JPH056435Y2 - - Google Patents

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JPH056435Y2
JPH056435Y2 JP1988012225U JP1222588U JPH056435Y2 JP H056435 Y2 JPH056435 Y2 JP H056435Y2 JP 1988012225 U JP1988012225 U JP 1988012225U JP 1222588 U JP1222588 U JP 1222588U JP H056435 Y2 JPH056435 Y2 JP H056435Y2
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plate
axial direction
molded packing
mass
packing
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、各種の回転駆動系に生起される振動
を吸収抑制する動的吸振器に関するものである。
〔従来の技術〕
従来から、たとえばVTRなどの小型モータの
駆動系に取り付けられる小型の吸振器として第2
図ないし第4図に示すように、それぞれ環状にな
るプレート11とマス12を同心状に軸方向に並
べ、該プレート11とマス12の間に環状の弾性
体(13、ゴム)を配して該弾性体13をプレー
ト11およびマス12の双方に加硫接着してなる
ものが知られている。プレート11およびマス1
2のそれぞれには等配状(図では各4等配)に窓
部11a,12aが穿設されて該窓部11a,1
2aに弾性体13の一部が係合し、さらにプレー
ト11に対しては反対側の端面まで弾性体13の
一部が廻り込んでおり、当該吸振器はこのような
構造を備えてプレート11およびマス12のそれ
ぞれと弾性体13との接着力の強化を図つてい
る。
上記吸振器は、マス12の外径寸法を実寸で30
mm弱とするほど全体に小型になり、たとえば第5
図に示すように、VTRのビデオシリンダ(14、
ドラム)を回転させるシヤフト15の一端にマグ
ネツト17および電磁コイル18などよりなるモ
ータ16とともに組み付けられ、該モータ16の
駆動によつて回転するシヤフト15に生じる捩り
振動を共振作用によつて吸収抑制する働きをな
す。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記従来の吸振器において、弾性体13は、そ
の外径寸法をプレート11やマス12の外径寸法
より小さく設定されてその外径面がプレート11
やマス12の外径面より内径側へ引つ込んだ形状
となつており、またその一部を窓部11a,12
aに係合させたり、プレート11の反対側の端面
に廻り込ませていることから、全体としてかなり
複雑な形状となつている。またこの弾性体13が
きわめて小さな部品であることはマス12との大
きさの比較から明らかである。ちなみに該弾性体
13のプレート11とマス12に挟まれた断面矩
形状の主要部分の大きさは、一例として外径17
mm、内径12mm、幅(軸方向の厚さ)0.9mm程度に
過ぎない。したがつてこのような複雑かつ小型に
なる弾性体13を高精度に加硫成形するに際して
は多くの手間と慎重な作業が必要となり、成形型
についても多くの型割りが必要となつて製造コス
トが高騰する問題を有している。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は以上の点に鑑み、構造が簡単で容易に
製造し得る用途同種の動的吸振器を提供せんとす
るものであつて、この目的を達成するため、円筒
部の軸方向一方の端部に内周方向へ向けて環状の
フランジを設け、前記フランジの内周側の端部に
軸方向一方へ向けて円筒形の支持部を設けたプレ
ートと、前記支持部の外周側に嵌着された成形パ
ツキンと、前記成形パツキンの外周側に嵌着され
た円筒形の支持部の軸方向一方の端部に外周方向
へ向けて環状のフランジを設けたマスと、よりな
り、前記プレートの支持部の軸方向一方の端部に
前記成形パツキンが軸方向に係合する係合縁部が
設けられ、前記マスの支持部に前記成形パツキン
を外周側から抱持する断面円弧形を呈する環状の
抱持部が設けられ、前記プレートの支持部の軸方
向他方の端部近傍に前記成形パツキンが軸方向に
係合する係合段部が設けられていることを特徴と
する動的吸振器を提供する。
〔作用〕
Oリングなどの成形パツキンは、各種部材間の
隙間を封止するシール部材として大きさ、形状お
よび材質について多種多用のものが開発されてお
り、また当該吸振器に固有の設計になるパツキン
を製造する場合でも製造は容易で型費用も格段に
安い。本考案の吸振器はこの成形パツキンを単独
部品としてあらかじめ用意し、プレートとマスの
間に介装して所要のバネ定数を備える弾性体とし
て機能させる。
またこの種の吸振器においては所定の吸振作用
を奏するための前提条件として当該吸振器が長時
間使用されても成形パツキンおよびマスがそれぞ
れプレートから抜落せず、かつプレートとこのプ
レートに対して相対に振れ回るマスとが互いに接
触しないことが要求されるが、本考案によればこ
れらの要求を満たすことが可能である。すなわち
具体的な内容は以下のとおりである。
A 抜落の防止 プレートの支持部の軸方向一方の端部に成形パ
ツキンが軸方向に係合する係合縁部が設けられて
いるために、成形パツキンがプレートから抜落し
ようとしても係合縁部に係合して抜落することが
ない。またマスは抱持部が成形パツキンを抱持し
て成形パツキンと一体化されており、このため抜
落することがない。
B プレートとマスの接触防止 プレートの支持部の軸方向他方の端部近傍に成
形パツキンが軸方向に係合する係合段部が設けら
れているために、成形パツキンがマスとともにプ
レートに対して軸方向に相対移動することがあつ
ても係合段部に係合して停止する。このため成形
パツキンとマスのこの移動をマスがプレートに接
触する以前の時点で停止させることが可能とな
る。成形パツキンとマスのこの移動は振動等の外
部負荷の入力により屡々生じるものである。
〔実施例〕
つぎに本考案の実施例を図面にしたがつて説明
する。
第1図において、符号1はSECC等の鋼材によ
つて成形されたプレートであつて、円筒部1aの
軸方向一方(図上右側、以下同じ)の端部に内周
方向へ向けて環状のフランジ1bが一体形成さ
れ、フランジ1bの内周側の端部に軸方向一方へ
向けて円筒形の支持部1cが一体形成されてい
る。符号2はOリング等のゴム状弾性材製の成形
パツキンであつて、プレート1の支持部1cの外
周側に嵌着されている。符号3はSECC等の鋼材
によつて成形されたマスであつて、成形パツキン
3の外周側に嵌着された円筒形の支持部3aの軸
方向一方の端部に外周方向へ向けて環状のフラン
ジ3bが一体成形されている。
プレート1の支持部1cの軸方向一方の端部に
成形パツキン2が軸方向に係合する係合縁部1d
が屈曲形成され、マス3の支持部3aに成形パツ
キン2を外周側から抱持する断面円弧形を呈する
環状の抱持部3cが屈曲形成されている。またプ
レート1の支持部1cの軸方向他方(図上左側、
以下同じ)の端部近傍には成形パツキン2が軸方
向に係合する係合段部1eが屈曲形成されてい
る。
上記構成になる吸振器は、プレート1、成形パ
ツキン2およびマス3の3部材をそれぞれ個別的
に成形してから嵌合のみ、または嵌合とカシメに
よつて組み立てられるものであつて、成形が簡単
で廉価大量に製造される成形パツキン2を弾性体
として用いることから簡単に製造することがで
き、製造コストを格段に引き下げることが可能と
なる。またプレート1の支持部1cの軸方向一方
の端部に成形パツキン2が軸方向に係合する係合
縁部1dが設けられているために、成形パツキン
2がプレート1から抜落しようとしても係合縁部
1dに係合して抜落することがない。またマス3
は抱持部3cが成形パツキン2を抱持して成形パ
ツキン2と一体化されており、このため抜落する
ことがない。またプレート1の支持部1cの軸方
向他方の端部近傍に成形パツキン2が軸方向に係
合する係合段部1eが設けられているために、成
形パツキン2がマス3とともにプレート1に対し
て軸方向に相対移動することがあつても係合段部
1eに係合して停止する。このため成形パツキン
2とマス3のこの移動をマス3がプレート1に接
触する以前の時点で停止させることが可能とな
る。
〔考案の効果〕
本考案の動的吸振器は以上説明したように、プ
レートとマスの間にOリングなどの成形パツキン
を介装する構造として製造の容易化とコストの低
減を実現したものである。またパツキンの形状、
線径、硬度や圧入代(潰し代)を適宜選択するこ
とによつてバネ定数の設定範囲を広くとることが
でき、汎用性に優れる特徴を有している。また本
考案の吸振器によれば、成形パツキンおよびマス
がそれぞれプレートから抜落することがないとと
もにプレートとこのプレートに対して相対に振れ
回るマスとが互いに接触することがなく、よつて
長時間に亙つて所期の吸振作用を奏することが可
能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る動的吸振器の断
面図、第2図は従来例に係る動的吸振器を第3図
または第4図のX−O−X線で裁断した断面図、
第3図は同従来例に係る動的吸振器の正面図、第
4図は背面図、第5図は使用状態を示す説明図で
ある。 1……プレート、1a……円筒部、1b,3b
……フランジ、1c,3a……支持部、1d……
係合縁部、1e……係合段部、2……成形パツキ
ン、3……マス、3c……抱持部、14……ビデ
オシリンダ、15……シヤフト、16……モー
タ、17……マグネツト、18……電磁コイル。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 円筒部1aの軸方向一方の端部に内周方向へ向
    けて環状のフランジ1bを設け、前記フランジ1
    bの内周側の端部に軸方向一方へ向けて円筒形の
    支持部1cを設けたプレート1と、前記支持部1
    cの外周側に嵌着された成形パツキン2と、前記
    成形パツキン2の外周側に嵌着された円筒形の支
    持部3aの軸方向一方の端部に外周方向へ向けて
    環状のフランジ3bを設けたマス3と、よりな
    り、 前記プレート1の支持部1cの軸方向一方の端
    部に前記成形パツキン2が軸方向に係合する係合
    縁部1dが設けられ、前記マス3の支持部3aに
    前記成形パツキン2を外周側から抱持する断面円
    弧形を呈する環状の抱持部3cが設けられ、前記
    プレート1の支持部1cの軸方向他方の端部近傍
    に前記成形パツキン2が軸方向に係合する係合段
    部1eが設けられていることを特徴とする動的吸
    振器。
JP1988012225U 1988-02-02 1988-02-02 Expired - Lifetime JPH056435Y2 (ja)

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JPH01116238U JPH01116238U (ja) 1989-08-04
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11294536A (ja) * 1998-04-14 1999-10-29 Daiwa House Ind Co Ltd 振動減衰用ダンパー

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61233242A (ja) * 1985-04-05 1986-10-17 Daikin Mfg Co Ltd 自動車用動力伝達装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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