JPH0563074U - チップ部品の判別装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリント配線基板上にチップ部品を高密度に
取り付ける場合のように、リファレンス等を表記できな
い部品の内容を容易に判別できる様にした構造を提供す
るものである。 【構成】 配線基板１上に複数のチップ部品３が取付け
られており、同配線基板１上には各チップ部品３の側近
に、夫々の部品の内容を表示するドットもしくは記号、
およびその色の組合せによって表示される表示手段４が
形成されていること。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は電気製品のプリント配線基板等に取付けられるチップ部品の判別装置 に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、電気製品の小形化が計られるに伴い、制御装置等を構成するプリント配 線基板の大きさも制限を受け、これに取付けられる部品も益々小形化され、例え ばコンデンサや抵抗等は大きさが一ミリ以下のチップ部品が用いられるようにな った。これらチップコンデンサやチップ抵抗には定数の表示がなく、また、これ らの部品が配線基板に高密度に実装される場合、その配線基板上に夫々の部品の 内容を示すリファレンスを数字や文字で表示するために必要なスペースをとるこ とができず、何も表示されていなかった。したがって、組立の際に各部品は自動 取付装置等によって機械的に取付けられるが、組立後に実装された部品の内容を 判別することができない欠点を有していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記従来の欠点に鑑みなされたものであって、プリント配線基板上に チップ部品を高密度に取り付ける場合のように、リファレンス等を表記できない 部品の内容を容易に判別できる様にした構造を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するために、本考案のチップ部品の判別装置は下記の要件を 具えてなるものである。すなわち、（イ）配線基板上に複数のチップ部品が取付 けられていること。（ロ）配線基板上には各チップ部品側近に、夫々の部品の内 容を表示する表示手段が印刷されていること。（ハ）表示手段は部品の内容とし て、ドットもしくは記号、およびその色の組合せによって表示されていることで ある。

【０００５】

【作用】

上記の構成によれば、プリント配線基板上に取付けられるチップ部品に対して 、予め定められた丸や三角、四角その他のドットや記号の個数、およびこれらの 色の組合せによる表示手段によって、多くの内容を表記することが可能である。 例えば、同じ形の丸いドット記号としても、赤、青等の色分けによって夫々抵 抗とコンデンサの部品の種別を表すことができるし、その表示個数によって、夫 々の部品の定格等を表示することができる。これによって、プリント配線基板に 高密度に取付けられる各チップ部品にたいして、その側近の小さな範囲に上記表 示手段を印刷しておくことにより、夫々のチップ部品の定格やリファレンス等の 多くの内容を表示することができる。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例を添付図面を参照して説明すると、図１において１はプリント 配線基板の一部を示すものであって、この配線基板１の上面には予め配線パター ン２が形成されている。かかる配線基板１のパターン２上にはチップ部品３が取 付けられる。この場合、各チップ部品３は一ミリ以下の大きさであり、しかも高 密度に取付けられるので、組立の際に所定のパターン２の上に自動部品取付装置 等によって所定のチップ部品３が供給され、接着剤等によって仮止めされる。こ のあと配線基板１はハンダ槽に移送され、各チップ部品３の接続端子３１と所定 のパターン２が自動的に半田付けされる。この様に構成される配線基板１は大き さに制限があり、しかも高密度に取付けられる各チップ部品１にたいして、夫々 部品の側近に各部品の内容を示すリファレンス等を文字で表示する余地はない。 しかして、実施例によれば、プリント配線基板１の形成の際に、シルク印刷等 によって、各チップ部品３の側近に丸い形のドットによる表示手段４が形成され ている。この表示手段４は予め、ドットもしくは記号、およびその色の組合せに よって表示される内容が定められており、極めて小さい範囲に多くの内容を表示 することができる。これによって、各チップ部品３にリファレンスや定数が表示 されていなくとも、上記配線基板１に表示された表示手段４、すなわち、ドット の個数や色を確認することによって、高密度に取付けられた各チップ部品３の種 類や定数を容易に認識することができ、サービスその他におけるチップ部品３の 判別に供することができる。

【０００７】

【考案の効果】

以上の様に、本考案のチップ部品の判別装置によれば、プリント配線基板上に 高密度に取付けられるチップ部品にたいして、予め定められた丸や三角、四角そ の他のドットや記号の個数、およびこれらの色の組合せによる表示手段によって 、多くの内容を表記することが可能である。これによって、プリント配線基板に 取付けられる各チップ部品の側近の小さな範囲に上記表示手段を印刷しておくこ とにより、夫々のチップ部品の定格やリファレンス等の多くの内容を表示するこ とができ、各チップ部品にリファレンスや定数が表示されていなくとも、上記配 線基板の表示手段のドットの個数や色を確認することによって、高密度に取付け られた各チップ部品の種類や定数を容易に認識することができ、サービスその他 におけるチップ部品３の判別に供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のチップ部品の判別装置の一実施例を示
すプリント配線基板の要部斜視図である。

【符号の説明】

１ 配線基板 ２ パターン ３ チップ部品 ４ 表示手段 ３１ 接続端子

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 配線基板上に複数のチップ部品を取付け
   るものにおいて、配線基板上の各チップ部品側近に、部
   品の内容を識別するドットもしくは記号、およびその色
   の組合せによって表示する表示手段を印刷したことを特
   徴とするチップ部品の判別装置。