JPH0563508B2 - - Google Patents
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- JPH0563508B2 JPH0563508B2 JP10302085A JP10302085A JPH0563508B2 JP H0563508 B2 JPH0563508 B2 JP H0563508B2 JP 10302085 A JP10302085 A JP 10302085A JP 10302085 A JP10302085 A JP 10302085A JP H0563508 B2 JPH0563508 B2 JP H0563508B2
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- rubber
- fibers
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- silicone rubber
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Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、試作品作製用、または少量生産用の
耐久性にすぐれた簡易型(ゴム型)の材料に関す
るものである。
耐久性にすぐれた簡易型(ゴム型)の材料に関す
るものである。
従来の技術
従来、試作品作製用のゴム材料は、RTVシリ
コーンゴム(常温硬化タイプ、たとえば、信越化
学(株)のKE1300や、トーレ・シリコーン(株)の
SE9555など)と、ABSなどでつくられたマスタ
ーモデルを用いて型どりしてつくるのが一般的だ
つた。また、型どり用のゴム材料としては、これ
以上の物性値のものは現在なく、実際、この材料
以外のシリコーンゴムを型どり用として用いられ
ていなかつた。一方、これに対して、従来、さら
に強度をもつシリコーンゴムがあり(たとえば、
液状シリコーンゴム、熱加硫型ゴム)、これは型
どり用として今まで使われたことはなく、このゴ
ムそのものを射出成形して、ゴム成形物として利
用されていた。
コーンゴム(常温硬化タイプ、たとえば、信越化
学(株)のKE1300や、トーレ・シリコーン(株)の
SE9555など)と、ABSなどでつくられたマスタ
ーモデルを用いて型どりしてつくるのが一般的だ
つた。また、型どり用のゴム材料としては、これ
以上の物性値のものは現在なく、実際、この材料
以外のシリコーンゴムを型どり用として用いられ
ていなかつた。一方、これに対して、従来、さら
に強度をもつシリコーンゴムがあり(たとえば、
液状シリコーンゴム、熱加硫型ゴム)、これは型
どり用として今まで使われたことはなく、このゴ
ムそのものを射出成形して、ゴム成形物として利
用されていた。
発明が解決しようとする問題点
しかしながら、上記のような方法では、
RTVシリコーンゴムを用いたゴム型は、成形物
となる材料がウレタンやエポキシ樹脂を用いた場
合、寸法精度が出るという点ではすぐれているも
のの、耐久性がないという欠点があつた。すなわ
ち、複雑な形状だと1回で型がちぎれてしまうと
いう問題点があつた。液状シリコーンゴムで
は、従来型どり用として用いるため、高粘度であ
つて、重合収縮率が大きいという問題点があつ
た。
RTVシリコーンゴムを用いたゴム型は、成形物
となる材料がウレタンやエポキシ樹脂を用いた場
合、寸法精度が出るという点ではすぐれているも
のの、耐久性がないという欠点があつた。すなわ
ち、複雑な形状だと1回で型がちぎれてしまうと
いう問題点があつた。液状シリコーンゴムで
は、従来型どり用として用いるため、高粘度であ
つて、重合収縮率が大きいという問題点があつ
た。
本発明は上記問題点に鑑み、引きさき強度、引
張り強度にすぐれた高耐久性の型であるのと同時
に、低重合収縮率にすぐれた、型どり用ゴム型と
して有用なゴム組成物を提供することにある。
張り強度にすぐれた高耐久性の型であるのと同時
に、低重合収縮率にすぐれた、型どり用ゴム型と
して有用なゴム組成物を提供することにある。
問題点を解決するための手段
上記問題点を解決するために、発明者らは、平
均アスペクト比(繊維長/繊維直径)が70から
500の、ポリビニルアルコール繊維または直鎖状
ポリウレタン繊維を、ビニルシランカツプリング
剤で表面処理し、この2重量%から30重量%を、
熱加硫型シリコーンゴムか、液状シリコーンゴム
に混合して得られるゴム組成物は、引張り強度と
引きさき強度にすぐれ、また重合収縮率も小さい
という。従来のゴム組成物にみられない全く新規
なすぐれた材料であることを発見したのである。
この組成物は、充てん繊維と熱加硫型ゴム、また
は液状シリコーンゴムとのくみあわせにより、従
来まつたくしられていなかつた高ひきさき強度、
高引張り強度という特性の改良がなされ、また、
充てん繊維を加えることにより、重合収縮率をも
改良することができたものである。
均アスペクト比(繊維長/繊維直径)が70から
500の、ポリビニルアルコール繊維または直鎖状
ポリウレタン繊維を、ビニルシランカツプリング
剤で表面処理し、この2重量%から30重量%を、
熱加硫型シリコーンゴムか、液状シリコーンゴム
に混合して得られるゴム組成物は、引張り強度と
引きさき強度にすぐれ、また重合収縮率も小さい
という。従来のゴム組成物にみられない全く新規
なすぐれた材料であることを発見したのである。
この組成物は、充てん繊維と熱加硫型ゴム、また
は液状シリコーンゴムとのくみあわせにより、従
来まつたくしられていなかつた高ひきさき強度、
高引張り強度という特性の改良がなされ、また、
充てん繊維を加えることにより、重合収縮率をも
改良することができたものである。
作 用
本発明において、充てん用有機繊維は補強材と
しての作用をし、平均アスペクト比が5から500
であればよい。カツプリング剤は、充てん繊維と
ゴム材料とを密着させる作用をし、ビニルシラン
カツプリング剤がよい。シリコーンゴムは、マト
リツクスとしての作用をし、熱加硫型か液状シリ
コーンゴムがよい。
しての作用をし、平均アスペクト比が5から500
であればよい。カツプリング剤は、充てん繊維と
ゴム材料とを密着させる作用をし、ビニルシラン
カツプリング剤がよい。シリコーンゴムは、マト
リツクスとしての作用をし、熱加硫型か液状シリ
コーンゴムがよい。
実施例
次に、本発明について実施例を用いて、さらに
詳しく説明する。
詳しく説明する。
実施例 1
以下、本発明の一実施例のゴム組成物について
説明する。
説明する。
400gのイソプロピルアルコールと純水との混
合物(重量比 水/イソプロピルアルコール=
1/9)に、ビニルシランカツプリング剤(日本
ユニカー(株)製、A−171)2gを加え、約30秒間
撹拌した。この混合液中に、アスペクト比が214
のビニロン繊維(クラレ(株)製、RM182×3)200
gを加えて充分に浸漬した。これを空気中に放置
して乾燥させたのち、130℃の恒温槽中に1時間
加熱して反応を完全にした。これを液状シリコー
ンゴム(東レ(株)製、SE6721)中に、1、2、5、
10、20、30、35重量%となるよう混合した。これ
を130℃で加熱・プレスしてシートをつくり、引
きさき強度、引張り強度用試験片を作製した。こ
れを所定の方法で、試験した結果を図1に示して
いる。この図から、充てん繊維が2重量%以上30
重量%以下では、従来のRTVゴム(信越化学(株)
KE1300)にくらべて、引張り強度、引きさき強
度、ともに15倍から20倍の向上があつた。この
時、充てん繊維の体積分率が2重量%以下では、
補強機能が小さく、30重量%以上では、高粘度の
ために作業しにくい、または、それ以上加えてあ
まり物性値の向上がないことがわかつた。つぎ
に、図2に示すマスターモデルMを用いて、ゴム
型を作製し、従来のゴム型(KE1300)と型どり
の回数を比べると、従来のものが2回使用しただ
けで、ちぎれが発生したのに対し、開発品では56
回の使用が可能となつた。従来の、28倍もの耐久
性が得られた。
合物(重量比 水/イソプロピルアルコール=
1/9)に、ビニルシランカツプリング剤(日本
ユニカー(株)製、A−171)2gを加え、約30秒間
撹拌した。この混合液中に、アスペクト比が214
のビニロン繊維(クラレ(株)製、RM182×3)200
gを加えて充分に浸漬した。これを空気中に放置
して乾燥させたのち、130℃の恒温槽中に1時間
加熱して反応を完全にした。これを液状シリコー
ンゴム(東レ(株)製、SE6721)中に、1、2、5、
10、20、30、35重量%となるよう混合した。これ
を130℃で加熱・プレスしてシートをつくり、引
きさき強度、引張り強度用試験片を作製した。こ
れを所定の方法で、試験した結果を図1に示して
いる。この図から、充てん繊維が2重量%以上30
重量%以下では、従来のRTVゴム(信越化学(株)
KE1300)にくらべて、引張り強度、引きさき強
度、ともに15倍から20倍の向上があつた。この
時、充てん繊維の体積分率が2重量%以下では、
補強機能が小さく、30重量%以上では、高粘度の
ために作業しにくい、または、それ以上加えてあ
まり物性値の向上がないことがわかつた。つぎ
に、図2に示すマスターモデルMを用いて、ゴム
型を作製し、従来のゴム型(KE1300)と型どり
の回数を比べると、従来のものが2回使用しただ
けで、ちぎれが発生したのに対し、開発品では56
回の使用が可能となつた。従来の、28倍もの耐久
性が得られた。
実施例 2
実施例1において、ビニルシランカツプリング
剤を、A−174(日本ユニカー(株)製)、シリコーン
ゴムとしては、AC3174/30(バイエル合成(株)製)
とし、他はまつたく実施例1と同様にして、試験
片を作製した。そして、この引きさき強度、引張
り強度を測定した結果を図3に示している。この
充から充てん繊維が2重量%以上30重量%以下で
は、従来のRTVゴム(信越化学(株)製、KE1300)
にくらべて、引張り強度、引き裂き強度、ともに
15倍から20倍の向上があつた。この時、充てん繊
維が2重量%以下、30重量%以上では、実施例1
と同様なことがいえた。つぎに、実施例1と同様
にして、図2のマスターモデルをつかつてゴム型
を作製し、その耐久性をしらべた。その結果、型
どり回数が52回可能であり、従来の26倍の耐久性
がある型が得られた。
剤を、A−174(日本ユニカー(株)製)、シリコーン
ゴムとしては、AC3174/30(バイエル合成(株)製)
とし、他はまつたく実施例1と同様にして、試験
片を作製した。そして、この引きさき強度、引張
り強度を測定した結果を図3に示している。この
充から充てん繊維が2重量%以上30重量%以下で
は、従来のRTVゴム(信越化学(株)製、KE1300)
にくらべて、引張り強度、引き裂き強度、ともに
15倍から20倍の向上があつた。この時、充てん繊
維が2重量%以下、30重量%以上では、実施例1
と同様なことがいえた。つぎに、実施例1と同様
にして、図2のマスターモデルをつかつてゴム型
を作製し、その耐久性をしらべた。その結果、型
どり回数が52回可能であり、従来の26倍の耐久性
がある型が得られた。
実施例 3
実施例1で、充てん繊維をスパンデイツクス繊
維(クラレ(株)、SP−6)、カーボン繊維(東レ(株)
製、トレカチヨツプドフアイバー)を用い、これ
らをフアイバー・カツターで、アスペクト比が
50、70、100、200、500、550となるように切断し
た。これらの重量分率が10mt%とし、他は実施
例1と同様にして試験片を作製した。これらを所
定の方法で試験した結果を図4,図5に示してい
る。図4,図5の、スパンデイツクス繊維、カー
ボン繊維を用いた物性値からわかるように、アス
ペクト比が70以上、500以下では、引きさき強度、
引張り強度が15倍から20倍になることがわかつ
た。このとき、アスペクト比が、70以下では繊維
の補強の効果は小さく、500以上では500のときよ
りもそれほど向上はみられなかつた。
維(クラレ(株)、SP−6)、カーボン繊維(東レ(株)
製、トレカチヨツプドフアイバー)を用い、これ
らをフアイバー・カツターで、アスペクト比が
50、70、100、200、500、550となるように切断し
た。これらの重量分率が10mt%とし、他は実施
例1と同様にして試験片を作製した。これらを所
定の方法で試験した結果を図4,図5に示してい
る。図4,図5の、スパンデイツクス繊維、カー
ボン繊維を用いた物性値からわかるように、アス
ペクト比が70以上、500以下では、引きさき強度、
引張り強度が15倍から20倍になることがわかつ
た。このとき、アスペクト比が、70以下では繊維
の補強の効果は小さく、500以上では500のときよ
りもそれほど向上はみられなかつた。
発明の効果
以上、本発明によれば、従来のゴム組成物の引
きさき強度、引張り強度について、15倍から20倍
の物性値の向上に効果を発揮するものであり、ま
た、ゴム型の耐久性としては、従来の25倍から30
倍の耐久性の向上に効果を発揮するものである。
きさき強度、引張り強度について、15倍から20倍
の物性値の向上に効果を発揮するものであり、ま
た、ゴム型の耐久性としては、従来の25倍から30
倍の耐久性の向上に効果を発揮するものである。
第1図は充てん繊維の重量分率に対する引張り
強度、引きさき強度の関係を示す図である。第2
図は従来のゴム組成物と開発品との耐久性を比較
するためのマスターモデルの斜視図である。第3
図は充てん繊維の重量分率に対する引張り強度、
引きさき強度の関係を示す図である。第4図はス
パンデイツクス繊維のアスペクト比に対する、引
張り強度、引きさき強度との関係を示す図であ
る。第5図はカーボン繊維のアスペクト比に対す
る引張り強度、引きさき強度との関係を示す図で
ある。
強度、引きさき強度の関係を示す図である。第2
図は従来のゴム組成物と開発品との耐久性を比較
するためのマスターモデルの斜視図である。第3
図は充てん繊維の重量分率に対する引張り強度、
引きさき強度の関係を示す図である。第4図はス
パンデイツクス繊維のアスペクト比に対する、引
張り強度、引きさき強度との関係を示す図であ
る。第5図はカーボン繊維のアスペクト比に対す
る引張り強度、引きさき強度との関係を示す図で
ある。
Claims (1)
- 1 平均アスペクト比が70〜500のポリビニルア
ルコール繊維または直鎖状ポリウレタン繊維をビ
ニルシランカツプリング剤で表面処理し、これを
2重量%から30重量%の熱加硫型シリコーンゴム
又は液状シリコーンゴムに混合して得られるゴム
組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10302085A JPS61261356A (ja) | 1985-05-15 | 1985-05-15 | ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10302085A JPS61261356A (ja) | 1985-05-15 | 1985-05-15 | ゴム組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61261356A JPS61261356A (ja) | 1986-11-19 |
JPH0563508B2 true JPH0563508B2 (ja) | 1993-09-10 |
Family
ID=14342963
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10302085A Granted JPS61261356A (ja) | 1985-05-15 | 1985-05-15 | ゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61261356A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0791465B2 (ja) * | 1988-11-15 | 1995-10-04 | 株式会社高研 | 人体モデル用シリコーンゴム組成物 |
JP6046505B2 (ja) * | 2013-01-29 | 2016-12-14 | 株式会社ダイセル | シート状モールド及びその製造方法並びにその用途 |
-
1985
- 1985-05-15 JP JP10302085A patent/JPS61261356A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61261356A (ja) | 1986-11-19 |
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