JPH0564839A - プラスチツク系成形体の金属調着色法 - Google Patents

プラスチツク系成形体の金属調着色法

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Publication number
JPH0564839A
JPH0564839A JP22921391A JP22921391A JPH0564839A JP H0564839 A JPH0564839 A JP H0564839A JP 22921391 A JP22921391 A JP 22921391A JP 22921391 A JP22921391 A JP 22921391A JP H0564839 A JPH0564839 A JP H0564839A
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JP
Japan
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molded body
coloring
metallic
grain
metal powder
Prior art date
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Pending
Application number
JP22921391A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Kamotani
大 加茂谷
Takashi Sugizaki
孝 杉崎
Tadayoshi Kitagawa
忠義 北川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshikawa Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Yoshikawa Kogyo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Yoshikawa Kogyo Co Ltd filed Critical Yoshikawa Kogyo Co Ltd
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  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラスチック系基材からなる成形体表面を、
比較的簡単にしかも優れた金属調の仕上げ表面とするた
めの方法の提供。 【構成】 プラスチック系素材に金属粉粒を混合した材
料からなる成形体の表面を機械的にあるいは化学的にプ
ラスチック系素材を減少あるいは除去して金属粉粒を表
面に露出させた後、その露出した金属粉粒に発色,着色
処理を施し、さらには、その表面にクリヤー塗料を塗布
することによって、プラスチック系基材に混合添加され
る金属粉粒独自の色調に加えて、色付化合物が複合され
た独特の色調が得られ、従来の着色法に比べ、特別の設
備を必要とせず、簡便かつ低コストであり、さらには、
成形体の形状にあまり制限されず、着色が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築部材,インテリア
・エクステリア等のプラスチック及びプラスチック複合
材料の成形体の表面を金属調に発色,着色する美粧,装
飾加工法に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチック及びプラスチック複合材表
面を金属調に仕上げる方法として、例えば、特開昭50
−15319号公報、特開昭50−80239号公報、
特開昭55−88885号公報、特開平2−22805
8号公報、特開平2−163359号公報等に開示され
ているように、成型後メタリック塗装,めっき,蒸着,
溶射等による表面処理をベースとする多くの付加加工法
が提案されている。
【0003】しかしながら、かかる手段では二次加工に
よる工程増とコスト高を伴う。
【0004】一方、成形体の物性改善という別の目的
で、プラスチック成形体に強度、導電性,耐摩耗性等の
特性を付与する手段として、成型工程中で金属粉粒を混
合する成型法も多方面で行われているが、その含有金属
粉粒を成形体表面の装飾加工等にも積極的に利用しよう
とする例はなく、製品の装飾外観向上にはほとんど寄与
していないのが通常である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、プラ
スチック系基材からなる成形体表面を比較的簡単に、し
かも優れた金属調の仕上げ表面とするための有効な手段
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、プラスチック
系素材に金属粉粒を混合した材料からなる成形体の表面
からプラスチック系素材を除去して金属粉粒を表面に露
出させた後、その露出した金属粉粒に発色,着色処理を
施すことを特徴とする。
【0007】さらに、露出した金属粉粒に発色,着色処
理を施したのち、その表面にクリヤー塗料を塗布するこ
ともできる。
【0008】本発明を適用するプラスチック基材として
は、熱可塑性,熱硬化性を問わず適用でき、またプラス
チック系複合材も種々の強化複合材を対象とし得る。
【0009】混合する金属の種類は、主に金属の固有色
及び成形体の表面に突出分布する金属粉粒に対する発色
反応での色調等により適宜選択でき、例えば、銅古錆色
調に対しては、純銅,アルミブロンズ,丹銅等の金属粉
末が適用できる。
【0010】通常のプラスチック系基材に対して特性を
付与する破砕粒状、成形球状あるいはそれらの混合体の
形状等、任意の形状のものを使用できる。その金属の粒
度と配合量については、プラスチック系基材の粘性等の
物性,金属の比重等の物性さらには成型の手段により、
金属粉粒のプラスチック系基材中の分散状況、特に成形
体表面への分布に左右されるため、かなりの幅があり特
に限定はできない。
【0011】通常適用する金属粉末の粒度としては0.
01〜0.1mmの範囲、配合量としてはプラスチック
系基材重量に対して10〜100%(外比)の範囲であ
る。成形体の強度アップ等の物性改善を同時に考慮する
場合には、プラスチック系基材への金属粉体の分散状態
としては、できるだけ全体に均一に分布させることが重
要となる。このような均一分布成型では、成形体表面の
金属質感の創成上から、金属粉粒の配合量は30%以上
が好ましい。
【0012】プラスチック及びプラスチック複合材料の
強度,耐摩耗性のアップ及び変形率減少等の成形体特性
改善のため金属粉粒を添加する際、予め成型後の表面の
金属調発色,着色の仕上がり効果を考慮して、成型法・
プラスチック系基材の選定及び金属の種類,粒度及び配
合量等を設定し、適正な成型を行うものであり、かかる
プラスチック系基材と配合する金属粉粒の条件は、注
型,押出,射出等の各種成型法に対応して適合させ得
る。
【0013】一方、成形体表面の発色,着色状態を重視
する場合は、傾斜不均一分布を構成するのに有効な成型
手段の採用も考えられる。たとえば、比重差大で粒度も
粗い金属粉粒の選択と、沈降分離を狙った注型成型、あ
るいは回転成型等の表面への傾斜濃縮成型等である。こ
のような不均一分布成型では、金属粉粒の配合量は30
重量%以下に低減できる。
【0014】成形体表面層におけるプラスチック系素材
を除去するための手段としては、任意の機械的ないし化
学的な手段、例えば、成型後、溶剤による表面のプラス
チック部の溶解、研掃材によるブラストあるいはブラッ
シング等が用いられる。
【0015】
【作用】図1および図2は、本発明による作用を説明す
るための図である。
【0016】図1は表面層を除去する前の成形体の表面
を断面によって示す。
【0017】同図に示すように、表面層はプラスチック
系素材1中に金属粉粒2が比較的密に分布している。
【0018】図2は本発明に従って機械的にあるいは化
学的に除去した後の表面層を断面によって示す図であ
る。
【0019】同図に示すように、機械的あるいは化学的
な手段によって処理した後、表面のプラスチック系素材
1が減少あるいは除去された結果、その部分は凹部3と
なり、残留突出する金属粉粒2が表面に露出して凸部を
形成して反応し易い活性な金属表層となる。
【0020】かかる金属表層での発色,着色のための物
理的ないし化学的処理は、選択的に有効に働く結果につ
ながり、乾式あるいは湿式酸化法等簡単な工程での経済
的な着色法を提供できる。
【0021】なお、本発明による発色,着色状態を安定
して維持しようとする時は、上記の発色,着色後、耐候
性のあるクリヤー塗料を塗布して対応することができ
る。
【0022】
【実施例】
実施例1 直径30cm、厚さ15mmの円盤に馬の首像を立体状
に配置した壁掛を本発明によって製造した。
【0023】プラスチック系基材として2液硬化性ポリ
エステル樹脂を用い、金属粉として50〜10μmのも
のが99.5重量%、残部の0.5重量%が50μm以
上の粒度分布を有する銅粉を30重量%(外比)添加配
合し、ハンドミキサーにより撹拌混合後、液状で真空脱
泡の上、注型法によってシリコン製の型枠に流し込み成
型を行った。
【0024】脱型後、成形体表面を空気圧5kg/cm
2 の条件でスチールグリットによるブラスチングを行っ
た後、110℃に維持された空気酸化炉内に60分間維
持して黒系銅古色調に発色処理した。更に、メタリック
調の光輝を強調させるため凸面を主体にサンドペーパー
で軽く研磨して発色仕上げを行った。その結果、質量感
のある金属着色被膜の性状を有する壁掛を得ることがで
きた。
【0025】実施例2 高さ30cm、胴径14cmのフクロウ像を本発明によ
って製造した。
【0026】成型は表層並びにバックアップ用の2種類
からなるプラスチック素材をガラス繊維に含浸させ、F
RPハンドレイアップ法によって、積層し、半割、接合
の条件で処理して中空体像とした。表層のポリエステル
樹脂には、50〜100μmのものが99.5重量%、
残部の0.5重量%が50μm以下の粒度分布を有する
丹銅粉を100重量%(外比)添加配合し、混合したの
ち、これを表層のガラス繊維に刷毛により塗布、含浸さ
せて表面層を形成した。以降の工程は実施例1に準じて
行い、その後の発色処理は弱塩基溶液塗布、乾燥後、弱
酸溶液塗布とし銅緑青調を形成した。更に、着色被覆の
安定,保護のため、耐候性クリヤー塗料により、封孔処
理を施した。
【0027】
【発明の効果】本発明の着色法によって、以下の効果を
奏することができる。
【0028】(1)プラスチック系基材に混合添加され
る金属粉粒独自の色調に加えて、色付化合物が複合され
た独特の色調が得られる。
【0029】(2)従来の着色法に比べ、特別の設備を
必要とせず、簡便かつ低コストである。
【0030】(3)成形体の形状にあまり制限されず、
着色が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 表面層を除去する前の成形体の表面を断面に
よって示す。
【図2】 表面層を減少あるいは除去した後の表面層を
断面によって示す。
【符号の説明】
1 プラスチック系基材 2 金属粉粒 3 凹部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック系素材に金属粉粒を混合し
    た材料からなる成形体の表面からプラスチック系素材を
    除去して金属粉粒を表面に露出させた後、その露出した
    金属粉粒に発色,着色処理を施すプラスチック系成形体
    の金属調着色法。
  2. 【請求項2】 プラスチック系素材に金属粉粒を混合し
    た材料からなる成形体の表面からプラスチック系素材を
    除去して金属粉粒を表面に露出させた後、その露出した
    金属粉粒に発色,着色処理を施したのち、同表面にクリ
    ヤー塗料を塗布するプラスチック系成形体の金属調着色
    法。
JP22921391A 1991-09-09 1991-09-09 プラスチツク系成形体の金属調着色法 Pending JPH0564839A (ja)

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JP22921391A JPH0564839A (ja) 1991-09-09 1991-09-09 プラスチツク系成形体の金属調着色法

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JP22921391A JPH0564839A (ja) 1991-09-09 1991-09-09 プラスチツク系成形体の金属調着色法

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JPH0564839A true JPH0564839A (ja) 1993-03-19

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JP22921391A Pending JPH0564839A (ja) 1991-09-09 1991-09-09 プラスチツク系成形体の金属調着色法

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JP (1) JPH0564839A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6343186B1 (en) 1999-06-18 2002-01-29 Fuji Photo Film Co., Ltd. Lens-fitted film unit
JP2006110398A (ja) * 2004-10-12 2006-04-27 Kan Taniguchi 金属粉体塗装方法および金属粉体塗装部材

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6343186B1 (en) 1999-06-18 2002-01-29 Fuji Photo Film Co., Ltd. Lens-fitted film unit
JP2006110398A (ja) * 2004-10-12 2006-04-27 Kan Taniguchi 金属粉体塗装方法および金属粉体塗装部材

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