JPH0564014B2 - - Google Patents
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- JPH0564014B2 JPH0564014B2 JP21420184A JP21420184A JPH0564014B2 JP H0564014 B2 JPH0564014 B2 JP H0564014B2 JP 21420184 A JP21420184 A JP 21420184A JP 21420184 A JP21420184 A JP 21420184A JP H0564014 B2 JPH0564014 B2 JP H0564014B2
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- Japan
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- layer
- corona shield
- corona
- insulating layer
- resin
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K3/00—Details of windings
- H02K3/32—Windings characterised by the shape, form or construction of the insulation
- H02K3/40—Windings characterised by the shape, form or construction of the insulation for high voltage, e.g. affording protection against corona discharges
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の技術分野〕
本発明は回転電機の鉄心の溝からのコロナ発生
を防止した回転電機の電機子巻線に関する。 〔発明の技術的背景とその問題点〕 従来回転電機の電機子巻線である例えば固定子
巻線は導体の周囲にマイカテープを巻回してレジ
ン含浸処理した絶縁層を施したもので構成する。
この固定子巻線を固定子鉄心の溝へ上下2段に分
けて収納した時、上下の固定子巻線が接する部分
では固定子巻線の角部間に隙間が生ずる。この隙
間は大きい為に全含浸処理時にレジンが充填され
ずに流出して全含浸処理後も依然として残り、対
固定子鉄心との間にコロナが発生し絶縁層が劣化
する。 これを防止する為に、コロナ発生防止用として
低抵抗(102〜103Ωcm)のコロナシールド層を絶
縁層の外周に設ける。即ち第4図に示すように、
導体1の周囲にマイカテープを巻回してレジン含
浸処理した絶縁層2をまず施した固定子巻線4を
形成し、この絶縁層2の全外周或いは一部に、ガ
ラスクロスや不織布或いはフイルム等を基材とし
半導体性塗料を塗布してシート或いはテープとし
たものを巻回してコロナシールド層3を設けた固
定子巻線41を形成する。このコロナシールド層
3を形成するガラスクロスや不織布を使用したシ
ートやテープは柔軟性や伸びが悪いので、絶縁層
2との密着性が悪く絶縁層2とコロナシールド層
3との間に第5図に示すような隙間7が生じる。
この隙間7のある固定子巻線41を固定子鉄心5
の溝6に収納して全含浸レジン処理後電動機とし
て使用した時、固定子鉄心5とコロナシールド層
3とは同電位となるが、固定子巻線4表面とコロ
ナシールド層3との間に電圧がかかるためこの隙
間7でコロナ放電が生じ絶縁層2が劣化する。 又、コロナシールド層3にフイルムを使用した
場合は、ガラスクロスや不織布に比べ柔軟性や伸
び性で優れているが次の様な欠点がある。 (1) フイルムの両面に半導性塗料が塗布されたシ
ートやテープの場合、シートやテープを必要寸
法に裁断した時にコロナシールド層3が両面間
で離れ、コイルに巻回した状態で一部のコロナ
シールド層3が固定子鉄心5から離れた状態に
なり、コロナ放電の原因となる。 (2) フイルムの片面に半導電性塗料が塗布された
シートやテープの場合でも、ガラスクロスや不
織布を使用したものに比べ密着性は良好である
が、巻皺を生じた場合や固定子巻線4の絶縁層
2の仕上り寸法が不均一な所では、密着性が悪
くなり絶縁層2とコロナシールド層3との間に
は、前記の隙間7が生じコロナ放電する。 このため最終工程で固定子巻線41全体をワニ
スやレジン等で含浸処理して、絶縁層2とコロナ
シールド層3との隙間を埋めるようにする。しか
しこの工程においても次の様な問題が発生する。 (1) ガラスクロスや不織布を使用した場合 ガラスクロマトや不織布の両面(絶縁層側と
反絶縁層側)から網目に処理するワニスやレジ
ンが侵入し、コロナシールド層の抵抗値が当初
より1×103〜1×104倍上昇してコロナシール
ド層が零電位にならず、絶縁層及びコロナシー
ルド層は電位をもち隙間でコロナ放電するため
コロナシールドとしての働きをしない。 (2) フイルムを使用した場合 フイルム面がよく滑べるためにワニスやレジ
ンの保持性が悪く、絶縁層とコロナシールド層
との隙間に入つたワニスやレジンがその硬化過
程で流出し依然として隙間が生じたままにな
る。 このような状態では、充分なコロナシールド
効果が得られず、絶縁寿命が低くなる欠点があ
つた。 〔発明の目的〕 本発明は以上のような欠点を改良したもので、
コロナシールド効果が充分得られるコロナシール
ド層を有する回転電機の電機子巻線を提供するこ
とを目的とする。 〔発明の概要〕 本発明は導体の周囲に絶縁物を施し、その外周
にコロナシールドし鉄心の溝に収納して成る回転
電機の電機子巻線に於いて、フイルムの一方の面
に半導体性塗料を塗布し他方の面に集成マイカマ
ツトを貼付けて形成したコロナシールドを、前記
集成マイカマツトが前記絶縁物側になるように絶
縁物の全外周或いは一部に配設し、樹脂を含浸処
理したことを特徴とする回転電機の電機子巻線で
ある。この結果絶縁物とコロナシールドとの隙間
がなくなり絶縁物の対アースとのコロナ放電を抑
制することができる。 〔発明の実施例〕 以下本発明の実施例を図面を参照しながら説明
する。但し従来と同一部分は同一符号を使用し詳
細説明は省略する。第1図は本発明の一実施例に
よる固定子鉄心の溝に収納した固定子巻線の縦断
面図で、コロナシールド層31は例えば厚さが約
0.025mmのフイルム8の片面に半導電性塗料を塗
布した半導電塗料層9を設け、一方の片面に集成
マイカマツトを少量の接着剤で貼付けた厚さが約
0.1mmの集成マイカマツト層10を設けて形成さ
れる。尚、前記半導電塗料層9の抵抗値はコロナ
シールドする位置により異なるが、固定子鉄心5
の溝6部分に使用する場合は102〜103Ωcm、コイ
ルエンド部分に使用する場合は106〜108Ωcm程度
にする。又半導電塗料層9の厚みは0.01〜0.02mm
程度である。 そして集成マイカマツト層10が絶縁層2と当
接するようにして、コロナシールド層31を固定
子巻線4の全外周に巻回してコロナシールド層3
1の有する固定子巻線42を形成し、これを固定
子鉄心5の全ての溝6に収納する。この後、集成
マイカマツト層10及び集成マイカマツト層10
と絶縁層2との隙間にレジンを含浸処理する。 このように構成されたコロナシールド層31
は、基材にフイルム8及び集成マイカマツト層1
0であるため柔軟性及び伸びがよいので、絶縁層
2の外周へ容易に密着して巻回でき絶縁層2に対
しクツシヨン効果もあり隙間も少ない。 またマイカマツト層10は樹脂保持性がよく固
定子巻線42を固定子鉄心5の溝6へ収納後に行
なわれるレジン含浸処理によつて、従来より数及
び量が減少している集成マイカマツト層10と絶
縁層2との隙間及び集成マイカマツト層10を、
レジンで完全に充填することができボイドレスと
なる。このため固定子鉄心5とコロナシールド層
31及び絶縁層2は同電位となつて、従来のよう
な絶縁層2とコロナシールド層31及び固定子鉄
心5とで発生していたコロナ放電が無くなり、絶
縁層2の劣化が防止される。 更にレジン含浸処理によるレジンは集成マイカ
マツト層10にはよく浸入するが、フイルム8を
境にした半導電塗料層9には一部のレジンが付着
する。しかしレジン含浸処理前に既に固定子鉄心
5と半導電塗料層9は接しているので、レジン含
浸処理による半導電塗料層9の抵抗値が殆んど上
昇せずに、コロナシールド層31と固定子鉄心5
とは同電位を保持できコロナシールドの効果を充
分発揮する。 この効果の一例をtanδ電界特性で従来と本発明
を比較して第2図に示した。第2図より明らかな
ように電界強度を上げて行くと、従来はtanδが大
きくなつて行くのに対し本発明のtanδの変化は少
なく、本発明は従来に対し放電抑制が優れている
ことが判る。そして放電抑制効果が大幅に向上し
た為、課電寿命特性においても従来の電機子巻線
絶縁に比べ寿命が大幅に向上する。 上記実施例は、固定子鉄心5の溝6に収納する
上下2段に分けた固定子を巻線4の夫々に、コロ
ナシールド層31を配設したものについて述べた
が、第3図に示すように絶縁層2が外周にある固
定子巻線4どうしを2段に重ねた状態で、外周か
ら上述と同方法でコロナシールド層31を配設し
た固定子巻線43を固定子鉄心5の溝6に収納
し、レジン含浸処理しても上記実施例と同様の効
果がある。 又上記2種類の固定子巻線42及び43を軸方
向にダクトを有する鉄心の溝へ夫々別々に配設す
ることにより、ダクト部分での固定子巻線42及
び43と鉄心とのコロナ放電を抑制する効果があ
る。 更に上記実施例は6kV級或いはそれ以上の回転
電機には勿論のこと6kV級以下の低電圧用でも使
用は可能である。又回転子巻線のコロナシールド
効果に使用してもよい。 〔発明の効果〕 以上の如く本発明によれば、フイルムの両面に
集成マイカマツト層と半導電塗料層を設けて形成
したコロナシールド層を、集成マイカマツト層を
絶縁層と接するようにして形成された電機子巻線
を、回転電機の鉄心の溝に収納して使用すること
により、絶縁層とコロナシールド層との隙間が皆
無となり、絶縁物の対アースとのコロナ放電を抑
制することができる。
を防止した回転電機の電機子巻線に関する。 〔発明の技術的背景とその問題点〕 従来回転電機の電機子巻線である例えば固定子
巻線は導体の周囲にマイカテープを巻回してレジ
ン含浸処理した絶縁層を施したもので構成する。
この固定子巻線を固定子鉄心の溝へ上下2段に分
けて収納した時、上下の固定子巻線が接する部分
では固定子巻線の角部間に隙間が生ずる。この隙
間は大きい為に全含浸処理時にレジンが充填され
ずに流出して全含浸処理後も依然として残り、対
固定子鉄心との間にコロナが発生し絶縁層が劣化
する。 これを防止する為に、コロナ発生防止用として
低抵抗(102〜103Ωcm)のコロナシールド層を絶
縁層の外周に設ける。即ち第4図に示すように、
導体1の周囲にマイカテープを巻回してレジン含
浸処理した絶縁層2をまず施した固定子巻線4を
形成し、この絶縁層2の全外周或いは一部に、ガ
ラスクロスや不織布或いはフイルム等を基材とし
半導体性塗料を塗布してシート或いはテープとし
たものを巻回してコロナシールド層3を設けた固
定子巻線41を形成する。このコロナシールド層
3を形成するガラスクロスや不織布を使用したシ
ートやテープは柔軟性や伸びが悪いので、絶縁層
2との密着性が悪く絶縁層2とコロナシールド層
3との間に第5図に示すような隙間7が生じる。
この隙間7のある固定子巻線41を固定子鉄心5
の溝6に収納して全含浸レジン処理後電動機とし
て使用した時、固定子鉄心5とコロナシールド層
3とは同電位となるが、固定子巻線4表面とコロ
ナシールド層3との間に電圧がかかるためこの隙
間7でコロナ放電が生じ絶縁層2が劣化する。 又、コロナシールド層3にフイルムを使用した
場合は、ガラスクロスや不織布に比べ柔軟性や伸
び性で優れているが次の様な欠点がある。 (1) フイルムの両面に半導性塗料が塗布されたシ
ートやテープの場合、シートやテープを必要寸
法に裁断した時にコロナシールド層3が両面間
で離れ、コイルに巻回した状態で一部のコロナ
シールド層3が固定子鉄心5から離れた状態に
なり、コロナ放電の原因となる。 (2) フイルムの片面に半導電性塗料が塗布された
シートやテープの場合でも、ガラスクロスや不
織布を使用したものに比べ密着性は良好である
が、巻皺を生じた場合や固定子巻線4の絶縁層
2の仕上り寸法が不均一な所では、密着性が悪
くなり絶縁層2とコロナシールド層3との間に
は、前記の隙間7が生じコロナ放電する。 このため最終工程で固定子巻線41全体をワニ
スやレジン等で含浸処理して、絶縁層2とコロナ
シールド層3との隙間を埋めるようにする。しか
しこの工程においても次の様な問題が発生する。 (1) ガラスクロスや不織布を使用した場合 ガラスクロマトや不織布の両面(絶縁層側と
反絶縁層側)から網目に処理するワニスやレジ
ンが侵入し、コロナシールド層の抵抗値が当初
より1×103〜1×104倍上昇してコロナシール
ド層が零電位にならず、絶縁層及びコロナシー
ルド層は電位をもち隙間でコロナ放電するため
コロナシールドとしての働きをしない。 (2) フイルムを使用した場合 フイルム面がよく滑べるためにワニスやレジ
ンの保持性が悪く、絶縁層とコロナシールド層
との隙間に入つたワニスやレジンがその硬化過
程で流出し依然として隙間が生じたままにな
る。 このような状態では、充分なコロナシールド
効果が得られず、絶縁寿命が低くなる欠点があ
つた。 〔発明の目的〕 本発明は以上のような欠点を改良したもので、
コロナシールド効果が充分得られるコロナシール
ド層を有する回転電機の電機子巻線を提供するこ
とを目的とする。 〔発明の概要〕 本発明は導体の周囲に絶縁物を施し、その外周
にコロナシールドし鉄心の溝に収納して成る回転
電機の電機子巻線に於いて、フイルムの一方の面
に半導体性塗料を塗布し他方の面に集成マイカマ
ツトを貼付けて形成したコロナシールドを、前記
集成マイカマツトが前記絶縁物側になるように絶
縁物の全外周或いは一部に配設し、樹脂を含浸処
理したことを特徴とする回転電機の電機子巻線で
ある。この結果絶縁物とコロナシールドとの隙間
がなくなり絶縁物の対アースとのコロナ放電を抑
制することができる。 〔発明の実施例〕 以下本発明の実施例を図面を参照しながら説明
する。但し従来と同一部分は同一符号を使用し詳
細説明は省略する。第1図は本発明の一実施例に
よる固定子鉄心の溝に収納した固定子巻線の縦断
面図で、コロナシールド層31は例えば厚さが約
0.025mmのフイルム8の片面に半導電性塗料を塗
布した半導電塗料層9を設け、一方の片面に集成
マイカマツトを少量の接着剤で貼付けた厚さが約
0.1mmの集成マイカマツト層10を設けて形成さ
れる。尚、前記半導電塗料層9の抵抗値はコロナ
シールドする位置により異なるが、固定子鉄心5
の溝6部分に使用する場合は102〜103Ωcm、コイ
ルエンド部分に使用する場合は106〜108Ωcm程度
にする。又半導電塗料層9の厚みは0.01〜0.02mm
程度である。 そして集成マイカマツト層10が絶縁層2と当
接するようにして、コロナシールド層31を固定
子巻線4の全外周に巻回してコロナシールド層3
1の有する固定子巻線42を形成し、これを固定
子鉄心5の全ての溝6に収納する。この後、集成
マイカマツト層10及び集成マイカマツト層10
と絶縁層2との隙間にレジンを含浸処理する。 このように構成されたコロナシールド層31
は、基材にフイルム8及び集成マイカマツト層1
0であるため柔軟性及び伸びがよいので、絶縁層
2の外周へ容易に密着して巻回でき絶縁層2に対
しクツシヨン効果もあり隙間も少ない。 またマイカマツト層10は樹脂保持性がよく固
定子巻線42を固定子鉄心5の溝6へ収納後に行
なわれるレジン含浸処理によつて、従来より数及
び量が減少している集成マイカマツト層10と絶
縁層2との隙間及び集成マイカマツト層10を、
レジンで完全に充填することができボイドレスと
なる。このため固定子鉄心5とコロナシールド層
31及び絶縁層2は同電位となつて、従来のよう
な絶縁層2とコロナシールド層31及び固定子鉄
心5とで発生していたコロナ放電が無くなり、絶
縁層2の劣化が防止される。 更にレジン含浸処理によるレジンは集成マイカ
マツト層10にはよく浸入するが、フイルム8を
境にした半導電塗料層9には一部のレジンが付着
する。しかしレジン含浸処理前に既に固定子鉄心
5と半導電塗料層9は接しているので、レジン含
浸処理による半導電塗料層9の抵抗値が殆んど上
昇せずに、コロナシールド層31と固定子鉄心5
とは同電位を保持できコロナシールドの効果を充
分発揮する。 この効果の一例をtanδ電界特性で従来と本発明
を比較して第2図に示した。第2図より明らかな
ように電界強度を上げて行くと、従来はtanδが大
きくなつて行くのに対し本発明のtanδの変化は少
なく、本発明は従来に対し放電抑制が優れている
ことが判る。そして放電抑制効果が大幅に向上し
た為、課電寿命特性においても従来の電機子巻線
絶縁に比べ寿命が大幅に向上する。 上記実施例は、固定子鉄心5の溝6に収納する
上下2段に分けた固定子を巻線4の夫々に、コロ
ナシールド層31を配設したものについて述べた
が、第3図に示すように絶縁層2が外周にある固
定子巻線4どうしを2段に重ねた状態で、外周か
ら上述と同方法でコロナシールド層31を配設し
た固定子巻線43を固定子鉄心5の溝6に収納
し、レジン含浸処理しても上記実施例と同様の効
果がある。 又上記2種類の固定子巻線42及び43を軸方
向にダクトを有する鉄心の溝へ夫々別々に配設す
ることにより、ダクト部分での固定子巻線42及
び43と鉄心とのコロナ放電を抑制する効果があ
る。 更に上記実施例は6kV級或いはそれ以上の回転
電機には勿論のこと6kV級以下の低電圧用でも使
用は可能である。又回転子巻線のコロナシールド
効果に使用してもよい。 〔発明の効果〕 以上の如く本発明によれば、フイルムの両面に
集成マイカマツト層と半導電塗料層を設けて形成
したコロナシールド層を、集成マイカマツト層を
絶縁層と接するようにして形成された電機子巻線
を、回転電機の鉄心の溝に収納して使用すること
により、絶縁層とコロナシールド層との隙間が皆
無となり、絶縁物の対アースとのコロナ放電を抑
制することができる。
第1図は本発明の実施例による電機子巻線を鉄
心の溝に収納した縦断面図、第2図は従来と本発
明のtanδ電界特性比較図、第3図は本発明の他の
実施例を示す縦断面図、第4図は従来の電機子巻
線を鉄心の溝に収納した縦断面図、第5図は第4
図の一点鎖線で囲んだ部分の拡大図である。 1……導体、2……絶縁層、4,41,42,
43……固定子巻線、6……溝、8……フイル
ム、9……半導電塗料層、10……集成マイカマ
ツト層、31……コロナシールド層。
心の溝に収納した縦断面図、第2図は従来と本発
明のtanδ電界特性比較図、第3図は本発明の他の
実施例を示す縦断面図、第4図は従来の電機子巻
線を鉄心の溝に収納した縦断面図、第5図は第4
図の一点鎖線で囲んだ部分の拡大図である。 1……導体、2……絶縁層、4,41,42,
43……固定子巻線、6……溝、8……フイル
ム、9……半導電塗料層、10……集成マイカマ
ツト層、31……コロナシールド層。
Claims (1)
- 1 導体の周囲に絶縁物を施し、その外周にコロ
ナシールドし鉄心の溝に収納して成る回転電機の
電機子巻線に於いて、フイルムの一方の面に半導
電性塗料を塗布し他方の面に集成マイカマツトを
貼付けて形成したコロナシールドを、前記集成マ
イカマツトが前記絶縁物側になるように絶縁物の
全外周或いは一部に配設し、樹脂を含浸処理した
ことを特徴とする回転電機の電機子巻線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21420184A JPS6194531A (ja) | 1984-10-15 | 1984-10-15 | 回転電機の電機子巻線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21420184A JPS6194531A (ja) | 1984-10-15 | 1984-10-15 | 回転電機の電機子巻線 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6194531A JPS6194531A (ja) | 1986-05-13 |
JPH0564014B2 true JPH0564014B2 (ja) | 1993-09-13 |
Family
ID=16651902
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21420184A Granted JPS6194531A (ja) | 1984-10-15 | 1984-10-15 | 回転電機の電機子巻線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6194531A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10763005B2 (en) * | 2017-05-08 | 2020-09-01 | General Electric Company | Insulation for conductors |
-
1984
- 1984-10-15 JP JP21420184A patent/JPS6194531A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6194531A (ja) | 1986-05-13 |
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