JP2506718Y2 - 走査形電子線照射装置におけるx線遮蔽装置 - Google Patents

走査形電子線照射装置におけるx線遮蔽装置

Info

Publication number
JP2506718Y2
JP2506718Y2 JP1991022398U JP2239891U JP2506718Y2 JP 2506718 Y2 JP2506718 Y2 JP 2506718Y2 JP 1991022398 U JP1991022398 U JP 1991022398U JP 2239891 U JP2239891 U JP 2239891U JP 2506718 Y2 JP2506718 Y2 JP 2506718Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shield
electron beam
ray
catcher
shield member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1991022398U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0527700U (ja
Inventor
洋三 矢田
Original Assignee
日新ハイボルテージ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日新ハイボルテージ株式会社 filed Critical 日新ハイボルテージ株式会社
Priority to JP1991022398U priority Critical patent/JP2506718Y2/ja
Publication of JPH0527700U publication Critical patent/JPH0527700U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2506718Y2 publication Critical patent/JP2506718Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • X-Ray Techniques (AREA)
  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、走査形電子線照射装置
において、ビ−ムキャッチャからの後方散乱電子線をビ
−ムキャッチャ近傍で受け止めるようにしたX線遮蔽装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、スポット状の加速された電子線
(ビ−ム)を交番磁界で被照射物の幅にスキャニングす
るいわゆる走査形電子線照射装置の照射部及びシ−ルド
部を示し、スキャナ(走査管)1からの電子ビ−ムは、
スキャナ1とビ−ムキャッチャ2間において、図面に垂
直方向に搬送される図示しない被照射物に照射され、ビ
−ムキャッチャ2はスキャナ1からの電子ビ−ムを受け
止め、捕捉する。ビ−ムキャッチャ2には電子ビ−ムが
当たることに伴う発熱を冷却するために水冷ダクト2a
が設けられている。かかる電子ビ−ム照射部はシ−ルド
部材3で形成された自己シ−ルド室4内に収容され、散
乱電子線、散乱電子線がシ−ルド部材やシ−ルド室4内
の部材に当たることにより発生するX線の外部への漏洩
を防ぎ、シ−ルド部材3としては、通常、鉛を用い、そ
の表面はステンレス材5で被覆されている。また、ビ−
ムキャッチャ2の背面側には、同キャッチャに電子ビ−
ムが当たることにより発生するX線を遮蔽するため、鉛
タ−ゲット6が配置されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】かかる電子線照射装置
にあっては、ビ−ムキャッチャ2で電子線を受け止め、
電子線が直接シ−ルド部材3に当たり、その箇所が強い
X線源となることを防止しているが、電子線がビ−ムキ
ャッチャ2に衝突し後方散乱される電子、電子線がシ−
ルド部材3に当たってその部分から一回散乱X線が発生
し、シ−ルド部材3として鉛を使用しても、そのX線発
生部とシ−ルド室4の外部との距離、シ−ルド部材の厚
さ距離が短いためシ−ルド室4からの漏洩が多くなる。
そして走査形電子線照射装置にあっては、図示しない電
子線発生部からのスポット状の電子線を、交番磁界で被
照射物の幅方向にスキャニングし、スキャナ1から取り
出して被照射物に与えるようにしているから、スキャニ
ング幅の両端部側になるほどスポット状の電子線は大き
な斜め入射角度をもってビームキャッチャ2に当たるこ
とになり、これに伴いビ−ムキャッチャから電子線の入
射方向成分をもって、図3における左右外側方向、搬送
される被照射物の両脇外側方向に後方散乱する電子線の
割合が多くなる。この後方散乱電子線は、その発生地点
から近い位置にある自己シールド4における図3の左右
位置のシールド部材3に当たり、一回散乱X線を発生さ
せる。この点、X線が外部に漏洩しないように遮蔽する
には、シ−ルド部材3としては相当の厚さのものが必要
になり、シ−ルド部材の厚さを求めるに際しては、充分
余裕をみることになり、過剰設計にならざるを得ない。
【0004】本考案は、ビ−ムキャッチャからの後方散
乱電子線、特に、搬送される被照射物の両脇外側方向に
後方散乱する電子線をビ−ムキャッチャの近傍で受け止
め、後方散乱電子線によって発生する一回散乱X線を減
衰させてからシ−ルド部材で遮蔽することにより、シ−
ルド部材の厚さが薄くても済むようにした走査形電子線
照射装置におけるX線遮蔽装置の提供を目的とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、シールド部材
で形成されたシールド室内でスキャナからの電子線が照
射される被照射物の背面側位置にビ−ムキャッチャを設
置した走査形電子線照射装置におけるX線遮蔽装置であ
って、上記ビ−ムキャッチャに、上記被照射物の搬送方
向と平行に水冷ダクトを有するX線遮蔽側板を取り付け
たことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】ビ−ムキャッチャから、搬送される被照射物の
両脇外側方向に後方散乱した電子線は、X線遮蔽側板に
当たり、一回散乱X線が発生するが、同X線はシ−ルド
室を形成するシ−ルド部材に到達するまでの距離行程で
減衰する。したがって、シ−ルド部材での後方散乱電子
線の衝突による一回散乱X線の発生が抑制され、同シ−
ルド部材は減衰した一回散乱X線を遮蔽すればよいか
ら、シ−ルド部材の厚さを薄くできる。
【0007】
【実施例】本考案の一実施例を図1及び図2を参照して
説明する。図3と同一符号は同等部分を示す。図1は走
査形電子線照射装置における照射部の正面及びシ−ルド
室の断面図であり、図2はビ−ムキャッチャ及びX線遮
蔽側板の上面並びにシ−ルド室の断面図である。シール
ド部材3で形成されたシールド室4内におけるスキャナ
1の開口側下面に、例えばステンレス製の板によるビ−
ムキャッチャ2が配置されており、電子線の受け止めに
伴う発熱を冷却するため、同キャッチャ2に水冷ダクト
2aが設けられ、さらにその下面にビ−ムキャッチャ2
からのX線を遮蔽、減衰させる鉛タ−ゲット板6が配置
されている。ビ−ムキャッチャ2に電子線が当たること
により、搬送される被照射物の両脇外側方向に発生する
後方散乱電子線を受け止めることができるように、被照
射物の搬送方向と平行に、ビ−ムキャッチャ2の両端部
に例えばステンレス製のX線遮蔽側板7が取り付けら
れ、同遮蔽側板7は背面に水冷ダクト7aを有する。同
遮蔽側板7のさらに背面側には、表面に例えばステンレ
ス板が張設されたX線遮蔽鉛側板8が設けられ、遮蔽側
板7から発生するX線を遮蔽、減衰させるように構成さ
れる。X線遮蔽側板7は取付片9を用いてビ−ムキャッ
チャ2のリブ10にボルト等によって固定され、X線遮
蔽鉛側板8はボルト等によって鉛タ−ゲット板6に固定
される。
【0008】ビ−ムキャッチャ2に電子線が当たること
により、搬送される被照射物の両脇外側方向に発生する
後方散乱電子線はX線遮蔽側板7で受け止められ、一回
散乱X線が発生する。このX線はあらゆる方向に向いシ
−ルド室4のシ−ルド部材3に達するが、そこに至るま
での距離行程において減衰する。また、X線遮蔽側板7
からX線遮蔽鉛側板8側に向かう散乱X線は同板8で遮
蔽、減衰するから、シ−ルド部材3に達するX線は充分
に減衰する。一般にX線は一回散乱させることにより、
およそ1〇〇〇分の1に減衰するから、シ−ルド部材3
をかなり薄くしてもX線漏洩を防止できる。なお、図1
の上方に向かう後方散乱電子線はX線遮蔽側板7では受
け止めることはできないが、同遮蔽側板7がない場合
に、シ−ルド室4の左右のシ−ルド部材3に散乱電子線
が当たり、そこから散乱するX線がシ−ルド室4の上部
のシ−ルド部材3に到達し漏洩する。かかる散乱X線の
影響をX線遮蔽側板7を設けることにより、取り除くこ
とができるから、シ−ルド室上部のシ−ルド部材の厚さ
も薄くできるし、このことは同様にシ−ルド室下部のシ
−ルド部材、被照射物の搬送方向入口側、出口側のシ−
ルド部材、即ち図2における上下のシ−ルド部材3にも
あてはまる。
【0009】
【考案の効果】ビ−ムキャッチャから搬送される被照射
物の両脇外側方向に後方散乱した電子線は、X線遮蔽側
板に当たり、一回散乱X線を発生させるが、同X線はシ
−ルド室を形成するシ−ルド部材に到達するまでの距離
行程で減衰するから、シ−ルド部材での後方散乱電子線
の衝突による一回散乱X線の発生が防止、抑制され、同
シ−ルド部材は減衰した一回散乱X線を遮蔽すればよい
から、シ−ルド部材の厚さを薄くすることができ、シ−
ルド室を形成するシ−ルド部材の全体の使用量を著しく
少なくすることができる。そして、X線遮蔽側板は水冷
ダクトを有するから、後方散乱電子線が当たることによ
る発熱を抑えることができる。また、X線遮蔽側板に遮
蔽鉛側板を併用すると、シ−ルド部材の厚さを一層薄く
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一部を断面で示した本考案の一実施例の正面図
である。
【図2】一部を断面で示した本考案の一実施例の上面図
である。
【図3】一部を断面で示した従来例の正面図である。
【符号の説明】
1 スキャナ 2 ビ−ムキャッチャ 3 シ−ルド部材 4 シ−ルド室 7 X線遮蔽側板 7a 水冷ダクト 8 X線遮蔽鉛側板

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド部材で形成されたシールド室内
    でスキャナからの電子線が照射される被照射物の背面側
    位置にビ−ムキャッチャを設置した走査形電子線照射装
    置において、上記ビ−ムキャッチャに、上記被照射物の
    搬送方向と平行に水冷ダクトを有するX線遮蔽側板を取
    り付けたことを特徴とするX線遮蔽装置。
JP1991022398U 1991-03-15 1991-03-15 走査形電子線照射装置におけるx線遮蔽装置 Expired - Lifetime JP2506718Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991022398U JP2506718Y2 (ja) 1991-03-15 1991-03-15 走査形電子線照射装置におけるx線遮蔽装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991022398U JP2506718Y2 (ja) 1991-03-15 1991-03-15 走査形電子線照射装置におけるx線遮蔽装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0527700U JPH0527700U (ja) 1993-04-09
JP2506718Y2 true JP2506718Y2 (ja) 1996-08-14

Family

ID=12081564

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991022398U Expired - Lifetime JP2506718Y2 (ja) 1991-03-15 1991-03-15 走査形電子線照射装置におけるx線遮蔽装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2506718Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011095039A (ja) * 2009-10-28 2011-05-12 Japan Atomic Energy Agency イオン輸送装置、イオン輸送方法、及びイオンビーム照射装置、医療用粒子線照射装置
JP6471682B2 (ja) * 2015-12-04 2019-02-20 Jfeスチール株式会社 電子ビーム照射装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4252413A (en) * 1978-10-05 1981-02-24 Energy Sciences Inc. Method of and apparatus for shielding inert-zone electron irradiation of moving web materials

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0527700U (ja) 1993-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7428297B2 (en) Methods and apparatus for e-beam scanning
US9504854B2 (en) Rotating gantry and particle beam therapy system
WO2001009594A2 (en) Method for raster scanning an x-ray tube focal spot
JPH07119837B2 (ja) Ct装置及び透過装置並びにx線発生装置
JP4361759B2 (ja) 二重スライス電子ビーム断層写真法スキャナ用のコリメーション・システム
JP2506718Y2 (ja) 走査形電子線照射装置におけるx線遮蔽装置
US20130322602A1 (en) Internal shielding x-ray tube
WO2022052892A1 (zh) 背散射检查系统
US6326635B1 (en) Minimization of electron fogging in electron beam lithography
JP2003114203A (ja) Ct装置
US11579318B2 (en) Characterization of an electron beam
TWI549714B (zh) 粒子射線治療設施之設計支援方法、粒子射線治療設施之製造方法,以及粒子射線治療設施
CN218338458U (zh) Ct设备
JPH06124671A (ja) 電子走査型x線管
JPH07284495A (ja) 電子ビームコンピュータ制御トモグラフィスキャナおよび運動するx線扇形ビームをコリメートする装置および回転するx線扇形ビームをコリメートする方法
JP3497447B2 (ja) X線発生装置及び発生方法
JP6944035B1 (ja) 放射線遮蔽衝立及びその設計方法
JPH0651900U (ja) 電子線照射装置
EP4266031A1 (en) Secondary emission compensation in x-ray sources
JPS6222880Y2 (ja)
JPH0592998U (ja) X線照射装置
JP3832965B2 (ja) 荷電粒子ビーム露光装置
JPH11204395A (ja) 電子ビーム描画装置
JPH08212963A (ja) エネルギー分散形x線検出装置
JPH0562900U (ja) 鉛シールドタンク型加速器を有する電子線照射装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term