JPH0563486U - 糸端保持機構付ミシンの糸切り装置 - Google Patents

糸端保持機構付ミシンの糸切り装置

Info

Publication number
JPH0563486U
JPH0563486U JP340092U JP340092U JPH0563486U JP H0563486 U JPH0563486 U JP H0563486U JP 340092 U JP340092 U JP 340092U JP 340092 U JP340092 U JP 340092U JP H0563486 U JPH0563486 U JP H0563486U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thread
needle
fixed knife
sewing machine
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP340092U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2566287Y2 (ja
Inventor
顯光 平岡
Original Assignee
ジューキ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ジューキ株式会社 filed Critical ジューキ株式会社
Priority to JP340092U priority Critical patent/JP2566287Y2/ja
Publication of JPH0563486U publication Critical patent/JPH0563486U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2566287Y2 publication Critical patent/JP2566287Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 針糸が緩んだときの糸切れ、及び渡り糸の引
掛かりを解消する。 【構成】 布押え1の先端から針落ち位置まで切り込ま
れた針落溝13の内端部に位置して針落位置の後方で、
針落溝13の一側壁に上糸導入切欠15を構成し、上糸
導入切欠15を横断するように、底面から布押え部材内
に固定メス嵌入孔溝16を鉛直方向に穿設する。先端に
傾斜した刃18を有する発条鋼等の弾性材料によって形
成した固定メス17を、固定メス嵌入孔溝16に抜出可
能に内挿し、固定メス17の刃18が上糸導入切欠15
を横断して露出するように取り付けたことを特徴とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、縫い始めの針糸を短く切断し、鳥の巣現象を解消する糸端保持機構 付ミシンの糸切り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のミシン操作では、縫製作業の終りに縫い終り針糸を自動又は手動によっ て切断し、被縫製布を針下から除去している。そして、切断した針糸を自由端に したままで次の縫製を開始すると、被縫製布の縫い始めにおいて、第1針目では 、針が被縫製布を貫通して針糸が被縫製物の下側で全回転カマの先で引っ掛けら れ、該糸端が被縫製布の下側へ引き込まれるため、数針縫い進む間に縫目に絡み 込んで縫い込まれるようになり、所謂「鳥の巣」と称する縫目に針糸の自由端が もつれ込んだ汚い縫目が形成される。
【0003】 このため従来より、図10及び図11に示すように布押え50の底部に固定メ ス51を水平に配置し、縫い始めの針糸を短く切断する水平メス方式のものが使 用されている。即ち、布押え50の針落ち部52に連なる一側に布送り方向Fに 延びる案内溝53を形成し、該案内溝53と交差するように水平に配置した固定 メス51の刃を臨ませていた。
【0004】 そして、針糸Bと第1針目Dに連なる切断すべき渡り糸Cとは、針落ち部52 の糸さばき片54部分によって分けられ、針糸Bは針落ち部52に残り、渡り糸 Cが案内溝53に導入されて固定メス51の刃と接触して切断される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら従来のものにおいては、渡り糸Cが緩むと案内溝53に入らなく なる現象が生じ、その結果、該渡り糸Cが切断できない状態が発生したり、或は 、渡り糸Cが糸端保持具55によって挟持されているために、該渡り糸Cに張力 が発生して第1針目Dの縫目が布送り方向に送られず、布送り不良を惹起して縫 製品の品質を低下させる等の問題点を有していた。
【0006】 また、針糸Bが緩むと該針糸Bが糸さばき片54の右端から案内溝53に進入 し、針糸Bが固定メス51の刃と接触して切断される場合が生じ、縫製の中断を 余儀なくされる場合があるため、作業能率が低下する問題点かあった。
【0007】 更に、上記のように針糸Bと渡り糸Cとを確実にさばくために、糸さばき機構 として布押え50に別部品を組み付けたもの(図示せず)が提案されているが、 これは針落ち部52の縫目状態のチェックの妨げになると共に、部品点数が増大 してコストアップの要因となる問題点があった。
【0008】 本考案は上記問題点に鑑みてなされたものであり、針糸が緩んでも糸切れする ことがなく、また渡り糸の引掛かりに伴う品質の低下を解消した糸保持機構付ミ シンの糸切り装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
即ち、本考案に係る糸端保持機構付ミシンの糸切り装置は、縫い終りにミシン 針から導出した針糸端を把持する糸端保持機構を具備してなるミシンの布押えに おいて、先端から針落ち位置まで切り込まれた針落溝の内端部に位置して針落位 置の後方で、該針落溝の一側壁または該一側壁から連続する側壁に上糸導入切欠 を構成すると共に、上記上糸導入切欠を横断するように、底面から布押え部材内 に固定メス嵌入孔溝を鉛直方向に穿設し、先端に傾斜した刃を有する発条鋼等の 弾性材料によって形成した固定メスを、上記固定メス嵌入孔溝に抜出可能に内挿 し、該固定メスの刃が上記上糸導入切欠を横断して露出するように取り付けたこ とを要旨とするものである。
【0010】
【作用】
上記構成によれば、布押えの針落切欠の一方(上糸クランプ側)の側壁から後 退した位置に針糸を切断するための固定メスを設けたことにより、上糸が緩んで も針糸が固定メスの刃に接触することがなく誤切断を生じない。一方渡り糸は、 糸端補治具によって固定メス方向に常時引っ張られているため、上糸が緩んだ場 合でも縫製の進行によって確実に切断される。また、固定メスの刃が布押えの底 面から後退した位置にあるため、被縫製布を切断することもない。
【0011】
【実施例】
以下、本考案に係る糸端保持機構付ミシンの糸切り装置の実施例を図面に従っ て説明する。図1乃至図5は段差部の縫製に使用する段押えについて本考案を実 施した第一の実施例を示すものである。
【0012】 段押え1は、ミシンの段押え軸の下端に取り付けられる押え支持金具2の下端 にピン軸3を介して伏仰方向揺動自在に枢着してなる右押え部材4と左押え部材 5とからなり、針下に於いて針板に向かって昇降自在に担持せしめられる。上記 右押え部材4の基部上面には布送り方向に並列した一対のスプリングポスト6, 6に挿入担持したコイルスプリング7,7を押え支持金具2の底面に当接すると 共に、左押え部材5の基部に突出した係止縁8を上記スプリングポスト6,6の 底面から押さえるように係止し、押え支持金具2のピン軸3に基部ブラケット9 を回動自在に軸着した構造になり、右押え部材4は左押え部材5に対してコイル スプリング7,7の許容範囲でシュー部の底面が上昇方向に後退変位する構成に なる。
【0013】 上記左押え部材5は、前端から針落切欠11が形成してあり、右押え部材4の 左側面12と組み合わせた状態で針落溝13を構成するようになる。また該針落 溝13の溝奥に相当位置する右押え部材4の左側面12には、傾斜した上糸導入 切欠15が底面側に僅かな側壁を残した形で部材の上面まで形成してあり、該上 糸導入切欠15と交差する固定メス嵌入孔溝16が右段押え4の底面から穿設し てある。該固定メス嵌入孔溝16は、本実施例では部材の基端部上面側の一部に 溝底部16aを形成した半有底溝を形成すると共に、該固定メス嵌入孔溝16の 孔の断面形状は、図4に示すように比較的大きい曲率半径r1をもった円弧状を なしており、後述する固定メス17が僅かに弾性変形(彎曲)した状態で挿抜可 能になる。
【0014】 上記固定メス17は、先端に傾斜した刃18を有する発条鋼等の弾性材料によ って形成され、該固定メス17を上記固定メス嵌入孔溝16に内挿したとき、孔 壁と適宜摺動圧をもって圧入されると共に、一杯に挿入固定した位置で刃18が 前記上糸導入切欠15に傾斜して位置するようになる。
【0015】 また、符号19は上糸aの糸端を把持または釈放する上糸クランプであり、ミ シン針nに対して段押え1の右押え部材5側に配置すると共に、縫い終わり時に 糸払い作動すると同時に上糸aの端を把持してなる。
【0016】 上記構成になる糸端保持機構付ミシンの糸切り装置は、縫い終わりに上糸クラ ンプ19によって端部を把持した上糸を、次の縫い始めに段押え1に設けた固定 メス17によって布刺通位置に近いところから自動的に切断するものであり、図 6に従って切断作用を説明する。 (1) 縫い終わり時に、上糸クランプ19によって把持された渡り糸a2は、 段押え1の針落溝13を経由することなくミシン針nから直接横方向に引き寄せ られており、該渡り糸a2が固定メス17の刃18と接触することはない。次の 縫い始めにおいて、第1針目で下糸と絡んだ上糸は、布面から針糸a1と渡り糸 a2に別れ、針糸a1はミシン針nと第1針目間を垂直に連繋すると共に、渡り 糸a2は上糸クランプ19と第1針目間を斜めに連繋する。 (2) この状態から次の被縫製布bを段押え1の下にセットし、ミシンによる 縫製を開始する。送り歯(図示せず)の作用によって布bを第2針目位置に送る と、針糸a1は針落溝13の内端から左押え部材5の下面に引き込まれ、また渡 り糸a2は右押え部材4の上糸導入切欠15に進入し、該部に臨んでいる固定メ ス17の刃18と接触し、該刃18の移動に伴って切断される。 (3) 然る後、上糸クランプ19に把持されている上糸aの切れ端は、該上糸 クランプ19の釈放動作によって排除され、縫目に絡むことはない。そして、縫 い始めの渡り糸a2が第1針目の近くで切断されているから縫目に絡むことがな く、所謂「鳥の巣現象」を解消する。
【0017】 次に図7乃至図9は、本考案の他の実施例を示すものであり、押えが一体にな る平押え20について糸切装置を構成したものであり、前記第一の実施例と異な る部分について説明する。 平押え20は、ミシンの布押え軸の下端に取り付けられる押え支持金具(図示 せず)の下端にピン軸を介して伏仰方向揺動自在に枢着し、針下において針板に 向かって昇降自在に担持してなる。該平押え20には、先端からミシン針nが降 下する針落位置まで切り込んだ針落溝21が構成してあり、該針落溝21の内端 位置には、右側溝壁22に対して傾斜した上糸導入切欠15が底面側に壁面を残 した形態で形成してある。
【0018】 上記上糸導入切欠15には、該切欠と交差する固定メス嵌入孔溝16が右段押 え4の底面から穿設してあり半有底溝を形成すると共に、固定メス17を弾性変 形(彎曲)した状態で交換可能に取付け、刃18を上糸導入切欠15に臨ませた 構成になっている。
【0019】 尚、本実施例の説明では固定メス嵌入孔溝16が上面側の一部に溝底部16a を有する半有底溝であるが、該固定メス嵌入孔溝16が貫通孔であっても実施可 能であることはいうまでもない。
【0020】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案に係る糸端保持機構付ミシンの糸切り装置によれば 、布押えの針落切欠の一側に形成した上糸導入切欠に刃が臨むように、針糸を切 断するための固定メスを固定した構造になるため、上糸が緩んでも針糸を切断す ることなく渡り糸のみを確実に切断することができる。
【0021】 また、切断後の渡り糸の長さを極めて短くすることができるため、該渡り糸を 縫い込んで生じる鳥の巣現象を確実に解消し、美麗な縫目を形成する等の特徴を 有するものであり、本考案実施後の実用的効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る糸端保持機構付ミシンの糸切り装
置を示す段押えの分解斜視図である。
【図2】同側面図である。
【図3】同平面図である。
【図4】図2に於けるIV−IV線拡大断面図である。
【図5】図3に於けるV−V線拡大断面図である。
【図6】針糸の被切断部と固定メスの関係を示す説明図
である。
【図7】本考案の他の実施例を示す平押えの斜視図であ
る。
【図8】同側面図である。
【図9】同平面図である。
【図10】従来の糸切装置付布押えの斜視図である。
【図11】同平面図である。
【符号の説明】
1 段押え 4 左押え部材 5 右押え部材 13 針落溝 15 上糸導入切欠 16 固定メス嵌入孔溝 17 固定メス 18 刃 19 上糸クランプ 20 平押え 21 針落溝 n ミシン針 a 上糸 a1 針糸 a2 渡り糸

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縫い終りにミシン針から導出した針糸端
    を把持する糸端保持機構を具備してなるミシンの布押え
    において、 先端から針落ち位置まで切り込まれた針落溝の内端部に
    位置して針落位置の後方で、該針落溝の一側壁または該
    一側壁から連続する側壁に上糸導入切欠を構成すると共
    に、前記上糸導入切欠を横断するように、底面から布押
    え部材内に固定メス嵌入孔溝を鉛直方向に穿設し、 先端に傾斜した刃を有する発条鋼等の弾性材料によって
    形成した固定メスを、前記固定メス嵌入孔溝に抜出可能
    に内挿し、該固定メスの刃が前記上糸導入切欠を横断し
    て露出するように取り付けたことを特徴とする糸端保持
    機構付ミシンの糸切り装置。
  2. 【請求項2】 前記固定メス嵌入孔溝と固定メスが、固
    定メスの弾性変形によって弾性的に挿抜可能に圧入固設
    する固定手段を構成することを特徴とする請求項1記載
    の糸端保持機構付ミシンの糸切り装置。
JP340092U 1992-01-31 1992-01-31 糸端保持機構付ミシンの糸切り装置 Expired - Lifetime JP2566287Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP340092U JP2566287Y2 (ja) 1992-01-31 1992-01-31 糸端保持機構付ミシンの糸切り装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP340092U JP2566287Y2 (ja) 1992-01-31 1992-01-31 糸端保持機構付ミシンの糸切り装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0563486U true JPH0563486U (ja) 1993-08-24
JP2566287Y2 JP2566287Y2 (ja) 1998-03-25

Family

ID=11556325

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP340092U Expired - Lifetime JP2566287Y2 (ja) 1992-01-31 1992-01-31 糸端保持機構付ミシンの糸切り装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2566287Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106637712A (zh) * 2016-11-17 2017-05-10 浙江中捷缝纫科技有限公司 一种带割线刀压脚

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106637712A (zh) * 2016-11-17 2017-05-10 浙江中捷缝纫科技有限公司 一种带割线刀压脚

Also Published As

Publication number Publication date
JP2566287Y2 (ja) 1998-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI527951B (zh) 多針頭刺繡機,多針頭刺繡機用的多針頭,以及多針頭刺繡機用的切線器元件及切線器
JPH08173676A (ja) ミシンの糸端処理装置
US9879367B2 (en) Sewing machine equipped with needle threading device
JPH0323887A (ja) 多針ループステッチ縫ミシンの糸ループ形成装置
JPH0563486U (ja) 糸端保持機構付ミシンの糸切り装置
JPH0532067Y2 (ja)
JPH0518481U (ja) ミシン針
JPH0859Y2 (ja) 糸端保持機構付ミシンに於けるメス付布押えの構造
JP4277292B2 (ja) オーバロックミシン
JP2010057529A (ja) 単環縫いミシンの糸切断方法並びにその装置
JP2584787Y2 (ja) ミシンにおけるメス付き布押え
JPH0513375U (ja) 糸端保持機構付ミシンの糸切り装置
JP2564422Y2 (ja) ミシンの布押さえにおけるメス取り付け構造
JP2584981Y2 (ja) ミシンの糸切り装置
US1813374A (en) Thread cutter for sewing machines
JPH0343919B2 (ja)
JP2586595Y2 (ja) 糸端保持装置付ミシンの布押え
JPS6112054Y2 (ja)
JPH0747099Y2 (ja) ミシンの布押え具
JPH0655574U (ja) 紐付きピンタック縫いの紐案内体
JPS6249895A (ja) ミシン用サイドカツタ−の布押え金具
JPH0685678U (ja) ミシン用芯ひも入押え
JPS627263Y2 (ja)
JPH0759973A (ja) ミシンの糸切り装置
JPH063278U (ja) 鳩目穴かがり縫いミシンの下糸、芯糸切りメス