JP3138705U - ルータービット - Google Patents
ルータービット Download PDFInfo
- Publication number
- JP3138705U JP3138705U JP2007008350U JP2007008350U JP3138705U JP 3138705 U JP3138705 U JP 3138705U JP 2007008350 U JP2007008350 U JP 2007008350U JP 2007008350 U JP2007008350 U JP 2007008350U JP 3138705 U JP3138705 U JP 3138705U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- main body
- blade
- cutting edge
- face
- router bit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Milling Processes (AREA)
- Drilling Tools (AREA)
Abstract
【課題】側面刃にすくい角を持たせることにより、切削抵抗が小さく、しかも切削面がきれいになるルータービットを得る。
【解決手段】柱状の主体3の外周部に主体3の周面から半径方向外方に突出する側面刃と、主体先端から軸方向外方に突出する底面刃とを設けてなるルータービットにおいて、側面刃を主体3の直径線Dに対し反回転方向に偏倚させて直径線Dと略平行にする。底面刃に主体3の周面から半径方向外方に突出する周面切刃を設けるとともに、周面切刃の突出量を側面刃よりも若干小さくする。また、主体3の先端側に位置する側面刃に主体3の先端から軸方向外方に突出する端面切刃を設けるとともに、端面切刃の突出量を底面刃よりも若干小さくする。
【選択図】図4
【解決手段】柱状の主体3の外周部に主体3の周面から半径方向外方に突出する側面刃と、主体先端から軸方向外方に突出する底面刃とを設けてなるルータービットにおいて、側面刃を主体3の直径線Dに対し反回転方向に偏倚させて直径線Dと略平行にする。底面刃に主体3の周面から半径方向外方に突出する周面切刃を設けるとともに、周面切刃の突出量を側面刃よりも若干小さくする。また、主体3の先端側に位置する側面刃に主体3の先端から軸方向外方に突出する端面切刃を設けるとともに、端面切刃の突出量を底面刃よりも若干小さくする。
【選択図】図4
Description
本考案は、工作物に溝切り、彫刻、切り抜き等の加工を行なうルータービットに関するものである。
従来の技術として、円筒形のボディの両端間に複数の切り屑排出溝を設け、該切り屑排出溝の回転後方側の各外周縁に沿って配設されたチップ座にチップを固着するに際し、該チップのチップ座への固着面を同チップのすくい面に対して傾斜させて形成し、同チップの周方向の厚みを前記ボディの軸線方向に沿って変化させ、これにより、複雑な切り屑排出溝及びチップ座を形成することなく、チップの形状によりねじれ角の異なるねじれ刃を形成できるようにしたものがあった。
前記従来のものは、チップの回転進行側のすくい面がボディの直径線上に位置していたので、この部のすくい角が零度となり、切削抵抗が増したり、切削面が粗くなったりするものであった。
特開平9−24504号公報
本考案は、柱状の主体の外周部に設ける側面刃にすくい角を持たせることにより、切削抵抗が小さく、しかも切削面がきれいになるルータービットを得ることを目的とする。
本考案は、前記目的を達成するために以下の如く構成したものである。即ち、請求項1に係る考案は、柱状の主体の外周部に該主体の周面から半径方向外方に突出する側面刃と、主体先端から軸方向外方に突出する底面刃とを設けてなるルータービットにおいて、前記側面刃を主体の直径線に対し反回転方向に偏倚させて該直径線と略平行にしたものである。
請求項2に係る考案は、前記底面刃に主体の周面から半径方向外方に突出する周面切刃を設けるとともに、該周面切刃の突出量を側面刃の突出量よりも若干小さくしたものである。
請求項3に係る発明は、前記主体に複数の側面刃を長手方向に間隔をおいて設け、主体先端側の側面刃を正のリード角とし、主体基部側の側面刃を負のリード角としたものである。
請求項4に係る発明は、前記主体の先端側に位置する側面刃に主体の先端から軸方向外方に突出する端面切刃を設けるとともに、該端面切刃の突出量を底面刃の端面切刃よりも若干小さくしたものである。
請求項5に係る発明は、前記主体の径を先端から基部に向かって次第に大径となるテーパー状としたものである。
請求項2に係る考案は、前記底面刃に主体の周面から半径方向外方に突出する周面切刃を設けるとともに、該周面切刃の突出量を側面刃の突出量よりも若干小さくしたものである。
請求項3に係る発明は、前記主体に複数の側面刃を長手方向に間隔をおいて設け、主体先端側の側面刃を正のリード角とし、主体基部側の側面刃を負のリード角としたものである。
請求項4に係る発明は、前記主体の先端側に位置する側面刃に主体の先端から軸方向外方に突出する端面切刃を設けるとともに、該端面切刃の突出量を底面刃の端面切刃よりも若干小さくしたものである。
請求項5に係る発明は、前記主体の径を先端から基部に向かって次第に大径となるテーパー状としたものである。
請求項1に係る考案は、側面刃を、主体の直径線に対し反回転方向に偏倚させて該直径線と略平行にしたので、側面刃が単純な板状であっても、すくい面が必ず正のすくい角を有することになり、切削抵抗が小さくなるとともに、切削面が粗れなくなる。
請求項2に係る考案は、側面刃が加工部の側面を切削する前段で底面刃の周面切刃が前記加工部の側面を予備切削するので、側面刃の切削量が低減し、側面刃の損傷が少なくなると共に、加工部の側面がきれいに仕上がることになる。
請求項3に係る発明は、孔加工する際に、正のリード角を有する主体先端側の側面刃が孔下縁部を上方に引き込みなから切削し、負のリード角を有する主体基部側の側面刃が孔上縁部を下方に押し込みなから切削することになる。このため、孔の上下の縁部に欠けが発生しなくなる。
請求項4に係る発明は、底面刃が加工部の底面に接触した直後に主体の先端側に位置する側面刃の端面切刃が接触するので、底面刃の切削量が低減して該底面刃の損傷が少なくなると共に、加工部の底面がきれいに仕上がることになる。
請求項5に係る発明は、前記主体の曲げ剛性が高くなり、切削時にルータービットの振動が低減し、切削面の面精度が高くなる。
請求項2に係る考案は、側面刃が加工部の側面を切削する前段で底面刃の周面切刃が前記加工部の側面を予備切削するので、側面刃の切削量が低減し、側面刃の損傷が少なくなると共に、加工部の側面がきれいに仕上がることになる。
請求項3に係る発明は、孔加工する際に、正のリード角を有する主体先端側の側面刃が孔下縁部を上方に引き込みなから切削し、負のリード角を有する主体基部側の側面刃が孔上縁部を下方に押し込みなから切削することになる。このため、孔の上下の縁部に欠けが発生しなくなる。
請求項4に係る発明は、底面刃が加工部の底面に接触した直後に主体の先端側に位置する側面刃の端面切刃が接触するので、底面刃の切削量が低減して該底面刃の損傷が少なくなると共に、加工部の底面がきれいに仕上がることになる。
請求項5に係る発明は、前記主体の曲げ剛性が高くなり、切削時にルータービットの振動が低減し、切削面の面精度が高くなる。
以下本考案の実施例を図面に基いて説明する。図面において、図1は本考案の実施例を示す側面図、図2は図1の底面図、図3は側面刃の偏倚状態を示す説明用側面図、図4は図3のIV-IV拡大断面図である。
図1において、1はルータービットであり、シャンク2の下部に先端から基部に向かって次第に大径となるテーパー状の主体3を一体に形成し、該主体3の外周部にその周面から半径方向外方に突出する複数の側面刃4を、また、主体3の下端(先端)から下方に突出する1個の底面刃5を固着する。前記側面刃4及び底面刃5はダイヤモンド焼結体(PCD)、CBN等、超硬質性のチップからなる。
前記側面刃4は、図1に示すように、主体3の外周部に2条の螺旋状に配列し、一方の条側に2個の側面刃4−1,4−3を、他方の条側に2個の側面刃4−2,4−4を設けるとともに、該一方の側面刃4−1,4−3と他方の側面刃4−2,4−4とは互いに180度位相をずらせる。なお、前記側面刃4の条数及び個数は加工物の種類、ルータービット1の大きさ等によって適宜設定する。
前記各側面歯4は、図3に示すように、リード角βを設けるとともに、主体先端側の側面刃4−1を正のリード角(15度)とし、主体基部側の側面刃4−2〜4−4を負のリード角(−15度)とする。また、前記底面刃5は正のリード角(15度)とする。
また、前記各側面刃4は、図4に示すように、すくい面4aが主体3の直径線Dに対し反回転方向に偏倚して該直径線Dと平行する線C上とする。前記すいく面4aの偏倚量Sは、該すくい面4aのすくい角αが約4度となるようにする。なお、前記リード角β、すくい角αは加工物の種類、ルータービット1の大きさ等によって適宜設定する。
前記底面刃5は、図1に示すように、その下端を主体3の先端(下端面)から下方に突出させて端面切刃5aを形成するとともに、その側縁を主体3の周面から半径方向外方に突出させて周面切刃5bを形成する。該周面切刃5bの突出量は、側面刃4に対して若干小さく、本例では、側面刃4に対し−0.05mm〜0mmの突出量とする。また、主体3の先端側に位置する側面刃4−1の下端を主体3の下端(先端)から下方(軸方向外方)に突出させ、該突出端に端面切刃4bを形成する。該端面切刃4bの突出量は底面刃5の端面切刃5aに対して若干小さく、本例では、端面切刃5aに対し−0.05mm〜0mmの突出量とする。
前記実施例によれば、側面刃4のすくい面4aを主体3の直径線Dに対し反回転方向に偏倚させて該直径線Dと略平行にしたので、単純な板状の側面刃4であっても、そのすくい面が必ず正のすくい角となり、切削抵抗が小さくなるとともに切削面がきれいになる。また、研磨の困難な超硬質材を研磨することなく、すくい角を形成することができる。
また、底面刃5の周面切刃5bにより側面刃4の切削量が低減され、また、先端側に位置する側面刃4−1の端面切刃4bにより底面刃5の端面切刃5a切削量が低減されることになる。この結果、各刃の切削量が少なくなって耐久性が増すと共に、切削面がきれいに仕上がることになる。
また、主体3の径を先端から基部に向かって次第に大径となるテーパー状としたので、該主体3の曲げ剛性が高くなり、切削時にルータービット1の振動が少なくなり、切削面の面精度が高くなる。
また、底面刃5の周面切刃5bにより側面刃4の切削量が低減され、また、先端側に位置する側面刃4−1の端面切刃4bにより底面刃5の端面切刃5a切削量が低減されることになる。この結果、各刃の切削量が少なくなって耐久性が増すと共に、切削面がきれいに仕上がることになる。
また、主体3の径を先端から基部に向かって次第に大径となるテーパー状としたので、該主体3の曲げ剛性が高くなり、切削時にルータービット1の振動が少なくなり、切削面の面精度が高くなる。
1 ルータービット
2 シャンク
3 主体
4 側面刃
4a すくい面
4b 端面切刃
5 底面刃
5a 端面切刃
5b 周面切刃
α すくい角
β リード角
2 シャンク
3 主体
4 側面刃
4a すくい面
4b 端面切刃
5 底面刃
5a 端面切刃
5b 周面切刃
α すくい角
β リード角
Claims (5)
- 柱状の主体(3)の外周部に該主体(3)の周面から半径方向外方に突出する側面刃(4)と、主体先端から軸方向外方に突出する底面刃(5)とを設けてなるルータービットにおいて、前記側面刃(4)を主体(3)の直径線(D)に対し反回転方向に偏倚させて該直径線(D)と略平行にしたことを特徴とするルータービット。
- 底面刃(5)に主体(3)の周面から半径方向外方に突出する周面切刃(5b)を設けるとともに、該周面切刃(5b)の突出量を側面刃(4)の突出量よりも若干小さくしたことを特徴とする請求項1記載のルータービット。
- 主体(3)に複数の側面刃(4)を長手方向に間隔をおいて設け、主体先端側の側面刃(4−1)を正のリード角とし、主体基部側の側面刃(4−2〜4−4)を負のリード角としたことを特徴とする請求項1又は2記載のルータービット。
- 主体(3)の先端側に位置する側面刃(4−1)に主体(3)の先端から軸方向外方に突出する端面切刃(4b)を設けるとともに、該端面切刃(4b)の突出量を底面刃(5)の端面切刃(5a)よりも若干小さくしたことを特徴とする請求項3記載のルータービット。
- 主体(3)の径を先端から基部に向かって次第に大径となるテーパー状としたことを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載のルータービット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007008350U JP3138705U (ja) | 2007-10-30 | 2007-10-30 | ルータービット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007008350U JP3138705U (ja) | 2007-10-30 | 2007-10-30 | ルータービット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3138705U true JP3138705U (ja) | 2008-01-17 |
Family
ID=43288987
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007008350U Expired - Fee Related JP3138705U (ja) | 2007-10-30 | 2007-10-30 | ルータービット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3138705U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5986254B1 (ja) * | 2015-03-31 | 2016-09-06 | 株式会社オリオン工具製作所 | エンドミル |
CN107803538A (zh) * | 2017-11-28 | 2018-03-16 | 广东振硕数控刀具有限公司 | 一种用于t槽加工的错齿铣刀 |
-
2007
- 2007-10-30 JP JP2007008350U patent/JP3138705U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5986254B1 (ja) * | 2015-03-31 | 2016-09-06 | 株式会社オリオン工具製作所 | エンドミル |
CN107803538A (zh) * | 2017-11-28 | 2018-03-16 | 广东振硕数控刀具有限公司 | 一种用于t槽加工的错齿铣刀 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6039089B2 (ja) | 炭素繊維強化プラスチック等の繊維強化材料の機械加工用のエンドミルカッター | |
KR101173843B1 (ko) | 절삭 인서트 및 이것을 이용한 인덱서블 치절 공구 | |
JP5474032B2 (ja) | 回転切削工具 | |
JPWO2005102572A1 (ja) | ボールエンドミル | |
WO2007125613A1 (ja) | 回転切削工具 | |
US8690493B2 (en) | End mill | |
JP5584230B2 (ja) | 切削インサートキット、切削インサートの製造方法及び切削インサートキットから分離された切削インサート | |
JP6473761B2 (ja) | エンドミルおよび切削加工物の製造方法 | |
JPWO2009034633A1 (ja) | ラジアスカッタ用スローアウェイチップ、およびこれを装着したスローアウェイ式ラジアスカッタ | |
JP6359419B2 (ja) | ドリル | |
JP6287592B2 (ja) | 小径エンドミル | |
JP2008264979A (ja) | 穿孔用回転切削工具 | |
CN104999125B (zh) | 旋转刀具和刀具头 | |
CN102380627A (zh) | 变后角宽孔倒角刀 | |
JP3138705U (ja) | ルータービット | |
JP6941047B2 (ja) | 回転工具及び切削加工物の製造方法 | |
JP3955798B2 (ja) | 回転切削工具 | |
JP2009178787A (ja) | ドリル及びドリル用切削インサート並びに切削方法 | |
JP2006239830A (ja) | インサート着脱式エンドミル及びインサート | |
JP2000043006A (ja) | 回転切削工具 | |
RU2287407C1 (ru) | Кольцевое сверло | |
JP7020620B1 (ja) | 回転切削工具 | |
JP6413280B2 (ja) | ボールエンドミル | |
CN109715324B (zh) | Pcd钻头及其制造方法 | |
JPH0524218U (ja) | 穴明け工具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101219 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101219 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131219 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |