JPH0564259A - 送受信装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 標準の通信フォーマットにおいてもデータを
従来より短時間で大量に送ることができる送受信装置を
提供すること。 【構成】 同時に押下されることがあるデータ要因部２
の入力をデータ発生部１２によって分割して夫々第１，
第２チャンネルの送信部の発光素子１５，１６より夫々
受信装置２１に送出している。受信装置２１ではこの信
号を夫々異なった受信手段の受光素子２２，２３によっ
て受信して信号を復調し、データ利用部１０に与えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、データを送受信する送
受信装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図３は従来のテレビジョン受像機のリモ
ートコントロール装置等に用いられる送受信装置の一例
を示すブロック図である。本図において送信装置１のデ
ータ要因部２は図４に示すようにチャンネル等のキーパ
ッドや方向指示スイッチ等を入力する入力部分であっ
て、その信号はデータ発生部３に与えられる。データ発
生部３はデータ要因部２から入力されたデータコードに
よって所定のデータ列を発生するものであって、その出
力は信号変換部４に与えられる。信号変換部４はこの信
号をシリアルデータとして発光素子５を駆動するもので
ある。さてこの発光素子５の信号を受信するための受信
装置６には受光素子７が設けられ、受光素子７の出力は
信号変換部８に与えられる。信号変換部８は受光素子７
と共に受光した信号を電気信号に変換するものであっ
て、その出力はデータ復調部９に与えられる。データ復
調部９はデータ要因部２より得られる信号をデータコー
ドに復調するものであって、その出力はデータ利用部１
０に与えられる。データ利用部１０はこのデータを制御
用信号や表示用の信号として利用するものであり、例え
ばテレビジョン受像機である。

【０００３】さてデータ要因部３は図４に示すように、
通常数値キー，方向キー，確認キー等の特定動作を示す
機能キーが搭載されている。又図５は代表的な送信装置
であるリモートコントローラから送出される信号フォー
マットの一例を示す図である。リモートコントローラで
各キーが押されると、先頭マーカーから終了マーカーの
データ列が送信装置から送られる。データ列はメーカー
分類、メーカー分類パリティ、工場分類、コマンド分
類、コマンド／データ識別、機器分類、商品分類、”コ
マンド／データ”、パリティ等から成り立っている。図
３で、数値キーが押されると”コマンド／データ”の部
分にその数値キーに対応したデータコードが送られ、ま
た再生キーがあってそれが押された場合には”コマンド
／データ”の部分には再生キーに対応したコマンドコー
ドが送られる。そしてコマンド／データ識別の部分に
は、コマンドあるいはデータの識別コードがそれぞれ送
られる。

【０００４】このように構成された従来の送受信装置に
おいては、データ要因部２の方向キーが押されると、デ
ータ発生部３にて対応したデータコードが発生し、信号
変換部４を経由して発光素子５から信号が送信される。
この信号は受光素子７によって受信され信号変換部８を
介してデータ復調部９によりデータコードに復調され、
データ利用部１０にて種々の利用が成される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な構成では、送信側から図５のフォーマットで信号が送
出されるので所定時間単位ｔ（図５の例では１２６ｍｓ
ｅｃ）毎にしか受信装置６側ではデータが受け取れな
い。従って上キーと右キーが同時に押された場合には、
送信側からは、どちらかのキー情報しか送られないか、
またはどちらか一方を送ってから後他方を送ることとな
る。しかるにゲーム等の様に方向キーを早く動かす場合
には、通信スピードの限界からレスポンスが充分にとれ
ないという問題点を有していた。

【０００６】本発明はかかる点に鑑み、送るべきデータ
を複数に分割して送り、複数の受信部の信号からデータ
の復調を行うことにより従来の標準通信フォーマットの
スピードでもデータを多く送ることができ、レスポンス
の早い送受信装置を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、送信装置と受
信装置とから構成される送受信装置であって、送信装置
は、同時に入力されることがある複数の入力を含む複数
の入力信号を発生するデータ要因部と、データ要因部よ
り得られる入力信号に対応した所定フォーマットのデー
タを発生すると共に、同時に入力されることがあるデー
タ出力を夫々異なった出力端より出力するデータ発生部
と、データ発生部の夫々の出力を送出する複数の送信手
段と、を具備するものであり、受信装置は、送信装置の
各送信手段より得られる信号を夫々受信する複数の受信
手段と、各受信手段の受信信号のデータを復調するデー
タ復調手段と、を具備することを特徴とするものであ
る。

【０００８】

【作用】このような特徴を有する本発明によれば、送信
装置及び受信装置には夫々複数の送信手段及び受信手段
を設け、同時に入力されることがある入力データを分離
して異なった送信手段より送出している。従って複数の
入力が同時に与えられた場合にも並列して信号が伝送さ
れることとなり、高速なデータ伝送を行えることとな
る。

【０００９】

【実施例】図１は本発明の一実施例による送受信装置の
構成を示すブロック図である。本図において前述した従
来例と同一部分は同一符号を付して詳細な説明を省略す
る。本実施例では送信装置１１は従来例と同一のデータ
要因部２を有しており、その出力はデータ発生部１２に
与えられる。本実施例では例えば図２に示すように、上
下左右の方向キー部分では右キー２ａ，左キー２ｂをチ
ャンネル（ＣＨ）１とし、上キー２ｃ，下キー２ｄをチ
ャンネル２としてデータ発生部１２より出力する。この
ようにデータ要因部２の同時に押下されることがあるキ
ーを異なったチャンネルに分離する。データ発生部１２
は前述したデータフォーマットのデータを出力するが、
キーパッドのキーの位置に応じて異なったチャンネルよ
り夫々信号変換部１３，１４に出力する。データ要因部
２の他のキーについては適宜チャンネル１，２に割当て
ておくものとする。信号変換部１３及び１４は前述した
従来例の信号変換部４と同一の構成を有しており、与え
られたデータコードを直列信号に変換して夫々発光素子
１５及び１６を駆動するものである。信号変換部１３と
発光素子１５は第１チャンネルの送信手段を構成してお
り、信号変換部１４と発光素子１６とは第２チャンネル
の送信手段を構成している。

【００１０】さてこれらの発光素子に対向して受信装置
２１が設けられる。受信装置２１は発光素子１５，１６
の光信号を夫々受光する受光素子２２，２３を有してお
り、その出力は信号変換部２４及び２５に与えられる。
信号変換部２４，２５の構成は前述した従来例の信号変
換部８と同一であって、その出力はデータ復調部２６に
与えられる。データ復調部２６はこれらの信号を夫々復
調して元のデータ信号に変換するものであって、その出
力はデータ利用部１０に与えられる。ここで受光素子２
２と信号変換部２４は第１チャンネルの受信手段、受光
素子２３と信号変換部２５は第２チャンネルの受信手段
を構成している。第１チャンネルと第２チャンネルの送
信手段及び受信手段は夫々混信がないように発光素子と
受光素子の光の波長を変化させるようにしてもよく、又
チャンネル別に通信速度や通信フォーマットを異ならせ
てもよい。

【００１１】このように構成された本実施例の送受信装
置の動作について説明する。データ要因部２では右キー
２ａと左キー２ｂは同時に押下されることがなく、上キ
ー２ｃと下キー２ｄも同時に押下されることがない。し
かし右キー２ａと上キー２ｃとは同時に押下されること
がある。これらのキーが同時に押下された場合には、デ
ータ発生部１２は夫々信号変換部１３，１４にキー入力
に対応したデータコードを含むコードデータを送出し、
信号変換部１３及び１４を介して受信装置２１側に送出
する。受信装置ではチャンネル１の受光素子２２と信号
変換部２４によってチャンネル１の受光信号が受光さ
れ、信号変換される。同様にしてチャンネル２の信号も
受光素子２３，信号変換部２５によって受光され、デー
タ復調部２６に送られる。データ復調部２６ではこの両
者のデータを復調してそれらのコードを同時にデータ利
用部１０に送る。データ利用部１０では、この組み合わ
されたデータコードは上と右キーを同時に押したという
情報として利用するか、または同時に押されたことか
ら、上下左右の９０度単位精度での方向指示情報から４
５度単位精度の情報として利用することができる。

【００１２】以上のようにこの実施例によれば、方向キ
ーの情報を２系統に分割して送り受信側で再組立を行う
構成を設けることにより、キーの同時押下や４５度単位
精度の情報として利用することもできる。

【００１３】尚、本実施例は同時に押下されることがあ
る複数の入力を異なったチャンネルに分けているが、２
チャンネルだけでなく更に多数のチャンネルに分割して
信号を送出するようにしてもよいことはいうまでもな
い。

【００１４】

【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、送出すべきデータを複数に分割して送出しているた
め、従来の通信フォーマットの速度でも短時間で多くの
データを送出することができる。従ってレスポンスの速
い送受信を行うことができるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例における送受信装置の構成を示
すブロックである。

【図２】本実施例のデータ要因部の方向キーをチャンネ
ル１とチャンネル２とに分割した例を示す図である。

【図３】従来の送受信装置の一例を示すブロック図であ
る。

【図４】データ要因部の一例を示すリモートコントロー
ラの正面図である。

【図５】リモートコントローラから送出される信号フォ
ーマットの一例を示す図である。

【符号の説明】

１ データ要因部 １０ データ利用部 １１ 送信装置 １２ データ発生部 １３，１４，２４，２５ 信号変換部 １５，１６ 発光素子 ２１ 受信装置 ２２，２３ 受光素子 ２６ データ復調部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 送信装置と受信装置とから構成される送
   受信装置であって、 前記送信装置は、 同時に入力されることがある複数の入力を含む複数の入
   力信号を発生するデータ要因部と、 前記データ要因部より得られる入力信号に対応した所定
   フォーマットのデータを発生すると共に、同時に入力さ
   れることがあるデータ出力を夫々異なった出力端より出
   力するデータ発生部と、 前記データ発生部の夫々の出力を送出する複数の送信手
   段と、を具備するものであり、 前記受信装置は、 前記送信装置の各送信手段より得られる信号を夫々受信
   する複数の受信手段と、 前記各受信手段の受信信号のデータを復調するデータ復
   調手段と、を具備することを特徴とする送受信装置。