JPH0563453A - 増幅回路 - Google Patents
増幅回路Info
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- JPH0563453A JPH0563453A JP25295291A JP25295291A JPH0563453A JP H0563453 A JPH0563453 A JP H0563453A JP 25295291 A JP25295291 A JP 25295291A JP 25295291 A JP25295291 A JP 25295291A JP H0563453 A JPH0563453 A JP H0563453A
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Abstract
対する追従性の改善を図ったオーディオ用パワーアンプ
等の増幅回路において、さらに効率を改善する。 【構成】 出力段トランジスタQaに対し、通常はスイ
ッチング駆動による高効率な主電源路42から電力を供
給し、主電源路が追従できない急俊な入力に対しては補
助電源路48から電力を供給する。補助電源路48の電
力供給量を調整するトランジスタQbはツェナダイオー
ドZDを有する信号経路51で制御される。大出力時は
制御手段82でトランジスタQcを制御してツェナ電流
の減少を抑えることにより、小出力時のツェナ電流を低
く設定できるようにして、ここでの損失を減らす。ま
た、この時抵抗Rcにより出力段トランジスタQaのV
CEが増大して飽和が防止され、これにより小出力時のV
CEを低く設定することができるようにして、ここでの損
失を減らす。
Description
もに、大振幅入力の急俊な立上りに対する追従性の改善
を図ったオーディオ信号等の電力増幅用に用いられる増
幅回路の改良に関するものである。
率化を図るため駆動電源にスイッチング・シリーズ・レ
ギュレータ等のスイチング回路を用いて、供給すべき出
力の大きさに応じてパワーアンプ制御するようにしたも
たのがあった。このようなパワーアンプでは、スイッチ
ング出力を平滑した電圧でパワーアンプを駆動するた
め、入力信号の大振幅への急俊な立上りに対してパワー
アンプの駆動電圧が追従できず、パワーアンプの出力が
クリップしてしまう問題があった。
化および大振幅入力の急俊な立上りに対する追従性を改
善するために、本出願人は先に特願平3−176094
号明細書および図面に記載の増幅回路を提案した。この
増幅回路について説明する。
する主電源路と、この主電源路に挿入されてこの主電源
路をオン、オフスイッチングするスイッチング素子と、
前記主電源路に挿入されて前記スイッチング素子の出力
を平滑して前記負荷に供給する平滑回路と、前記入力信
号のレベルに応じて前記スイッチング素子をオン期間と
オフ期間の比率を可変にスイッチングして、前記負荷が
必要とする電力を主に前記主電源路から供給させるスイ
ッチング制御手段と、前記主電源路とは別に前記負荷に
駆動用電力を供給する電源路であって前記主電源路より
も高速応答で入力信号のレベル変化に追従して電力供給
を行なうことができる補助電源路と、この補助電源路に
挿入され当該補助電源路から前記負荷への電力供給量を
調整する補助電力供給量調整用素子と、この補助電力供
給量調整用素子を制御して前記主電源路による前記負荷
への電力供給量の不足分を前記補助電源路から供給させ
る補助電力供給量制御手段とを具備してなり、前記補助
電源路は前記主電源路による前記負荷への電力供給量の
不足分の大小にかかわらず前記負荷に略々最大出力を供
給し得る電源電圧で駆動されていることを特徴とするも
のである。
をスイッチング駆動で電力供給を行なう主電源路から主
に行なっているので、損失を減少させることができる。
また、平滑回路の存在により主電源路が追従できないよ
うな入力の急俊な立上りに対しては、主電源路よりも応
答性のよい補助電源路から電力が供給されるので、この
ような大振幅入力の急俊な立上りに対しても追従するこ
とができる。しかも、このように入力の立上りが急俊で
かつ大振幅であったとしても、補助電源路は主電源路に
よる負荷への電力供給量の不足分の大小にかかわらず負
荷に略々最大出力を供給し得る電源電圧で駆動されてい
るので、出力をクリップさせることもない。そして、補
助電源路をこのような電源電圧で駆動しても、通常時は
主電源路から主に電力供給されるので、補助電源路を流
れる平均的な電流値は小さくてすみ、この補助電源路で
の損失は小さくてすむ。これにより、効率が高くかつ大
振幅入力の急俊な立上りに対しても追従性のよい増幅回
路が実現される。
お、図2では+側の回路のみを示す。−側の回路38は
+側と同様に構成されて、電源46(電源電圧−B)に
より駆動される。以下の説明は+側のみについて行な
う。
を介してドライブ段のトランジスタQd,Qd′に供給
されて、出力段のトランジスタQa,Qa′を駆動し、
負荷(スピ−カ)10に必要な電力を供給する。
路42は、電源44(電源電圧+B)、スイッチングト
ランジスタQs(スイッチング素子)、平滑用コイルL
1(平滑回路)、出力段トランジスタQa、抵抗Ra
(=Ra′)で構成される。主電源路42による電力供
給の不足分を供給する補助電源路48は、電源44、抵
抗Rs、カスケード接続されたトランジスタQb(補助
電力供給量調整用素子)および出力段トランジスタQ
a、抵抗Raで構成される。
Qbを検出するための小抵抗である。電流IQbによってR
sの両端に発生した電圧VRsは、ヒステリシスコンパレ
ータ50に入力される。ヒステリシスコンパレータ50
は抵抗Rsとともにスイッチング制御手段を構成し、電
圧VRsが所定の上限値VHCH より高くなった時に“0”
を出力してトランジスタQsをオンし、一旦“0”にな
った後は電圧VRsが所定の下限値VHCL に低下するまで
は“0”を保持し、電圧VRsが下限値VHCL より低くな
ると“1”を出力してトランジスタQsをオフし、一旦
“1”になった後は電圧VRsが所定の上限値VHCH より
高くなるまで“1”を保持する。これにより、トランジ
スタQsはスイッチング動作をする。平滑用コイルL1
はこのスイッチング動作によるトランジスタQsの出力
波形を平滑化して負荷に供給するものである。また、ダ
イオードD3はトランジスタQsがオフした時に平滑用
コイルL1から流出する電流の電流路を形成するフライ
ホイール用ダイオードである。
ジスタQbのベース間には直流電源52が接続されてい
る。その電源電圧V1は、 V1=VQamin +VQbBE に設定されている。ここで、VQamin は出力トランジス
タQaが最大出力時でもリニアリティを確保できる最低
電圧で通常約2〜3Vである。また、VQbBEはトランジ
スタQbのベース・エミッタ間電圧でオン時は約0.6
Vである。このトランジスタQaのエミッタから電源5
2を経てトランジスタQbのベースに至る経路51が補
助電力供給量制御手段に相当する。
ヒステリシスコンパレータ50の出力が“1”でスイッ
チングトランジスタQsがオフ状態であったとする。オ
ーディオ入力信号はトランジスタQdを介して出力段ト
ランジスタQaに供給される。これにより、補助電源路
48を通ってトランジスタQaに電流IQbが流れ、負荷
10に供給される。この電流IQbにより抵抗Rsの両端
に電圧VRsが生じる。この電圧VRsが所定の上限値V
HCH に達すると、ヒステリシスコンパレータ50の出力
が“0”に反転し、トランジスタQsをオンさせる。こ
れにより、主電源路42から電流供給が行なわれる。
源路42の抵抗値は補助電源路48の抵抗値よりも小さ
いので、トランジスタQsが一旦オンすると、主電源路
42からの電流IL1は増大し、その分補助電源路48か
らの電流IQbは減少する。電流IL1,IQbは加算点49
で電流加算されて、トランジスタQaを介して負荷電流
IRLとして負荷10に供給されて、負荷10に必要な電
力を供給する。
に抵抗Rsの両端の電圧VRsが所定の下限値VHCL に達
し、コンパレータ50の出力が“1”に反転し、トラン
ジスタQsをオフさせる。トランジスタQsがオフする
と、平滑用コイルL1の電流IL1はダイオードD3を介
して流れる。この電流IL1がしだいに減少するにつれて
補助電源路48の電流IQbが増大し、電圧VRsが所定の
上限値VHCH に達すると、再びコンパレータ50の出力
が“0”に反転してトランジスタQsがオンし、以後同
じ動作を繰り返す。このようにトランジスタQsは入力
信号レベルに応じてオン期間、オフ期間の比率を可変に
自励発振によりスイッチングされる。
bは常に能動状態にあり、トランジスタQaから負荷1
0に流れる電流IRLは主電源路42と補助電源路48の
双方から供給される。主電源路42のトランジスタQs
はスイッチング駆動なので損失は小さい。また、補助電
源路48はトランジスタQbで損失を生じることになる
が、抵抗Rsの値とヒステリシスコンパレータ50の基
準電圧VHCH ,VHCL のセッティングによりトランジス
タQbに流れる電流IQbは平滑用コイルL1の出力電流
IL1のリップル電流とほぼ同じまで少くできるため、I
L1>>IQbとなって、トランジスタQbでの損失は小さく
できる。
り、VQbBEは常に約0.6Vであるため、出力段トラン
ジスタQaのコレクタ・エミッタ間電圧VQaは常に VQa=V1−VQbBE=VQamin に保たれる。したがって、出力段トランジスタQaの損
失を最低の状態にできる。図2の回路によれば、最大の
損失源である出力段トランジスタQaの損失を最低に保
持できる効果は大きい。
分を抜き出して示したものである。この回路の動作を図
4を参照して説明する。トランジスタQbに信号源54
からステップ状の入力Vinが入ると(t1)、はじめは
トランジスタQsはオフしているので、出力電流IRLは
すべて補助電源路48のトランジスタQbから供給され
る。トランジスタQbの電流IQbが一気に増大して抵抗
Rsの両端の電圧VRsがコンパレータ50の上側の基準
電圧VHCH に達すると、コンパレータ50の出力は
“0”に反転してトランジスタQsをオンさせる。これ
により、主電源路42からの電源供給が開始される。こ
の主電源路42からの電流IL1は平滑用コイルL1があ
るため一気には増大せず、徐々に増大する。主電流IL1
が徐々に増大すると、補助電流IQbは IQb=IRL−IL1 により徐々に減少する。補助電流IQbが減少して電圧V
Rsがコンパレータ50の下側の基準電圧VHCL に達する
と(t2)、トランジスタQsがオフし、平滑用コイル
L1の出力電流IL1が徐々に減少していく。すると、補
助電流IQbが増え、電圧VRsが上側の基準電圧VHCH に
達すると(t3)、再びトランジスタQsがオンし、以
後同じ動作を繰り返す。最初の立上り部分(時刻t1直
後)は、平滑用コイルL1の出力電流IL1がすぐには追
いつかないため、補助電流IQbが主であるが、入力Vin
の変化が少なく、負荷電流IRLの変化が少ない場合に
は、ほとんど主電流源42から電力が供給される。音楽
信号は高域成分(変化の大きい信号)のエネルギが少な
いため、補助電流IQbの平均値は小さく、負荷電流IRL
の多くがスイッチング駆動により効率が高い主電源路4
2からの電流IL1として供給される。また、図2の回路
では負荷電流IRLはすべてトランジスタQa(Qa′)
から供給されるが、トランジスタQaのコレクタ・エミ
ッタ間電圧VQaは前述のようにトランジスタQaをオン
するに必要な最低限の電圧VQamin がかかっているだけ
であるので、ここでの損失は小さい。したがって、回路
全体としての効率は非常に高いものとなる。しかも、入
力Vinの急俊な立上りに対しては応答の速い補助電源路
48から電力が供給されるので、この急俊な立上りに追
従して負荷10に必要な電力を供給することができる。
しかも、補助電源路48は主電源路42と同じく高い電
圧+Bで駆動されているので、大振幅入力の急俊な立上
りに対しても出力をクリップさせることなく追従して所
定の最大出力を負荷に供給することができる。
の効果も得られる。すなわち、トランジスタQbはカッ
トオフしないため、常にわずかな電流ではあるが能動状
態にあり、スイッチングによる主電流IL1のリップル分
をトランジスタQbからの電流IQbで吸収するように動
作する。したがって、出力段トランジスタQaへの供給
電圧はリップル電圧を持たなくなり、出力へのリップル
電圧の影響はなくなり、スイッチング駆動による歪率や
S/Nの劣化を防止することができる。
スコンパレータ50の上側の基準電圧VHCH を十分小さ
な値に設定することによって補助電流IQbの平均値を小
さくしてトランジスタQbでの損失を減らすことができ
るが、トランジスタQsのスイッチング周波数が高くな
り、スイッチングロスが増えることになる。したがっ
て、トランジスタQbでの損失とトランジスタQsでの
スイッチングロスとの兼ね合いで、これらの和が最小と
なるように上側の基準電圧VHCH の大きさを設定するの
が望ましい。また、下側の基準電圧VHCL はトランジス
タQbがカットオフしない範囲でなるべく小さいほうが
損失が少なくてすむ。なお、トランジスタQsの自走ス
イッチング周波数はバイポーラトランジスタを使用した
場合は、例えば上限を100kHz 程度に設定することが
できる(出力によって自走周波数は変動する。)。ま
た、上限を100kHz 以上に設定する場合は、バイポー
ラトランジスタでスイッチングができなければ、パワー
MOSトランジスタ等を用いることができる。
成例を図5に示す。+Bの電源ライン56とトランジス
タQsとダイオードD3の接続点58との間には、抵抗
R3,R4の直列接続回路が接続されている。また、抵
抗Rsの両端間には、トランジスタQc、抵抗R2,R
1の直列接続回路が接続されている。そして、抵抗R
3,R4の接続点60はトランジスタQcのベースに接
続され、抵抗R1,R2の接続点62はスイッチングト
ランジスタQsのベースに接続されている。
オフしている状態では抵抗R3の両端に発生している電
圧により、トランジスタQcはオンしている。この時ト
ランジスタQsには電圧VRsを抵抗R1,R2で分圧し
た電圧が印加されている。この状態で補助電流IQbが増
大して電圧VRsが上昇し、トランジスタQsのベース・
エミッタ間電圧が約0.6Vに上昇するとトランジスタ
Qsがオンし、主電流IL1が流れる。トランジスタQs
がオンすると、点58の電位がほぼ+BVに上昇するの
で、点60の電位も上昇してトランジスタQcはオフす
る。トランジスタQsがオンして主電流IL1が増大する
と、補助電流IQbは減少し、電圧VRsは低下する。そし
て、トランジスタQcがオフした状態ではトランジスタ
Qsのベース・エミッタ間には電圧VRsがそのまま印加
されるので、この電圧VRsが約0.6V以下に低下する
と、トランジスタQsはオフする。トランジスタQsが
オフすると、点58の電位が下がってトランジスタQc
がオンする。
ータ50によれば、トランジスタQsがオフしている時
は、電圧VRsを抵抗R1,R2で分圧した電圧がトラン
ジスタQsのベース・エミッタ間にかかり、電圧VRsが
抵抗R2の両端に約0.6V以上の電圧を生じさせる電
圧に上昇してはじめてトランジスタQsがオンする。ま
た、トランジスタQsがオンしている時は、電圧VRsが
そのままトランジスタQsのベース・エミッタ間にかか
り、電圧VRsが約0.6V以下になるとトランジスタQ
sはオフする。これにより、ヒステリシスをもったコン
パレート動作が実現されて、トランジスタQsは自励発
振によりスイッチング動作をする。
値によって設定される。また、上側の基準電圧VHCH は
抵抗R1,R2の値の比によって設定され、抵抗R1を
抵抗R2よりも大きな値にするほどVHCH は大きくな
る。
5の構成のものに限らず、オペアンプ等を用いて様々に
構成することもできる。ただし、図5のように構成すれ
ば、ヒステリシスコンパレータ50用に別電源が不要で
ある等簡易に実現できる利点がある。
は、補助電流値を検出して行なうほかに、主電源路42
の電圧と補助電源路48の電圧の大小により切り換える
こともできる。すなわち、通常時は主電源路42の出力
電圧のほうが高くなるようにして主電源路42から高効
率で電源供給を行ない、入力信号が急俊に立上がった時
は主電源路42の出力電圧は急には追い付かないので補
助電源路48の出力電圧のほうが高くなるようにして、
トランジスタQbをオンして補助電源路48から高速応
答で電源供給を行なう。
的にとらえることもできる。すなわち、主電源路42に
は高効率で電流を供給できるが入力信号の変化に対する
応答が遅い高効率電流バッファ回路(スイッチングトラ
ンジスタ42と平滑用コイルL1)を挿入し、補助電源
路48には入力信号の変化に対する応答は速いが損失の
大きい高速電圧バッファ回路(トランジスタQbとその
ベース電圧を制御する経路51)を挿入し、両電源路4
2,48の電流IL1,IQbを加算点49で加算して、ト
ランジスタQaを介して負荷10に負荷電流IRL(=I
L1+IQb)を供給する。電流検出回路(抵抗Rs)は補
助電流IQbの大きさを検出し、それに応じて制御回路
(ヒステリシスコンパレータ50)を介して高効率電流
バッファ回路42、L1を制御して主電流IL1を調整す
る。高速電圧バッファ回路Qb,51は主電流IL1での
不足分(IRL−IL1)を補助電流IQbとして供給する。
sは出力電圧Voutよりもわずかに大きいだけであり、
これにより出力トランジスタQaの損失は最小限に抑え
られる。また、負荷電流IRLは、入力の急俊な立上りに
対してはまず補助電流IQbが応答し、しだいに主電流I
L1が支配的になる。補助電流IQbは極めて高速で立上る
ため出力波形に欠損は生じない。補助電流IQbの供給は
短時間のみの動作であり、エネルギは損失の小さい主電
源路42からの主電流IL1で主に供給されるので全体と
して高効率となる。これにより、高効率でかつスルーレ
ートの速い電力増幅回路が実現される。
来考えられていたものを図7に示す。図2の各部と共通
する部分には同一の符号を用いる。ここでは、出力段ト
ランジスタQaとカスケードトランジスタQbをそれぞ
れパラレル構成としている。主電源路42はスイッチン
グトランジスタ、平滑回路およびスイッチング制御手段
を内臓する高効率電流供給回路70から電流加算点49
を介して出力段トランジスタQaに主電流を供給してい
る。また、補助電源路48は補助電力供給量調整用トラ
ンジスタQbを介して出力段トランジスタQaに補助電
流を供給している。トランジスタQbのベース電位を制
御する図2の経路51は、図7では、トランジスタQ1
0のエミッタ→ツェナダイオードZD→トランジスタQ
11→抵抗R13→ダイオードD10→トランジスタQ
14→トランジスタQbのベースの経路に相当する。こ
れにより、入力が急俊に立上がると、トランジスタQb
のベース電位が即座に上昇して、補助電流を増大させて
これに追従し、その後主電流が徐々に増大していって補
助電流を減少させていく。
ば、入力信号レベルにツェナダイオードのツェナ電圧V
zを加えた電圧でカスケードトランジスタQbを駆動す
ることにより、出力段トランジスタQaに常に一定のコ
レクタ・エミッタ間電圧VCEを印加するようにしてい
る。したがって、この電圧VCEを低く設定することによ
り出力段トランジスタQaでの損失を減らすことができ
る。ところが、電圧VCEを低く設定しすぎると、小出力
時はよくても、大出力時に出力段トランジスタQaの飽
和時のコレクタ・エミッタ間電圧VCEsat がトランジス
タの特性により高くなるため、出力段トランジスタQa
が飽和してしまい、信号が歪んでしまう。このため、あ
る程度高めに電圧VCEを設定する必要があり、その分出
力段トランジスタQaの損失が増えて効率が低下する。
電圧Vzを生じるためには、ツェナダイオードZDに常
に所定値以上の逆方向電流を流しておかなければならな
いが、この逆方向電流は出力に応じて変動する(出力が
大きくなるほど逆方向電流は減少する)ので、大出力時
にも所定値以上の逆方向電流が流れるように設定しなけ
ればならず、小出力時にツェナダイオードZDでの損失
が大きくなり、効率が低下する。
点を解決して、補助電力供給量制御手段を構成するツェ
ナダイオードや出力段素子での損失を減少させて効率を
より向上させた増幅回路を提供しようとするものであ
る。
補助電力供給量制御手段を構成するツェナダイオードに
流れる電流値を調整するツェナダイオード駆動電流調整
素子とこのツェナダイオード駆動電流調整素子を制御す
るツェナダイオード駆動電流制御手段を設け、入力信号
のレベルが増大した時にツェナダイオード駆動電流の減
少を抑えるようにツェナダイオード駆動電流制御手段で
ツェナダイオード駆動電流調整素子を制御するようにし
たものである。
ダイオード駆動電流制御手段が入力信号のレベルが増大
した時に前記ツェナダイオード駆動電流を幾分増大させ
るように前記ツェナダイオード駆動電流調整素子を制御
し、かつ前記ツェナダイオード駆動電流路に流れる電流
値に応じて前記補助電力供給量調整用素子の制御入力の
電位を増減させる制御用抵抗を当該ツェナダイオート駆
動電流路に直列に介挿してなるものである。
が増大した時(大出力時)にツェナダイオード駆動電流
の低下が抑制されるので、入力信号レベルが小さい時
(小出力時)のツェナダイオード駆動電流を小さな値に
設定することができ、ツェナダイオードでの損失が減少
して、効率を向上させることができる。
信号レベルが増大した時(大出力時)にダイオード駆動
電流が幾分増大するようにしたので、この時制御用抵抗
の両端の電圧が幾分増大して補助電力供給量調整用素子
の制御入力の電位が幾分増大し、これにより出力段素子
の駆動電圧が幾分増大する。したがって、大出力時に出
力段素子の飽和が防止されるので、小出力時の出力段素
子の駆動電圧を低く設定することができ、出力段素子で
の損失が減少して、効率をより向上させることができ
る。
1では+側の回路のみを示す。−側の回路38は+側と
同様に構成されて、電源電圧−Bにより駆動される。以
下の説明は+側のみについて行なう。また、前記図2、
図7と共通する部分には同一の符号を用いる。
号は、ドライブ段のトランジスタQ10,Q15を介し
て出力段のトランジスタQaを駆動し、負荷(スピ−
カ)10に必要な電力を供給する。出力段は、出力段ト
ランジスタQaで構成される。出力段トランジスタQa
とカスケードトランジスタQbはそれぞれパラレル構成
とされている。
路42は、電圧+Bの電源→高効率電流供給回路70
(スイッチング素子、平滑回路、スイッチング制御手段
等で構成)→出力段トランジスタQa(出力段素子)→
抵抗Raで構成される。主電源路42による電力供給の
不足分を供給する補助電源路48は、電圧+Bの電源→
カスケード接続されたトランジスタQb(補助電力供給
量調整用素子)および出力段トランジスタQa→抵抗R
aで構成される。両電源路42,48の電流(主電流、
補助電流)は加算点49で加算されて出力段トランジス
タQaに供給される。なお、補助電源路48は主電源路
42と同じ電圧+Bで駆動されているので、主電源路4
2による負荷10への電力供給量の不足分の大小にかか
わらず負荷10に最大出力を供給することができる。
電流値を検出して行なうもの(前記図2等の方法)のほ
かに、主電源路42の電圧と補助電源路48の電圧の大
小により切り換えることもできる。すなわち、通常時は
主電源路42の出力電圧のほうが高くなるようにして主
電源路42から高効率で電源供給を行ない、入力信号が
急俊に立上がった時は主電源路42の出力電圧は急には
追い付かないので補助電源路48の出力電圧のほうが高
くなるようにして、トランジスタQbをオンして補助電
源路48から高速応答で電源供給を行なう。
ベース(制御入力)の電位を制御する経路51(補助電
力供給量制御手段)は、出力段トランジスタQaのエミ
ッタ→ツェナダイオードZD→抵抗Rc→ダイオードD
11→トランジスタQe→トランジスタQbのベースの
経路で構成される。これにより、入力が急俊に立上がる
と、トランジスタQbのベース電位が即座に上昇して、
補助電流を増大させてこれに追従し、その後主電流が徐
々に増大していって補助電流を減少させていく。
ナダイオードZDに駆動電流Idを供給するもので、そ
の経路中にツェナダイオード駆動電流調整用トランジス
タQc(ツェナダイオード駆動電流調整素子)が挿入さ
れている。トランジスタQcのコレクタ・ベース間に
は、ツェナダイオードZDの駆動電流Id初期値(無出
力時)を調整するための抵抗R12が設けられている。
は、トランジスタQcを制御してツェナダイオード駆動
電流Idを制御するもので、トランジスタQeのコレク
タに抵抗R10およびダイオードD12を挿入し、トラ
ンジスタQcのエミッタに抵抗R11を挿入し、トラン
ジスタQeのコレタクをトランジスタQcのベースに接
続して構成されている。
なる(出力が増大する)と、出力電流が増大し、トラン
ジスタQeのコレクタ電流I10が増大する。これにより
抵抗R10の両端の電圧VR10 が増大して、抵抗R11
を流れる電流I11が増大する。この時、 VR10 =VR11 であるから、 I11=I10×(R10/R11) となる。この電流I11はツェナダイオードZDの駆動電
流Idとなる。
ZDの駆動電流Idが幾分増大するので、小出力時のツ
ェナダイオード駆動電流Idを低く設定することができ
(つまり、小出力時の駆動電流Idを低く設定しても大
出力時にツェナダイオードZDを十分駆動できる駆動電
流Idが得られる。)、その分ツェナダイオードZDで
の損失を減らして効率を高めることができる。
間に抵抗Rc(制御用抵抗)が挿入されているので、大
出力時にツェナダイオード駆動電流Idが増大すると、
その分トランジスタQeのベース電位がさらに高くな
り、出力段トランジスタQaのコレクタ・エミッタ間電
圧VCEが上昇してその飽和が防止される。したがって、
小出力時の電圧VCEを低く設定することができるので、
その分出力段トランジスタQaでの損失を減らして効率
をより高めることができる。
イオード駆動電流Idが増大するようにしたが、増大し
ないまでも減少を抑えるようにするだけでもツェナダイ
オードZDでの損失を減らすことができる。
明によれば、入力信号レベルが増大した時(大出力時)
にツェナダイオード駆動電流の低下が抑制されるので、
入力信号レベルが小さい時(小出力時)にツェナダイオ
ード駆動電流を必要最低限の値にすることができ、ツェ
ナダイオードでの損失を減少して、効率が向上させるこ
とができる。
信号レベルが増大した時(大出力時)にダイオード駆動
電流が幾分増大するようにしたので、この時制御用抵抗
の両端の電圧が幾分増大して補助電力供給量調整用素子
の制御入力の電位が幾分増大し、これにより出力段素子
の駆動電圧が幾分増大する。したがって、大出力時に出
力段素子の飽和が防止されるので、小出力時の出力段素
子の駆動電圧を低く設定することができ、出力段素子で
の損失が減少して、効率をより向上させることができ
る。
を図った増幅回路を示す回路図である。
の部分を抜き出して示した図である。
の具体例を示す回路図である。
ある。
す回路図である。
子) ZD ツェナダイオード Rc 制御用抵抗
Claims (2)
- 【請求項1】入力信号を電力増幅して負荷に供給する出
力段素子と、 この出力段素子に駆動用電源を供給する主電源路と、 この主電源路に挿入されてこの主電源路をオン、オフス
イッチングするスイッチング素子と、 前記主電源路に挿入されて前記スイッチング素子の出力
を平滑して前記負荷に供給する平滑回路と、 前記入力信号のレベルに応じて前記スイッチング素子を
オン期間とオフ期間の比率を可変にスイッチングして、
前記負荷が必要とする電力を主に前記主電源路から供給
させるスイッチング制御手段と、 前記主電源路とは別に前記出力段素子に駆動用電源を供
給する電源路であって前記主電源路よりも高速応答で入
力信号のレベル変化に追従して電力供給を行なうことが
できる補助電源路と、 前記出力段素子に対してカスケード接続された状態で前
記補助電源路に挿入され当該補助電源路から前記負荷へ
の電力供給量を調整する補助電力供給量調整用素子と、 前記入力信号のレベルに応じた電圧をツェナダイオード
を介して前記補助電力供給量調整用素子の制御入力に印
加して前記主電源路による前記負荷への電力供給量の不
足分を前記補助電源路から供給させる補助電力供給量制
御手段と、 前記ツェナダイオードに駆動電流を供給するツェナダイ
オード駆動電流路と、 このツェナダイオード駆動電流路に流れる電流値を調整
するツェナダイオード駆動電流調整素子と、 前記入力信号のレベルが増大した時に前記ツェナダイオ
ード駆動電流の減少を抑えるように前記ツェナダイオー
ド駆動電流調整素子を制御するツェナダイオード駆動電
流制御手段とを具備してなる増幅回路。 - 【請求項2】前記ツェナダイオード駆動電流制御手段が
入力信号のレベルが増大した時に前記ツェナダイオード
駆動電流を幾分増大させるように前記ツェナタイオード
駆動電流調整素子を制御するものであり、かつ前記ツェ
ナダイオード駆動電流路に流れる電流値に応じて前記補
助電力供給量調整用素子の制御入力の電位を増減させる
制御用抵抗を当該ツェナダイオート駆動電流路に直列に
介挿してなる請求項1記載の増幅回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03252952A JP3092244B2 (ja) | 1991-09-04 | 1991-09-04 | 増幅回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03252952A JP3092244B2 (ja) | 1991-09-04 | 1991-09-04 | 増幅回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0563453A true JPH0563453A (ja) | 1993-03-12 |
JP3092244B2 JP3092244B2 (ja) | 2000-09-25 |
Family
ID=17244448
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03252952A Expired - Lifetime JP3092244B2 (ja) | 1991-09-04 | 1991-09-04 | 増幅回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3092244B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3866337A1 (fr) * | 2004-07-30 | 2021-08-18 | Devialet | Amplificateur audio classe ad |
-
1991
- 1991-09-04 JP JP03252952A patent/JP3092244B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3866337A1 (fr) * | 2004-07-30 | 2021-08-18 | Devialet | Amplificateur audio classe ad |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3092244B2 (ja) | 2000-09-25 |
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