JPH0562327U - 車両用シートの防振装置 - Google Patents

車両用シートの防振装置

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JPH0562327U
JPH0562327U JP298892U JP298892U JPH0562327U JP H0562327 U JPH0562327 U JP H0562327U JP 298892 U JP298892 U JP 298892U JP 298892 U JP298892 U JP 298892U JP H0562327 U JPH0562327 U JP H0562327U
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JP
Japan
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seat
vibration
rod
annular tube
spring
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Pending
Application number
JP298892U
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English (en)
Inventor
光博 加島
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KYB Corp
Original Assignee
KYB Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両用シートの振動絶縁性を向上させて上下
方向に加えて前後及び左右方向の振動も低減させる。 【構成】 車両のシート1を支持する空気を封入したド
ーナツ型チューブ2と、シート1と床面8にそれぞれ固
定されてチューブ2の内外周を保持する上下部ガイド
3、4と、チューブ2の中心部を貫通してシート1の下
面に配設したロッド6にコイルバネ51、52を介して
支持されるダイナミックマス5とを備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両用シートの防振装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両などのシートには、機関や路面からの振動を低減するために防振装置が採 用されており、例えば、実開平2−141593で開示されるように床面とシー トとの間にスプリングとダンパを介装し、上下方向の振動を低減させるものが知 られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、フォークリフト、パワーショベル又はトラックなどの重量車両 においては、シートに加わる振動は上下方向のみならず前後及び左右方向にも加 わり、上記防振装置ではこれら前後及び左右方向への振動を低減できないという 問題が発生した。
【0004】 また、上記防振装置のダンパは共振点を越えた高周波領域で防振性能を低下さ せてしまい有効防振周波数域が狭いという問題も発生した。
【0005】 そこで本考案は、上下方向に加えて前後及び左右方向の振動も低減させて広い 防振周波数帯域を備える車両用シートの防振装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、車両のシートを支持するドーナツ型チューブに空気を封入した空気 バネと、前記シートと床面にそれぞれ固定されて空気バネの内外周を保持する上 下部ガイドとを備える。
【0007】 また、前記空気バネの中心部を貫通して前記シート下面に配設したロッドに弾 性体を介して支持されるダイナミックマスとを備える。
【0008】
【作用】
したがって、シートは前後及び左右に傾斜可能に空気バネで支持され、上下方 向の振動に加えて前後及び左右方向の振動を吸収する。
【0009】 また、弾性体とダイナミックマスにより空気バネの共振を回避する。
【0010】
【実施例】
以下、図面に従って本考案の実施例を説明する。
【0011】 図1において、1は所定の形状に形成されたシート、3はシート1の底面に固 定されて外周端部を下方へ円弧状に折り曲げた上部ガイド、2はこの上部ガイド 3に支持される所定の圧力の空気を充填した空気バネとしてのドーナツ型の環状 チューブで、上部ガイド3の内径は環状チューブ2の外径より大きく設定され、 シート1は上部ガイド3の下面内周で当接する環状チューブ2で支持される。な お、本実施例において、空気バネとしての環状チューブ2は車両用タイヤのチュ ーブを使用した例を示す。
【0012】 8は車両の運転室の床面、7は床面8に固定されて所定の高さを備える円筒状 の脚、4は脚7に固定された前記環状チューブ2の内周下面を支持する下部ガイ ドで、底部を水平方向へ円板状に開いた所定の高さの円筒より形成され、円筒か ら円板への接合部の断面は円弧で接続される。この下部ガイド4の円筒部の外径 は環状チューブ2の内径よりいくらか小さく設定され、下部ガイド4の円筒部が 環状チューブ2の内周に嵌合して環状チューブ2を支持する。
【0013】 環状チューブ2は上下部ガイド3、4によって上下から内外周を支持され、上 下方向と共に水平方向の前後、左右いずれの方向に対しても所定のバネ定数をも って拘束され、これらにより車体側からシート1に伝達される振動を有効に絶縁 している。
【0014】 60はロッド6の上端に取り付けられたピローボール、61はピローボール6 0を支持するボール受け、65はボール受け61を上部ガイド3に固定するプレ ート、64はロッド6に固定された板状部材で形成されるスプリングシートで、 ロッド6は上部ガイド3の中心に設けられた貫通孔からピローボール60によっ て傾動自由に垂下される。
【0015】 5は肉厚の円板状に形成されてロッド6に貫通した所定の重量を備えるダイナ ミックマス、52はロッド6に貫通して下端をスプリングシート64に支持され るコイルバネ、51はロッド6に貫通してダイナミックマス5の上部と上部ガイ ド3に当接するコイルバネで、ダイナミックマス5はコイルバネ51と52によ って支持されて環状チューブ2の共振を抑制する。
【0016】 9は上端を閉鎖した所定の高さの円筒状部材で形成されて床面8に固定された たストッパベースで、上端面にはロッド6の外径より充分広い貫通孔を備えてお り、この貫通孔の上面及び内周面にバンプラバー62が固定され、このバンプラ バー62を貫通するロッド6は静止時においてバンプラバー62と所定の間隔を 備えているが、下方への変位時にスプリングシート64と当接して過度の変位を 規制する。
【0017】 63はロッド6の下端で固定されて上方に向けて所定の厚さを備えた円盤状の ゴムで形成されるリバウンドストッパで、ロッド6が上方へ向けて変位していく とこのリバウンドストッパ63がストッパベース9の内面に当接して上方への過 度の変位を規制する。
【0018】 以上のように構成され、次に作用について説明する。
【0019】 車両の運転によって床面8が振動すると、脚7及び下部ガイド4を介して環状 チューブ2に振動が伝えられる。
【0020】 シート1の上下方向への振動に対しては、ロッド6が上下に変位自由であるた め、環状チューブ2の上下方向への伸縮を阻害することなく、シート1が床面8 に相対変位して振動を吸収する。過大な上下方向の振動が加えられたときは、環 状チューブ2の圧縮側ではロッド6の下降に伴ってスプリングシート64がバン プラバー62に当接し、伸び側ではロッド6の上昇に伴ってリバウンドストッパ 63がストッパベース9に当接して過大な振動を吸収する。
【0021】 一方、シート1の前後及び左右の水平方向、傾斜方向への振動に対しては、環 状チューブ2は上下部ガイド3と4によって、内外周を保持されつつロッド6を 傾けながら水平方向に伸縮し、振動を吸収する。
【0022】 過大な水平方向の振動に対しては、上部ガイド3と下部ガイド4間での環状チ ューブ2の圧縮及びロッド6がバンプラバー62に水平方向の変位を規制される ため上部ガイド3及びシート1の水平方向への過大な変位を抑制する。
【0023】 また、環状チューブ2の共振点付近の振動に対しては、ロッド6を介して上部 ガイド3に支持されるダイナミックマス5及びコイルバネ51、52が振動を減 衰するため、環状チューブ2の共振も回避することができる。
【0024】 すなわち、環状チューブ2に加わる振動の周波数fと振幅の比率の関係は、図 2に示すようにダイナミックマス5を備えていない場合には図示破線Bのように 共振点f0付近において振幅を急激に増大させてしまうが、ダイナミックマス5 及びコイルバネ51、52を備えたことによって図示実線Aのように共振点f0 付近での急激な振幅の増大を防止することが可能となり、環状チューブ2の共振 を回避できる。この環状チューブ2の共振点付近の振幅比は、ダイナミックマス 5の質量及びコイルバネ51、52のバネ定数を変更することにより調整するこ とが可能である。
【0025】 バネの振動緩衝作用はバネ定数とバネ上の質量によって決まり、空気バネのバ ネ定数は空気圧に依存しており、したがって図3で示すように環状チューブ2の 空気圧を例えばP1〜P5と変更することによってバネ定数を変化させ、運転者の 体重に合わせた振動の抑制を行うことが可能となる。環状チューブ2の空気圧の 変更は、環状チューブ2に設けられた図示しない空気バルブより加圧、減圧する ことによって容易に行うことができる。
【0026】 また、環状チューブ2は空気圧に応じてその断面直径を変化させることができ 、上部ガイド3と下部ガイド4の間隔、すなわち、シート1の高さを運転者の体 格に合わせて調整することが可能となる。
【0027】 したがって、シート1を上下部ガイド3及び4を介して環状チューブ2で傾斜 自由に支持したため、上下方向の振動に加えて前後、左右及び水平方向の振動を 抑制することが可能となり、さらにダイナミックマス5及びコイルバネ52を備 えて環状チューブ2の共振を回避することが可能となる。また、環状チューブ2 の空気圧を変更することによって、バネ定数及びシート1の高さを容易に調整す ることが可能となり、運転者の体重、身長に拘わらず常時最適の振動絶縁効果及 び運転位置を容易に確保できる。
【0028】 なお、上記実施例において、ダイナミックマス5及びコイルバネ52をロッド 6により垂下支持したが、環状チューブ2がダイナミックマス5及びコイルバネ 52を支持する構造であればよく、例えば図示はしないが上部ガイド3の上面に コイルバネ52を固定してダイナミックマス5を支持してシート1へ収装する構 造としても上記実施例と同様の作用、効果を得ることができ、特に限定されるも のではない。
【0029】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、シートをドーナツ型チューブに空気を封入した 空気バネで支持し、この空気バネは上下部ガイドによって内外周を保持するよう にしたため、簡易な構造でありながら上下方向の振動に加えて水平、傾斜方向の 振動を抑制することが可能となり、さらにダイナミックマスと弾性体を備えて空 気バネの共振を回避して広帯域の防振性能が得られ、また、空気バネの空気圧を 変更することによって、バネ定数及びシートの高さを容易に調整することが可能 となり、運転者の体重、身長に拘わらず常時最適の振動絶縁効果及び運転位置を 容易に確保できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す断面図である。
【図2】加振周波数と振幅比の関係を示す図である。
【図3】荷重と変位の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 シート 2 環状チューブ 3 上部ガイド 4 下部ガイド 5 ダイナミックマス 6 ロッド 9 ストッパベース 52 コイルバネ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のシートを支持するドーナツ型チュ
    ーブに空気を封入した空気バネと、前記シートと床面に
    それぞれ固定されて空気バネの内外周を保持する上下部
    ガイドとを備えたことを特徴とする車両用シートの防振
    装置。
  2. 【請求項2】 前記空気バネの中心部を貫通して前記シ
    ート下面に配設したロッドに弾性体を介して支持される
    ダイナミックマスとを備えたことを特徴とする請求項1
    記載の車両用シートの防振装置。
JP298892U 1992-01-30 1992-01-30 車両用シートの防振装置 Pending JPH0562327U (ja)

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