JP2001126144A - 情報提供装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】情報提供装置の利用率を向上させる。 【解決手段】情報提供装置は顧客により操作されるキー
入力部３Ａと、このキー入力部３Ａの操作に従って様々
な商品の広告情報を顧客に提供する情報提供部３Ｄ，３
Ｅと、複数の顧客の累積サービスポイントを格納するメ
モリ部１Ａ，３Ｃと、カードに記録された顧客コードを
読取るカードリーダ３Ｂとを備える。特に、情報提供部
はカードリーダ３Ｂによって読取られた顧客コードによ
って特定される顧客の累積サービスポイントをメモリ部
１Ａ，３Ｃから取得し、この累積サービスポイントに基
づいて抽選を実行する処理部３Ｅとを含む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は例えばスーパーマー
ケット等において顧客に情報を提供する情報提供装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】スーパーマーケットのような大規模小売
店の多くは、販売時点管理（ＰＯＳ）システムを利用し
て業務の合理化を図っている。一般的なＰＯＳシステム
では、ストアコントローラが複数のＰＯＳ端末に例えば
ＬＡＮを介して接続される。各ＰＯＳ端末はストアコン
トローラをアクセスして得られる商品データに基づいて
販売登録を行う電子キャッシュレジスタであり、ストア
コントローラはこの販売登録で得られる販売データに基
づいて売上集計を行う。

【０００３】近年では、このようなＰＯＳシステムが顧
客管理にも利用されるようになっている。この場合、店
舗で日常的に買物をするような顧客に会員登録をしても
らい、この顧客に会員番号のような顧客コードを記録し
た会員カードを発行する。販売員は買物の精算時に顧客
から提示される会員カードからカードリーダを用いて顧
客コードを読出し、この顧客コードに基づいてストアコ
ントローラで管理される顧客情報に購入金額に対応する
サービスポイントを付加する。このサービスポイントは
買物のたびに累積され、例えば所定ポイントに達した時
点で買物クーポン券等に交換される。

【０００４】ところで、最近では情報提供装置が例えば
特売商品の広告を表示したり買物クーポン券を発行する
ＰＯＳ端末としてスーパーマーケットの入口あるいはサ
ービスカウンタ等に配置されることがある。しかしなが
ら、特売商品を知らせるためにはこの情報提供装置が実
際に来店した顧客によって操作されなくてはならない。
この情報提供装置の操作は比較的簡単であるが、はじめ
ての場合にはとまどうこともある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上述のような理由か
ら、情報提供装置があることを知っていても、ほとんど
の顧客がこの情報提供装置を利用してしないのが現状で
ある。これでは、情報提供装置による販売促進効果を見
込むことができない。

【０００６】本発明の目的は、顧客の利用率を向上でき
る情報提供装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明によれ
ば、顧客により操作されるキー入力部と、このキー入力
部の操作に従って様々な情報を顧客に提供する情報提供
部と、複数の顧客の顧客コードと一緒にこれら顧客の合
計購入金額にそれぞれ対応した累積サービスポイントを
格納するメモリ部と、カードに記録された顧客コードを
読取るカードリーダとを備え、情報提供部はカードリー
ダによって読取られた顧客コードによって特定される顧
客の累積サービスポイントをメモリ部から取得し、この
累積サービスポイントに基づいて抽選を実行する処理部
とを含む情報提供装置が提供される。

【０００８】この情報提供装置では、様々な情報が顧客
に提供されるだけでなく抽選が累積サービスポイントに
基づいて行われるため、顧客の関心を高めることができ
る。従って、多くの顧客がこの抽選を行うためにこの情
報提供装置を利用するようになり、従来よりも高い販売
促進効果を得ることができる。

【０００９】請求項２の発明によれば、請求項１の処理
部は抽選の結果を累積サービスポイントに加算するよう
に構成される情報提供装置が提供される。

【００１０】この情報提供装置では、抽選の結果が累積
サービスポイントに加算されるため、会員登録する顧客
数を増大することもできる。

【００１１】請求項３の発明によれば、請求項１の情報
提供部は累積サービスポイントに対応する額面の範囲で
クーポン券を発行するプリンタを含む情報提供装置が提
供される。

【００１２】この情報提供装置では、プリンタが累積サ
ービスポイントに対応する額面の範囲でクーポン券を発
行するため、抽選の結果としてサービスポイントが増大
したような場合にクーポン券に交換してすぐに買物に利
用できる。従って、顧客の満足度を高めることができ
る。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の一
実施形態に係る情報提供装置をＰＯＳシステム適用して
説明する。

【００１４】図１はこのＰＯＳシステムの構成を概略的
に示す。このＰＯＳシステムは例えばスーパーマーケッ
トの事務管理室に配置されるストアコントローラとして
配置されるサーバ１と、スーパーマーケットの売場にＰ
ＯＳ端末として配置される電子キャッシュレジスタ２
と、スーパーマーケットの入口あるいはサービスカウン
タ等にＰＯＳ端末として配置される情報端末３とを備え
る。この電子キャッシュレジスタ２および情報端末３は
ＬＡＮあるいはＷＡＮ等の通信回線でサーバ１に接続さ
れる。また、情報端末３は買物クーポン券および景品引
換券等を発行する発券プリンタ４に直接接続される。各
電子キャッシュレジスタ２は各顧客に対する販売登録処
理を行うコンピュータであり、サーバ１はこの電子キャ
ッシュレジスタ２の販売登録処理の結果に基づいて売上
集計処理および顧客管理処理を行うコンピュータであ
る。サーバ１は電子キャッシュレジスタ２の販売登録処
理で問い合される様々な商品の商品名および価格等を表
す複数の商品データで構成される商品データファイル、
電子キャッシュレジスタ２の販売登録処理の結果として
供給され販売商品および販売額等を表す複数の販売デー
タで構成される売上ファイル、会員登録された全顧客の
顧客コードおよび累積サービスポイント等を表す複数の
顧客情報で構成される顧客マスタファイル等を格納する
メモリ１Ａと、売上集計処理および顧客管理処理を実行
する処理部１Ｂを備える。各電子キャッシュレジスタ２
は顧客に配布された会員カードに記録された顧客コード
を読取るカードリーダ２Ａを備え、このカードリーダ２
Ａによって読出された顧客コードを販売データと共にサ
ーバ１に供給する。サーバ１は顧客管理処理においてこ
の顧客コードによって特定される顧客の顧客情報に含ま
れる累積サービスポイントに購入金額に対応するサービ
スポイントを付加する。このサービスポイントは買物の
たびに累積され、累積サービスポイントが所定ポイント
に達した時点で買物クーポン券等に交換される。

【００１５】情報端末３は来店した顧客によって操作さ
れるキー入力部３Ａ、この顧客の会員カードに記録され
た顧客コードを読取るカードリーダ３Ｂ、様々な特売商
品の広告情報等を格納するメモリ部３Ｃ、この広告情報
およびメニュー等を表示するディスプレイ３Ｄ、および
キー入力部３Ａの操作に従って広告情報および累積サー
ビスポイントのような情報を提供する情報提供処理およ
び累積サービスポイントに対応する額面の範囲で買物ク
ーポン券を発券プリンタ４から発行する発券処理を行う
処理部３Ｅを備える。キー入力部３Ａは例えばディスプ
レイ３Ｄの画面と一体的に形成されこの画面に表示され
るメニューに従って顧客が触れた位置の項目を選択する
タッチパネルで構成される。

【００１６】このＰＯＳシステムでは、広告情報がサー
バ１あるいは他のＰＯＳ端末から定期的に情報端末３に
供給され、顧客の累積サービスポイントがサーバ１から
情報端末３に供給される。情報端末３はカードリーダ３
Ｂによって読取られた顧客コードに基づいて累積サービ
スポイントの問い合せを行い、サーバ１はこの顧客コー
ドに一致する顧客コードを持つ顧客情報についてメモリ
部１Ａに格納された顧客マスタファイルを検索し、この
顧客情報に含まれる累積サービスポイントを情報端末３
に供給する。

【００１７】情報端末３の処理部３Ｅは情報提供処理に
おいて広告情報および累積サービスポイントをディスプ
レイ３Ｄに表示するだけでなく、キー入力部３Ａの操作
に応答してプリンタ４で印刷可能なように構成される。
さらにこの処理部３Ｅは情報提供処理および発券処理に
加えてカードリーダ３Ｂから得られた顧客コードによっ
て特定される顧客の累積サービスポイントに基づいてス
ロットマシンのような抽選を実行する抽選処理を行うよ
うに構成される。サーバ１のメモリ部１Ａは累積サービ
スポイントを抽選承認回数に換算するために図３に示す
換算テープルをさら格納する。顧客情報は顧客コード、
合計購入金額、および累積サービスポイントの他に、こ
の換算テーブルを参照して得られる抽選承認回数も含
む。

【００１８】以下、このＰＯＳシステムの抽選機能を説
明する。このＰＯＳシステムはスロットマシン抽選のた
めにサーバ１と情報端末３との間で図２に示すようなデ
ータ伝送を行う。すなわち、情報端末３はサーバ１に抽
選リクエストを送信し、続いてカードリーダ３Ｂによっ
て会員カードから読取られた顧客コードをサーバ１に送
信する。サーバ１はこの顧客コードにより特定される顧
客の顧客情報について顧客マスタファイルを検索しこの
検索結果として抽選承認回数を情報端末３に送信する。
情報端末３はこの抽選承認回数の範囲でスロットマシン
抽選を行い、抽選結果として抽選実行回数およびボーナ
スポイントをサーバ１に送信する。サーバ１はこれら抽
選実行回数およびボーナスポイントが上述の顧客情報に
反映されるよう顧客マスタファイルを更新する。

【００１９】ここで、サーバ１および情報端末３の動作
をさらに詳細に説明する。サーバ１の処理部１Ｂは各顧
客の抽選とは独立して定期的に図３に示す抽選承認回数
設定動作を行う。この設定動作では、顧客マスタファイ
ルの全顧客情報がステップＳＴ１でメモリ１Ａから読出
され、換算テーブルがこれら顧客情報の累積サービスポ
イントに基づいて参照され、顧客マスタファイルがステ
ップＳＴ３でこれら参照結果を抽選承認回数としてそれ
ぞれの顧客情報に設定することにより更新される。

【００２０】さらに、サーバ１の処理部１Ｂは情報端末
３からの抽選リクエストに応答して図４に示す抽選承認
回数取得動作を行う。この取得動作では、顧客コードが
ステップＳＴ１１で受信され、顧客マスタファイルがス
テップＳＴ１２でこの顧客コードに一致する顧客コード
を持つ顧客情報について検索され、この検索により得ら
れた顧客情報に含まれる抽選承認回数がステップＳＴ１
３で顧客マスタファイルから読出され情報端末３に送信
される。

【００２１】情報端末３の処理部３Ｅは抽選リクエスト
および顧客コードの送信後に図５に示す抽選実行動作を
行う。この抽選実行動作では、初期値０がステップＳＴ
２１で抽選実行回数およびボーナスポイントに設定さ
れ、サーバ１からの抽選承認回数がステップＳＴ２２で
受信される。この抽選承認回数がステップＳＴ２３で０
よりも大きいことが確認されると、スロットマシンの画
像がステップ２４でディスプレイ３Ｄに表示される。続
いて、ステップＳＴ２５およぴステップＳＴ２６がキー
入力部３Ａの抽選終了操作および抽選開始操作をそれぞ
れ検出するために繰返し実行される。抽選開始操作が検
出されると、処理部３ＥはステップＳＴ２７において乱
数を用いて所定確率で獲得ポイントを決定し、ステップ
ＳＴ２８で抽選実行回数に＋１を加算し抽選承認回数に
−１を加算する演算を行なう。スロットマシン獲得ポイ
ントはステップＳＴ２９でボーナスポイントに加算さ
れ、スロットマシン抽選結果がステップＳＴ３０でディ
スプレイ３Ｄに表示される。この結果の確認操作がキー
入力部３Ａにより行われたことがステップＳＴ３１で検
出されると、再びステップＳＴ２３が実行される。

【００２２】ステップＳＴ２３で抽選承認回数が０に達
したことが確認された場合、およびステップＳＴ２５で
抽選終了操作が検出された場合には、抽選実行回数およ
びボーナスポイントがステップＳＴ３２でサーバ１に送
信される。抽選実行動作はこのステップＳＴ３２の実行
後に終了する。

【００２３】サーバ１の処理部１Ｂは抽選承認回数を情
報端末３に送信したあと図６に示す顧客マスタファイル
の更新動作を行う。この更新動作では、抽選実行回数お
よびボーナスポイントがステップＳＴ４１で受信され、
顧客マスタファイルがステップＳＴ４２で上述の顧客コ
ードに対応する顧客情報の抽選承認回数を抽選実行回数
だけ減じると共に、累積サービスポイントにボーナスポ
イントを加えることにより更新される。この顧客マスタ
ファイルの更新はステップＳＴ４２の実行後に終了す
る。

【００２４】このＰＯＳシステムは、来店した顧客が情
報端末３で例えば累積サービスポイントの確認をしたと
きに特売商品の広告情報をこの顧客に知らせるだけでな
く、スロットマシン抽選に挑戦することもできる。すな
わち、ディスプレイ３Ｄに表示されるメニューにおいて
スロットマシン抽選を選択し、会員カードに記録した顧
客コードをカードリーダ３Ｂに読取らせると、この顧客
コードがサーバ１に送信され、サーバ１がこの顧客コー
ドによって特定される顧客の顧客情報について顧客マス
タファイルを検索し、この検索結果として得られた顧客
情報に含まれる抽選承認回数を情報端末３に返信する。
顧客は例えば１００ポイント、５０ポイント、１０ポイ
ント、０ポイントのようなボーナスポイントをボタン操
作のタイミングで引当てるスロットマシン抽選をこの抽
選承認回数の範囲で繰返し、このボーナスポイントだけ
累積サービスポイントを増大させることができる。さら
に、この累積サービスポイントの範囲で買物クーポン券
および景品引換券等をこの情報端末３から発行すること
ができる。

【００２５】この実施形態のＰＯＳシステムによれば、
広告情報が顧客に提供されるだけでなく抽選が累積サー
ビスポイントに基づいて行われるため、顧客の関心を高
めることができる。従って、多くの顧客がこの抽選を行
うためにこの情報提供装置を利用するようになり、従来
よりも高い販売促進効果を得ることができる。

【００２６】また、抽選の結果が累積サービスポイント
に加算されるため、会員登録する顧客数を増大すること
もできる。

【００２７】さらに、プリンタ４が累積サービスポイン
トに対応する額面の範囲でクーポン券を発行するため、
抽選の結果として累積サービスポイントが増大したよう
な場合にクーポン券に交換してすぐに買物に利用でき
る。従って、顧客の満足度を高めることができる。

【００２８】尚、上述の実施形態では、顧客マスタファ
イルがサーバ１のメモリ部１Ａに格納されたが、この顧
客マスタファイルのコピーを情報端末３に格納し、定期
的に更新するようにしてもよい。この場合、サーバ１と
情報端末３との間のデータ転送が省略されるため、サー
バ１の負担を軽減できる。

【００２９】また、スロットマシン抽選は、例えばボー
ナスポイントを伏せて並べられた複数のカードのうちの
一枚をボタン操作で選択して選択カードのボーナスポイ
ントを獲得する抽選、あるいは乱数値および倍率をボタ
ン操作のタイミングで選択して選択乱数値に選択倍率を
乗じたボーナスポイントを獲得する抽選のような様々な
抽選形式に置換えても良い。

【００３０】

【発明の効果】請求項１の発明では、広告情報が顧客に
提供されるだけでなく抽選が累積サービスポイントに基
づいて行われるため、顧客の関心を高めることができ
る。従って、多くの顧客がこの抽選を行うためにこの情
報提供装置を利用するようになり、従来よりも高い販売
促進効果を得ることができる。

【００３１】請求項２の発明では、抽選の結果が累積サ
ービスポイントに加算されるため、会員登録する顧客数
を増大することもできる。

【００３２】請求項３の発明では、プリンタが累積サー
ビスポイントに対応する額面の範囲でクーポン券を発行
するため、抽選の結果としてサービスポイントが増大し
たような場合にクーポン券に交換してすぐに買物に利用
できる。従って、顧客の満足度を高めることができる。

【００３３】以上のように、顧客に抽選の機会を与える
ことでこの情報提供装置の利用率を向上することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態に係るＰＯＳシステムの構
成を概略的に示すブロック図である。

【図２】図１に示すサーバと情報端末との間でスロット
マシン抽選のために行われるデータ伝送動作を説明する
ための図である。

【図３】図１に示すサーバによって行われる抽選承認回
数設定動作のフローチャートである。

【図４】図１に示すサーバによって行われる抽選承認回
数取得動作のフローチャートである。

【図５】図１に示す情報端末で行われる抽選実行動作の
フローチャートである。

【図６】図１に示すサーバによって行われる顧客マスタ
ファイルの更新動作のフローチャートである。

【符号の説明】

１…サーバ １Ａ…メモリ部 １Ｂ…処理部 ２…電子キャッシュレジスタ ３…情報端末 ３Ａ…キー入力部 ３Ｂ…カードリーダ ３Ｃ…メモリ部 ３Ｄ…ディスプレイ ３Ｅ…処理部 ４…発券プリンタ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 顧客により操作されるキー入力部と、こ
   のキー入力部の操作に従って様々な情報を顧客に提供す
   る情報提供部と、複数の顧客の顧客コードと一緒にこれ
   ら顧客の合計購入金額にそれぞれ対応した累積サービス
   ポイントを格納するメモリ部と、カードに記録された顧
   客コードを読取るカードリーダとを備え、前記情報提供
   部は前記カードリーダによって読取られた顧客コードに
   よって特定される顧客の累積サービスポイントを前記メ
   モリ部から取得し、この累積サービスポイントに基づい
   て抽選を実行する処理部とを含むことを特徴とする情報
   提供装置。
2. 【請求項２】 前記処理部は前記抽選の結果を累積サー
   ビスポイントに加算するように構成されることを特徴と
   する請求項１に記載の情報提供装置。
3. 【請求項３】 前記情報提供部は累積サービスポイント
   に対応する額面の範囲でクーポン券を発行するプリンタ
   を含むことを特徴とする請求項１に記載の情報提供装
   置。