JPH0564335A - ケーブル接続部のモールド絶縁体の架橋方法 - Google Patents
ケーブル接続部のモールド絶縁体の架橋方法Info
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- JPH0564335A JPH0564335A JP3220645A JP22064591A JPH0564335A JP H0564335 A JPH0564335 A JP H0564335A JP 3220645 A JP3220645 A JP 3220645A JP 22064591 A JP22064591 A JP 22064591A JP H0564335 A JPH0564335 A JP H0564335A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 架橋ポリオレフィン絶縁ケーブル等のモール
ド接続部の形成において、押出しモールド等の方法で成
形されたモールド絶縁体を、架橋用過酸化物の分解残渣
や水を残留させることなく加熱により架橋し、ボイドや
水トリーの発生がなく高い絶縁特性を有するモールド接
続部を形成する。 【構成】 CVケーブル10の導体接続部11上に両側
のケーブル絶縁体12に跨がって押出し成形された、架
橋可能なポリエチレン組成物からなるモールド絶縁体1
3の外周に、多数の細孔が穿設されたシリコーン樹脂熱
収縮チューブを被せて加熱収縮させ、多孔性の耐熱支持
層14を形成する。次いで接続部全体を、加熱ヒータが
内蔵され、かつ両側のケーブル絶縁体12との当接端面
にゴムパッキング16が取着された架橋釜17内に収容
する。そして、圧入口18から不活性ガス19を架橋釜
17内に圧入充填するとともに、釜内を流動した不活性
ガス19を流出口20から一定の割合で排出させなが
ら、加熱ヒータを作動させ、モールド絶縁体13を加熱
架橋する。
ド接続部の形成において、押出しモールド等の方法で成
形されたモールド絶縁体を、架橋用過酸化物の分解残渣
や水を残留させることなく加熱により架橋し、ボイドや
水トリーの発生がなく高い絶縁特性を有するモールド接
続部を形成する。 【構成】 CVケーブル10の導体接続部11上に両側
のケーブル絶縁体12に跨がって押出し成形された、架
橋可能なポリエチレン組成物からなるモールド絶縁体1
3の外周に、多数の細孔が穿設されたシリコーン樹脂熱
収縮チューブを被せて加熱収縮させ、多孔性の耐熱支持
層14を形成する。次いで接続部全体を、加熱ヒータが
内蔵され、かつ両側のケーブル絶縁体12との当接端面
にゴムパッキング16が取着された架橋釜17内に収容
する。そして、圧入口18から不活性ガス19を架橋釜
17内に圧入充填するとともに、釜内を流動した不活性
ガス19を流出口20から一定の割合で排出させなが
ら、加熱ヒータを作動させ、モールド絶縁体13を加熱
架橋する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、架橋ポリオレフィン絶
縁ケーブルのようなケーブル接続部のモールド絶縁体を
架橋し、ボイドがなく耐水トリー性が良好な絶縁補強体
を形成する方法に関する。
縁ケーブルのようなケーブル接続部のモールド絶縁体を
架橋し、ボイドがなく耐水トリー性が良好な絶縁補強体
を形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、CVケーブル(架橋ポリエチ
レン絶縁ケーブル)のような架橋ポリオレフィン絶縁ケ
ーブルの接続部において絶縁補強体を形成する方法の一
つとして、押出しモールドジョイント法(EMJ法)と
呼ばれる成形方法が行われている。
レン絶縁ケーブル)のような架橋ポリオレフィン絶縁ケ
ーブルの接続部において絶縁補強体を形成する方法の一
つとして、押出しモールドジョイント法(EMJ法)と
呼ばれる成形方法が行われている。
【0003】この方法の手順を以下に示す。すなわち、
一対のCVケーブル等の端部をそれぞれ段剥ぎし、露出
した導体を導体接続スリーブ等を介して接続した後、こ
の導体接続部の上に両側のケーブル絶縁体に跨がって、
紡錘状のキャビテイを有する金型を被かんする。次いで
金型の予熱および空押しを順に行った後、キャビティ内
に、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン
にジ−α−クミルパーオキサイド(DCP)、t−ブチ
ルパーオキサイドのような架橋用過酸化物を配合してな
る組成物を押出し充填した後冷却する。次いで金型を取
外してから、図2に示すように、押出成形された紡錘状
のモールド絶縁体1の外周に、形状を維持するために、
カプトン(米国デュポン社製ポリイミド樹脂フィルムの
商品名)テープのような機械的強度と耐熱性の高い押さ
えテープの巻回層2を設けた後、これら全体を加熱ヒー
タ(図示を省略。)が内蔵された架橋釜3の中に収容す
る。そして、架橋釜3内に窒素ガスのような不活性ガス
4を圧入充填し、モールド絶縁体1を不活性ガス4によ
って加圧しながら加熱架橋する方法が行われている。な
お、図中符号5および6は、それぞれCVケーブルの導
体および絶縁体を示し、7は導体接続スリーブを示す。
また、符号8は、架橋釜3の端面に取着されたゴムパッ
キングを示し、これは両側のケーブル絶縁体6上に設け
られた抑えテープ等のシール層またはシール金具9の外
周面に密接され、架橋釜3内部を気密に封止している。
一対のCVケーブル等の端部をそれぞれ段剥ぎし、露出
した導体を導体接続スリーブ等を介して接続した後、こ
の導体接続部の上に両側のケーブル絶縁体に跨がって、
紡錘状のキャビテイを有する金型を被かんする。次いで
金型の予熱および空押しを順に行った後、キャビティ内
に、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン
にジ−α−クミルパーオキサイド(DCP)、t−ブチ
ルパーオキサイドのような架橋用過酸化物を配合してな
る組成物を押出し充填した後冷却する。次いで金型を取
外してから、図2に示すように、押出成形された紡錘状
のモールド絶縁体1の外周に、形状を維持するために、
カプトン(米国デュポン社製ポリイミド樹脂フィルムの
商品名)テープのような機械的強度と耐熱性の高い押さ
えテープの巻回層2を設けた後、これら全体を加熱ヒー
タ(図示を省略。)が内蔵された架橋釜3の中に収容す
る。そして、架橋釜3内に窒素ガスのような不活性ガス
4を圧入充填し、モールド絶縁体1を不活性ガス4によ
って加圧しながら加熱架橋する方法が行われている。な
お、図中符号5および6は、それぞれCVケーブルの導
体および絶縁体を示し、7は導体接続スリーブを示す。
また、符号8は、架橋釜3の端面に取着されたゴムパッ
キングを示し、これは両側のケーブル絶縁体6上に設け
られた抑えテープ等のシール層またはシール金具9の外
周面に密接され、架橋釜3内部を気密に封止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来からの架橋方法においては、形状維持のために、
モールド絶縁体1の外周に押さえテープの巻回層2が設
けられているため、モールド絶縁体1からの架橋用過酸
化物の分解残渣であるガスやその再分解生成物である水
の揮散、放出が妨げられ、架橋終了時にこれらのガスや
水分がモールド絶縁体1中に多量に残留することにな
る。そのため、ボイドや水トリーが発生しやすく、絶縁
特性の良好な接続部が得られないという問題があった。
な従来からの架橋方法においては、形状維持のために、
モールド絶縁体1の外周に押さえテープの巻回層2が設
けられているため、モールド絶縁体1からの架橋用過酸
化物の分解残渣であるガスやその再分解生成物である水
の揮散、放出が妨げられ、架橋終了時にこれらのガスや
水分がモールド絶縁体1中に多量に残留することにな
る。そのため、ボイドや水トリーが発生しやすく、絶縁
特性の良好な接続部が得られないという問題があった。
【0005】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、架橋ポリオレフィン絶縁ケーブル等の
接続部において、押出しモールド等の方法で成形された
モールド絶縁体を加熱架橋し、ボイドや水トリーの発生
がなく長期に亘って高い絶縁特性が示される絶縁補強体
を形成する方法を提供することを目的とする。
なされたもので、架橋ポリオレフィン絶縁ケーブル等の
接続部において、押出しモールド等の方法で成形された
モールド絶縁体を加熱架橋し、ボイドや水トリーの発生
がなく長期に亘って高い絶縁特性が示される絶縁補強体
を形成する方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のケーブル接続部
のモールド絶縁体の架橋方法は、ケーブルの導体接続部
上に両側のケーブル絶縁体に跨がって設けられた、架橋
可能なポリオレフィン組成物からなる紡錘状のモールド
絶縁体の外周に、多数の細孔を有する多孔性の耐熱支持
層を被覆し、次いでこれを加熱手段を備えた架橋釜に収
容し、前記架橋釜内に加圧された不活性ガスを連続的に
圧入しかつ流出させながら、前記モールド絶縁体を加熱
して架橋することを特徴とする。
のモールド絶縁体の架橋方法は、ケーブルの導体接続部
上に両側のケーブル絶縁体に跨がって設けられた、架橋
可能なポリオレフィン組成物からなる紡錘状のモールド
絶縁体の外周に、多数の細孔を有する多孔性の耐熱支持
層を被覆し、次いでこれを加熱手段を備えた架橋釜に収
容し、前記架橋釜内に加圧された不活性ガスを連続的に
圧入しかつ流出させながら、前記モールド絶縁体を加熱
して架橋することを特徴とする。
【0007】本発明において架橋可能なモールド絶縁体
を成形するには、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチ
レン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重
合体(EVA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体
(EEA)のようなポリオレフィンに、DCP、t−ブ
チルパーオキサイドのような架橋用過酸化物を配合した
組成物を、所定形状(紡錘形状)の金型内に押出し充填
し冷却する方法を採ることが望ましいが、前記ポリオレ
フィン組成物をテープ状に成形した絶縁テープを、ケー
ブルの導体接続部上に紡錘状に巻回することによって
も、架橋可能なモールド絶縁体が得られる。
を成形するには、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチ
レン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重
合体(EVA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体
(EEA)のようなポリオレフィンに、DCP、t−ブ
チルパーオキサイドのような架橋用過酸化物を配合した
組成物を、所定形状(紡錘形状)の金型内に押出し充填
し冷却する方法を採ることが望ましいが、前記ポリオレ
フィン組成物をテープ状に成形した絶縁テープを、ケー
ブルの導体接続部上に紡錘状に巻回することによって
も、架橋可能なモールド絶縁体が得られる。
【0008】また、このように成形されたモールド絶縁
体の外周に被覆される多孔性の耐熱材料としては、シリ
コーン樹脂やシリコーンゴムのようなガス透過性が良好
な耐熱性プラスチックをチューブ状に成形し、これに表
裏を貫通する多数の細孔を穿設したものを用いることが
できる。
体の外周に被覆される多孔性の耐熱材料としては、シリ
コーン樹脂やシリコーンゴムのようなガス透過性が良好
な耐熱性プラスチックをチューブ状に成形し、これに表
裏を貫通する多数の細孔を穿設したものを用いることが
できる。
【0009】
【作用】本発明のケーブル接続部のモールド絶縁体の架
橋方法においては、ケーブルの導体接続部上に成形され
た紡錘状のモールド絶縁体の外周に、多数の細孔を有す
る多孔性の耐熱支持層が被覆されているので、架橋時に
モールド絶縁体中に生じた架橋用過酸化物の分解残渣、
およびこのような分解残渣の再分解によって生じた水
が、前記耐熱支持層の細孔を通って絶縁体外へ速やかに
揮散、放出される。また、架橋釜内には加圧された不活
性ガスが連続的に圧入および流出され、圧入口から流出
口に向かって吹き流されているので、モールド絶縁体外
に放出された分解残渣ガスおよび水分は、釜内を流動す
る乾燥した不活性ガスにより直ちに釜外へ排出される。
橋方法においては、ケーブルの導体接続部上に成形され
た紡錘状のモールド絶縁体の外周に、多数の細孔を有す
る多孔性の耐熱支持層が被覆されているので、架橋時に
モールド絶縁体中に生じた架橋用過酸化物の分解残渣、
およびこのような分解残渣の再分解によって生じた水
が、前記耐熱支持層の細孔を通って絶縁体外へ速やかに
揮散、放出される。また、架橋釜内には加圧された不活
性ガスが連続的に圧入および流出され、圧入口から流出
口に向かって吹き流されているので、モールド絶縁体外
に放出された分解残渣ガスおよび水分は、釜内を流動す
る乾燥した不活性ガスにより直ちに釜外へ排出される。
【0010】したがって、モールド絶縁体中の水分量が
低減され、水トリーやあるいは水分の圧力によって生じ
るボイドの発生が抑制され、絶縁特性の良好なモールド
接続部が得られる。さらに、不活性ガスが充填された架
橋釜内で加熱架橋されるので、モールド絶縁体の表面が
酸化されて劣化することがない。
低減され、水トリーやあるいは水分の圧力によって生じ
るボイドの発生が抑制され、絶縁特性の良好なモールド
接続部が得られる。さらに、不活性ガスが充填された架
橋釜内で加熱架橋されるので、モールド絶縁体の表面が
酸化されて劣化することがない。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0012】実施例においては図1に示すように、CV
ケーブル10の導体接続部11上に両側のケーブル絶縁
体12に跨がって、架橋可能なポリエチレン組成物から
なる紡錘状のモールド絶縁体13を成形する。すなわ
ち、端部を突き合わせて配置した一対のCVケーブル1
0の導体を、常法により導体接続スリーブを介して接続
した後、この導体接続部11上に両側のケーブル絶縁体
12に跨がって、紡錘状のキャビティを有する金型を被
かんした後、この金型のキャビティ内に、DCP等の架
橋用過酸化物が配合されたポリエチレン組成物を押出し
充填し、モールド絶縁体13を成形する。
ケーブル10の導体接続部11上に両側のケーブル絶縁
体12に跨がって、架橋可能なポリエチレン組成物から
なる紡錘状のモールド絶縁体13を成形する。すなわ
ち、端部を突き合わせて配置した一対のCVケーブル1
0の導体を、常法により導体接続スリーブを介して接続
した後、この導体接続部11上に両側のケーブル絶縁体
12に跨がって、紡錘状のキャビティを有する金型を被
かんした後、この金型のキャビティ内に、DCP等の架
橋用過酸化物が配合されたポリエチレン組成物を押出し
充填し、モールド絶縁体13を成形する。
【0013】次いで、得られたモールド絶縁体13の外
周に両側のケーブル絶縁体12上に跨がって、予め挿嵌
しておいた、多数の細孔が穿設されたシリコーン樹脂熱
収縮チューブを被せて加熱収縮させ、多孔性の耐熱支持
層14を形成した後、さらに必要に応じてその上に、複
数本の金属棒状部材を長さ方向に沿ってすのこ状に並設
し、かつこれらの両端部をそれぞれ編組線等によって連
結してなる構造の形状維持金具(図示を省略。)を被嵌
する。
周に両側のケーブル絶縁体12上に跨がって、予め挿嵌
しておいた、多数の細孔が穿設されたシリコーン樹脂熱
収縮チューブを被せて加熱収縮させ、多孔性の耐熱支持
層14を形成した後、さらに必要に応じてその上に、複
数本の金属棒状部材を長さ方向に沿ってすのこ状に並設
し、かつこれらの両端部をそれぞれ編組線等によって連
結してなる構造の形状維持金具(図示を省略。)を被嵌
する。
【0014】次に、こうして形成された接続部全体を、
上下内周面にそれぞれ加熱ヒータ(図示を省略。)が取
付けられ、かつ両側のケーブル絶縁体12(抑えテープ
等のシール層またはシール金具15)との当接端面にゴ
ムパッキング16が取着された架橋釜17の中に収容す
る。そして、架橋釜17の下部に取付けられた圧入口1
8から、窒素ガスのような不活性ガス19を釜内に圧入
充填するとともに、釜内を流動した不活性ガス19を架
橋釜17上部の流出口20から一定の割合で排出させな
がら、加熱ヒータを作動させ、モールド絶縁体13を加
熱架橋する。なお、不活性ガス19を架橋釜17内の各
部に均等に吹き流すために、架橋釜17の上下の内周面
に、複数の流通孔21を有するガス流通パイプ22をそ
れぞれ長さ方向に沿って配設するとともに、これらのパ
イプ22を不活性ガス19の圧入口18あるいは流出口
20にそれぞれ連結し、圧入された不活性ガス19が下
側パイプ22の流通孔21を通って架橋釜17内に噴出
され、かつ上側パイプ22の流通孔21を通って集めら
れ、流出口20から釜外に排出されるように構成されて
いる。
上下内周面にそれぞれ加熱ヒータ(図示を省略。)が取
付けられ、かつ両側のケーブル絶縁体12(抑えテープ
等のシール層またはシール金具15)との当接端面にゴ
ムパッキング16が取着された架橋釜17の中に収容す
る。そして、架橋釜17の下部に取付けられた圧入口1
8から、窒素ガスのような不活性ガス19を釜内に圧入
充填するとともに、釜内を流動した不活性ガス19を架
橋釜17上部の流出口20から一定の割合で排出させな
がら、加熱ヒータを作動させ、モールド絶縁体13を加
熱架橋する。なお、不活性ガス19を架橋釜17内の各
部に均等に吹き流すために、架橋釜17の上下の内周面
に、複数の流通孔21を有するガス流通パイプ22をそ
れぞれ長さ方向に沿って配設するとともに、これらのパ
イプ22を不活性ガス19の圧入口18あるいは流出口
20にそれぞれ連結し、圧入された不活性ガス19が下
側パイプ22の流通孔21を通って架橋釜17内に噴出
され、かつ上側パイプ22の流通孔21を通って集めら
れ、流出口20から釜外に排出されるように構成されて
いる。
【0015】このように構成される実施例の架橋方法に
おいては、加熱架橋時にモールド絶縁体13中で発生し
た架橋用過酸化物の分解残渣やその再分解により生じた
水が、モールド絶縁体13外周の多孔性耐熱支持層14
の多数の細孔を通って絶縁体外に速やかに揮散、放出さ
れ、かつ架橋釜17内に放出されたこれらのガスおよび
水分が、釜内を下から上へ連続的に吹き流される乾燥し
た不活性ガス19により直ちに流出口20を通って釜外
に排出される。そのため、架橋用過酸化物の分解残渣や
水分に起因するボイドや水トリーなどの発生がなく、絶
縁特性の良好なモールド接続部が形成される。
おいては、加熱架橋時にモールド絶縁体13中で発生し
た架橋用過酸化物の分解残渣やその再分解により生じた
水が、モールド絶縁体13外周の多孔性耐熱支持層14
の多数の細孔を通って絶縁体外に速やかに揮散、放出さ
れ、かつ架橋釜17内に放出されたこれらのガスおよび
水分が、釜内を下から上へ連続的に吹き流される乾燥し
た不活性ガス19により直ちに流出口20を通って釜外
に排出される。そのため、架橋用過酸化物の分解残渣や
水分に起因するボイドや水トリーなどの発生がなく、絶
縁特性の良好なモールド接続部が形成される。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明の架橋方法に
よれば、架橋ポリオレフィン絶縁ケーブル等のモールド
接続部において、モールド絶縁体中の架橋用過酸化物の
分解残渣や水等の残留量を著しく低減することができ
る。したがって、架橋後の絶縁補強体において水分の圧
力によるボイドや水トリーの発生が抑制され、長期に亘
って高い絶縁特性が示されるモールド接続部が形成され
る。
よれば、架橋ポリオレフィン絶縁ケーブル等のモールド
接続部において、モールド絶縁体中の架橋用過酸化物の
分解残渣や水等の残留量を著しく低減することができ
る。したがって、架橋後の絶縁補強体において水分の圧
力によるボイドや水トリーの発生が抑制され、長期に亘
って高い絶縁特性が示されるモールド接続部が形成され
る。
【図1】本発明の一実施例であるCVケーブル接続部の
モールド絶縁体の架橋方法において、接続部を架橋釜内
に収容し不活性ガスを吹き流した状態を模式的に示す断
面図。
モールド絶縁体の架橋方法において、接続部を架橋釜内
に収容し不活性ガスを吹き流した状態を模式的に示す断
面図。
【図2】従来のCVケーブル接続部のモールド絶縁体の
架橋方法において、接続部を架橋釜内に収容し不活性ガ
スを圧入充填した状態を模式的に示す断面図。
架橋方法において、接続部を架橋釜内に収容し不活性ガ
スを圧入充填した状態を模式的に示す断面図。
1、13…モールド絶縁体 2………押さえテープの巻回層 3、17…架橋釜 4、19…不活性ガス 5………ケーブル導体 6、12…ケーブル絶縁体 7………導体接続スリーブ 8、16…ゴムパッキング 9、15…シール層またはシール金具 10………CVケーブル 11………導体接続部 18………圧入口 20………流出口 21………流通孔 22………ガス流通パイプ
Claims (1)
- 【請求項1】 ケーブルの導体接続部上に両側のケーブ
ル絶縁体に跨がって設けられた、架橋可能なポリオレフ
ィン組成物からなる紡錘状のモールド絶縁体の外周に、
多数の細孔を有する多孔性の耐熱支持層を被覆し、次い
でこれを加熱手段を備えた架橋釜に収容し、前記架橋釜
内に加圧された不活性ガスを連続的に圧入しかつ流出さ
せながら、前記モールド絶縁体を加熱して架橋すること
を特徴とするケーブル接続部のモールド絶縁体の架橋方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3220645A JP3059537B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | ケーブル接続部のモールド絶縁体の架橋方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3220645A JP3059537B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | ケーブル接続部のモールド絶縁体の架橋方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0564335A true JPH0564335A (ja) | 1993-03-12 |
JP3059537B2 JP3059537B2 (ja) | 2000-07-04 |
Family
ID=16754218
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3220645A Expired - Lifetime JP3059537B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | ケーブル接続部のモールド絶縁体の架橋方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3059537B2 (ja) |
-
1991
- 1991-08-30 JP JP3220645A patent/JP3059537B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3059537B2 (ja) | 2000-07-04 |
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Date | Code | Title | Description |
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