JPS604758Y2 - 防かび性合成樹脂管状多層フイルム - Google Patents

防かび性合成樹脂管状多層フイルム

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JPS604758Y2
JPS604758Y2 JP1976088137U JP8813776U JPS604758Y2 JP S604758 Y2 JPS604758 Y2 JP S604758Y2 JP 1976088137 U JP1976088137 U JP 1976088137U JP 8813776 U JP8813776 U JP 8813776U JP S604758 Y2 JPS604758 Y2 JP S604758Y2
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JP
Japan
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film
bca
polyethylene
synthetic resin
multilayer film
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Expired
Application number
JP1976088137U
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JPS537475U (ja
Inventor
八郎 斎藤
Original Assignee
日本石油化学株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は防かび性合威樹脂管状多層フィルムに関する。
高価な反物、毛皮等にかびが発生して商品価値を著しく
損ねる事例が多い。
近年かびの防止剤としてα−ブロムシンナムアルデヒド
(以下BCAと称する。
)が極めて有効であることが発見された。
このBCAは常温附近での蒸気圧が10−’mmHg程
度と低いにも拘らず、防かび力が極めて優れており、B
CAを吸着させたシリカ−ゲルの小袋を反物、毛皮等と
一緒に包装用フィルム、例えばポリエチレン・フィルム
袋に封入して保管すると、BCAガスの殺菌力によって
かびの発生は著しく減少する。
ところが前述のようにBCAの蒸気圧が極めて低いこと
から、ポリエチレンフィルム袋中にあって、BCAゲル
が存在する近傍はかびの発生が見られないが、BCAゲ
ルから少し離れた箇所はBCAガスが一層少なく、かび
の発生を充分には防ぎ得ない。
そこでポリエチレン・フィルムの表面にBCAをコーテ
ィングし、BCAコート層を内側とじた袋に反物、毛皮
等を封入する方法が考案されている。
これによって確かにBCAガスの偏在は改善されたが、
BCAをポリエチレン・フィルムにコーティングするこ
とは工程が複雑で、従って経済性に劣る。
これを改善するためBCAを混入したポリエチレンをフ
ィルムに製膜する技術が研究されているが、常温で固体
状態のBCAは約72℃で融解し220〜240℃で分
解してしまうため、ポリエチレン・フィルムを製造する
に適する充分高い温度ではBCAの散逸が著しく、BC
Aの散逸が少ないやや低い温度ではフィルムの製膜が著
しく困難となる。
さらに、ポリエチレン・ペレットに粉末状のBCAを混
合したのち押出機に供給し、押出機のダイスから溶融物
を大気中に押出すことにより、BCAを混入したポリエ
チレンフィルムを製膜スるとBCAはブルーミングする
すなわちフィルムの表面にしみ出て来る。
また、BCAガスは容易にポリエチレン・フィルムを透
過するので、上記BCAを混入したポリエチレン・フィ
ルムから、BCAの一部は大気中に散逸してしまう。
したがって、一応BCAの散逸が少ない温度でBCAを
混入したポリエチレン・フィルムの製膜ができたとして
も、このポリエチレン・フィルムからBCAの大気中へ
の散逸を防ぐためには、BCAに対し非透過性の材料、
例えばナイロン・フィルムと積層し、この積層フィルム
をポリエチレン・フィルムが内側になるように製袋する
必要がある。
しかし予め製膜されたナイロン・フィルムを用いるラミ
ネート法は高価であり、経済的に劣り、またBCAを含
むポリエチレン・フィルムにナイロンを押出コーティン
グする方法も同様に経済性において劣る。
一方、BCAの大気中への散逸を減少するためのナイロ
ン・フィルムに、BCAを含むポリエチレンを押出コー
ティングする方法も考えられるが、通常300℃前後の
高温下で行な知れるポリエチレンの押出コーティングで
はBCAは完全に分解してしまう。
上述した従来技術の欠点を要約すると (I) 防かび剤(BCA)の偏在 (II) 防かび剤(BCA)の散逸 (III) 経済性に劣る (IV) 製造が困難 である。
本考案の目的は、これらの諸欠点の解消を計るものであ
り、その要旨は、防かび剤としてBCAζ・混入したポ
リエチレンを内側の層とし、°該防かび剤を通過させな
いナイロンを外側の層とする、共押出しにより継ぎ目な
しの管状に形成された防かび性合威樹脂管状多層フィル
ムτある。
次に、図面を参照して、本考案による実施例を説明する
図において、1は外側フィルム・ナイロンで、2は内側
フィルム(ポリエチレン)である。
実施例では、内側フィルム2として、低密度ポリエチレ
ンが使用されており、内側フィルムに2は防かびMBc
Aが混入されている、内側のポリエチレン層に外側との
強固な接着性を必要とする場合は、ア、クリル酸やマレ
イン酸の如き不飽和カルボン酸またはその誘導体で変性
され、またはこれらと共重合されたポリエチレン系合成
樹脂を内側の層として用いるか、あるいは内側層と外側
層との間に接着剤層として介在させることが好ましい。
本考案の管状多層フィルムは、共押出製膜法によって製
造する。
実施例では、ポリエチレン単独では製膜にはやや不適当
な温度であるが、BCAの散逸の少ない低温度(約12
0〜160℃)において、BCAを混入した低密度ポリ
エチレンをインフレーションに押出し、一方、ナイロン
を、通常ナイロンのインフレーションで見られる温度で
同じインフレーション・ダイに押出し、インフレーショ
ン・ダイにおいて両樹脂を積層したのち、グイから大気
中へ共押出インフレーションする。
こうして単層ではインフレーション成形の困難な低温度
下にある低密度ポリエチレンに、これを製膜するのに充
分な温度に加熱されているナイロンを積層することによ
って積層フィルムの製膜が可能となった。
なお、BCAの散逸を極力防ぐために、インフレーショ
ン・グイから大気中に押出された積層フィルムを直ちに
常温付近まで急冷することが好まし、い。
また、低密度ポリエチレンの単層インフレーションが通
常実施される高温の160〜170℃でBCAQ、1〜
1%を含んだ低密度ポリエチレンの単層インフレーショ
ンは容易に実施できたが、5日後にはBCAが散逸して
しまっていた。
しか七、BCAQ、1〜1%を含有した低密度ポリエチ
レンを160〜170℃で内側に、ナイロンを230〜
250℃で外側に共押出した2層インフレーションは極
めて容易に実施でき、この2層インフレーション・フィ
ルムは1ケ月後でもBCAの散逸は無く、充分な防かび
効果を保っていた。
このように本考案の積層フィルムでは、ナイロンが管状
フィルムの外側に配置゛されているので、BCAの散逸
が防止される。
またポリエチレンが管状多層フィルムの内側に配置され
ているので、この管状フィルムから袋を製造する場合に
ヒート・シールが可能である。
そして、防かび剤(BCA)が内側フィルム中に均一に
混入されているので、防かび剤の偏在が生じない。
また、前述の製造方法をとることよって防かび剤の製膜
工程での散逸を抑えること及び製膜コストの減少が可能
となった。
以上の通り5本考案は、防かび力が極めて秀れた防かび
性合戊樹脂管状多層フィルムを提供するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の管状多層フィルムの断面図である。 1・・・・・・外側フィルム(ナイロン)、2・・・・
・・内側フィルム(BCAを混入したポリエチレン)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. α−ブロムシンナムアルデヒドを含むポリエチレンを内
    側の層とし、ナイロンを外側の層とする、共押出しによ
    り継ぎ目なしの管状に形成された防かび性合成樹脂管状
    多層フィルム。
JP1976088137U 1976-07-05 1976-07-05 防かび性合成樹脂管状多層フイルム Expired JPS604758Y2 (ja)

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JPS537475U JPS537475U (ja) 1978-01-23
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59133601U (ja) * 1983-02-23 1984-09-07 日東電工株式会社 フエロモン製剤

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4855270A (ja) * 1971-11-12 1973-08-03

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JPS5074123U (ja) * 1973-11-06 1975-06-28

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JPS4855270A (ja) * 1971-11-12 1973-08-03

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JPS537475U (ja) 1978-01-23

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