JPH0562303A

JPH0562303A - カセツト型磁気記録再生装置

Info

Publication number: JPH0562303A
Application number: JP3222944A
Authority: JP
Inventors: Ryoichi Ichikawa; 良一市川; Kazuo Sakai; 和夫酒井; Taichiro Yamashita; 太一郎山下; Nobuyoshi Owada; 信義大和田; Hideyuki Kawase; 英幸川瀬
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1991-09-03
Filing date: 1991-09-03
Publication date: 1993-03-12

Abstract

(57)【要約】【目的】カセットから磁気テープを引出し回転シリン
ダに巻付けて記録再生を行う磁気記録装置において、テ
ープローディング過程でのポスト位置及び方向を磁気テ
ープに捩じれや弛みが生じない幾何学的な位置にあるよ
うにする。【構成】テープローディング過程でのポスト位置及び
方向が磁気テープに捩じれや弛みが生じない幾何学的な
位置にあるよう移動させる。又、磁気テープの記録層に
接するポスト５と、反対側の面に接するポスト６とが１
個の台１８に搭載され、磁気テープがカセットに収納さ
れた状態では記録層の反対側の面に接するポストのみが
カセットに設けた開口部内にまで移動できる。【効果】（１）テープローディング過程で磁気テープ
が回転シリンダのリードやポストのフランジに乗りあ
げ、テープに永久歪が発生する危険性を防止できる。
（２）テープローディング過程で、磁気テープを走行さ
せることが可能となりテープの頭だしが可能である。
（３）カセットの開口部内に移動するポストの数を最小
限に抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はカセット型磁気記録再生
装置に係り、特に磁気テープをカセットから引出して回
転シリンダに巻き付け、回転シリンダに取り付けたヘッ
ドにより記録再生するＶＴＲ、ＤＡＴ、カセットストリ
ーマ等の回転シリンダの巻付角が大きいものに好適なカ
セット型磁気記録再生装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の装置は、例えば図１５に示すよう
に、カセット１２に納められた供給側リール１３から回
転シリンダ１の間にポスト５２、５３、５４、５５、５
６、５７、５８やヘッド５９を設け、これに沿って磁気
テープ６０を案内してテープパスを形成している。な
お、回転シリンダ１に隣接するポスト５２は傾斜ピン、
ポスト５３はローラであり、これらのポストは磁気テー
プが回転シリンダに正規に巻き付けられて記録再生が可
能な状態での走行条件に合わせて設計している。

【０００３】これらのポストのうちポスト５２、５３、
５６はテープローディング装置の一部を構成しており、
ポスト５２、５３は移動可能な台６１に取付けられて案
内溝６２に沿って移動する。また、ポスト５６はレバー
６３に取付けられ円弧を描いて移動する。回転シリンダ
１から巻取り側リール６４の間のテープパスも同様のテ
ープローディング装置を有しており、これらは機械的に
同期して動き、磁気テープをカセット１２から引出し回
転シリンダ１に巻付ける。この構成ではテープローディ
ング時に台６１が一本の案内溝６２によって制御されつ
つ移動するため、台の位置によってポストの位置および
姿勢が一義的に決まり、磁気テープ６０にとって望まし
い姿勢からの解離が大きい。

【０００４】また、これを改良したテープローディング
装置としては、例えば「特開昭６３−６９０５５号」公
報に記載がある。これは台の姿勢を制御する溝を案内溝
に沿って追加し、テープローディング時の台の姿勢を望
ましい方向に修正するものである。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしこのポスト構成
では、テープローディング時に磁気テープがリードに沿
って動きかつ磁気テープに捩じれや弛みが生じない幾何
学的な条件を満足させることができない。このためテー
プローディング時に磁気テープが回転シリンダのリード
やポストのフランジに乗りあげ、磁気テープに永久歪が
発生する危険性がある。特に磁気テープの回転シリンダ
巻付角が１８０度以上になるとこの危険性が大きい。

【０００６】これを防ぐため、磁気テープの張力を小さ
くし、磁気テープが大きく変形しても過大な応力が生じ
ないようにしているが、しかし磁気テープがポストやリ
ードから離れたり、磁気テープが回転シリンダに巻き込
まれたりして磁気テープを損傷する危険性が大きくな
る。またテープローディング終了まで磁気テープの走行
が不可能なため記録再生を開始するまでに要する時間が
長くなる。

【０００７】本発明の目的は、テープローディングの過
程で磁気テープがリードに沿って動きかつ磁気テープに
捩じれや弛みが生じない幾何学的な条件を満足するよう
にポストが移動するカセット型磁気記録再生装置を提供
することである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、磁気テープを組込んだカセットと、磁気ヘ
ッドを組込んだ回転シリンダと、該磁気テープを案内す
る移動可能なポスト群とを有し、前記カセットから前記
磁気テープを引出し、前記回転シリンダに巻付けて記録
再生を行う磁気記録再生装置において、前記ポストを取
付けた複数の台は、少なくとも１個は２次元的に移動可
能であり、他の少なくとも１個は３次元的に移動可能と
し、これら少なくとも２個の台は互いに連結され、前記
磁気テープの前記回転シリンダへの巻付過程に応じて同
期して移動することを特徴とするものである。

【０００９】また、前記磁気テープが前記回転シリンダ
と接触を始めた段階から該回転シリンダに正規の巻付角
で巻き付けられた段階までの任意の段階で、前記磁気テ
ープを案内する傾斜ピンとそのリール側ポストとを、２
次元的に移動可能な第１の台に取り付け、かつ、該傾斜
ピンと回転シリンダとの間に配置した複数のポストを、
３次元的に移動可能な第２の台に取り付け、該第１及び
第２の台は前記磁気テープの前記回転シリンダへの巻付
過程に応じて同期して移動することを特徴とするもので
ある。

【００１０】

【作用】上記構成によれば、テープローディングの過程
で磁気テープがリードに沿って動きかつ磁気テープに捩
じれや弛みが生じない幾何学的な条件を満足するように
ポストを移動させることが可能となる。これによりテー
プローディング過程で磁気テープに永久歪が発生する危
険性を少なくすることができる。また、傾斜ピンを磁気
テープの記録層面に、傾斜ピンのリール側ローラを磁気
テープの反記録層面に接するように配置して一個の台に
取り付けると、テープローディング過程での磁気テープ
の動きに無理がなく有利となる。なお、傾斜ピンと回転
シリンダの間の複数のローラにおいても、一部のローラ
を磁気テープの記録層面に、残りのローラを磁気テープ
の反記録層面に接するように配置して一個の台に取り付
けるように配置することにより、案内溝の数を少なくす
ることができて有利となる。また、カセットに設けられ
た開口部の内側領域まで移動するポストを磁気テープの
反記録層面に接するものに限定することにより、その数
を最小限に抑えることができる。

【００１１】

【実施例】以下、本発明のいくつかの実施例を、図面を
参照して説明する。尚、図１５に示した従来例と同一構
造部分には同一符号を付してその説明を省略する。

【００１２】（第１実施例）図１は本発明の第１の実施
例のテープ走行系を示す図である。本テープ走行系は供
給側リールから回転シリンダへの磁気テープのテープパ
スについて示すものである。図において、回転シリンダ
１につながるローラ２、３、４を取り付けた台５は、ロ
ーラ２の下に近い位置で３次元的な案内溝６より案内さ
れて移動可能であり、この位置で回転自在である。傾斜
ピン７とローラ８を取り付けた台９は、ローラ８の下に
近い位置で２次元的な案内溝１０により案内されて移動
可能であり、この位置で回転自在である。また、磁気テ
ープ１１が回転シリンダ１に接触している領域ではロー
ラ４の下に近い位置で台１０、１８が接触しながら同期
して移動している。磁気テープ１１は回転シリンダ１か
らローラ２、３、４、傾斜ピン７、ローラ８に案内され
てカセット１２内のリール１３に至る。

【００１３】次に本実施例の原理を図２を参照して説明
する。（１）回転シリンダ１の傾きは、磁気テープ１１が回転
シリンダ１に接触を始めるときに、リードの方向がリー
ル１３の下端面を含む平面（この面を水平面とする。以
下同じ）にあるようにする。たとえば磁気テープ１１を
回転シリンダ１に巻き付けるとき、最初に接する位置Ｃ
を回転シリンダ巻付部の中央として回転シリンダ１１の
傾き角をリード角に一致させる。

【００１４】（２）１個の傾斜ピン７を有し、傾斜ピン
７と回転シリンダ１との間に一体として移動可能な複数
個のローラ２、３、４を平行に配置する。また、傾斜ピ
ン７とリール１３との間にローラ８を垂直に配置する。
なお、傾斜ピン７とローラ８とは一体として移動可能で
ある。

【００１５】（３）回転シリンダ１からの磁気テープ１
１と最初に接触するローラ２の位置および傾きを、回転
シリンダ１とローラ２との間の磁気テープに捩じれや弛
みが生じない幾何学的な条件を満足するように定める。
なお、ローラ２の傾きは磁気テープ１１の回転シリンダ
への巻き付け角θに応じて定まる。

【００１６】（４）直径を０とみなしたときの傾斜ピン
を理想傾斜ピン７’とする。この理想傾斜ピン７’の取
りうる位置は直線Ａ上にあり、θを与えれば直線Ａを求
めることができる。また、理想傾斜ピン７’の傾き角α
はθによらず一定であり、その大きさは適当に定めるこ
とができる。なお、理想傾斜ピン７’への磁気テープ１
１の巻付角βはαとθとで決まり、αが大きいほどβは
小さく、θが大きいほどβは大きい。

【００１７】（５）理想傾斜ピン７’からリール１３に
向かう磁気テープ１１の方向は、直線Ａから角度β／２
だけ離れており、理想傾斜ピン７’の傾き方向はこの磁
気テープ１１の方向である。また、ローラ８は垂直と
し、このテープ面に接するように配置する。なお、本走
行系では、傾斜ピン７は磁気テープ１１の記録層面に、
ローラ８は磁気テープ１１の反記録層面に接するように
配置してある。

【００１８】（６）理想傾斜ピン７’から回転シリンダ
１に向かう磁気テープ１１の方向は直線Ａからβ／２だ
け離れている。理想傾斜ピン７’からローラ４までの距
離を与えるとき、ローラ４の取りうる位置はＡに平行な
直線Ｂ上にありθによって定まる。また、ローラ２とロ
ーラ４とは一体として動くため両者間の距離Ｒは一定で
ある。これより、ローラ２を中心とする半径Ｒの円と直
線Ｂとの交点からローラ４の位置が求まり、理想傾斜ピ
ン７’およびローラ８の位置が決まる。また、実際の傾
斜ピン７の位置は理想傾斜ピン７’から求めたテープ面
に傾斜ピン７が接することから求めることができる。

【００１９】以上の（１）〜（６）の作業をθを変えて
繰り返すことにより、各ローラおよび傾斜ピンの軌跡を
求めることができる。なお、上記作業において半径Ｒの
円が直線Ｂに交わらないことがあれば半径Ｒを大きくす
る。また、ローラ２が磁気テープから離れ、ローラ３が
回転シリンダ１からの磁気テープ１１と最初に接触して
も良い。この場合はローラ３の位置および傾きを回転シ
リンダ１とローラ３との間の磁気テープに、捩じれや弛
みが生じない幾何学的な条件を満足するように定める。

【００２０】これにより得られたテープ走行系は、テー
プローディングの過程において磁気テープに捩じれや弛
みが生じない幾何学的な条件を満足する。なお、半径Ｒ
を変えるとローラおよび傾斜ピンの軌跡が変わるので、
適当な軌跡が得られるまで半径Ｒを変更する。また、ロ
ーラ２は回転しないポストでも良い。

【００２１】次に、テープ巻き付け機構概略図を図３に
示し、図４〜図９も参照して本実施例の動作を説明す
る。

【００２２】（１）ローラ２、３、４を取り付けた台５
は、ローラ２の下に近い位置に設けた軸１４により案内
台１５に回転自在に取り付けられており、上案内板１６
に設けた３次元的な案内溝６により案内されて移動可能
である。傾斜ピン７とローラ８とを取り付けた台９は、
ローラ８の下に近い位置に設けた軸１７により案内台１
８に回転自在に取り付けられており、上案内板１６に設
けた２次元的な案内溝１０により案内されて移動可能で
ある。

【００２３】（２）ローラ４と傾斜ピン７との間でテー
プに捩じれが生じないように、ローラ４と傾斜ピン７と
の距離を所定の値に保つことが必要である。このため、
台５はローラ４の下に近い位置にカム面１９を設け、台
９はローラ４の下に近い位置に従動子２０を設け、カム
面１９と従動子２０を接触させて両方の台の方向を決め
る。なお、カム面１９と従動子２０の接触力はテープ張
力から与えられる他に発条２１、２２からも与えられ
る。

【００２４】（３）図４に示すリングギア２３には駆動
台２４、２５が設けられている。駆動台２４の動きは図
５に示すようにリンク２６を介して台５を移動させる。
駆動台２５の動きは図６に示すようにリンク２７、２
８、２９を介して台９を移動させる。リンク２７とリン
ク２８とは交点の軸３０により一体になっており、リン
ク２８とリンク２９は交点のピン３１で回転自在に結合
してある。

【００２５】（４）軸１７の位置と駆動台２５との位置
からピン３１の位置が定まり、軸３０の位置が決まる。
この作業をθを変えて繰り返すことにより軸３０の軌跡
が求まる。軸３０は案内台３２に回転自在に取り付けら
れている。案内台３２は下案内板３３に設けた２次元的
な案内溝３４により案内されて移動可能である。

【００２６】（５）磁気テープ１１が回転シリンダ１か
ら離れているときはローラ２は垂直とし、水平面に平行
な面上を移動させる。なお、ローラ４は磁気テープ１１
から離れても良い。また、傾斜ピン７が磁気テープ１１
から離れているように台９の向きを定める。このときの
案内溝６、１０の形状は台５と台９の干渉等が生じない
ように定める。なお、台５、９の向きは上案内板１６に
設けたガイドで決めることもできる。

【００２７】（６）磁気テープ１１を回転シリンダ１か
ら離す過程では、図７に示すように台５は５→５ａ→５
ｂのように、台９は９→９ａ→９ｂのように動き、図８
に示すようにポスト（ローラ２、３、８等）がカセット
に設けた開口部内に引込まれた状態に至る。この状態で
は、磁気テープ１１の反記録層面に接するローラ２、
３、８がカセット１２に設けた開口部内にまで移動す
る。また、図９に上記過程でのリンク２８、２９の動き
を示す。リンク２８は案内溝３４に案内されて２８→２
８ａ→２８ｂ→２８ｃのように、また、リンク２９は２
９→２９ａ→２９ｂ→２９ｃのように動く。

【００２８】（第２実施例）図１０〜図１２を用いて本
発明の第２の実施例を説明する。

【００２９】図１０に示すように、本実施例は、上記第
１の実施例では一個の台に搭載していた３個のローラ３
５、３６、３７を２個の台３８、３９に分けて取付けた
ものであり、傾斜ピン４０、ローラ４１を台４２に取り
付ける。台３８、３９、４２は各々独立した案内溝４
３、４４、４５に沿って移動できる。本実施例では台４
２の向きは台３９によって決められる。また、磁気テー
プ４６は回転シリンダ１からローラ３５、３６、３７、
傾斜ピン４０、ローラ４１に案内され、リール１３に至
る。

【００３０】図１１に、本実施例における磁気テープを
回転シリンダから離す過程での台の位置を示す。台３８
は３８→３８ａ→３８ｂのように、台３９は３９→３９
ａ→３９ｂのように、台４２は４２→４２ａ→４２ｂの
ように動き、図１２に示すポストがカセットに設けた開
口部内に引込まれた状態に至る。この状態では、磁気テ
ープの反記録層面に接するローラ３５、３６、４１がカ
セット１２に設けた開口部内にまで移動し、台３９はカ
セット１２の外で停止している。本実施例は、これによ
り前記実施例のテープ走行系に比べて小型にまとめるこ
とができる。

【００３１】（第３実施例）次に図１３〜図１４を用い
て本発明の第３の実施例を説明する。

【００３２】図１３に示すように、ローラ２、３、４は
第１の実施例と同様であるが、第１の実施例では傾斜ピ
ン７が磁気テープ１１の記録層面に接しているのにたい
して、本実施例では傾斜ピン４７が磁気テープ５１の反
記録層面に接している。そして、傾斜ピン４７、ローラ
４８が台４９に取り付けられ、案内溝５０に案内されて
移動する。

【００３３】図１４にポストがカセットに設けた開口部
内に引込まれた状態を示す。この状態では、磁気テープ
の反記録層面に接するローラ２、３、４８、および傾斜
ピン４７がカセット１２に設けた開口部内にまで移動し
ている。

【００３４】以上にいくつかの実施例を説明したが、概
略勝手違いの走行系でテープ巻取り側の走行系を形成す
ることができる。また必要に応じて各種の固定ヘッドを
配置することができる。

【００３５】

【発明の効果】本発明によれば、磁気テープが回転シリ
ンダに接してから記録再生が可能になるまでの全過程に
おいて、磁気テープがリードに沿って動き且つ磁気テー
プに捩じれや弛みが生じない幾何学的な条件を満足させ
ることができる。又この全過程においてテープパスはテ
ープ走行が可能である。これに伴い下記の効果がある。

【００３６】（１）磁気テープを回転シリンダに巻付け
る過程で、磁気テープが回転シリンダのリードやポスト
のフランジに乗りあげ、磁気テープに永久歪が発生する
危険性を少なくすることができる。

【００３７】（２）磁気テープを回転シリンダに巻付け
る過程で、磁気テープを走行させ、テープの頭出しを同
時に実行することが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例によるテープ走行系を示
す図である。

【図２】本発明の原理を示すテープ走行系の図である。

【図３】本発明の第１実施例によるテープ巻き付け機構
概略図である。

【図４】リングギア概略図である。

【図５】回転シリンダ側ポスト部斜視図である。

【図６】傾斜ピン部斜視図である。

【図７】磁気テープを回転シリンダから離す過程でのポ
スト位置を示す図である。

【図８】ポストがカセットに設けた開口部内に引込まれ
た状態を示す図である。

【図９】磁気テープを回転シリンダから離す過程でのリ
ンク位置を示す図である。

【図１０】本発明の第２の実施例によるテープ走行系を
示す図である。

【図１１】磁気テープを回転シリンダから離す過程での
ポスト位置を示す図である。

【図１２】ポストがカセットに設けた開口部内に引込ま
れた状態を示す図である。

【図１３】本発明の第３の実施例によるテープ走行系を
示す図である。

【図１４】ポストがカセットに設けた開口部内に引込ま
れた状態を示す図である。

【図１５】従来例を示すテープ走行系を示す図である。

【符号の説明】

１回転シリンダ２,３,４ローラ５,５ａ,５ｂ台６案内溝７,７’ 傾斜ピン８ローラ９,９ａ,９ｂ台１０案内溝１１,１１ａ,１１ｂ磁気テープ１２カセット１３リール１４軸１５案内台１６上案内板１７軸１８案内台１９カム面２０従動子２１,２２発条２３リングギア２４,２５駆動台２６,２７,２８,２８ａ,２８ｂ,２８ｃ,２９,２９ａ,２
９ｂ,２９ｃリンク３０軸３１ピン３２案内台３３下案内板３４案内溝３５,３６,３７ローラ３８,３８ａ,３８ｂ,３９,３９ａ,３９ｂ台４０傾斜ピン４１ローラ４２,４２ａ,４２ｂ, 台４３,４４,４５案内溝４６,４６ａ,４６ｂ磁気テープ４７傾斜ピン４８ローラ４９台５０案内溝５１磁気テープ５２,５３,５４,５５,５６,５７,５８ポスト５９ヘッド６０磁気テープ６１台６２案内溝６３レバー６４巻取り側リール

フロントページの続き (72)発明者大和田信義東京都港区西新橋二丁目15番12号株式会社日立製作所家電事業本部内 (72)発明者川瀬英幸茨城県勝田市大字稲田1410番地株式会社日立製作所東海工場内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】磁気テープを組込んだカセットと、磁気
ヘッドを組込んだ回転シリンダと、該磁気テープを案内
する移動可能なポスト群とを有し、前記カセットから前
記磁気テープを引出し、前記回転シリンダに巻付けて記
録再生を行う磁気記録再生装置において、前記ポストを取付けた複数の台は、少なくとも１個は２
次元的に移動可能であり、他の少なくとも１個は３次元
的に移動可能とし、これら少なくとも２個の台は互いに
連結され、前記磁気テープの前記回転シリンダへの巻付
過程に応じて同期して移動することを特徴とするカセッ
ト型磁気記録再生装置。
【請求項２】磁気テープを組込んだカセットと、磁気
ヘッドを組込んだ回転シリンダと、該磁気テープを案内
する移動可能なポスト群とを有し、前記カセットから前
記磁気テープを引出し、前記回転シリンダに巻付けて記
録再生を行う磁気記録再生装置において、前記磁気テープが前記回転シリンダと接触を始めた段階
から該回転シリンダに正規の巻付角で巻き付けられた段
階までの任意の段階で、前記磁気テープを案内する傾斜
ピンとそのリール側ポストとを、２次元的に移動可能な
第１の台に取り付け、かつ、該傾斜ピンと回転シリンダ
との間に配置した複数のポストを、３次元的に移動可能
な第２の台に取り付け、該第１及び第２の台は前記磁気
テープの前記回転シリンダへの巻付過程に応じて同期し
て移動することを特徴とするカセット型磁気記録再生装
置。
【請求項３】請求項１又は２に記載の磁気記録再生装
置において、前記磁気テープは、前記回転シリンダに接触を始めた段
階から記録再生可能な位置に達した段階までの全過程で
走行することを特徴とするカセット型磁気記録再生装
置。
【請求項４】請求項１又は２に記載の磁気記録再生装
置において、前記移動可能な台に取付けられて前記磁気テープを支持
案内する２個又はそれ以上のポストは、その中の１個又
はそれ以上のポストを磁気テープの記録層面に、他のポ
ストを磁気テープの反記録層面に接するように配置した
ことを特徴とするカセット型磁気記録再生装置。
【請求項５】請求項１又は２に記載の磁気記録再生装
置において、前記磁気テープの反記録層面に接するポストが、前記カ
セットに設けられた開口部の内側まで移動可能であるこ
とを特徴とするカセット型磁気記録再生装置。
【請求項６】請求項１又は２に記載の磁気記録再生装
置において、前記移動可能な台に取付けられる複数個のポストのう
ち、少なくとも１個は傾斜ピンであることを特徴とする
カセット型磁気記録再生装置。
【請求項７】請求項１又は２に記載の磁気記録再生装
置において、前記移動可能な台のうち、連結する一方の台にカム面を
他方の台に従動子を設け、両方の台を接触させることに
より、両方又はどちらか一方の台の向きを定めることを
特徴とするカセット型磁気記録再生装置。
【請求項８】請求項１又は２に記載の磁気記録再生装
置において、前記磁気テープが前記回転シリンダに最初に接する位置
でのリードに接する向きが、前記カセットに収納されて
いる磁気テープの下端面に接する平面内にあることを特
徴とするカセット型磁気記録再生装置。
【請求項９】請求項１又は２に記載の磁気記録再生装
置において、前記移動可能な台のうち、傾斜ピンを含む複数個のポス
トを取付けた少なくとも１個の台は、前記リールに巻か
れた磁気テープ下端面に平行な平面上を移動することを
特徴とするカセット型磁気記録装置。