JPH0562824A - マグネツト及びその製造方法 - Google Patents

マグネツト及びその製造方法

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JPH0562824A
JPH0562824A JP3250188A JP25018891A JPH0562824A JP H0562824 A JPH0562824 A JP H0562824A JP 3250188 A JP3250188 A JP 3250188A JP 25018891 A JP25018891 A JP 25018891A JP H0562824 A JPH0562824 A JP H0562824A
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JP
Japan
Prior art keywords
magnet
sintered magnet
sleeve
sintered
axial dimension
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3250188A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiichi Asama
紀一 浅間
Shinichi Kudo
信一 工藤
Yoshinari Yokoo
嘉也 横尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd filed Critical Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】薄型で割れにくく、高いパワーをもつマグネッ
ト及びその製造方法を提供する。 【構成】リング状の焼結マグネット1の外周に焼結マグ
ネット1と軸方向寸法の等しい強磁性体リング2を密着
固定してなるマグネット4。円筒状の焼結マグネット1
を形成する工程と、強磁性材料により焼結マグネット1
を挿入可能なスリーブを形成する工程と、焼結マグネッ
ト1をスリーブに挿入して接着する工程と、焼結マグネ
ット1をスリーブと一体に所定の軸方向寸法にスライス
する工程とを有するマグネット4の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば3.5インチの
フロッピーディスク駆動装置等に使用される薄型スピン
ドルモータなどに適したマグネット及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、3.5インチのフロッピーディ
スク駆動装置等の薄型のスピンドルモータに使用される
マグネットとして、薄型で高いパワーをもつマグネット
が必要とされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】薄型で高いパワーが得
られるマグネットとして希土類の焼結マグネットがある
が、希土類の焼結マグネットは硬くてもろいため、これ
を金型を用いて薄型に焼結成形するとき割れやすく、ま
た、マグネットをあらかじめ円筒状に成形しておいて後
で薄くスライスする場合でも割れやすく、いずれも量産
に適しない。従って、従来の技術では、薄型のスピンド
ルモータ等で要求されている軸方向寸法1mmというよ
うな極めて薄型のマグネットで高いパワーを実現するこ
とはできない。
【0004】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、軸方向の寸法がきわめて小さくて
も割れが生じることなく、量産化も容易なマグネット及
びその製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、円環状の焼結マグネットの
外周面に、該マグネットと軸方向寸法の等しい強磁性体
リングを密着固定したことを特徴とする。
【0006】請求項2記載の発明は、円筒状の焼結マグ
ネットを形成する工程、強磁性体材料により上記焼結マ
グネットを挿入可能なスリーブを形成する工程、上記焼
結マグネットを上記スリーブに挿入して接着する工程、
上記焼結マグネットを上記スリーブと一体に所定の軸方
向寸法にスライスする工程によりマグネットを製造する
ことを特徴とする。
【0007】請求項3記載の発明は、円環状の焼結マグ
ネットの外周面に、該マグネットと軸方向寸法の等しい
強磁性体リングを密着固定し、モータのケースに取り付
けたことを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明では、円環状の焼結マグネ
ットは、その外周面に強磁性体リングが密着固定される
ことにより補強されることになり、成形や研磨を行って
も割れにくいマグネットを得ることができる。
【0009】請求項2記載の発明では、円筒状の焼結マ
グネットが円筒状のスリーブで補強された状態でスライ
スされることになり、極めて薄くスライスしても割れる
ことはない。
【0010】請求項3記載の発明のように円環状焼結マ
グネットの外周面に強磁性体リングを密着固定したマグ
ネットをモータのケースに取付ければ、上記焼結マグネ
ットは駆動マグネットとして、強磁性体リングはヨーク
として機能することになる。
【0011】
【実施例】以下、本発明にかかるマグネットの実施例を
図1を参照しながら説明する。図1において、全体とし
て円環状に形成されたマグネット4は、中央部に孔3を
持つ円環状の焼結マグネット1と、焼結マグネット1の
外周面に密着固定された強磁性体リング2の2層から構
成されている。焼結マグネット1と強磁性体リング2の
軸方向寸法は等しい。強磁性体リング2は、ヨークとし
て機能すると共に、単体ではもろく薄型加工するのに不
向きな焼結マグネット1を外側から覆うことによって補
強している。そのため、焼結マグネット1が割れにくく
なり、マグネット4の軸方向寸法をかなり薄くすること
が可能となる。
【0012】次に、本発明にかかるマグネットの製造方
法の実施例を図2を参照しながら説明する。まず最初の
工程として、図2(a)に示すように、軸方向の長さL
が長い筒状の焼結マグネット14を、金型を使用して焼
結成形する。次に、図2(b)に示すように、上記焼結
マグネット14を内側の孔に挿入可能な、強磁性材料か
らなるスリーブ15を作成する。次に、図2(C)に示
すように、上記スリーブ15の内側の孔に、筒状の焼結
マグネット14を挿入し、接着して密着固定する。この
場合、内側の焼結マグネット14はそのままだと寸法が
でにくいため、焼結マグネット14の内周面を研磨す
る。そのあと、一体化されたスリーブ15と焼結マグネ
ット14とを、カッター等を用いて適当な厚さhにスラ
イスする。スリーブ15は、スライスされることにより
図1に示したような強磁性体リング2の形になり、軸方
向寸法の等しい焼結マグネット1と強磁性体リング2と
が内外で密着固定されてなる薄型マグネット4が完成す
る。
【0013】以上説明したマグネットの製造方法によれ
ば、スライス時に、硬くてもろい焼結マグネット14の
外周をスリーブ15で補強した状態でスライスするた
め、スライス時に焼結マグネットが割れにくくなり、よ
ってスライス幅である軸方向寸法hをさらに小さくで
き、マグネットの大幅な薄型化が可能となる。また、ス
ライス後、マグネット4の強磁性リング2の部分がヨー
クとしての機能ももつため、図3に示すように、モータ
のロータケース5に直接マグネット4を取付けることが
可能となる。
【0014】このようにしてロータケースに取付けたマ
グネット4をモータに適用した例を図4に示す。図4に
おいて、扁平なカップ状のロータケース12の周壁内面
には、前述のように円環状焼結マグネット1の外周面に
強磁性体リング2を密着固定してなるマグネット4が嵌
め込まれて固着されている。ロータケース12は図3に
示すロータケース5と比較して縦横の寸法比が異なる
が、実質的には同じと考えてよい。円環状焼結マグネッ
ト1の内周面はステータコア11の外周面と適宜の間隙
をおいて対向している。ステータコア11は複数の突極
を有し、各突極には駆動コイル14が巻回されている。
【0015】各駆動コイル14に通電制御することによ
り、マグネット4及びこれと一体のロータケース12が
回転駆動されることは周知のとおりである。焼結マグネ
ット1と強磁性体リング2からなるマグネット4の上記
強磁性体リング2は前述のようにヨークとしての機能を
もつため、新たにヨークを付加することなくそのまま組
み込むことができるし、焼結マグネットを着磁するとき
の治具としてのバックヨークを用いることなく着磁する
ことができる利点がある。ちなみに、従来のマグネット
をモータに組み込むときの手順としては、マグネット着
磁−ヨークに挿入接着−ロータケースに組み込み、の手
順になるが、本考案にかかるマグネットは、着磁後その
ままロータケースに組み込むだけでよい。
【0016】なお、請求項1記載のマグネット及び請求
項2記載の方法によって製造されるマグネットの用途は
モータに限られるものではなく、他の機器に用いてもよ
い。また、モータに用いる場合でも、モータの用途はフ
ロッピーディスク駆動用モータに限られるものではな
く、モータの形式も図4に示すような周対向型に限られ
るものではない。
【0017】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、円環状
理焼結マグネットが、その外周面に密着固定された強磁
性体リングで補強された形になっているため、軸方向寸
法を極めて薄くしても割れることはなく、極めて薄型の
マグネットを容易に量産することが可能となる。
【0018】請求項2記載の本発明によれば、焼結マグ
ネットを強磁性体材料からなるスリーブに挿入接着した
状態でスライスして所定の厚さのマグネットとするた
め、任意の軸方向寸法のマグネットを得ることができる
し、極めて薄型のマグネットを容易にえることができ、
量産化も容易である。
【0019】請求項3記載の本発明によれば、ヨークと
しての機能を有する強磁性体リングが焼結マグネットと
一体になっているため、着磁治具(バックヨーク)なし
で着磁でき、着磁後そのまま、モータのケースに取り付
けることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるマグネットの実施例を示す平面
図と側面図。
【図2】本発明にかかるマグネットの製造方法の実施例
を工程順に示す断面図。
【図3】同上マグネットの適用例を示す断面図。
【図4】同上マグネットを用いたモータの例を示す断面
図。
【符号の説明】
1 焼結マグネット 2 強磁性体リング 5 ケース 15 スリーブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円環状の焼結マグネットの外周面に、該
    マグネットと軸方向寸法の等しい強磁性体リングを密着
    固定したことを特徴とするマグネット。
  2. 【請求項2】 少なくとも次の工程を有することを特徴
    とするマグネットの製造方法、 円筒状の焼結マグネットを形成する工程、 強磁性材料により上記焼結マグネットを挿入可能なスリ
    ーブを形成する工程、 上記焼結マグネットを上記スリーブに挿入して接着する
    工程、 上記焼結マグネットを上記スリーブと一体に所定の軸方
    向寸法にスライスする工程。
  3. 【請求項3】 円環状の焼結マグネットの外周面に、該
    マグネットと軸方向寸法の等しい強磁性体リングを密着
    固定し、これをモータのケースに取り付けたことを特徴
    とするマグネット。
JP3250188A 1991-09-04 1991-09-04 マグネツト及びその製造方法 Withdrawn JPH0562824A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4424580A1 (de) * 1994-07-13 1996-01-25 Bruker Analytische Messtechnik NMR-Scheibenspule
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WO2020129190A1 (ja) * 2018-12-19 2020-06-25 株式会社 エー・アンド・デイ 電子天びん
US11473966B2 (en) 2018-12-19 2022-10-18 A&D Company, Limited Electronic balance

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