JPH0562900U - 鉛シールドタンク型加速器を有する電子線照射装置 - Google Patents

鉛シールドタンク型加速器を有する電子線照射装置

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JPH0562900U
JPH0562900U JP936392U JP936392U JPH0562900U JP H0562900 U JPH0562900 U JP H0562900U JP 936392 U JP936392 U JP 936392U JP 936392 U JP936392 U JP 936392U JP H0562900 U JPH0562900 U JP H0562900U
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健二 岡本
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日新ハイボルテージ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加速管を収容する圧力タンクの遮蔽鉛の量を
低減すること。 【構成】 電子線発生装置1は下部に加速管11を有
し、鉛21を用いたシールド材による圧力タンク2の内
部に収容されている。加速管11の上部位置及び下部周
囲に鉛シールド部材12、13が設けられる。走査管1
0からの電子線は、被照射物、ビームキャッチャ、照射
室壁等に当ることにより、その後方散乱X線がビームダ
クト9を通す遮蔽鉄板8の孔11の部分から圧力タンク
の中に入り込む。このX線は鉛シールド部材12に当
り、透過減衰、反射減衰し、この部材から下方に散乱し
たX線は鉛シールド部材13で透過減衰、反射減衰し、
圧力タンクのシールド材に到達するX線は充分に減衰さ
れたものとなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電子線照射装置における後方散乱X線を簡易なシールド構造によっ て遮蔽する鉛シールドタンク型加速器を有する電子線照射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は従来の800kV級電子線照射装置の構成図であり、電子線発生装置1 は、上部に熱電子を発生するフィラメントとフィラメント給電用変圧器、下部に 加速管を有し、鉛と内張りの鉄による2層のシールド材で形成された圧力タンク 2の内部に収容されている。圧力タンク2と直流高電圧電源装置3を、圧力タン クと同様の2層のシールド材で形成された短管4で結合し、これらの内部には高 圧の絶縁ガスが充填されており、フィラメント加熱電力及び加速管に加える直流 高電圧は短管4内のケーブル5によって給電される。圧力タンク2の底部フラン ジ6は、照射室の上部壁7に設けられた遮蔽鉄板8に取り付けられており、電子 線発生装置1における加速管からの電子線は、ビームダクト9、走査管10を経 て、走査管10の下を紙面に垂直方向に搬送される被照射物に照射される。
【0003】 電子線照射装置にあっては、電子線が被照射物、被照射物の下方位置に設けら れるビ−ムキャッチャ、照射室の下部壁等に当ることにより照射室の上部壁7の 方向に後方散乱X線が発生する。遮蔽鉄板8にはビームダクト9を通す孔11が 開いているが、この孔の部分から後方散乱X線が圧力タンク2の内部に入り込む 。このため、かかるX線が漏洩しないように圧力タンク2及び短管4は鉛を用い たシールド材で形成されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
かかる後方散乱X線に対する遮蔽構造は500kV級の電子線照射装置の場合 には充分なものである。しかしながら、800kV級のものになると後方散乱X 線は、より強くなり、X線量も多くなる。これに対処するには、圧力タンク2、 短管4における鉛を厚くすればよいが、特に圧力タンク2の鉛を厚くする、圧力 タンクに巻く鉛の量を多くするのは一般に困難である。そこで圧力タンク2を覆 って、2階部分に加速管室を形成するコンクリートシールド12が設けられる。
【0005】 しかし、かかるコンクリートシールド12を設けると、圧力タンク2と直流高 圧電源装置3との間の短管4はシールド12の壁を貫通して設けなければならな いから、その設置作業はやりにくくなり、電子線発生装置1のメンテナンスのた めに加速管室に入る通路は、X線の漏洩を防ぐために迷路構造のものとすること を要する。
【0006】 本考案は、圧力タンク2の鉛厚を増加させずにコンクリートシールド12を不 要とする鉛シールドタンク型加速器を有する電子線照射装置を提供することを目 的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、図1に例示するように、鉛を用いた放射線遮蔽圧力タンク(2)内 に加速管を含む電子線発生装置(1)を収容した電子線照射装置において、加速 管(11)の上部位置及び加速管の下部周囲にそれぞれ鉛シールド部材(12、 13)を設けたことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】
遮蔽鉄板(8)の孔(11)の部分からほぼ真っ直ぐ上に入り込む後方散乱X 線は、加速管(11)の上部位置に設けられた鉛シールド部材(12)で減衰及 び反射減衰され、そして、加速管の上部に設けられた鉛シールド材から下方に反 射したX線は、加速管の下部接続フランジの周囲に設けられた鉛シールド部材( 13)に当り、減衰する。また鉛シールド部材(13)は、前記孔(11)の部 分から圧力タンク(2)の内部に斜め方向に透過入射するX線を減衰する。した がって、圧力タンクのシールド材は鉛シールド部材(12、13)によって減衰 した後方散乱X線を遮蔽すればよいことになる。
【0009】
【実施例】
本考案の実施例について図面を参照して説明する。以下の説明において図4と 同一符号は同等部分を示す。図1は圧力タンクとその近辺部の構成図であり、圧 力タンク2は外側が鉛21、内側が鉄ないしステンレス22の2層のシールド材で 構成されている。圧力タンク2の内部に収容された電子線発生装置1は、その下 方部分に加速管11を有する。加速管11の上部位置に鉛シールド部材12及び加 速管の下部周囲に鉛シールド部材13を設け、遮蔽鉄板8の孔11の部分から入 り込む後方散乱X線を減衰させる。
【0010】 加速管11の上部位置の鉛シールド部材12の設置状況の一例を図2に示す。 加速管11の上方には電子源フィラメント14、フィラメント給電用変圧器15 があり、それぞれ絶縁板16、支持板17に取り付けられている。フィラメント 14は変圧器15からフィラメント給電端子18を介して給電され、発生した熱 電子は、カソードカップ19で形成された電場のもとで加速管の引出し電極20 によってビームとなって引出され、加速管の内部に導入される。図1で示した鉛 シールド部材12は、上面の鉛シールド部材121及び側面の鉛シールド部材1 22によって構成され、上面の鉛シールド部材121は絶縁板16を支持する支持 部材21を介して支持板17の下面に配置し、側面の鉛シールド部材122は、 支持部材22によって支持板17と環状支持板23間に配置する。
【0011】 図3は、鉛シールド部材12と13による後方散乱X線の減衰についての説明 図であり、圧力タンク2を支えている遮蔽鉄板8のビームダクト9を通す孔11 の部分から上方に入り込む後方散乱X線(符号aで例示)は、加速管11の上部 位置に設けられた鉛シールド部材12における上面の鉛シールド部材121に当 り、全方向にX線が散乱する。この過程で後方散乱X線は減衰されるが、鉛シー ルド部材121を透過する方向のX線は同部材により更に減衰し、反射散乱した X線は、側面の鉛シールド部材122で散乱反射して減衰し、圧力タンク2の側 面部に、上面の鉛シールド部材121から反射散乱したX線が直接到達するのを 防ぐ。上面の鉛シールド部材121から下方に反射散乱したX線についても、加 速管11の下部周囲に設けられた鉛シールド部材13によって透過減衰、反射減 衰させる。また鉛シールド部材13は、前記孔11の部分から圧力タンク2の内 部に斜め方向に、遮蔽鉄板8、加速管の底部フランジ6を透過して入射するX線 を減衰させる。
【0012】 上述のように、加速管11の上部位置に設けた鉛シールド部材12及び加速管 11の下部周囲に設けた鉛シールド部材13によって、圧力タンク2内に入り込 む後方散乱電子線は、減衰し、圧力タンク2のシールド材への到達量が低減する から、800kV級電子線照射装置の圧力タンクにあっても500kV級の同じ 程度のシールド材を用いることができ、加速管室のコンクリートシールドを不要 とすることができた。なお、上記実施例では、鉛シールド部材12として、上面 の鉛シールド部材121と側面の鉛シールド部材122で構成したものを示したが 、遮蔽鉄板8の孔11の部分から圧力タンク2内にほぼ真っ直ぐ入り込む強い後 方散乱X線は上面の鉛シールド部材121に当るから、この鉛シールド部材121 だけでも、その透過減衰、反射減衰作用によりX線を充分に弱めることができる 。
【0013】
【考案の効果】
本考案は、以上説明したように、加速管の上部位置及び下部周囲を鉛シールド 部材で鉛遮蔽したことにより、圧力タンクにおける鉛の量を減らすことができる ものであり、例えば800kV級の電子線照射装置においても、圧力タンクは、 500kV級の場合と同じシールド材で構成することが可能になり、従来の加速 管室コンクリートシールドを不要とすることができた。
【0014】 そして、加速管室コンクリートシールドをなくすことができたことに伴い、工 費が節約でき、工期も短縮され、電子線発生装置を収容する圧力タンクと直流高 電圧電源装置間の短管が開放状態にあるから、その接続が容易になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の構成図である。
【図2】加速管上部位置の鉛シールド部材ついての設置
例の構成図である。
【図3】鉛シールド部材による後方散乱X線の減衰につ
いての説明図である。
【図4】従来の電子線照射装置の構成図である。
【符号の説明】
1 電子線発生装置 11 加速管 2 圧力タンク 8 遮蔽鉄板 9 ビームダクト 10 走査管 11 孔 12、13 鉛シールド部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉛を用いた放射線遮蔽圧力タンク内に加
    速管を含む電子線発生装置を収容した電子線照射装置に
    おいて、加速管の上部位置及び加速管の下部周囲に鉛シ
    ールド部材を設けたことを特徴とする鉛シールドタンク
    型加速器を有する電子線照射装置。
JP1992009363U 1992-02-01 1992-02-01 鉛シールドタンク型加速器を有する電子線照射装置 Expired - Lifetime JP2599583Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1992009363U JP2599583Y2 (ja) 1992-02-01 1992-02-01 鉛シールドタンク型加速器を有する電子線照射装置

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JPH0562900U true JPH0562900U (ja) 1993-08-20
JP2599583Y2 JP2599583Y2 (ja) 1999-09-13

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106211536A (zh) * 2016-08-30 2016-12-07 中广核达胜加速器技术有限公司 一种中能半自屏蔽电子加速器
JP2023172596A (ja) * 2022-05-24 2023-12-06 株式会社Nhvコーポレーション 電子線照射装置および真空容器

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