JPH0563595U - 袋状体 - Google Patents

袋状体

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Publication number
JPH0563595U
JPH0563595U JP549592U JP549592U JPH0563595U JP H0563595 U JPH0563595 U JP H0563595U JP 549592 U JP549592 U JP 549592U JP 549592 U JP549592 U JP 549592U JP H0563595 U JPH0563595 U JP H0563595U
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JP
Japan
Prior art keywords
resin
balloon
photodegradable
photodegradability
bag
Prior art date
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Pending
Application number
JP549592U
Other languages
English (en)
Inventor
弘 安田
義博 前川
武雄 新川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chukoh Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Chukoh Chemical Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Chukoh Chemical Industries Ltd filed Critical Chukoh Chemical Industries Ltd
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Publication of JPH0563595U publication Critical patent/JPH0563595U/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】この考案は、光分解性あるいは光分解性と生分
解性の両機能をもたせて自然環境の破壊を抑制すること
を主要な目的とする。 【構成】光分解性樹脂、あるいは光分解性と生分解性の
両方の性質を有する樹脂からなる袋状体。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は袋状体に関し、詳しくは光分解性、あるいは光分解性と生分解性を もたせた樹脂を用いて自然環境の破壊を抑制した風船等の袋状体に係わるもので ある。
【0002】
【従来の技術】
周知の如く、祭事、各種イベントにおいては、行事を盛り上げるため、あるい は宣伝効果をねらって風船を一斉に飛ばすことが行われている。ところで、こう した風船の材質としては、一般に、ゴム,エチレンビニルアルコ−ル共重合体等 の柔軟性のある素材が使用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、ゴムあるいはエチレンビニルアルコ−ル共重合体からなる風船 によれば、空に飛ばした場合、最終的には野山や海などに落下し、分解性がない ために環境破壊の原因になっていた。従って、現在では風船を飛ばすことを自粛 する方向に向かっている。
【0004】 この考案はこうした事情を考慮してなされたもので、光分解性、あるいは光分 解性と生分解性の両方の性質をもたせた樹脂を用いることにより、空中を飛来し て最終的に野山や海に落下しても光分解あるいは光分解と生分解界の両方が起こ り、もって自然環境の破壊を抑制しえる袋状体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案は、光分解性樹脂、あるいは光分解性と生分解性の両方の性質を有す る樹脂からなる袋状体である。
【0006】 この考案において、「光分解性樹脂」とは太陽光中の紫外線を吸収した,光エ ネルギ−によりプラスチックの分子が励起される光化学反応が起こり、主鎖が切 断されて分解される樹脂をいう。こうした光分解性樹脂の具体例としては、例え ばエチレンと一酸化炭素の共重合体、ビニルモノマ−とビニルケトン共重合体、 熱可塑性1,2−ポリブタジエン、ポリイソブチルオキシド、光増感剤添加樹脂 (例えば、ベンゾフェノン,アセトフェノン,アンソラキノン)、金属化合物添 加樹脂(塩化鉄等の金属錯体,Fe,Ti,Zr)、ハロゲン化物(ヘキサブロ ムアセトン,ジブロムブテン)添加樹脂が挙げられる。 この考案において、光分解性と生分解性の両方の性質を有する樹脂としては、 次の(1) ,(2) が挙げられる。 (1) 上記「光分解性樹脂」にデンプン,変性デンプン等の生分解性物質を混合 したもの。
【0007】 (2) ポリアルカノエ−ト類(例えばPHV/HV),脂肪酸ポリエステル(例 えばポリカプトラクタン)及びポリエ−テル(例えばポリエチレングリコ−ル) の生分解性樹脂にビニルケトンや芳香性ケトン等の光官能基をもつモノマ−を共 重合させた樹脂。 (3) 上記(2) で述べた生分解性樹脂に光増感剤,金属化合物,ハロゲン化物等 の感光性試薬を添加した樹脂。
【0008】
【作用】
この考案においては、光分解性樹脂あるいは光分解性と生分解性の両性質を持 つ樹脂を用いて袋状体を構成するため、風船等の袋状体が野山や海等に落下して も自然に光分解あるいは光分解と生分解の両方が起こり、自然環境を破壊するこ とがない。
【0009】
【実施例】
以下、この考案の一実施例について製造方法を併記して説明する。 (実施例1)
【0010】 まず、図2に示すインフレ−ション成形装置を用いて、例えばポリエチレンと 一酸化炭素の共重合体を150〜200℃で押し出した後、空冷してチュ−ブ状 のフィルムを形成する。つづいて、チュ−ブの両端をヒ−トシ−ルすることによ り、図1に示す風船1の形状にする。なお、図2において、2は押出機、3はリ ングダイ、4は膨脹用空気吹込み口、5はエアリング(冷却用空気吹込み口)、 6はピンチロ−ル、7は引取ロ−ル、8は成形フィルムを示す。
【0011】 このように、実施例1に係る風船1は、ポリエチレンと一酸化炭素の共重合体 を所定の温度で押し出した後、空冷して形成されたチュ−ブ状のフィルムの両端 をヒ−トシ−ルすることにより得られる構成なっている。しかるに、光分解性樹 脂である前記共重合体を風船の材質として用いることにより、風船が野山や海に 落下した場合でも太陽光により分解するため、従来と比べ著しく環境の破壊を抑 制できる。 (実施例2)
【0012】 紙を、図3に示す押出装置を用いてポリエチレンと一酸化炭素の共重合体を1 50〜200℃に押出積層する。つづいて、コ−ト紙をヒ−トシ−ルで風船の形 状にする。なお、図3において、11は送り出す原紙、12は押出機、13は加熱圧着 ロ−ル、14はコ−ト紙を示す。
【0013】 しかして、実施例2に係る風船も光分解性樹脂である前記共重合体を風船の材 質として用いることにより、実施例1と同様、従来と比べ著しく環境の破壊を抑 制できるという利点を有する。 事実、この考案に係る風船の光分解性を調べたところ、下記表1に示す結果が 得られた。 表1 伸び保持率(7日) 光分解性 フィルム(厚み50μm) 70% コ−ト紙 測定不能 上記表1により、この考案に係る風船が、地上,海面上で極めて良好な光分解性 を示すことが確認できた。
【0014】 なお、上記実施例では、光分解性を有する樹脂からなる風船の場合について述 べたが、これに限定されず、光分解性と生分解性の両性質を有する樹脂を用いて 風船を構成してもよい。こうした構成の風船によれば、光分解性だけの場合と比 べあらゆる環境において風船の分解度が一層促進され、より好ましい自然環境を 得ることができる。
【0015】
【考案の効果】
以上詳述した如く本考案によれば、光分解性、あるいは光分解性と生分解性の 両方の性質をもたせた樹脂を用いることにより、空中を飛来して最終的に野山や 海に落下しても光分解あるいは光分解と生分解界の両方が起こり、もって自然環 境の破壊を抑制しえる風船等の袋状体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係る風船の斜視図。
【図2】この考案の実施例1に係る風船の製造に用いら
れるインフレ−ション成形装置の説明図。
【図3】この考案の実施例2に係る風船の製造に用いら
れる押出積層装置の説明図。
【符号の説明】
1…風船、2…押出機、3…リングダイ、4…膨脹用空
気吹込み口、5…エアリング(冷却用空気吹込み口)、
6…ピンチロ−ル、7…引取ロ−ル、8…成形フィル
ム、11…原紙、12…押出機、13…加熱圧着ロ−ル、14…
コ−ト紙。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光分解性樹脂、あるいは光分解性と生分
    解性の両方の性質を有する樹脂からなる袋状体。
JP549592U 1992-02-13 1992-02-13 袋状体 Pending JPH0563595U (ja)

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JP549592U JPH0563595U (ja) 1992-02-13 1992-02-13 袋状体

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JP549592U JPH0563595U (ja) 1992-02-13 1992-02-13 袋状体

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JPH0563595U true JPH0563595U (ja) 1993-08-24

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ID=11612816

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JP549592U Pending JPH0563595U (ja) 1992-02-13 1992-02-13 袋状体

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JP (1) JPH0563595U (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51133341A (en) * 1975-04-23 1976-11-19 Ici America Inc Photolytic polyolefins using difurfurylidenecycloalkanone as accelerator for photolysis
JPH0584874A (ja) * 1991-09-27 1993-04-06 Kuraray Co Ltd 易崩壊性多層体

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51133341A (en) * 1975-04-23 1976-11-19 Ici America Inc Photolytic polyolefins using difurfurylidenecycloalkanone as accelerator for photolysis
JPH0584874A (ja) * 1991-09-27 1993-04-06 Kuraray Co Ltd 易崩壊性多層体

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