JPH0562432U

JPH0562432U - 背高荷物用パレット

Info

Publication number: JPH0562432U
Application number: JP1105392U
Authority: JP
Inventors: 普小島
Original assignee: Murata Machinery Ltd
Current assignee: Murata Machinery Ltd
Priority date: 1992-02-03
Filing date: 1992-02-03
Publication date: 1993-08-20

Abstract

(57)【要約】【目的】制御盤、分電盤、自動販売機等の背高荷物
を、パレットに斜めに寝かせて載せて、自動倉庫等に収
納効率良く収納できるようにする。背高荷物の載置およ
び荷降ろし作業が容易に行えるようにする。【構成】パレット本体２上の一端に、他端側へ傾き自
在な荷受け部材５を設ける。パレット本体２上の他端側
部分には固定受け部材７を設ける。荷受け部材５は、背
高荷物Ｗを載せる底枠５ａおよび背高荷物Ｗの傾き側の
側面を受ける側枠５ｂを有するものとし、かつ空の状態
で水平姿勢に復帰させる復帰部材６を設ける。固定受け
部材７は、荷受け部材５の傾き姿勢で荷物Ｗの中間部な
いし上部を受ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、制御盤、分電盤、自動販売機等のような背高荷物を、無人搬送車等によって倉庫に収納するときに使用される背高荷物用パレットに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の背高荷物をパレットに載せて自動倉庫に入庫する場合、背高荷物はパレット上に直立姿勢で載置している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、前記のように背高荷物を直立姿勢でパレット上に載置して倉庫に収納するのでは、パレット上の空き空間が大きくなり、しかも倉庫のパレット収納棚の各段の高さが高く必要になるため、倉庫における荷物の収納効率が悪くなるという問題点がある。このため、背高荷物をパレット上に斜めに寝かせて載せることを考えたが、荷物の位置が定まらず、安定して荷物を載せるための作業が難しくなる。

【０００４】この考案の目的は、背高荷物を倉庫等に収納効率良く収納でき、また荷物を安定して載置できて、載置および荷降ろし作業も容易に行える背高荷物用パレットを提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案の背高荷物用パレットは、パレット本体上の一端に、他端側へ傾き自在な荷受け部材を設け、パレット本体上の他部に固定受け部材を設けたものである。前記荷受け部材は荷物を載せる底枠および荷物の傾き側の側面を受ける側枠を有する。また、前記荷受け部材には、これを空の状態で水平姿勢に復帰させる復帰部材が設けられる。前記固定受け部材は、前記荷受け部材の傾き姿勢で荷物の中間部ないし上部を受けるものである。

【０００６】

【作用】

背高荷物をパレットに載せる作業は次のように行う。パレット本体上の荷受け部材は、空の状態では水平姿勢になっており、この荷受け部材の底枠上に背高荷物を直立姿勢に載置する。この後、この背高荷物と共に荷受け部材をパレット本体上の他端側へ傾けると、背高荷物の中間部ないし上部がパレット本体上の固定受け部材で受け止められ、背高荷物はパレット本体上に傾斜姿勢で安定良く載置される。このように背高荷物が傾斜姿勢でパレットに載置されるので、倉庫等のパレット載置棚の高さが低くて済み、収納効率よく収納することがきる。背高荷物をパレットから降ろすと、荷受け部材は復帰部材の作用で水平姿勢に戻る。

【０００７】

【実施例】

この考案の一実施例を図１ないし図３に基づき説明する。図１はこの実施例の背高用パレット１を示す正面図、図２はそのパレット１の左側面図、図３はそのパレット１の右側面図である。パレット本体２は、底面に複数本の脚材３を有し、無人搬送車等のフォークをパレット本体２の下に挿入する隙間が確保される。パレット本体２の上面の一端には、ブラケット４を介して荷受け部材５が支軸４ａ回りに他端側へ傾き自在に取付けられている。

【０００８】この荷受け部材５は、例えば制御盤、分電盤、自動販売機などの背高荷物Ｗを載置する底枠５ａと、載置された背高荷物Ｗの傾き側の側面を受ける側枠５ｂとを有する。その底枠５ａの前端裏面側には、空の状態の荷受け部材５を水平姿勢に復帰させる復帰用ウエイト６が固定され、この復帰用ウエイト６がブラケット４の上端に当接する状態で、荷受け部材５は水平姿勢となる。

【０００９】また、パレット本体２上の中間部には、前記荷受け部材５が傾斜した姿勢のもとで、この荷受け部材５に載置された背高荷物Ｗの中間部を受け止める固定受け部材７が立設されている。

【００１０】上記構成の背高荷物用パレット１の使用方法を説明する。パレット１の荷受け部材５は、空の状態では水平姿勢に保たれている。背高荷物Ｗは、例えば天井クレーンで運んで、荷受け部材５の底枠５ａ上に真っ直ぐに降ろす。このとき、背高荷物Ｗの下部背面は荷受け部材５の側枠５ｂにほぼ当たるようにする。

【００１１】次いで、背高荷物Ｗを荷受け部材５と共に、天井クレーンの下降により傾け、その背高荷物Ｗの背面中間部を固定受け部材７に載せる。これにより、背高荷物Ｗはパレット１上に傾斜姿勢で安定良く載置される。このとき、パレット本体２上の固定受け部材７の後方には幾分の空間Ａが得られるので、この空間Ａに例えば載置された背高荷物Ｗに付随する付属部品Ｗ１等を載置することができる。

【００１２】このように背高荷物Ｗおよび付属部品Ｗ１を載置したパレット１を、無人搬送車等により搬送して自動倉庫内などに搬入する。このとき、背高荷物Ｗは傾斜姿勢でパレット１上に載置されているので、その収納空間を大幅に節約できることになる。パレット１から背高荷物Ｗを降ろすときは、傾斜姿勢の背高荷物Ｗを天井クレーン等で徐々に吊り上げる。これにより、背高荷物Ｗは垂直姿勢に戻りながら吊り上げられる。荷受け部材５は、復帰用ウエイト６の作用により、背高荷物Ｗが降ろされると水平姿勢に戻る。

【００１３】この背高荷物用パレット１は、このように背高荷物Ｗを収納効率良く収納でき、また荷受け部材５で背高荷物Ｗの位置が定まるために安定して載置できる。しかも、荷受け部材５が自由に傾動するため、背高荷物５を傾けるために特別の設備を用いることが不要で、既存の天井クレーン等の設備を利用して容易に載置および降ろし作業が行える。

【００１４】なお、上記実施例では、荷受け部材５を水平姿勢に復帰させる部材として復帰用ウエイト６を設けたが、これに限らず、例えばブラケット４と底枠５ａの前端とを引っ張りコイルばねで連結したり、底枠５ａの後部とパレット本体２との間に圧縮コイルばねを介装するようにしてもよい。また、上記実施例では傾斜姿勢の背高荷物Ｗの背面中間部を固定受け部材７で受け止めるようにしたが、背高荷物Ｗの上部背面に固定受け部材７で受け止めるのに妨げとなる突出部分等がない場合には、固定受け部材７をパレット本体２上の端部に突設して背高荷物Ｗの上部背面を固定受け部材７で受け止めるようにしてもよい。

【００１５】

【考案の効果】

この考案の背高荷物用パレットは、パレット本体上の一端に、他端側へ傾き自在な荷受け部材を設け、かつ荷受け部材の傾き姿勢で荷物の中間部ないし上部を受ける固定受け部材を前記パレット本体に設けたので、背高荷物を傾斜姿勢で載置できて、倉庫等へ収納効率良く収納できる。また荷受け部材で背高荷物の位置が定まるために安定して載置でき、しかも荷受け部材が自由に傾動することにより載置および荷降ろし作業も容易に行える。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例である背高荷物用パレット
を示す正面図である。

【図２】その背高荷物用パレットの左側面図である。

【図３】その背高荷物用パレットの右側面図である。

【符号の説明】

２…パレット本体、４…ブラケット、５…荷受け部材、
５ａ…底枠、５ｂ…側枠、６…復帰用ウエイト、７…固
定受け部材

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】パレット本体上の一端に、他端側へ傾き
自在な荷受け部材を設け、この荷受け部材は荷物を載せ
る底枠および荷物の傾き側の側面を受ける側枠を有する
ものとし、前記荷受け部材を空の状態で水平姿勢に復帰
させる復帰部材を設け、かつ前記荷受け部材の傾き姿勢
で荷物の中間部ないし上部を受ける固定受け部材を前記
パレット本体に設けた背高荷物用パレット。