JPH0562637U - 木質系遮音床材 - Google Patents

木質系遮音床材

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JPH0562637U
JPH0562637U JP9770591U JP9770591U JPH0562637U JP H0562637 U JPH0562637 U JP H0562637U JP 9770591 U JP9770591 U JP 9770591U JP 9770591 U JP9770591 U JP 9770591U JP H0562637 U JPH0562637 U JP H0562637U
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JP
Japan
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wood
sound insulation
fiber
thickness
sheet
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Application number
JP9770591U
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English (en)
Inventor
公 岡田
久雄 樫出
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Nitto Boseki Co Ltd
Original Assignee
Nitto Boseki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】軽量床衝撃音レベルの、特にオクタ−ブ中心周
波数が125Hz、250Hzの遮音性に優れる木質系
遮音床。 【構成】表面より表層木質板材、繊維シ−ト、中間木質
板材、ゴム管又はゴム管と繊維マットより成る緩衝材、
および塩ビシ−トを積層し、それぞれを接着剤によって
接着したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、木質系遮音床材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、木質系遮音床材としては、木質板材と木質板材の間あるいは木質板材の 裏面に樹脂発泡体や、ゴム発泡体、繊維マットなどが積層されているものが提案 されている。たとえば特開昭62−90466号公報には木質化粧単板と木質基 材との間に高密度シート材と低密度シート材とを配置したものが提案されている 。また、特開昭63−55258号公報には、木質化粧板の裏面に弾性シートを 、次いで切溝を設けた基板を次いで弾性体を積層一体化したものが、特開昭63 −55260号公報には、厚み6mm以下の複数の木質系単板を積層し、これら を実質的に積層せずに要所を固定一体化した多層構造体と、厚み6mm以下の木 質系仕上材との接合体が提案されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、これらの遮音床は軽量床衝撃音レベルを見ると、オクタ−ブ中心周波 数の125Hz、250Hzの部分が殆ど下がっていないという問題があった。 本発明はオクターブ中心周波数125〜250Hzレベルの衝撃音を遮音する木 質系床を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
【0005】 前記課題は本考案の表面より表層木質板材、繊維シ−ト、中間木質板材、ゴム 管より成る緩衝材、および塩ビシ−トを順次積層し、それぞれを接着剤によって 接着した木質系遮音床材、あるいは、表面より表層木質板材、繊維シ−ト、中間 木質板材、ゴム管と繊維マットより成る緩衝材、および塩ビシ−トを積層し、そ れぞれを接着剤によって接着した木質系遮音床材によって解決される。 以下本考案を図に基づいて説明する。本考案の木質系遮音床材は図1に示す通 り表面層として表層木質板材1を、次いで繊維シ−ト2を、次いで中間木質板材 3を、次いでゴム管より成る緩衝材4を、次いで塩ビシ−ト5の順に積層接着し たものである。
【0006】 図1〜5および7に示すとおり、本考案用いられる、緩衝材は、ゴム管単独又 はゴム管と繊維マットの組合せによって得られる。例えば (1) ゴム管を30mm〜60mmの間隔で敷き並べ、このゴム管そのもの を単独で緩衝材として用いたもの(図1)。 (2) ゴム管を30mm〜100mmの間隔で敷き並べ、ゴム管とゴム管の 間の隙間に、短冊状に裁断した繊維マットを並べたものを緩衝材として用いたも の。この時、短冊状繊維マットとゴム管の間に、ある程度隙間をもたせたほうが より遮音効果が高い(図2)。 (3) 繊維マットと繊維マットの間に、30mm〜100mmの間隔でゴム 管を挟み込んで接着したものを緩衝材として用いたもの(図3)。 (4) 繊維マットの裏面側若しくは表面側にゴム管を30mm〜100mm の間隔で敷き並べたものを緩衝材として用いたもの(図4,図5)。 等である。 (5) 繊維マットの内部にゴム管を30〜100mmの間隔で埋設したもの を緩衝材として用いたもの(図7)。 が挙げられる。
【0007】 本考案の木質系遮音床材において表層木質板材及び中間木質板材に用いられる 木質材板は、合板、パ−ティクルボ−ド、ハ−ドボ−ドなどである。 表層木質板材の表面に銘木単板、化粧樹脂シ−トを貼着したり、塗装を施して 化粧層を形成してもよい。また、中間木質板材の裏面に鋸溝加工、孔開け加工を 施してもよい。 表層及び中間木質板材の厚さは2〜9mmが好ましいがこれに限定されるもの ではない。
【0008】 本考案の木質系遮音床材に用いられる繊維シートは、ポリエステル系、ポリプ ロピレン系、ナイロン系、あるいはアクリル系の合成樹脂繊維不織布シ−トで、 面密度100〜300g/m2 厚さ0.5〜3.0mmである。
【0009】 本考案の緩衝材において用いられるゴム管は天然ゴムあるいは合成ゴムからな る硬度40〜80の、外径3mm〜6mm、内径2mm〜5mm、のものである 。ゴム管の外径が3mmより小さいと管自体が硬くなりすぎ遮音性能を発揮しな い。6mmより大きくなると床材として厚すぎるため使用できない。
【0010】 本考案の緩衝材において用いられる繊維マットはポリエステル系、ポリプロピ レン系、ナイロン系あるいはアクリル系の合成繊維不織布マットで、面密度20 〜400g/m2 厚さ0.5〜7mmである。また前記繊維マットの内部にゴム 管を30〜100mmの間隔で埋設してもよい。
【0011】 本考案において用いられる塩ビシ−トは、以下の組成のものを用いる。 塩ビペーストレジン 10〜25重量% 可塑剤 10〜25重量% 充填材 50〜70重量% 安定剤その他 0.1〜2重量%
【0012】 塩ビシ−トに用いられる塩化ビニル樹脂は単独重合体(ホモポリマー)のペー スト状レジンで重合度は1000〜1500のものが用いられる。可塑剤はDO P,DHP,DOA,TCP等、充填材は炭酸カルシウム等、安定剤はBa−Z n系、Ba−Sn系のものが適している。塩ビシ−トは前記塩化ビニル樹脂、可 塑剤、充填材安定剤等を混合しペースト状の塩ビ混合物としシート状に延展して 熱処理して製造する。上記の組成の範囲から外れるとシ−トとして成形できなか ったり、高価になり過ぎ好ましくない。
【0013】 本考案において各層を接着するために用いる接着剤はSBR系、天然ゴム系 、再生ゴム系、ホットメルトなどである。
【作用】
本考案の木質系遮音床材は床に加えられる衝撃エネルギ−が振動となって階下 に伝わるときに、ゴム管が衝撃エネルギ−を吸収して減衰させ、床衝撃音を減少 させる作用を有する。また、繊維系の緩衝材は耐荷重性が劣る傾向にあるが、ゴ ム管によりその欠点を補っている。
【0014】
【実施例】
【実施例1】 図1に示すとおり、化粧合板(ナラ突板0.3mm貼、厚さ4.0mm)、繊 維シ−ト(ポリエステル繊維製、面密度200g/m2 厚さ2.0mm)及び合 板(厚さ4.0mm)を250mm×500mmに切断し、外径4.0mmのゴ ム管を250mmに切断して、60mm間隔で敷き並べ、更にその裏面に塩ビシ −トを250mm×500mmに切断し、SBR接着剤で貼付し木質系遮音床材 を得た。
【0015】
【実施例2】 図2に示すとおり、化粧合板(ナラ突板0.3mm貼、厚さ4.0mm)、繊 維シ−ト(ポリエステル繊維製、面密度200g/m2 厚さ2.0mm)及び合 板(厚さ4.0mm)を250mm×500mmに切断し、外径4.0mmのゴ ム管を250mmに切断して、60mm間隔で敷き並べ、ゴム管とゴム管の間に 250mm×40mmに切断した短冊状の繊維マット(ポリエステル繊維製、面 密度200g/m2 厚さ2.0mm)を敷き並べ、更にその裏面に塩ビシ−トを 250mm×500mmに切断し、SBR接着剤で貼付し木質系遮音床材を得た 。
【0016】
【実施例3】 図3に示すとおり、化粧合板(ナラ突板0.3mm貼、厚さ4.0mm)、繊 維シ−ト(ポリエステル繊維製、面密度200g/m2 厚さ2.0mm)、合板 (厚さ4.0mm)及び繊維マット(ポリエステル繊維製、面密度200g/m 2 厚さ2.0mm)を250mm×500mmに切断し、外径4.0mmのゴム 管を250mmに切断して、60mm間隔で敷き並べ、更にその裏面に繊維マッ ト(ポリエステル繊維製、面密度200g/m2 厚さ2.0mm)、塩ビシ−ト を250mm×500mmに切断し、SBR接着剤で貼付し木質系遮音床材を得 た。
【0017】
【実施例4】 図4に示すとおり、化粧合板(ナラ突板0.3mm貼、厚さ4.0mm)、繊 維シ−ト(ポリエステル繊維製、面密度200g/m2 厚さ2.0mm)、合板 (厚さ4.0mm)及び繊維マット(ポリエステル繊維製、面密度200g/m 2 厚さ2.0mm)を250mm×500mmに切断し、外径4.0mmのゴム 管を250mmに切断して、60mm間隔で敷き並べ、更にその裏面に塩ビシ− トを250mm×500mmに切断し、SBR接着剤で貼付し木質系遮音床材を 得た。
【0018】
【実施例5】 図5に示すとおり、化粧合板(ナラ突板0.3mm貼、厚さ4.0mm)、繊 維シ−ト(ポリエステル繊維製、面密度200g/m2 厚さ2.0mm)及び合 板(厚さ4.0mm)を250mm×500mmに切断し、外径4.0mmのゴ ム管を250mmに切断して、60mm間隔で敷き並べ、更にその裏面に繊維マ ット(ポリエステル繊維製、面密度200g/m2 厚さ2.0mm)及び塩ビシ −トを250mm×500mmに切断し、SBR接着剤で貼付し木質系遮音床材 を得た。
【0019】
【実施例6】 図7に示すとおり、化粧合板(ナラ突板0.3mm貼、厚さ4.0mm)、繊 維シ−ト(ポリエステル繊維製、面密度200g/m2 厚さ2.0mm),合板 (厚さ4.0mm)外径4.0mmのゴム管を60mm間隔で埋設した繊維マッ ト(ポリエステル繊維製、面密度200g/m2 厚さ7.0mm)及び塩ビシ− トを250mm×500mmに切断し、SBR接着剤で貼付し木質系遮音床材を 得た。
【0020】
【比較例1】 図6に示すとおり、化粧合板(ナラ突板0.3mm貼、厚さ4.0mm)、繊 維シ−ト(ポリエステル繊維製、面密度200g/m2 厚さ2.0mm)、合板 (厚さ4.0mm)、繊維マット(ポリエステル繊維製、面密度200g/m2 厚さ2.0mm)及び塩ビシ−トを250mm×500mmに切断し、SBR接 着剤で貼付し木質系遮音床材を得た。
【0021】 実施例1〜5、比較例1をJIS A 1418に準じて軽量床衝撃音レベル を測定した。その結果を表1に示す。
【0022】
【表1】 表1の結果から緩衝材としてゴム管単独又はゴム管と繊維マットの組合せを用 いた本考案の木質系遮音床材はオクタ−ブ中心周波数125Hz、250Hzの 床衝撃音レベルを低下させることが判る。
【0023】
【考案の効果】
以上説明したとおり本考案の木質系遮音床材は従来の木質系遮音床材では低下 差せることが難しかったオクタ−ブ中心周波数125Hz、250Hzの床衝撃 音レベルを容易にかつ安価に低下させることができ効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の本考案の実施例の木質系遮音床材の
断面図
【図2】請求項2の本考案の実施例の木質系遮音床材の
断面図
【図3】請求項2の本考案の他の実施例の木質系遮音床
材の断面図
【図4】請求項2の本考案の他の実施例の木質系遮音床
材の断面図
【図5】請求項2の本考案の他の実施例の木質系遮音床
材の断面図
【図6】本考案の比較例の木質系遮音床材の断面図
【図7】請求項2の本考案の他の実施例の木質系遮音床
材の断面図
【符号の説明】
1 表層木質板材 2 繊維シ−ト 3 中間木質板材 4 緩衝材 5 塩ビシ−ト 6 ゴム管 7 繊維マット

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面より表層木質板材、繊維シ−ト、中間
    木質板材、ゴム管より成る緩衝材、および塩ビシ−トを
    順次積層し、それぞれを接着剤によって接着したことを
    特徴とする木質系遮音床材。
  2. 【請求項2】表面より表層木質板材、繊維シ−ト、中間
    木質板材、ゴム管と繊維マットより成る緩衝材、および
    塩ビシ−トを順次積層し、それぞれを接着剤によって接
    着したことを特徴とする木質系遮音床材。
JP9770591U 1991-08-07 1991-11-01 木質系遮音床材 Pending JPH0562637U (ja)

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JP9770591U JPH0562637U (ja) 1991-08-07 1991-11-01 木質系遮音床材

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JP3-69870 1991-08-07
JP6987091 1991-08-07
JP9770591U JPH0562637U (ja) 1991-08-07 1991-11-01 木質系遮音床材

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JP9770591U Pending JPH0562637U (ja) 1991-08-07 1991-11-01 木質系遮音床材

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