JPH0563809U - 脆性材貫通孔あけ用工具 - Google Patents
脆性材貫通孔あけ用工具Info
- Publication number
- JPH0563809U JPH0563809U JP1341092U JP1341092U JPH0563809U JP H0563809 U JPH0563809 U JP H0563809U JP 1341092 U JP1341092 U JP 1341092U JP 1341092 U JP1341092 U JP 1341092U JP H0563809 U JPH0563809 U JP H0563809U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hole
- tool
- work
- inclined surface
- outer peripheral
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- Pending
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- Drilling Tools (AREA)
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- Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 脆性材に貫通孔を加工する場合、加工孔の端
縁部の欠けを防止する。 【構成】 研削部の形状を工具の回転中心線を含めて切
欠き、この切欠き面2と外周面3とで半月状断面を形成
し、その先端部を円錐状の傾斜面4とした。回転する工
具の傾斜面が中心部を残してワークに円錐状の孔をあ
け、次いで工具の外周面が円形の孔を研削し、工具傾斜
面の先端部がワークの裏側に近づいたときに、ワークの
加工孔中心部の削り残された部分が破材となって抜け落
ち、次いでワーク裏側の抜け孔の径が順次拡大し、円形
の貫通孔が形成される。この孔抜けの際、ワークの裏側
端縁は、工具の傾斜面に続く外周面で徐々に研削される
ので欠けが防止できる。
縁部の欠けを防止する。 【構成】 研削部の形状を工具の回転中心線を含めて切
欠き、この切欠き面2と外周面3とで半月状断面を形成
し、その先端部を円錐状の傾斜面4とした。回転する工
具の傾斜面が中心部を残してワークに円錐状の孔をあ
け、次いで工具の外周面が円形の孔を研削し、工具傾斜
面の先端部がワークの裏側に近づいたときに、ワークの
加工孔中心部の削り残された部分が破材となって抜け落
ち、次いでワーク裏側の抜け孔の径が順次拡大し、円形
の貫通孔が形成される。この孔抜けの際、ワークの裏側
端縁は、工具の傾斜面に続く外周面で徐々に研削される
ので欠けが防止できる。
Description
【0001】
本考案は、セラミックスなどの脆性材料に貫通孔をあけるのに使用する工具に 関するものである。
【0002】
セラミックスなどの粉末成形体は高硬度の脆性材であるので、孔あけ加工には 、従来ダイヤモンドコアドリルが使用されている。 従来のダイヤモンドコアドリルを図3に示す。図3Aは正面図、図3Bは底面 図で、このダイヤモンドコアドリル10は、シャンク11の先端に中空円筒状の ダイヤモンド砥石12を取付けたもので、砥石12は、先端中心部に中空部14 を形成し、先端部がリング状の研削面13となっている。 図4に示すように、このダイヤモンドコアドリル10を回転させながらワーク Wに押付けると、コアドリル10のリング状先端面13で環状にワークWを研削 し、砥石12の外径に相当する孔をあけると同時に、砥石12の中空部14の径 に相当するコアを削り出す。
【0003】 実開昭63−127876号公報には、中空円筒状のシャンクの先端に環状の ダイヤモンド砥石と、その円環部の開口面積のほぼ半分を塞ぐ平面部からなるダ イヤモンド砥石を付着した、セラミックスなどの脆性材に盲穴をあけるのに使用 するダイヤモンドドリルが記載されている。そして、実開昭63−127877 号公報には、前記のダイヤモンドドリルの砥石部とシャンクの外周面に亘って電 着ダイヤモンド層を付着したものが記載されている。
【0004】 また、実開昭60−186111号公報には、シャンクの先端部にダイヤモン ドなどを主成分とした高硬度焼結体で形成された切刃部分及び超硬合金で形成さ れた台金部分からなる複合切刃チップを備えた回転切削工具において、正面側切 刃稜と外周側切刃稜にそれぞれ逃げ角を形成したものが記載されている。
【0005】
前記図3に示す従来のダイヤモンドコアドリル10を使用した孔あけ加工では 、ワークWが脆いので、図4に示すように、孔が抜ける際にワークWの裏側の加 工端縁部に欠けwが発生することがある。
【0006】 本考案は、上記の問題点を解決し、脆性材に貫通孔を加工する場合に、加工孔 の端縁部の欠けを防止できる貫通孔あけ用工具を提供することを目的とするもの である。
【0007】
本考案は、研削部の形状を工具の回転中心線を含めて切欠き、この切欠き面と 外周面とで半月状断面を形成し、その先端部を円錐状の傾斜面としたことを特徴 とする脆性材貫通孔あけ用工具である。
【0008】
回転する工具の傾斜面が中心部を残してワークに円錐状の孔をあけ、次いで工 具の外周面が円形の孔を研削する。 工具傾斜面の先端部がワークの裏側に近づいたときに、ワークの加工孔中心部 の削り残された部分が破材となって抜け落ち、次いでワーク裏側の抜け孔の径が 順次拡大し、円形の貫通孔が形成される。この孔抜けの際、ワークの裏側端縁は 、工具の傾斜面に続く外周面で徐々に研削される。
【0009】
図1は、本考案の貫通孔あけ用工具の実施例を示すもので、図1Aは正面図、 図1Bは平面図、図1Cは側面図を示す。 図において、1は工具のシャンクで、その先端部に形成する研削部の形状は、 工具の中心線Oを含めて切欠き、この切欠き面2と外周面3とで断面を半月状と し、その先端部を円錐状の傾斜面4としたもので、この研削部は、砥石で形成し てもダイヤモンドなどの砥粒を電着などで接着して形成してもよい。
【0010】 研削部の切欠き面2は、図1Aに示すように、工具の回転中心線Oを含めてこ れから少しの距離dまで切欠き、研削部に工具の回転中心がないように芯なしに 形成する。この距離dは、加工孔径をDとすると、d=1/50〜1/3Dとし 、先端部の円錐状の傾斜面4の角度θは、15度〜45度とするのが適切である 。また、傾斜面4の先端部5には、研削部を砥粒を接着して形成する場合、砥粒 が付き易いアールを付ける。
【0011】 上記の工具をボール盤、フライス盤、グラインディングセンターなどの孔あけ 機に装着し、脆性材に貫通孔の孔あけ加工をする状態を図2に示す。図2Aは孔 あけ途中、図2Bは孔貫通時の状態を断面で示す。 図2Aに示すように、孔あけ途中では、まず回転する工具の傾斜面4がワーク Wの中心部を残して円錐状の孔6をあけ、次いで外周面3が円形の孔7を研削す る。この場合、工具の回転中心部に研削部の芯がないので抵抗が少なくなる。 傾斜面4の先端部がワークWの裏側に近づいたときに、ワークWの加工孔中心 部の削り残された部分が破材8となって抜け落ち、次いでワークW裏側の抜け孔 の径が順次拡大し、図2Bに示す状態で円形の貫通孔7が形成される。この孔抜 けの際、ワークWの裏側の孔の端縁9は、工具の傾斜面4に続く外周面3で徐々 に研削されるので、孔抜けの際の欠けが防止される。
【0012】
本考案の工具は、形状が単純であるので安価に製作でき、従来のコアドリルと 異なり、研削抵抗が低く、破材が小さくなり、脆性材に貫通孔を加工する場合に 、孔抜けの際の脆性材の欠けが有効に防止できる。
【図1】本考案の一実施例の正面図、平面図及び側面
図。
図。
【図2】本考案の孔あけ加工の説明図。
【図3】従来のコアドリルの正面図と底面図。
【図4】従来のコアドリルの孔あけ加工の説明図。
1 シャンク 2 切欠き面 3 外周面 4
傾斜面 5 先端部
傾斜面 5 先端部
Claims (1)
- 【請求項1】 研削部の形状を工具の回転中心線を含め
て切欠き、この切欠き面と外周面とで半月状断面を形成
し、その先端部を円錐状の傾斜面としたことを特徴とす
る脆性材貫通孔あけ用工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1341092U JPH0563809U (ja) | 1992-02-10 | 1992-02-10 | 脆性材貫通孔あけ用工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1341092U JPH0563809U (ja) | 1992-02-10 | 1992-02-10 | 脆性材貫通孔あけ用工具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0563809U true JPH0563809U (ja) | 1993-08-24 |
Family
ID=11832367
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1341092U Pending JPH0563809U (ja) | 1992-02-10 | 1992-02-10 | 脆性材貫通孔あけ用工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0563809U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030079306A (ko) * | 2002-04-03 | 2003-10-10 | 한국항공우주산업 주식회사 | 케블러 드릴 |
KR100827710B1 (ko) * | 2007-06-26 | 2008-05-07 | 이민철 | 홈이 형성된 연삭수단을 구비한 연삭기 |
-
1992
- 1992-02-10 JP JP1341092U patent/JPH0563809U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030079306A (ko) * | 2002-04-03 | 2003-10-10 | 한국항공우주산업 주식회사 | 케블러 드릴 |
KR100827710B1 (ko) * | 2007-06-26 | 2008-05-07 | 이민철 | 홈이 형성된 연삭수단을 구비한 연삭기 |
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