JPH0587994A - 電子線照射装置 - Google Patents

電子線照射装置

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JPH0587994A
JPH0587994A JP27626591A JP27626591A JPH0587994A JP H0587994 A JPH0587994 A JP H0587994A JP 27626591 A JP27626591 A JP 27626591A JP 27626591 A JP27626591 A JP 27626591A JP H0587994 A JPH0587994 A JP H0587994A
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JP
Japan
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electron beam
projection
power supply
beam irradiation
lead
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Application number
JP27626591A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Terada
和広 寺田
Koichi Sugawara
浩一 菅原
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Iwasaki Denki KK
Original Assignee
Iwasaki Denki KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 連結部及び電源部からX線が外部に漏出する
のを少量の鉛で防ぐことができる電子線照射装置を提供
する。 【構成】 X線遮蔽板46は略帽子状に形成され、その
上端は開口されている。X線遮蔽板46は、その突起部
が絶縁ブッシング43の内壁に沿うようにして、直流高
電圧電源32側のベースプレート44にビス止めされて
いる。ベースプレート44の中央部に形成された開口部
を通るセンターコンダクタ42の周囲は円筒形状の絶縁
材48で覆う。X線遮蔽板の突起部上端の開口された部
分に入射したX線は、突起部の高さを好適なものとする
ことにより、突起部の側面の鉛により吸収することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被処理物にカーテン状
の電子線を照射する電子線照射装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の電子線照射装置の概略断面
図である。電子線照射装置は、電子線発生部70と、電
源部80と、両者を連結するための連結部90とを備え
るものである。
【0003】電子線発生部70は、電子線を発生するタ
ーミナル72と、電子線を加速空間で加速する電子線加
速管74とを有する。電源部80は、直流高電圧を発生
する直流高電圧電源82と、直流高電圧電源82を格納
するトランスタンク84とを有する。連結部90は、直
流高電圧電源82で発生した直流高電圧をターミナル7
2に供給するセンターコンダクタ92と、ターミナル7
2を加速空間内に支持するブッシング(bushing )94
と、ブッシング94を支持するベースプレート96とを
有し、電子線発生部70と電源部80とを一体的に連結
する。
【0004】実験・研究用の電子線照射装置では、装置
の小型化を図るため、電源部80と電子線発生部70と
は上記のように一体的に連結されている。トランスタン
ク84内は絶縁ガス(SF6 )によって加圧され、逆に
電子加速管74内は高真空状態になっている。両者の連
結部90は鋼材又はセラミック製のブッシング94によ
って両者間の圧力維持を行っている。また、電子線11
0が気体分子や電子加速管74の内壁との衝突により発
生するX線100を遮蔽するため、電子加速管74の外
壁は鉛102で覆われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電子加速管
74内で発生するX線100のうち、電子加速管74を
通過するものは、この鉛102によって遮蔽することが
できるが、連結部90のベースプレート96からトラン
スタンク84を通過するX線100は遮蔽することがで
きない。このため、従来は、トランスタンク84に入っ
たX線を遮蔽するために、トランスタンク84の外壁に
鉛104を貼っていた。しかしながら、トランスタンク
84の表面積は大きいため、その全体を鉛で覆うと、大
量の鉛を必要とするので、装置全体の重量が重くなり、
またコストも嵩むという問題があった。
【0006】本発明は上記事情に基づいてなされたもの
であり、連結部及び電源部からX線が外部に漏出するの
を少量の鉛で防ぐことができる電子線照射装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明は、電子線を発生して加速する電子線発生部
と、該電子線発生部に電力を供給する電源部と、前記電
子線発生部と前記電源部とを電気的に接続する導体を有
し、前記電子線発生部と前記電源部とを一体的に連結す
る連結部とを備える電子線照射装置において、前記導体
を通すために両端が開口された略円筒状の突起部と、該
突起部の側面に形成された鍔部とを有する鉛製のX線遮
蔽板を前記連結部に配置したことを特徴とするものであ
る。
【0008】また、少なくとも前記突起部内の前記導体
の周囲を絶縁材で覆うことが望ましい。
【0009】
【作用】本発明は上記の構成によって、連結部にX線遮
蔽板を配置したことにより、連結部を通過しようとする
X線はX線遮蔽板で遮蔽される。すなわち、たとえ突起
部上端の開口された部分からX線が入射しても、突起部
を好適な高さのものとすることにより、そのX線は突起
部の側面に衝突して側面の鉛により吸収されるので、電
源部へのX線の入射を効果的に防止することができる。
【0010】また、少なくとも突起部内の導体の周囲を
絶縁材で覆うことにより、導体とX線遮蔽板との距離が
狭い場合でも、導体とX線遮蔽板との間の放電を防止す
ることができる。
【0011】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面を参照して
説明する。図1は本発明の一実施例である電子線照射装
置の概略断面図である。
【0012】図1に示す電子線照射装置は、電子線発生
部2と、電源部4と、両者を一体的に連結する連結部6
とを有するものである。電子線発生部2は、電子線を発
生する円筒形ターミナル12と、電子線を加速空間(真
空空間)14で加速する電子加速管16とを備える。電
子加速管16の内部は、図示しない拡散ポンプ等により
真空に保たれている。
【0013】また、ターミナル12は、電子源であるフ
ィラメント(たとえば線状陰極)22と、フィラメント
22を支持する電子銃24と、フィラメント22で発生
した熱電子を制御する網状のグリッド(不図示)とを含
む。電子銃24とターミナル12との間は耐熱性の優れ
た絶縁物により電気的に絶縁されている。
【0014】一方、電源部4は、直流高電圧を発生する
直流高電圧電源32と、直流高電圧電源32を格納する
トランスタンク34とを備える。電源部4内の空間36
には、高電圧による不要な放電等を防止するために、絶
縁ガス(SF6 )が充填されている。
【0015】連結部6は、電子線発生部2と電源部4と
を連結するものであり、直流高電圧電源32で発生した
直流高電圧をターミナル12に供給するためのセンター
コンダクタ42と、ターミナル12を電子加速管16の
加速空間14において支持するセラミック製の絶縁ブッ
シング(bushing )43と、絶縁ブッシング43を支持
するステンレス製のベースプレート44と、帽子状の鉛
製遮蔽板46と、センターコンダクタ42の周囲を覆う
円筒形状の絶縁材48とを備える。絶縁ブッシング43
はターミナル12と電子加速管16との間を絶縁すると
ともに、電源部4内のガス雰囲気と電子加速管2内の真
空雰囲気とを仕切る。
【0016】ベースプレート44の中央部には、センタ
ーコンダクタ(導体)42を通すため開口部が形成され
ている。センターコンダクタ42はターミナル12のグ
リッドと電気的に接続されており、直流高電圧電源32
からグリッドに直流高電圧を供給するものである。この
センターコンダクタ42は円筒形状に形成され、その内
部にはフィラメント22に接続される二本の導線42a
が通っている。
【0017】X線遮蔽板46は略帽子状に形成され、そ
の上端は開口されている。X線遮蔽板46は、その突起
部が絶縁ブッシング43の内壁に沿うようにして、直流
高電圧電源32側のベースプレート44にビス止めされ
ている。ここで、X線遮蔽板46の突起部と鍔部との境
界部を曲面状に形成したのは、直流高電圧電源32との
放電を防止するためであり、また、X線遮蔽板46を直
流高電圧電源32側に装着したのは、電子加速管16側
では絶縁ブッシング43が支持されているので、X線遮
蔽板46を装着し難いからである。尚、図示しないが、
X線遮蔽板46の突起部の先端は、角張らないように丸
めた形状とすることにより、X線遮蔽板46の突起部の
先端とセンターコンダクタ42との間の放電を防止して
いる。
【0018】上記の構成によって、フィラメント22に
電力を供給すると、負の高電圧にされたフィラメント2
2から熱電子が遊離する。この状態で直流高電圧電源3
2によりフィラメント22とグリッドとの間に百数十ボ
ルトの電圧を印加すると、熱電子はターミナル12のグ
リッドより加速空間14に飛び出し、カーテン状の電子
線50として取り出され、被処理物に照射される。
【0019】ところで、電子線50は気体分子や電子加
速管16の内壁に衝突すると、その衝突の際に高エネル
ギーのX線60を発生する。もちろんX線は生命体にと
って非常に有害であるので、X線60が外部に漏出しな
いように、電子線照射装置にはX線遮蔽が施されてい
る。従来より電子加速管16や被処理物を搬送する搬送
路(不図示)については、体積が比較的小さいので、そ
の外壁を鉛52により包囲することによって、X線の外
部への漏出を防止している。しかし、電子加速管16と
直流高電圧電源32とが一体構造になっている電子線照
射装置においては、電子加速管16の内部で発生したX
線60が、連結部6のベースプレート44を通過し、ト
ランスタンク34から外部へ漏れることがある。
【0020】本実施例の電子線照射装置では、ベースプ
レートを通過するX線を遮蔽するため、鉛製のX線遮蔽
板を直流高電圧電源側からベースプレートに装着し、こ
のX線遮蔽板の突起部が絶縁ブッシングの内壁に沿うよ
うに配置してある。このため、ベースプレートを通過し
ようとするX線はX線遮蔽板により遮蔽され、また、X
線遮蔽板の突起部上端の開口された部分に入射したX線
は、突起部の高さを好適なものとすることにより、突起
部の側面の鉛により吸収することができる。したがっ
て、帽子状のX線遮蔽板をベースプレートに取着したこ
とにより、トランスタンクの外壁を鉛で覆う必要がなく
なるので、従来の電子線照射装置に比べて少量の鉛でX
線を効率よく遮蔽することができ、また装置全体の重量
を軽くすることができ、しかもコストの低減化を図るこ
とができる。
【0021】ところで、帽子状のX線遮蔽板とセンター
コンダクタとの距離が小さい場合には、絶縁ガス空間に
よる絶縁効果が低減するためセンターコンダクタよりX
線遮蔽板に向けて放電する可能性がある。しかし、本実
施例では、センターコンダクタの周囲を円筒形状の絶縁
材で覆っているため、センターコンダクタからX線遮蔽
板への放電を防止することができる。
【0022】尚、上記の実施例では、ベースプレートで
絶縁ブッシングを支持する場合を説明したが、本発明は
これに限定されるものではなく、ベースプレートを形成
せず、絶縁ブッシングを連結部の内壁で支持するように
してもよい。この場合、X線遮蔽板はベースプレートに
装着するのではなく、連結部の内壁に取り付けることに
なる。
【0023】また、上記の実施例では、突起部の下端に
鍔が形成されたX線遮蔽板について説明したが、X線遮
蔽板は突起部の中間に鍔が形成されたものでもよいし、
またその取着位置は、ベースプレートの上側であっても
よい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、導
体を通すために両端が開口された略円筒状の突起部と、
該突起部の側面に形成された鍔部とを有する鉛製のX線
遮蔽板を前記連結部に配置したことにより、たとえ突起
部上端の開口された部分からX線が入射しても、そのX
線を突起部の側面により吸収することができるので、直
流高電圧電源を収納する筐体の外壁を鉛材で覆う必要が
なくなり、したがって装置全体の重量を軽くすることが
できると共にコストの低減化を図ることができ、特に実
験・研究用に好適な電子線照射装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である電子線照射装置の概略
断面図である。
【図2】従来の電子線照射装置の概略断面図である。
【符号の説明】
2 電子線発生部 4 電源部 6 連結部 12 ターミナル 14 加速空間 16 電子加速管 22 フィラメント 24 電子銃 32 直流高電圧電源 34 トランスタンク 36 絶縁ガス空間 42 センターコンダクタ 42a 導線 43 絶縁ブッシング 44 ベースプレート 46 X線遮蔽板 48 絶縁材 50 電子線 60 X線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子線を発生して加速する電子線発生部
    と、該電子線発生部に電力を供給する電源部と、前記電
    子線発生部と前記電源部とを電気的に接続する導体を有
    し、前記電子線発生部と前記電源部とを一体的に連結す
    る連結部とを備える電子線照射装置において、前記導体
    を通すために両端が開口された略円筒状の突起部と、該
    突起部の側面に形成された鍔部とを有する鉛製のX線遮
    蔽板を前記連結部に配置したことを特徴とする電子線照
    射装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも前記突起部内の前記導体の周
    囲を絶縁材で覆った請求項1記載の電子線照射装置。
JP27626591A 1991-09-30 1991-09-30 電子線照射装置 Pending JPH0587994A (ja)

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JP27626591A JPH0587994A (ja) 1991-09-30 1991-09-30 電子線照射装置

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JPH0587994A true JPH0587994A (ja) 1993-04-09

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JP27626591A Pending JPH0587994A (ja) 1991-09-30 1991-09-30 電子線照射装置

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JP (1) JPH0587994A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005300327A (ja) * 2004-04-12 2005-10-27 Iwasaki Electric Co Ltd 電子線照射装置
JP2010164582A (ja) * 1997-01-02 2010-07-29 Advanced Electron Beams Inc 電子ビーム加速器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010164582A (ja) * 1997-01-02 2010-07-29 Advanced Electron Beams Inc 電子ビーム加速器
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