JP3066996U - 穿孔工具 - Google Patents

穿孔工具

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紘一 根本
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Tokyo Diamond Tools Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】例えばシリコン、セラミックス、ガラス等の硬
脆性材料に対する穿孔が容易に行え、切削効率が向上
し、同時に工具の損傷を低減できることから工具寿命を
延ばすことができる穿孔工具を提供することにある。 【解決手段】ベース11の先端の切れ刃部分12が単結
晶ダイヤモンドまたはダイヤモンド焼結体からなる穿孔
工具において、切れ刃部分を、その先端部を角錐状とし
た角柱状に構成し、切れ刃部分12の全部又は一部の稜
線16に切れ刃17,18を形成し、又この切れ刃部分
12の前記角錐状部13の前記切れ刃17の形成された
稜部19a〜19dに、この切れ刃17に対して直角方
向あるいは斜め方向に複数の凹溝20を設けたことを特
徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、例えば、シリコン、セラミックス、ガラス等の硬脆性材料に穴あ けする場合に用いる穿孔工具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、シリコン、セラミックス、ガラス等の硬脆性材料の機械加工による穴あ け(穿孔)工具としては、切削加工を目的とした市販のツイストドリル(ハイス 鋼、超硬等)をベースにし、その先端部に電着メタルボンドによりダイヤモンド 砥粒を固着したもの、あるいは市販のツイストドリルの形状を呈し先端部分に一 定の長さのダイヤモンド焼結体を固着した先むくドリル状のものなどが用いられ ている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の穿孔工具のうち市販のツイストドリルの先端部にダ イヤモンド砥粒を固着したものは、加工された内壁面の粗さにバラツキがあり、 穴径が1mm以下の小径穴あけ加工の場合工具寿命が短いなどの問題がある。ま た、市販のツイストドリルの形状を呈し先端部にダイヤモンド焼結体を固着した 先むくドリル状のものは、加工された内壁面にヘアクラックが生じ、このヘアク ラックがかなりの深度にまで波及するなどの問題点を有している。
【0004】 近時、半導体の製造工程や精密機械加工工程においては、要求される穴の内壁 面の表面粗さは極めて厳しくなりつつあり、微細穴あけ加工に適した工具の必要 性の要求が高まっているが、従来の工具では要求に対応できていないのが実情で ある。
【0005】 この考案は、前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、 安定した高寿命、安定した高精度、高表面粗さ、さらに加工された内壁面におけ るヘアクラックの発生阻止等の要求に対応できる穿孔工具を提供することにある 。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案は、前述した目的を達成するために、請求項1は、先端の切れ刃部分 が単結晶ダイヤモンド又はダイヤモンド焼結体からなる穿孔工具において、切れ 刃部分を、その先端部を角錐状とした角柱状に構成し、その全部又は一部の稜線 に切れ刃を形成したことを特徴とする。
【0007】 請求項2は、請求項1の穿孔工具において、前記切れ刃部分の角錐状部の稜部 のうち前記稜線に切れ刃の形成された各稜部に、切れ刃に対して直角方向あるい は斜め方向に交差する複数の凹溝を設けたことを特徴とし、また請求項3は、前 記複数の凹溝の周方向に隣り合う稜部に設けられた凹溝は工具の径方向にずれて 配置されていることを特徴とする。
【0008】 請求項4は、請求項1の穿孔工具において、切れ刃部分の角錐状部の稜部のう ち前記稜線に切れ刃の形成された各稜部に、切れ刃に対して工具の回転方向又は 逆回転方向にスパイラル状にのびる軌道に沿って交差する複数の凹溝を設けたこ とを特徴とする。
【0009】 単結晶ダイヤモンド又はダイヤモンド焼結体からなる切れ刃部分を、先端部を 角錐状とした角柱状に構成し、この切れ刃部分の全部又は一部の稜線に切れ刃を 形成したことにより、被加工物の加工変質を抑止し、加工精度の向上をはかるこ とができる。
【0010】 また、切れ刃部分の角錐状部の稜部のうち稜線に切れ刃の形成された各稜部に 、切れ刃に対して交差する複数の凹溝を設けることにより、セグメント効果によ る切り粉のスムースな排除が容易となり、加工時の切削抵抗を抑えることができ 、これにより工具の損傷を小さくして寿命を延ばすことができる。さらに、加工 された孔の内壁面の精度や表面粗さを向上できる。
【0011】
【考案の実施の形態】
以下、この考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。 図1は第1の実施形態を示し、(a)は穿孔工具の切れ刃部分を含む先端部分 の斜視図、(b)は同平面図である。
【0012】 図1に示すように、穿孔工具のベース11の先端部分には、単結晶ダイヤモン ドあるいはダイヤモンド焼結体からなる切れ刃部分12が熔着等により固着され ている。この切れ刃部分12は、先端部を四角錐状とした四角柱状に形成され、 四角錐状部13の各稜線14及び四角柱状部15の各稜線16に切れ刃17,1 8が形成されていて、例えばシリコン、セラミックス、ガラス等の硬脆性材料に 対する穿孔ができるようになっている。
【0013】 切れ刃部分12は、先端部が四角錐状に形成されていることから、この四角錐 状部13には90゜間隔に4本の切れ刃17a〜17dが設けられ、これらの切れ 刃17a〜17dは四角柱状部15の対応する各稜線16に形成された切れ刃1 8にそれぞれ連なっている。
【0014】 従って、穿孔工具をボール盤等の穴あけ機械の回転ヘッド(図示しない)に装 着して回転し、例えばシリコン、セラミックス、ガラス等の硬脆性材料からなる 被加工物に対して穿孔加工する場合、まず、四角錐状部13の先端部が被加工物 に当接し、続いて四角錐状部13の切れ刃17a〜17d、四角柱状部15の切 れ刃18の順に当接し、被加工物を切削して円形の孔をあけることができる。
【0015】 このとき、切れ刃17,18は四角錐状部13及び四角柱状部15の各稜線1 4、16に形成されているため、スムースに穿孔加工することが可能となり、被 加工物の加工変質の防止等を実現することができる。
【0016】 図2及び図3は第2の実施形態を示し、図2は切れ刃部分12の斜視図、図3 は同平面図である。 この実施形態においては、切れ刃部分12の四角錐状部13の各稜部19a〜 19dに、それぞれの稜線14に形成された切れ刃17a〜17dに対して直角 方向あるいは斜め方向に交差する、稜部19a〜19dごとに分別された複数の 凹溝20が設けられる。これら凹溝20は一定の長さ、幅及び深さを有しており 、対角線方向に位置する稜部19a、19cには例えば3本の凹溝20が間隔2 1を存して設けられており、稜部19b、19dには例えば4本の凹溝20が間 隔21を存して設けられている。
【0017】 そして、稜部19a、19cに設けられた3本の凹溝20は、これと隣り合う 稜部19b、19dに設けられた4本の凹溝20の相互間(間隔21)に位置す るように配置されている。従って、穿孔工具がベース11の軸心を中心として回 転したとき、稜部19a、19cに設けられた凹溝20と稜部19b、19dに 設けられた凹溝20は径方向にずれた位置を通るようになっている。
【0018】 このように、四角錐状部13の各稜部19a〜19dに切れ刃17a〜17d と交差する複数の凹溝20を設けると、セグメント効果により切り粉の排出が良 好で、加工時の切削抵抗を抑えることができ、切削効率が向上し、同時に工具の 損傷を低減できることから工具寿命を延ばすことができる。さらに、凹溝20に よって切り粉の排出が良好であることから、加工された孔の内壁面の精度や面粗 さを高品位化することができるとともに、内壁面から波及するヘアクラックを低 減できる。
【0019】 四角錐状部13の各稜部19a〜19dに切れ刃17a〜17dに対して交差 して設けられる個々の凹溝20は、図4に示すように、工具の回転方向又は逆回 転方向にスパイラル状にのびる軌道23に沿って稜線に切れ刃の形成された各稜 部19a〜19dごとに設けられてもよい。凹溝20をこのように設けると、切 り粉の排出がより良好で、切削抵抗を一層抑えることができる。
【0020】 なお、前記実施形態おいては、切れ刃部分の四角錐状部及び四角柱状部の全て の稜線に切れ刃を形成したが、例えば、四角錐状部については径方向に相対向す る2つの稜線にのみ切れ刃を形成して残りの稜線には切れ刃を形成せず、四角柱 状部については各稜線に切れ刃を形成するなど、切れ刃は切れ刃部分の一部の稜 線にだけ形成してもよい。そして、このように一部の稜線に切れ刃を形成する場 合、凹溝は稜線に切れ刃の形成された稜部にのみ、該切れ刃と交差して設ける。
【0021】 また、前記実施形態においては、切れ刃部分を先端部が四角錐状に形成された 四角柱状に構成した場合について説明したが、切れ刃の形状はこれに限定されず 、横断面が三角形あるいは多角形で、三角柱あるいは多角柱の先端部を三角錐あ るいは多角錐状に形成して稜線に切れ刃を設けたものであってもよい。そして、 このように切れ刃部分の形状を三角形あるいは多角形とし、その先端部の角錐状 部の稜部に切れ刃と交差する方向に個々に凹溝を設けた場合においても同様な効 果が得られる。また、各稜部に設けた凹溝の長さ、幅、深さ及び本数は切れ刃部 分の径の大小等によって適宜変更可能である。
【0022】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案によれば、切れ刃部分を単結晶ダイヤモンド又 はダイヤモンド焼結体で構成するとともに、この切れ刃部分の形状を先端部を角 錐状とした角柱状に構成し、その全部又は一部の稜線に切れ刃を形成したことに より、被加工物の加工変質、加工時の切削抵抗を減ずることができる。また、切 れ刃部分の角錐状部の稜部のうち稜線に切れ刃の形成された各稜部に、切れ刃に 対して交差する稜部ごとに分別された複数の凹溝を設けることにより、セグメン ト効果により切り粉の排出を良好にできるとともに、加工時の切削抵抗を抑える ことができる。従って、例えばシリコン、セラミックス、ガラス等の硬脆性材料 に対する穴あけが容易に行え、切削効率が向上し、同時に工具の損傷を低減でき ることから工具寿命を延ばすことができる。さらに、切り粉の排出が良好である ことから、加工された孔の内壁面の精度や面粗さを高品位化することができると ともに、内壁面から波及するヘアクラックを低減できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1の実施形態の穿孔工具の先端部
を示し、(a)は斜視図、(b)は平面図。
【図2】この考案の第2の実施形態の穿孔工具の切れ刃
部分の斜視図。
【図3】同実施形態の切れ刃部分の平面図。
【図4】この考案の第3の実施形態を示す穿孔工具の切
れ刃部分の平面図。 12…切れ刃部分 13…四角錐状部 15…四角柱状部 17a〜17d…切れ刃 18…切れ刃 19a〜19d…稜部 20…凹溝

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端の切れ刃部分が単結晶ダイヤモンド
    又はダイヤモンド焼結体からなる穿孔工具において、切
    れ刃部分を、その先端部を角錐状とした角柱状に構成
    し、その全部又は一部の稜線に切れ刃を形成したことを
    特徴とする穿孔工具。
  2. 【請求項2】 前記切れ刃部分の角錐状部の稜部のうち
    前記稜線に切れ刃の形成された各稜部に、該切れ刃に対
    して直角方向又は斜め方向に交差する複数の凹溝を設け
    たことを特徴とする請求項1記載の穿孔工具。
  3. 【請求項3】 前記複数の凹溝の周方向に隣り合う稜部
    に設けられた凹溝は、工具の径方向にずれて配置されて
    いることを特徴とする請求項2記載の穿孔工具。
  4. 【請求項4】 前記切れ刃部分の角錐状部の稜部のうち
    前記稜線に切れ刃の形成された各稜部に、該切れ刃に対
    して工具の回転方向又は逆回転方向にスパイラル状にの
    びる軌道に沿って交差する複数の凹溝を設けたことを特
    徴とする請求項1記載の穿孔工具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005022102A (ja) * 2003-06-30 2005-01-27 Mitsubishi Materials Kobe Tools Corp 脆性材料用切削工具
JPWO2021038987A1 (ja) * 2019-08-27 2021-03-04

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