション性を考慮し、染色
鮮明性に優れ、かつ良好なソフト感のあるアクリルフィ
ラメントを用いた織物、編地などで作られているが、従
来のアクリルフィラメントでは、衣服との摩耗によるピ
リングの発生や、衣服への汚染などの問題が充分に解決
していないのが現状である。
【0004】また、ウェビング材自身について、現在
は、ポリエステル織物で作られ、単色のものが殆んどで
あり、色彩鮮やかなウェビングは、数少ない。特開昭6
2−139741号公報には、ポリエステル繊維に含有
させる酸化チタンの量を制御して、シートベルトの長さ
方向全体に、濃淡のストライプ模様を付与する方法が開
示されている。
【0005】上記の方法では、ファッション性の面で満
足いくものではない。染色鮮明性に優れたアクリル繊維
を用いたウェビングは、残念ながら、耐摩耗性の面から
商品化されていないのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、色彩鮮やか
で、ソフト感がありファッション性に優れ、かつ、耐摩
耗性にすぐれ、衣服などへの汚染の問題のないウェビン
グ材料を提供しようとすることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、アクリルフ
ィラメントに優れた耐摩耗性を付与することができる糸
質について、鋭意研究を重ねた結果、引掛物性をある値
以上有するアクリルフィラメントは、極めて良好な耐摩
耗性を、従来のアクリルフィラメントにプラスさせるこ
とが可能であることを見い出し、本発明に到達したので
ある。
【0008】すなわち、アクリルフィラメントからなる
ウェビング材料であって、上記アクリルフィラメントが
引掛強度4g/d以上、引掛伸度20%以上、かつ、引
掛強伸度積100以上の物性を有することを特徴とする
ウェビング材料、である。本発明に用いるアクリルフィ
ラメントは、引掛強度4g/d、引掛伸度20%以上、
引掛強伸度積100以上の物性を有するものであり、従
来のアクリルフィラメントと同様に、染色鮮明性にすぐ
れ、ソフト感のある手触りと風合を兼ねそなえたもので
ある。
【0009】本発明にいう、ウェビング材料とは、ウェ
ビング材自身およびウェビング用カバーをいう。本発明
のウェビング材は、ウェビング材の要求強度を考慮し
て、アクリルフィラメントを表皮材料とし、ポリエステ
ルフィラメントを芯材料とし、両者を一体化させた構造
体である。
【0010】例えば、図1にモデル的に示した断面図の
ような、三層織構造体(第1層および第3層を構成する
織物に、アクリルフィラメントを用い、第2層を構成す
る織物に、ポリエステルフィラメントを用いたもので各
層が、とじ糸で接合された構造体)が好ましい。上記三
層織構造体のウェビング材は、ポリエステルフィラメン
トが芯材料であるため、アクリルフィラメントの通常の
染色処法で着色が可能である。
【0011】本発明のウェビング用カバーは、アクリル
フィラメントを、従来通りの一般的方法で、織物、編地
にし、染色を行った後、筒状に縫製するなどして、ウェ
ビング用カバーを得ることができる。また、クッション
性を上げる目的で、ウレタンフォームなどの柔軟物を内
側に付けたウェビング用カバーとしてもよい。
【0012】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明する。なお、物性の測定は、以下の方法に準じて行っ
た。 (1)アクリルフィラメントの引掛強伸度 ショッパー型引張試験機を用い、試料長は、50cm、
引張速度は、50cm/分で行った。 (2)染色布の摩擦堅牢度 JIS.L−0849に準じ、摩擦試験機II型を用い
て、染色後の摩擦堅牢性を測定した。 (3)ウェビングの引張強さ JIS.D−4604に準じて測定した。
【0013】
【実施例1】表1に示した規格、物性のアクリルフィラ
メントで、三層織構造体の第1層および第3層の織物を
構成し、第2層は、資材用ポリエステルフィラメントの
1000d/192fを用いて織物を構成し、とじ糸と
して、上記アクリルフィラメントと同様の150d/6
0fを用いて、三層織構造体を得た。
【0014】次いで、通常のアクリルフィラメントの染
色処法(カチオン染料、染料濃度5%owf,浴比1:
70,90分間ボイル)で染色し、ウェビング材用染色
布を得た。得られた染色帛の摩擦堅牢度および、ウェビ
ング材の引張強さの評価を行い、表1に示す。
【0015】
【比較例1】表1に示した規格、物性の従来のアクリル
フィラメントを用いて、実施例1と同様にして、三層織
構造体を作成し、同様に染色して染色布を得て、摩擦堅
牢度および引張強さを評価した。その結果を、表1に示
す。表1に示すごとく、本発明のウェビング材は、充分
な引張強さを示すとともに、摩擦堅牢性に優れているこ
とがわかる。
【0016】
【実施例2】表2に示した引掛物性を有するアクリルフ
ィラメントを用いて、目付100g/m3 の紗織物を製
織し、実施例1と同条件下で染色し、ウェビング用カバ
ーに用いる布帛を得た。得られた布帛について、摩擦堅
牢度を評価し、表2に示す。
【0017】
【比較例2】実施例2と同デニール/同フィラメントの
従来のアクリルフィラメントを用い、実施例2と同様に
布帛を得て評価を行った。その結果を、表2に示す。表
2に示すごとく、本発明のウェビング用カバーに用いる
布帛は、摩擦堅牢度に優れていることが明白である。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
【発明の効果】本発明のウェビング材料は、摩擦堅牢性
にすぐれており、擦れなどによる衣服への汚染がなく、
特に湿潤時の摩擦堅牢性にすぐれた効果を発揮する。ま
た、本発明のウェビング材料は、従来のアクリルフィラ
メントと同様に、色彩鮮やかな染色性にすぐれ、ソフト
感な手触りでファッション性に富んだ従来にないウェビ
ング材料である。
【0021】本発明のウェビング材料の普及は、ドライ
バーのシートベルト着用率を高め、交通災害の低減に寄
与するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】三層織構造体をモデルに示す断面図である。
【符号の説明】
1……第1層 2……第2層 3……第3層 4……縦 糸 5……緯 糸 6……とじ糸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリルフィラメントからなるウェビン
    グ材料であって、上記アクリルフィラメントが引掛強度
    4g/d以上、引掛伸度20%以上、かつ、引掛強伸度
    積100以上の物性を有することを特徴とするウェビン
    グ材料。
JP3217780A 1991-08-29 1991-08-29 ウエビング材料 Withdrawn JPH0565051A (ja)

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JP3217780A JPH0565051A (ja) 1991-08-29 1991-08-29 ウエビング材料

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