JPH06124671A - 電子走査型x線管 - Google Patents

電子走査型x線管

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JPH06124671A
JPH06124671A JP27135492A JP27135492A JPH06124671A JP H06124671 A JPH06124671 A JP H06124671A JP 27135492 A JP27135492 A JP 27135492A JP 27135492 A JP27135492 A JP 27135492A JP H06124671 A JPH06124671 A JP H06124671A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
target
ray tube
electron beam
ray
electron
Prior art date
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Pending
Application number
JP27135492A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshinori Segawa
利規 瀬川
Shiro Horiguchi
史郎 堀口
Hirobumi Shono
博文 庄野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
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Publication of JPH06124671A publication Critical patent/JPH06124671A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子走査型X線管のターゲットからのX線発
生強度が電子ビームの偏向角度の大きさにかかわらず均
等に保たれる電子走査型X線管を提供する。 【構成】 電子走査型X線管1における電子銃2から中
心軸11方向に発射される電子ビーム5に対し,中心軸
11に直交する方向に配置されるターゲット3の厚さを
中心軸11から遠ざかるほど薄く形成することにより,
電子ビーム5のターゲット3内への入射距離が中心軸1
1位置の入射距離と近似にすることができる。従って,
電子ビーム5がターゲット3に作用する実効厚は,ター
ゲット3の全面にわたって均等になり,発生するX線7
の強度も均等化され,電子走査型X線管1による物品の
構造検査等を誤差なく実施することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,例えば回路基板のよう
なX線を全面的には遮蔽しない材質よりなる物品に対し
X線を照射して,その透過量を検出することにより物品
に吸収または遮蔽されたX線の量から前記物品の構造検
査を行うためのX線源として使用される電子走査型X線
管に関する。
【0002】
【従来の技術】上記電子走査型X線管による物品の構造
検査装置20は,図3に示すように構成される。電子ビ
ームでターゲットを走査することによりX線を発生させ
る電子走査型X線管21からのX線を被検査物22に照
射して,該被検査物22を透過したX線量をX線検出器
23で検出することにより,前記被検査物22の構造検
査を行うことができるよう構成されている。電子走査型
X線管21は,図4に示すようにラッパ状に形成された
真空容器25内に設置された電子銃24から発射される
高エネルギー電子ビームをターゲット26に衝突させる
ことにより,該ターゲット26からX線を発生させる。
前記電子銃24から発射される電子ビームの通路には,
該電子ビームを図示のX方向及びY方向に偏向させるX
方向掃引コイルCx及びY方向掃引コイルCyを備えた
ビーム偏向装置27が設けられている。電子ビームは前
記ビーム偏向装置27にXY走査信号発生器28から印
加される掃引電圧によりX方向及びY方向に連続的に掃
引され,ターゲット26の任意の位置に照射され,この
照射された位置からX線が発生する。前記XY走査信号
発生器28はコンピュータにより駆動され,X方向掃引
コイルCx及びY方向掃引コイルCyへの印加電圧を順
次変化させ,前記ターゲット26を電子ビームによりX
方向及びY方向に任意に走査することができる。このX
方向掃引コイルCx及びY方向掃引コイルCyに与えら
れる印加電圧によってX方向及びY方向への掃引量が決
まり,電子ビームが当たるターゲット26上の座標が演
算される。従って,ターゲット26上の座標と,該ター
ゲット26から発射され,被検査物22を透過してX線
検出器23により検出されたX線透過量とにより,被検
査物22のX線透過位置とその部分の構造(X線透過
量)とがコンピュータにより計算される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,従来の
電子走査型X線管21のターゲット26は,図5の模式
図に示すように厚さが均一に形成されているため,電子
銃24から発射される電子ビーム29が中心軸30から
偏向されたとき,特に同図に示すようにターゲット26
の端部位置にまで偏向されたとき,電子ビーム29はタ
ーゲット26に対して斜めに入射することになり,電子
ビーム29がターゲット26に作用する実効厚t1 が中
心軸30での実効厚t0 (ターゲット26の厚さ)より
大きくなってしまう。このため,電子ビーム29の偏向
角度の大きいターゲット26の端部に至るほど実効厚t
1 が増し,発生するX線強度が端部に至るほど増加す
る。実際の寸法値を図5に示す構成に該当させて検証し
てみると,図示するターゲット26の端部位置での前記
実効厚t1 は,中心軸30位置での実効厚t0 (ターゲ
ット26の厚さ)に対して下式(1)に示すような関係
になる。 t1 ≒t0 ×√(1002 +1002 )/100=√2×t0 ──(1) ターゲット26の厚さt0 を25×10-3mmとすると,
前記実効厚t1 ≒35×10-3mmとなってしまい,X線
強度の不均等が免れない。一方,被検査物22を透過す
るX線31もターゲット26の端部から発生した場合に
は,被検査物22を斜め角度で透過することになるが,
被検査物22の厚さh0 が1mmの場合でも,透過位置の
実効厚h1 は下式(2)に示すように,近似的にh1
0 となって,ターゲット26の厚さが均一であること
の問題点が残される。 h1 ≒h0 ×√{(1×103 2 +1002 )}/(1×103 )≒h0 ──(2) 従来の電子走査型X線管による物品の構造検査において
は,上記したようにターゲット26の全面からのX線強
度が不均等となるため,このX線強度の不均等を修正す
る電気的な処理等を実施しなければならない問題点があ
った。本発明は,上記問題点に鑑みて創案されたもの
で,電子走査型X線管のターゲットからのX線発生強度
が電子ビームの偏向角度の大きさにかかわらず一定に保
たれる電子走査型X線管を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明が採用する手段は,電子銃から中心軸方向に発
射される電子ビームを所定角度で偏向制御して,前記中
心軸に直交する方向に配置されたターゲットを走査する
ことにより,前記ターゲットの電子ビーム照射位置から
X線を発生させる電子走査型X線管において,前記ター
ゲットの厚さを前記中心軸から遠ざかるほど薄く形成し
てなることを特徴とする電子装置型X線管として構成さ
れる。
【0005】
【作用】本発明によれば,電子走査型X線管における電
子銃から中心軸方向に発射される電子ビームに対し,中
心軸に直交する方向に配置されるターゲットの厚さを中
心軸から遠ざかるほど薄く形成することにより,電子ビ
ームのターゲット内入射距離が中心軸位置の入射距離と
近似にすることができる。従って,電子ビームがターゲ
ットに作用する実効厚は,ターゲットの全面にわたって
均等になり,発生するX線の強度も均等化され,電子走
査型X線管による物品の構造検査等を誤差なく実施する
ことが可能となる。
【0006】
【実施例】以下,添付図面を参照して,本発明を具体化
した実施例につき説明し,本発明の理解に供する。尚,
以下の実施例は本発明を具体化した一例であって,本発
明の技術的範囲を限定するものではない。ここに,図1
は本発明の実施例に係る電子走査型X線管を用いた物品
の構造検査装置の構成を示す模式図,図2は実施例に係
る電子走査型X線管のターゲットの形状による効果を説
明する模式図である。図1において,構造検査装置8内
に配置される電子走査型X線管1は電子銃2とターゲッ
ト3のみを抽出して示している。この電子走査型X線管
1から発生させるX線により被検査物4の構造検査を行
うために,被検査物4をターゲット3の近傍位置に配置
する。ターゲット3を電子銃2からの電子ビーム5で走
査することにより,ターゲット3の電子ビーム5による
走査位置から発生するX線7が被検査物4に照射され,
被検査物4を透過したX線量をX線検出器6で検出する
ことにより,被検査物4の構造検査を行うことができる
よう構成されている。尚,図1に示す状態は,X線が外
部に漏洩しないよう構造検査装置8をケーシング9内に
収容すると共に,ターゲット3を透過した電子ビーム5
aの影響を減少させるべく,ターゲット3とケーシング
9との間にバイアス電源10を配して,透過した電子ビ
ーム5aをケーシング9に吸収させるよう構成されてい
る。本実施例になる電子走査型X線管1のターゲット3
は,図2に拡大して示すように,電子銃2が配置される
中心軸11から遠ざかるほど薄く形成されている。この
ターゲット3の形状によって,図2に示すように電子銃
2から発射される電子ビーム5が偏向されてターゲット
3に入射する実効厚h1 は,中心軸11位置に入射され
たときの実効厚h0 (ターゲット3中心軸11位置の厚
さ)と近似になるよう構成することができ,電子ビーム
5の偏向角度の変化にかかわらずターゲット3から発生
するX線強度を均等にすることができる。
【0007】前記実効厚h1 は,幾何学的に電子銃2の
位置と,ターゲット3の位置と,X線検出器6の位置と
により決定される。即ち,ターゲット3を中心軸11か
ら遠ざかるほど薄く形成する曲面は次のように計算する
ことができる。図2に示すように,X線検出器6とター
ゲット3のX線発生点Pxとを結ぶ線上でのターゲット
3の厚さTが一定になるように計算される。偏向された
電子ビーム5がターゲット3に入射するX線発生点Px
位置のターゲット3の厚さtxと,前記X線検出器6と
ターゲット3のX線発生点Pxとを結ぶ線上でのターゲ
ット3の厚さTとの関係は,下式(3)のように示すこ
とができる。 T=tx ×secθ──(3) この(3)式より,下式(4)を導きだすことができ
る。 tx =T×sinθ──(4) 更に,ターゲット3の中心軸11位置P0 からX線検出
器6までの距離をYとすると,X線発生点Pxの中心軸
11からの距離xは,下式(5)のように示すことがで
きる。 x=Y×tanθ──(5) 上式(4)(5)からターゲット3の曲面を表すtx
計算でき,電子ビーム5が入射される位置の実効厚t1
を中心軸11位置の実効厚t0 と均等に形成することが
できる。電子走査型X線管1のターゲット3を,上記の
ように中心軸11位置から遠ざかるほど薄くする曲面に
形成することによって,従来の不均等なX線強度を電気
的に修正して構造検査等を行うことなく均等化されたX
線照射が得られる。
【0008】
【発明の効果】以上の説明の通り本発明によれば,電子
走査型X線管における電子銃から中心軸方向に発射され
る電子ビームに対し,中心軸に直交する方向に配置され
るターゲットの厚さを中心軸から遠ざかるほど薄く形成
することにより,電子ビームのターゲット内入射距離が
中心軸位置の入射距離と近似にすることができる。従っ
て,電子ビームがターゲットに作用する実効厚は,ター
ゲットの全面にわたって均等になり,発生するX線の強
度も均等化され,電子走査型X線管による物品の構造検
査等を誤差なく実施することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る電子走査型X線管を用
いた構造検査装置の構成を示す模式図。
【図2】 実施例に係る電子走査型X線管のターゲット
の形状による効果を示す説明図。
【図3】 従来例に係る電子走査型X線管による構造検
査装置の構成を示す模式図。
【図4】 従来例に係る電子走査型X線管の概略構成を
示す断面図。
【図5】 従来例に係る電子走査型X線管のターゲット
形状を示す模式図。
【符号の説明】
1──電子走査型X線管 2──電子銃 3──ターゲット 11──中心軸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子銃から中心軸方向に発射される電子
    ビームを所定角度で偏向制御して,前記中心軸に直交す
    る方向に配置されたターゲットを走査することにより,
    前記ターゲットの電子ビーム照射位置からX線を発生さ
    せる電子走査型X線管において,前記ターゲットの厚さ
    を前記中心軸から遠ざかるほど薄く形成してなることを
    特徴とする電子装置型X線管。
JP27135492A 1992-10-09 1992-10-09 電子走査型x線管 Pending JPH06124671A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2206465A1 (en) 2009-01-08 2010-07-14 Omron Co., Ltd. Examination method, examination apparatus and examination program
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