JPH0564110U - 棚卸端末装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 効率の良い棚卸しを行える棚卸端末装置を提
供する。 【構成】 店舗等の棚卸し時に各棚卸し要員により個別
に使用される複数の端末装置に関するもので、棚卸し時
にキーボード部２のキーが操作されると、店舗に配置さ
れたストアコントローラから予め転送されＲＡＭ６に格
納されているマスタデータ、或いは棚卸しの過程におい
て入力したデータの更新による更新データの中から、該
当するゴンドラ番号，棚番号，商品コード及びその個数
等の棚卸しデータが読み出されて表示部３へ表示され
る。この結果、棚卸しの際の確認が容易に行えるため、
棚卸し作業の効率が向上する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、店舗等の棚卸しの際に用いられる棚卸端末装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、各店舗等には、商品の仕入数及び在庫数からその日の売上数を差し引 いた在庫数をその在庫している商品毎の金額とともに記憶するストアコントロー ラが配置されており、このストアコントローラをアクセスすればその店舗におけ る商品の現在の在庫高が分かるようになっている。 従来、このような店舗における棚卸し時には、このストアコントローラをアク セスして各商品の在庫高、すなわちマスタデータを各端末装置へ取り込み、各端 末装置へ同一のマスタデータが取り込まれた後、各棚卸し要員がそれぞれの端末 装置を用いて各々が分担した商品の棚卸し業務を遂行する。そして実際の商品数 等在庫データとこのマスタデータとのつき合わせ及び入力したデータの修正等を 行い、こうした棚卸業務が終了すると、それぞれの端末装置をストアコントロー ラへ再接続しこの装置内に格納されている上記の棚卸し結果のデータである棚卸 しデータ及び伝票集計データをストアコントローラへ送信し、このコントローラ に装備されたプリンタからプリント出力させるようにしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このような棚卸し業務を遂行する際に従来は、棚卸し結果をプリント出力させ ているのみであり、この種の棚卸し過程において、例えば商品を或る区分毎に収 納するゴンドラ毎、或いは商品が配列される棚毎にその状況を確認したいような 場合、簡単に確認できないという問題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

このような課題を解決するために、本考案は、キーボードのキー操作に応じ対 応するゴンドラ番号，棚番号，商品コード及び商品個数等の棚卸しデータをメモ リから読みだして表示する表示制御手段を備えたものである。

【０００５】

【作用】

したがって、キー操作に応じメモリから対応するデータが読み出されて表示さ れるため、棚卸しの都度その状況が容易に確認できる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。 図１は、本考案の端末装置の一実施例を示すブロック図である。同図において 、１はＣＰＵ、２はキーボード部、３は表示部、４はプリンタ、５はＲＯＭ、６ はＲＡＭ、７はパラレルＩ／Ｆ（パラレルインターフェース）部、８はＲＳ−２ ３２Ｃ・Ｉ／Ｆ（ＲＳ−２３２Ｃインターフェース）部である。 この端末装置は、店舗の棚卸しを行う際には、まず、ＲＳ−２３２Ｃ・Ｉ／Ｆ 部８を介して接続されるストアコントローラからのマスタデータを受信してＲＡ Ｍ６に格納するとともに、ＲＡＭ６内に格納されたマスタデータをパラレルＩ／ Ｆ部７を介して他の端末装置へ転送するようにしている。こうして複数の端末装 置のＲＡＭ６に全て同一のマスタデータが格納されると、各棚卸し要員がこの端 末装置を各個に所持して、それぞれ分担した部分の棚卸し業務、即ちマスタデー タと実際に配列されている商品とのつき合わせを行い、実際の商品数と異なって いる場合は、キーボード部２の操作による入力データの更新及びこれに応じて表 示される表示部３上の表示画面を確認するようにしている。

【０００７】 また、図２は、上記端末装置を用いて棚卸し業務が遂行される店舗の構成の一 例を示した図であり、１０₁〜１０₅はゴンドラ、１１₁〜１１₃は各ゴンドラを構 成し商品を配列する棚、１２₁は商品である。

【０００８】 また、図３は、表示部３上の表示の一例を示す図であり、棚卸しを行う際には 、マスタデータを格納後、ゴンドラＮＯ（ゴンドラ番号），情報分類コード，棚 ＮＯ（棚番号），商品コード等を順次、キーボード部３を操作すると、マスタデ ータの中からこの商品に関する価格や個数等の情報が選択されて表示部３へ表示 され、この表示されたものが実際の商品情報と異なる場合はこれの修正を行うも のとなっている。

【０００９】 次に図４〜図６は、このような端末装置のＣＰＵ１の動作を説明するフローチ ャートである。まず図４のフローチャートから説明する。 先ず、ステップ４０でＸを棚カウンタ，Ｙを商品カウンタとしそれぞれのカウ ンタを「０」に設定すると、表示部３には「責任者ＮＯを入力ください」旨を表 示する。この表示にしたがってキー操作し責任者ＮＯを入力することによりステ ップ４２で「Ｙ」と判定されると、ステップ４３でこれの入力データをＲＡＭ６ へ格納するとともに、ステップ４４で「ゴンドラ番号を入力してください」旨を 表示する。そして、上記と同様に、この表示にしたがってゴンドラ番号を入力す れば、ステップ４５で「Ｙ」と判定され、ステップ４６でこれの入力データをＲ ＡＭ６へ格納する。その後、ステップ４７で表示部３には「情報分類コードを入 力してください」旨が表示され、これに応じたコードを入力すると、ステップ４ ９でこれのデータが格納され、さらにステップ５０の「棚番号を入力してくださ い」旨の表示に対し棚番号を入力すればステップ５２でこれのデータを格納する とともに、ステップ５３へ移行して表示画面を商品コード入力待ち画面状態に設 定する。

【００１０】 こうした表示部３の表示画面に応じ商品コードを入力してステップ５４で「Ｙ 」と判定されると、ステップ５５で商品カウンタＹを１つ増加させるとともに、 ステップ５６でこの商品コードに応じた価格をマスタデータの中から読みだして 表示する。その後、この商品の個数がキー操作により入力されると、ステップ５ ８でこの商品の価格にその個数が乗じられる演算が行われるとともに、ステップ ５９で入力中であるこの棚番号に関する棚卸しの合計価格（棚卸しデータ）が演 算されて表示され、ステップ６０で再度の商品コードの入力を判断する。

【００１１】 そして、商品コードが再入力されればステップ５５に戻って上記したと同様の 処理を続行するが、商品コードの再入力が無くステップ６０で「Ｎ」と判定され れば、図５のフローチャートのステップ６１へ移行する。 図５のステップ６１ではキーボード部２内の次キーの押下を判断し、これが「 Ｙ」の場合は、ステップ６２でＲＡＭ６に格納されているデータの中から次に配 列されている商品に関する情報を読みだして、ステップ６３でこれの表示を行い ステップ６１へ戻る。また、次キーが押下されない場合はステップ６４で戻キー の押下を判断し、これが「Ｙ」の場合は、ステップ６５で１つ前に配列されてい る商品情報を読みだして、ステップ６６でこれの表示を行いステップ６１へ戻る 。また、戻キーの押下が検出されない場合はステップ６７で棚キーの押下を判断 し、これが初めて押下された場合はステップ６８で「棚番号を入力してください 」旨の表示を行い、これに応じて棚番号を入力すればステップ７０で入力棚の最 初に配列されている商品の情報をＲＡＭ６から読みだして表示しステップ６１へ 戻る。

【００１２】 さらに、再度続けて棚キーが押下されステップ７１で「Ｙ」と判定された場合 は、直前に入力した商品情報が画面表示され（ステップ７２）、図４のステップ ６０へ戻る。また、終了キーが押下された場合は、ステップ７４で表示部３上棚 卸し書き込みメニューの表示を行うとともに、ステップ７５で引き続いて棚卸し を継続するか否かの継続選択を判断し、これを終了させたい場合はステップ７８ でその他の処理を行い終了するが、これの継続を示すキー操作によりステップ７ ５で「Ｙ」と判定されれば、ステップ７６で「ゴンドラ番号を入力してください 」旨を表示し、続いてこの表示にしたがってゴンドラ番号が入力されればステッ プ６８へ戻って以降の処理において棚番号の入力により入力棚の商品情報が表示 される。

【００１３】 次に、ステップ７３で終了キーの押下が検出されない場合は、図６のステップ ８０でゴンドラ番号／棚キーの押下を検出し、これが初めて押下された場合はス テップ８１で棚カウンタＸを１つ増加し、ステップ８２でこれの番号を表示させ るとともに、ステップ８３で登録キーの押下の検出判断を行い、これが検出され れば次の棚の商品を棚卸しするということでステップ８４で棚カウンタＹを「０ 」に設定し、次の棚の商品をチェックするために図４のステップ５３へ戻る。 また、再度ゴンドラ／棚キーが押下されステップ８５で「Ｙ」と判定された場 合は、ステップ８６で前のゴンドラで棚卸しされた合計の商品及び金額を印字さ せるとともに、次のゴンドラ番号の入力をステップ８７で判断する。そして、新 たなゴンドラ番号が入力されると、ステップ８８でこの入力データを格納すると ともに、続くステップ８９以降の処理で情報分類コードや棚番号を格納して図４ のステップ５３へ戻る。 こうして、各ゴンドラ内の各棚に配列された各商品の棚卸が全て終了して終了 キーが押下されると、ステップ９３ではこれの押下を検出し棚卸し処理を終了す る。

【００１４】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、キーボードのキー操作に応じ対応する ゴンドラ番号，棚番号，商品コード及び商品個数等の棚卸しデータが表示される ため、棚卸しの過程でその都度その内容が容易に確認され、この結果、棚卸し業 務が効率良く行えるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の棚卸端末装置の一実施例を示すブロッ
ク図である。

【図２】棚卸しされる店舗の構成を説明する説明図であ
る。

【図３】上記棚卸端末装置の表示状況を示す説明図であ
る。

【図４】上記棚卸端末装置の動作を説明するフローチャ
ートである。

【図５】上記棚卸端末装置の動作を説明するフローチャ
ートである。

【図６】上記棚卸端末装置の動作を説明するフローチャ
ートである。

【符号の説明】

１ ＣＰＵ ２ キーボード部 ３ 表示部 ６ ＲＡＭ ７ パラレルＩ／Ｆ部 ８ ＲＳ−２３２Ｃ・Ｉ／Ｆ部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 関根 徹 東京都目黒区下目黒二丁目２番３号 株式 会社田村電機製作所内 (72)考案者 碓井 誠 東京都港区芝公園４丁目１番４号 株式会 社セブン−イレブン・ジャパン内 (72)考案者 午来 正敏 東京都港区芝五丁目７番１号 日本電気株 式会社内 (72)考案者 廣田 良平 埼玉県越谷市千間台西２丁目７番14号 ユ ニパルス株式会社内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 店舗等の棚卸し時に店舗に配置されたス
   トアコントローラから，商品マスタデータを読み込みメ
   モリへ格納するとともに、格納したマスタデータに基づ
   いて前記棚卸しの処理を実行し、この処理された結果の
   棚卸しデータを前記メモリへ格納したのち前記ストアコ
   ントローラへ転送するキーボードを備えた棚卸端末装置
   において、 前記キーボードのキー操作に応じ対応するゴンドラ番
   号，棚番号，商品コード及び商品個数等の棚卸しデータ
   を前記メモリから読みだして表示する表示制御手段を備
   えたことを特徴とする棚卸端末装置。