JPH0562761U - トランスミッションのギヤ打音防止装置 - Google Patents
トランスミッションのギヤ打音防止装置Info
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- JPH0562761U JPH0562761U JP1101692U JP1101692U JPH0562761U JP H0562761 U JPH0562761 U JP H0562761U JP 1101692 U JP1101692 U JP 1101692U JP 1101692 U JP1101692 U JP 1101692U JP H0562761 U JPH0562761 U JP H0562761U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 小型かつ構造が簡単で、しかも、使用により
経時的に劣化しにくいトランスミッションのギヤ打音防
止装置を提供する。 【構成】 トランスミッションのリバースアイドルギヤ
8のように無負荷状態で回転するギヤの側面8cに、ウ
ェーブワッシャ15を当接させて、スラスト力を弾性的
に付加する。
経時的に劣化しにくいトランスミッションのギヤ打音防
止装置を提供する。 【構成】 トランスミッションのリバースアイドルギヤ
8のように無負荷状態で回転するギヤの側面8cに、ウ
ェーブワッシャ15を当接させて、スラスト力を弾性的
に付加する。
Description
【0001】
この考案は、車両のエンジンがアイドリング状態で回転している時にトランス ミッションで発生するギヤの打音を防止する装置に関するものである。
【0002】
エンジンがアイドリング状態で回転している際には、従動ギヤなどが無負荷状 態で回転することから、駆動ギヤとアイドルギヤまたは従動ギヤの間や、アイド ルギヤと従動ギヤの間で、回転変動に伴い、歯面が衝突して、ギヤの打音が大き くなる。この打音を防止する方法として、ギヤの回転方向にばね力を付加するア ンチラッシプレート(バックラッシエルミネータ)のようなバックラッシ除去機 構を用いると、構造が複雑になり、また、この種のバックラッシ除去機構は、ス ペース的に使用箇所が限定される。
【0003】 この対策として、従来より、無負荷状態で回転する従動ギヤの内周面または側 面に、摩擦抵抗を弾性的に付加する弾性部材を設けたものが知られている(たと えば、特開平1−312248号公報参照)。この先行技術では、従動ギヤに摩 擦抵抗を与えることにより、歯面同士の衝突を和らげて打音を防止しており、上 記弾性部材として、ゴム材や圧縮コイルスプリングを用いている。
【0004】
しかし、ゴム材を弾性部材として従動ギヤの内周に設けると、回転によりゴム 材が摩耗して、ギヤ打音の防止効果が劣化する。一方、圧縮コイルスプリングを 従動ギヤの側面に押し当てた場合は、所定のばね長を確保するために、このスプ リングが10mm〜15mm程度の長いものとなるから、軸に装着されているギ ヤの座面の長さが短くなる。つまり、圧縮コイルスプリングを用いたのでは、軸 方向のスペースが大きくなる。
【0005】 この考案は上記従来の課題に鑑みてなされたもので、小型、かつ、構造が簡単 で、しかも、使用により経時的に劣化しにくいトランスミッションのギヤ打音防 止装置を提供することを目的とする。
【0006】
上記目的を達成するために、この考案は、トランスミッションの入力ギヤから の回転力を受けて無負荷状態で回転するギヤの側面に、スラスト力を弾性的に付 加する円環板状部材の一側部を当接させ、上記円環板状部材を耐摩耗材で構成し ている。
【0007】
この考案によれば、耐摩耗材からなる円環板状部材によりスラスト力を弾性的 に付加しているので、上記円環板状部材が摩耗しにくい。また、円環板状部材は 、圧縮コイルスプリングよりも軸方向に短く、かつ、バックラッシ除去機構より も構造が簡単になる。
【0008】
以下、この考案の実施例を図面にしたがって説明する。 まず、トランスミッションの構造について簡単に説明する。 図3において、トランスミッションの入力軸1には、入力ギヤ2が固定されて いる。この入力ギヤ2には、カウンタシャフト3の第1従動ギヤ4がかみ合って いる。このカウンタシャフト3には、第1および第2駆動ギヤ5,6が固定され ている。第1駆動ギヤ5には、第2従動ギヤ7がかみ合っている。一方、第2駆 動ギヤ6には、リバースアイドルギヤ8を介して、リバースメインギヤ9がかみ 合っている。上記第2従動ギヤ7およびリバースメインギヤ9は、メインシャフ ト10に回転自在に装着されており、このシャフト10に刻設されたスプライン (図示せず)に係合するドッグクラッチ11を左右に摺動させることにより、前 後進の切換が選択される。なお、上記リバースアイドルギヤ8は、リバースアイ ドルシャフト12に回転自在に装着されている。
【0009】 上記第2駆動ギヤ6、リバースアイドルギヤ8およびリバースメインギヤ9か らなるリバースギヤ列20などのギヤは、ヘリカルギヤで構成されている。リバ ースギヤ列20は、エンジンがアイドリング状態で回転しているときに、無負荷 状態で回転するリバースアイドルギヤ8が、第2駆動ギヤ6と無負荷状態のリバ ースメインギヤ9にかみ合っているので、回転変動により、ギヤの歯面が衝突す ると、ギヤの打音が最も発生する箇所となる。
【0010】 そこで、第1実施例では、上記リバースアイドルギヤ8に、以下に説明するよ うなギヤ打音防止装置を設けている。
【0011】 図1において、上記リバースアイドルシャフト12は、ミッションケース13 に固定されており、ブッシュ14を介して、リバースアイドルギヤ8を回転自在 に支持している。このリバースアイドルギヤ8には、そのボス8aの右端部にリ ング状の切欠溝8bが形成されている。この切欠溝8bには、環状の金属製のウ ェーブワッシャ(円環板状部材)15が装着されている。ウェーブワッシャ15 は図2のように、円環状のワッシャの周面に3つの山部15aと谷部15bとを 交互にかつ等ピッチで形成した公知のワッシャである。このウェーブワッシャ1 5は、山部15aおよび谷部15bの側面において、図1のリバースアイドルギ ヤ8の側面8cと、ミッションケース13の側面とに当接して、リバースアイド ルギヤ8にスラスト力を弾性的に付加している。なお、ウェーブワッシャ15の 内周面は、リバースアイドルギヤ8のボス8aの外周面により、径方向に支持さ れている。
【0012】 上記構成においては、ウェーブワッシャ15がリバースアイドルギヤ8にスラ スト力を付加しているので、リバースアイドルギヤ8に回転抵抗が加わるから、 アイドリング中に回転変動が生じても、ギヤの歯面8dが衝突するのを抑制でき る。したがって、ギヤの打音が抑制される。
【0013】 ここで、ウェーブワッシャ15は、圧縮コイルスプリングよりも軸方向Sに短 いので、小型になるとともに、一枚の円環状の部材で形成されているから、バッ クラッシ除去機構よりも構造が簡単になる。
【0014】 また、ウェーブワッシャ15を金属のような耐摩耗材で構成したから、摩耗し にくいので、ギヤ打音の防止効果が経時的に劣化するおそれがない。
【0015】 特に、ウェーブワッシャ15は、周面に沿って山部15aおよび谷部15bを 有しているので、はねかけ式で供給される潤滑油を保持した状態で新しい潤滑油 が、ウェーブワッシャ15とリバースアイドルギヤ8またはミッションケース13 との間に供給される。したがって、上記ウェーブワッシャ15の摩耗をより一層 防止できるとともに、潤滑油が劣化するおそれもない。
【0016】 図4は第2実施例を示す。 この第2実施例では、前述のウェーブワッシャ15をリバースアイドルギヤ8 の左右の側面8cに設けている。その他の構成は、第1実施例と同様であり、同 一部分または相当部分に同一符号を付して、その説明を省略する。
【0017】 図5および図6は、第3実施例を示す。 図5において、切欠溝8bには、金属製の一対の平ワッシャ16,16および コニカルスプリング(円環板状部材)15Aが装着されている。このコニカルス プリング15Aは、一対の平ワッシャ16の間に配置されており、その一側部が 平ワッシャ16を介して、リバースアイドルギヤ8の側面8cに当接して、リバ ースアイドルギヤ8にスラスト力を弾性的に付加している。なお、両平ワッシャ 16,16は、必ずしも設ける必要はなく、コニカルスプリング15Aのみを切 欠溝8bに装着してもよい。また、2つの平ワッシャ16,16のうち、一方の 平ワッシャ16のみを設けてもよい。
【0018】 コニカルスプリング15Aは、図6のように、円錐状のテーパ面15cを有す る公知のばね材で、エッジ状の両側部15dが図5の平ワッシャ16に当接して いる。その他の構成は、上記第1実施例と同様であり、同一部分または相当部分 に同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0019】 ところで、上記各実施例では、ギヤ打音防止装置を図1のリバースアイドルギ ヤ8に設けたが、この考案は、たとえばリバースメインギヤ9や第2従動ギヤ7 (図3)にギヤ打音装置を設けてもよい。また、上記各実施例では円環板状部材 15,15A(図5)を金属で構成したが、たとえば6−ナイロンなどの合成樹 脂に芳香族ポリアミド繊維を混入したもので、円環板状部材15,15Aを構成 してもよい。
【0020】
以上説明したように、この考案によれば、トランスミッションにおける無負荷 状態で回転するギヤの側面に、円環板状部材を当接させて、スラスト力を弾性的 に付加するから、ギヤ打音防止装置が小型でかつ簡単な構造になる。また、円環 板状部材を耐摩耗材で構成したから、打音防止の効果が経時的に劣化するおそれ がない。
【図1】この考案の第1実施例を示すギヤ打音防止装置
の縦断面図である。
の縦断面図である。
【図2】ウェーブワッシャの斜視図である。
【図3】トランスミッションの概略構造を示すスケルト
ンである。
ンである。
【図4】第2実施例を示すギヤ打音防止装置の縦断面図
である。
である。
【図5】第3実施例を示すギヤ打音防止装置の縦断面図
である。
である。
【図6】コニカルスプリングの斜視図である。
2…入力ギヤ、8…リバースアイドルギヤ、8c…側
面、15,15A…円環板状部材。
面、15,15A…円環板状部材。
Claims (1)
- 【請求項1】 トランスミッションの入力ギヤからの回
転力を受けて無負荷状態で回転するギヤの側面に、スラ
スト力を弾性的に付加する円環板状部材の一側部を当接
させ、上記円環板状部材を耐摩耗材で構成したトランス
ミッションのギヤ打音防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1101692U JPH0562761U (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | トランスミッションのギヤ打音防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1101692U JPH0562761U (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | トランスミッションのギヤ打音防止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0562761U true JPH0562761U (ja) | 1993-08-20 |
Family
ID=11766319
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1101692U Pending JPH0562761U (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | トランスミッションのギヤ打音防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0562761U (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2017530303A (ja) * | 2015-08-18 | 2017-10-12 | 深▲せん▼市兆威机電有限公司 | 低騒音の自動車トランク減速器 |
Citations (1)
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JPS6324448B2 (ja) * | 1980-12-15 | 1988-05-20 | Hitachi Ltd |
-
1992
- 1992-02-03 JP JP1101692U patent/JPH0562761U/ja active Pending
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