JPH03259449A

JPH03259449A - テープ装架装置

Info

Publication number: JPH03259449A
Application number: JP2057077A
Authority: JP
Inventors: Kazuo Sakai; 和夫酒井; Yukihiko Takada; 幸彦高田; Muneo Kawamoto; 川本　宗男
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1990-03-08
Filing date: 1990-03-08
Publication date: 1991-11-19
Anticipated expiration: 2014-10-12
Also published as: JP2961616B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、ビデオテープレコーダなどに用いられるテー
プ装架装置に関する。

〔従来の技術〕

ビデオテープレコーダなどのカセット形記録再生装置は
、テープカセット装着時カセット内のテープが所定位置
まで引出されてドラムに巻付けられ、その状態でテープ
の走行が行われるようになっている。そして、テープに
情報を記録したり、テープに記録された情報を再生する
ためのヘッドがその周部に設けられたドラムは、テープ
カセットの配置面に対して傾斜して設けられている。

このような傾斜配置されたドラムにテープが巻付けられ
る場合、テープガイドによりテープが６出されるが、こ
のテープガイドの移動経路は、これを支持するテープ引
出し部材と、このテープ引出し部材が摺動する案内体と
で一義的に定まる。

従来、案内体のテープ引出し部材との摺動面を非平坦と
したカム面とし、テープ引出し部材をこの案内体に沿わ
せて摺動させることにより、テープガイドの姿勢を調節
し、テープがテープガイドから脱落しないようにしたテ
ープ装架装置が知られている。これは、特開昭６３−２
０９０５５号公報に開示されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来技術は、テープがテープガイドから脱落しない
ようにテープガイドの姿勢を変えながらテープの巻付け
、収納を制御しており、テープの損傷を低減できる点で
好ましい。

ところで、記録時間（あるいは再生時間）を出来るだけ
長くしたいというニーズを実現するために、テープ自体
の厚さは薄くなる傾向にある。しかし、テープ厚が薄く
なると、テープ強度は極端に低下する。第１６図は、テ
ープ厚２０μｍの場合のテープ強度を１としたときのテ
ープ強度比、及び記録時間比の関係を示す。この図から
判るように、テープ厚を薄くすると、録画時間が長くな
るが、テープ強度は極端に低下してしまう。このような
、テープ厚を薄くしたテープを使用して録画、再生が行
われる場合、第１７図に示すように、巻付けの途中で、
テープ２２がドラム２４のテープ案内部（以下リードと
いう）に乗上げて傷付いたり、テープエツジがリード側
に押付けられて座屈してテープ折れ傷が発生する可能性
が高い。

本発明の課題は、テープをドラムに装着する際にドラム
のテープ案内部によってテープに傷が発生することを防
止するにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記の課題は、テープが巻き付けられる回転可能なドラ
ムと、テープカセットからテープを引き出して前記ドラ
ムに巻き付けるテープガイドと、該テープガイドを支持
して進退するテープ引出し移動体と、該テープ引出し移
動体の進退を案内する案内体とを含んでなるテープ装架
装置において、前記案内体を、前記テープガイドの姿勢
を、テープ引出し時とテープ収納時とで異なるように案
内するものとすることにより達成される。

上記の課題は、また、テープが巻き付けられる回転可能
なドラムと、テープカセットからテープを引き出して前
記ドラムに巻き付けるテープガイドと、該テープガイド
を支持して進退するテープ引出し移動体と、該テープ引
出し移動体の進退を案内する案内体とを含んでなるテー
プ装架装置において、前記案内体を、テープガイドの位
置を、テープ引出し時とテープ収納時とで異なるように
案内するものとすることによっても達成される。

上記の課題は、また、案内体を、テープガイドの姿勢及
び位置を、テープ引出し時とテープ収納時とで異なるよ
うに案内するものとした請求項１に記載のテープ装架装
置によっても達成される。

上記の課題は、また、テープが巻き付けられる回転可能
なドラムと、テープカセットからテープを引き出して前
記ドラムに巻き付けるテープガイドと、該テープガイド
を支持して進退するテープ引出し移動体と、該テープ引
出し移動体の進退を案内する案内体とを含んでなるテー
プ装架装置に、前記テープ引出し移動体に設けられ前記
テープガイドと前記ドラムの間に介在してテープをガイ
ドするガイド手段と、ドラムへのテープの巻き付けの進
行に伴って前記テープ引出し移動体をテープ引出し面に
対して上下に移動させるとともに、該テープ引出し移動
体の進退方向に対して前後左右に傾斜させる傾斜手段と
、ドラムへのテープの巻き付けの進行に伴って前記テー
プ引出し移動体を前記テープガイド軸線のまわりに回動
させる回動手段とを備えることによっても達成される。

上記の課題は、また、テープが巻き付けられる回転可能
なドラムと、テープカセットからテープを引き出して前
記ドラムに巻き付けるテープガイドと、該テープガイド
を支持して進退するテープ引出し移動体とを含んでなる
テープ装架装置に、前記テープ引出し移動体の進退を案
内する溝部を有し該溝部の幅を該溝の深さ方向に少なく
とも２種類に段差状に変化させた案内体と、前記テープ
引出し移動体に設けられ前記段差状の溝それぞれに嵌合
する複数の摺動ピンとを備え、前記２種類の溝の一方の
中心線と他方の溝の側壁との間隔を場所によって変化さ
せることによっても達成される。

上記の課題は、また、テープが巻き付けられる回転可能
なドラムと、テープカセットからテープを引き出して前
記ドラムに巻き付けるテープガイドと、該テープガイド
を支持して進退するテープ引出し移動体とを含んでなる
テープ装架装置に、前記テープ引出し移動体の進退を案
内する複数個の案内面を備え、該案内面は、前記テープ
引出し移動体の上下位置２前後左右の傾斜を案内する案
内面と、前記テープ引出し移動体の前記テープガイドを
回転軸とする回動を案内する案内面とを含むものとする
ことによっても達成される。

上記の課題は、また、テープ引出し移動体のテープガイ
ドを回転軸とする回動を案内する案内面を、テープ引出
し移動体の進退方向に異なる軌跡を持つ少なくとも２個
の案内面から構成することによっても達成される。

上記の課題は、また、テープが巻き付けられる回転可能
なドラムと、テープカセットからテープを引き出して前
記ドラムに巻き付けるテープガイドと、該テープガイド
を支持して進退するテープ引出し移動体とを含んでなる
テープ装架装置に、前記テープ引出し移動体の進退を案
内する、幅を深さ方向に少なくとも２種類に段差状に変
化させた溝部と、前記テープ引出し移動体に設けられ前
記段差状の溝それぞれに嵌合する複数の摺動ピンと、該
複数の摺動ピンのうちの少なくとも１つを前記溝の側壁
に押し付けつつ進退させる押し付け手段とを備えること
によっても達成される。

上記の課題は、また、テープ装架装置に内装され、テー
プガイドを支持するテープ引出し移動体の進退を案内す
る案内体に、前記テープ引出し移動体を案内する少なく
とも２個の異なる軌跡の案内面と、前記テープ引出し移
動体の進退方向によって前記２個の案内面のいずれかを
選択する手段とを備えることによっても達成される。

上記の課題は、また、テープ装架装置に内装され、テー
プガイドを支持するテープ引出し移動体の進退を案内す
る案内体に、前記テープ引出し移動体の進退を案内する
、幅を深さ方向に少なくとも２種類に段差状に変化させ
た溝部を備え、前記テープ引出し移動体に設けられた少
なくとも２個の摺動ピンを前記段差状の溝それぞれに嵌
合させるようにすることによっても達成される。

上記の課題は、さらに、幅を深さ方向に少なくとも２種
類に段差状に変化させた溝のうちの一方の溝の側壁は互
いに平行ではなく、他方の溝の中心線は前記互いに平行
ではない側壁のいずれとも平行ではない請求項１０に記
載のテープ装架装置の案内体によっても達成される。

〔作用〕

テープ引出し移動体は、テープガイドを支持したままで
、案内体上を案内されながら進退する。

これによって、テープは、テープカセットからテープガ
イドに引張られながら引出される。テープがドラムに接
する位置まで引出されると、テープガイドは、テープの
エツジがトラムに設けられたテープ案内部に沿うように
上下方向に移動するとともに、前後、左右に傾斜し、さ
らに進行方向に対して回動を行いながら、テープをガイ
ドする。

すなわち、テープガイドを支持するテープ引出し移動体
が案内体に沿って進退するすることにより、テープ引出
し移動体はその姿勢、位置を変えながら移動することに
なり、テープガイドはテープ引出し移動体の位置、姿勢
に対応した位置、姿勢で共に移動し、テープをドラムに
巻付けて行く。案内体は、テープガイドの姿勢を、テー
プのエツジがドラムのテープ案内部に沿いながら巻付け
が進行するように予めテープ引出し移動体との案内経路
を形成しており、巻付の際にテープがテープ案内部に乗
上げるなどの問題はなくなる。テープガイドとドラムの
間にガイド手段が介在する場合も、同様の作用が行われ
る。

また、上記位置、姿勢の制御は、ドラムへのテープの巻
付けの場合と、ドラムからテープを外してカセットテー
プが収納される場合とでは異なる位置、姿勢で行われる
。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。第１
図は本発明の一実施例に係るカセットテープ型磁気記録
再生装置（以下再生装置という）の一部を示す平面図で
、テープ引き出し状態が図示されている。テープ２２は
、カセット２３内のり−ルｌ、２１に巻かれている。ま
た、前記再生装置にはドラム２４が設けられており、該
ドラム２４は、情報を記録再生するヘッド（図示せず）
の取付けられた回転可能なドラム２４Ｂと、該ドラム２
４Ｂと同軸上に配置されたドラム２４Ａとからなってい
る。ドラム２４の両側には、それぞれカセット２３の内
部から、前記ドラム２４の中心よりも前記カセット２３
に対して遠方側にまで延びる案内溝２５．２６が配置さ
れている。該案内溝２５．２６には、この案内溝に案内
されて移動するテープ引き出し移動体９，１０が配され
、前記ドラム２４にテープ２２を巻つけるために、テー
プガイド７．１２がテープ引出し移動体（以下引出し移
動体という）９．１０上に配されている。また、該引出
し移動体９．１０それぞれには、テープガイド７．１２
とドラム２４の間にあってテープをガイドするガイド手
段である傾斜ピン８゜１１が配されており、これら傾斜
ピン８，１１は前記テープガイド７．１２とともに移動
する。

前記再生装置には、さらに、引き出されたテープの位置
を所定のレイアウトに規制するガイドボスト２，３，４
，５，１４，１５，１６，１９゜２０および引き出され
たテープの磁気記録面に当接するイレーズヘッド６、オ
ーディオヘッド１３が配されている。また、テープを走
行させるキャプスタン１７と、引き出されたテープ２２
をキャプスタン１７との間にはさみこんで、該キャプス
タン１７によるテープ送りを可能にするピンチローラ１
８が設けられている。

前記案内溝２５．２６は、第２図に示されるように、案
内体３５．３６に形成されており、該案内体３５．３６
には、前記案内溝２５．２６に対して段差を有する姿勢
制御溝２７．２８が形成されている。第３図は案内体３
６の長手方向縦断面を示し、該案内体３６は、テープ引
出し初期での前記引出し移動体１０の位置（第３図の図
上下方）からテープ引出しが進行するにつれ、−旦下方
（第３図右方）に曲り、それから再び上方に曲っている
。また、案内体３６の上面および姿勢制御溝２８の底面
は、第２図のＩＶＡ−ＩＶＡ線、ＩＶＢ−ＩＶＢ線、　
ＩＶＣ−ｒＶｃ線における断面を表す第４Ａ図、第４Ｂ
図、第４Ｃ図に示されるように、ＩＶＡ−ＩＶＡ線位置
では、リール面（第４Ａ図−点鎖線はリール面に平行な
面を示す。第４Ｂ図、第４Ｃ図、も同じ）に平行であっ
たものが、ＴＶＢ−ＩＶＢ線位置では、図上右方に傾き
、　ＩＶＣ−ＩＶＣ線位置では左方に傾いている。案内
体３５においても、上下方向への曲り、および左または
右への傾斜があるが詳細説明は省略する。

姿勢制御溝２８は、案内溝２６よりも幅広で、案内体３
６のテープ側に形成されており、該姿勢制御溝２８の長
手方向中心線は案内溝２６の長手方向中心線と平行では
なく、雨中心線の間隔は案内体３６の長手方向位置によ
って変化している。

第５図及び第６図は、引出し移動体１０が案内体３６の
案内溝２６及び姿勢制御溝２８に係合している状態を示
す。引出し移動体１０の案内体に対向する側（以下、下
側という）の面には、姿勢制御溝２８と嵌合する姿勢制
御ピン２９が引き出し移動体１０の上面に配置されたテ
ープガイド１２とほぼ同軸上に設けられ、該姿勢制御ピ
ン２９の先端には、引出しピン３０が、同様にテープガ
イド１２とほぼ同軸上に設けられている。引出し移動体
１０の下面には、さらに、前記案内溝２６に嵌合する案
内ピン３２が、前記姿勢制御ピン２９に対して長手方向
に間隔をおいて配置されている。引出し移動体１０下面
の前記姿勢制御ピン２９に対して、案内ピン３２よりも
遠い位置に。

案内体３６の上面Ｔに接して摺動するスライダ３３が幅
方向に間隔をおいて２個配置されている。

前記姿勢制御ピン２９の先端面（下端面）２９Ａは姿勢
制御溝２８の底面Ｂに接して摺動する。前記スライダ３
３と案内体の上面Ｔとが傾斜手段をなしている。

案内体３６の下方には、図示されない駆動機構により、
案内体３６の長平方向に駆動される引出部材３１が配置
されており、前記引出しピン３０は該引出部材３１に形
成された長穴３４に嵌合されて引出部材に牽引され、テ
ープの引出し、あるいはカセットへの収納動作が行われ
る。引出し移動体１０は、引出しピン３０を介して引出
部材３１に牽引されて移動するが、その際、姿勢制御ピ
ン２９の端面２９Ａおよびスライダ３３によって案内体
３６の形状に沿って姿勢を変えながら。

テープの引出し、収納を行う。

テープガイド７．１２は、テープをガイドするローラ部
１２Ａの両端にフランジを備えた形状をなしている。ま
た、前記姿勢制御溝２８の幅は、前記姿勢制御ピン２９
の幅方向の大きさよりも大きく、該姿勢制御ピンが姿勢
制御溝２８の両側の壁面に同時に接することはない。さ
らに該姿勢制御溝２８の幅も、長手方向位置によって変
化している。前記姿勢制御ピン２９、姿勢制御溝の側壁
Ｉ、Ｏ１案内ピン３２及び案内溝２６が回動手段を構成
している。

次に１本実施例の動作について説明する。

テープ引出し前は、引出し移動体９，１０、テープガイ
ド７．１２、傾斜ピン８，１１は第１図に破線で示され
るように、カセット２３の内に配置された状態となって
いる。そして、テープ引出しの際は、引出し移動体９，
１０は、案内溝２５゜２６に従って徐々にテープ２２を
引出し、最終的に第１図の実線の様にテープを回転ドラ
ム２４に巻付けてテープ引出しを完了する。このテープ
を引出す動作の際、テープに記録された情報の位置が移
動しない様に二つのリールのうち片方（本実施例ではリ
ール２１）の回転が抑止され、リール１のみが自由回転
されて、テープが送り出される。

テープ巻取り時は、やはりリール２１は回転を抑止され
、リール１のみが回転されてテープが巻き取られる。こ
の様に常に決った側のリールの回転を抑止することによ
り、−度テープの所定の位置まで記録（又は再生）し、
テープをカセットに巻取り、再びテープを引出して、続
きに記Ｓ（又は再生）する際にも、テープズレはほとん
ど無くすることが出来る。

しかし、この様な動作が行われると、テープガイド７．
１２に対して、テープ引出し時と、テープ巻取時で、テ
ープ２２は、走行方向が逆向きの方向に走行する。さら
に具体的に記述すると、テープ引出し時には、テープは
テープガイドに対して右方向（第１図実線矢印）に走行
する。一方。

テープ巻取時には、左方向（第１図破線矢印）に走行す
る。この様に、テープ引出し時とテープ収納時とでは、
テープガイドに対してテープは、正逆方向に走行する。

ところで、ドラム２４上に配されたテープ案内部（以下
リードという）３７は、第１０図に示すように、ドラム
にら線状に設けられているため、平面Ｐ上でテープガイ
ドを移動してテープをドラムに巻付けようとしても、リ
ード３７に、高精度に沿わせることが出来ない。そこで
、例えば、第１１図に示すように、テープをドラムに巻
付かせるに従い、テープ案内部に沿ってテープガイドの
高さを上方及び下方に変化させ、高精度にテープがリー
ドに沿わせる様にする必要がある。さらに、高精度に沿
わせるために、第１２図、第１３図に示すように、テー
プガイドを前方及び後方に、さらに、右方及び左方に傾
斜させる必要がある。しかし、この様に上下動及び前後
、左右の傾斜を与えてもわずかの誤差がある場合、テー
プの送り方向の違いにより、テープがリードに乗り上げ
やすくなったり、テープガイドのフランジ部に強く押し
つけられテープダメージが発生したりする。これらのト
ラブルは、従来のテープ厚（約２０μｍ程度）に比べて
厚みが約６５％以下（１３μｍ以下程度）のテープに多
く発生する。

そこで、本実施例では、第９図に示されるように、引出
し移動体に、該引出し移動体を、テープ引き出し時及び
テープ収納時にテープガイドの軸を略中心として回動さ
せる回動機構が設けられ、かつ、該回動機構による引出
し移動体の回動角は、テープ引出し時と収納時で異るよ
うに構成されている。引出し移動体９，１０には傾斜ピ
ン８゜１１が配置され、テープはテープガイド７．１２
でガイドされたあと、前記傾斜ピン８，１１を経てドラ
ム２４のリード３７に巻付けられるようになっているの
で、引出し移動体の前記回動に伴って、前記傾斜ピンへ
のテープの巻付角が変化し、その結果、テープガイド及
びリードへのテープの巻付位置がテープ幅方向に変化す
る。

前述のように、テープの引出し時と収納時とでは、テー
プはテープガイドに対し、正逆方向に走行する。テープ
ガイドはテープ走行方向に略直角に配置されているが、
取付誤差等により、数度程度の傾き（テープ走行方向に
対して）を有している。そのため、テープが走行すると
、テープガイドのローラ部１２Ａによりテープはその走
行方向に応じて上方あるいは下方に押付けられる。前記
回動角がテープ引出し時と収納時とで同一とすると、こ
の正逆方向のテープ走行により前記姿勢誤差で発生する
テープの幅方向の移動針を高精度に制御することが困難
である。本実施例では、テープ走行方向に応じて、引出
し移動体の回動角がテープがリード及びテープガイドに
高精度に沿うように適正に与えられるので、薄いテープ
の傷つきが防止される。

引出し移動体の回動角をテープ走行方向に合わせて制御
するために、案内体３５．３６には、案内溝２５．２６
及び姿勢制御溝２７．２８が形成されている。引出し移
動体のテープガイドの軸（姿勢制御ピン２９と同軸）を
中心とした回動は、姿勢制御溝の側壁Ｉ又は○（第４Ａ
図参照）に接して摺動する姿勢制御ピン２９と案内溝の
側壁に接して摺動する案内ピン３２により行われる。な
お、引出し移動体の上下、前後、左右の姿勢制御は、案
内体の上面Ｔ及び姿勢制御溝の底面Ｂと、引出し移動体
の下面に配置されたスライダ３３と、姿勢制御ピン２９
の端面２９Ａと（こより行われる。

引出し移動体は、前述のように、引出しピン３０を介し
て、引出部材３１により案内体に沿って往復動駆動され
る。引出部材３１の長手方向中心線は、第７図に示され
るように、案内溝２６の左右方向の曲りの曲率中心Ｐと
引出しピン３ｏを結んだｇｐ−ｐ’に対して、角度αを
なして配置されている。この状態で、例えばテープ引出
し時に、第７図の矢印の方向に引出し部材３１が駆動さ
れると、引出しピン３ｏは、引出し部材３１に設けられ
た長穴３４に沿って姿勢制御溝の側壁工に押付けられた
状態で、該側壁工に沿って摺動する。一方、引出し部材
がテープ収納時に第８図に示される矢印方向に駆動され
ると、引出しピン３０は、こんどは側壁０に押し付けら
れた状態で、該側壁Ｏに沿って摺動する。このように、
引出し移動体は、テープ引出し時は姿勢制御溝の側壁工
に沿って走行し、テープ収納時には姿勢制御溝の側壁○
に沿って走行するので、引出し移動体は、テープ引出し
時とテープ収納時それぞれに対応した回動角で回動され
つつ駆動され、テープがドラムのリード及びテープガイ
ドに高精度に案内されて、テープの傷つきが防止される
６尚、姿勢制御ピン２９を側壁■又はＯに押付けるために
、第１４図に示されたように、バネ３９及び又はソレノ
イド４０等により、駆動スライダ３８をいずれかの方向
に駆動することによって押付力を発生してもよい。

また、本実施例では、一つの溝の両側の壁面が利用され
ているが、第１５図に示されるように、往復で軌跡の異
なる制御溝２８′を設け、引出し移動体の回動角を引出
し時と収納時で変化させてもよい。

〔発明の効果〕

本発明によれば、テープガイド及び該テープガイドとド
ラムの間にあってテープをガイドするガイド手段の位置
、姿勢が、ドラムへテープを巻きつける場合とドラムか
らテープを巻き取る場合とで、別々に制御されるので、
それぞれの場合に最適な状態になるように、前記テープ
ガイド及びガイド手段の位置、姿勢を制御することが可
能になり、薄いテープが用いられる場合でも、ドラムの
リードへの巻付不良等によるテープの傷つきが低減され
る効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の平面図、第２図は第１図に
示した実施例の部分の平面図、第３図は第２図のｍ−ｍ
線矢視断面図、第４Ａ図〜第４Ｃ図は第２図のＩＶＡ−
ＩＶＡ線、ＩＶＢ−Ｂ線、ＩＶＣ−ｒＶＣ線矢視断面図
、第５図、第６図は本発明の実施例の部分の正面図及び
断面図、第７図、第８図は本発明に係る実施例の動作を
説明する平面図、第９図は本発明に係る実施例の回動動
作を説明する概念図、第１０図はリードの形状を示す側
面図、第１１図〜第工３図は本発明に係る実施例の動作
を説明する概念図、第１４図は他の実施例の部分を示す
斜視図、第１５図は本発明に係る案内体の実施例を示す
斜視図、第１６図はテープ厚とテープ強度と録画時間の
関係を示すグラフで、第１７図は従来技術の問題点を示
す側面図である。７．１２・・・テープガイド、８，１３・・・ガイド手
段（傾斜ピン）、９．１０・・・テープ引出し移動体、
２４・・・ドラム、２２・・・テープ、２５，２６，２
７゜２８・・・溝部、２９，３２摺動ピン、３３・・・
傾斜手段、３５．３６・・・案内体、３９．４０・・・
押付け手段、Ｉ、Ｏ，Ｂ、Ｔ・・・案内面。

Claims

【特許請求の範囲】１、テープが巻き付けられる回転可能なドラムと、テー
プカセットからテープを引き出して前記ドラムに巻き付
けるテープガイドと、該テープガイドを支持して進退す
るテープ引出し移動体と、該テープ引出し移動体の進退
を案内する案内体とを含んでなるテープ装架装置におい
て、前記案内体は、前記テープガイドの姿勢を、テープ
引出し時とテープ収納時とで異なるように案内するもの
であることを特徴とするテープ装架装置。２、テープが巻き付けられる回転可能なドラムと、テー
プカセットからテープを引き出して前記ドラムに巻き付
けるテープガイドと、該テープガイドを支持して進退す
るテープ引出し移動体と、該テープ引出し移動体の進退
を案内する案内体とを含んでなるテープ装架装置におい
て、前記案内体は、前記テープガイドの位置を、テープ
引出し時とテープ収納時とで異なるように案内するもの
であることを特徴とするテープ装架装置。３、案内体は、テープガイドの姿勢及び位置を、テープ
引出し時とテープ収納時とで異なるように案内するもの
であることを特徴とする請求項１に記載のテープ装架装
置。４、テープが巻き付けられる回転可能なドラムと、テー
プカセットからテープを引き出して前記ドラムに巻き付
けるテープガイドと、該テープガイドを支持して進退す
るテープ引出し移動体と、該テープ引出し移動体の進退
を案内する案内体とを含んでなるテープ装架装置におい
て、前記テープ引出し移動体に設けられ前記テープガイ
ドと前記ドラムの間に介在してテープをガイドするガイ
ド手段と、ドラムへのテープの巻き付けの進行に伴って
前記テープ引出し移動体をテープ引出し面に対して上下
に移動させるとともに、該テープ引出し移動体の進行方
向に対して前後左右に傾斜させる傾斜手段と、ドラムへ
のテープの巻き付けの進行に伴って前記テープ引出し移
動体を前記テープガイド軸線のまわりに回動させる回動
手段とを備えたことを特徴とするテープ装架装置。５、テープが巻き付けられる回転可能なドラムと、テー
プカセットからテープを引き出して前記ドラムに巻き付
けるテープガイドと、該テープガイドを支持して進退す
るテープ引出し移動体とを含んでなるテープ装架装置に
おいて、前記テープ引出し移動体の進退を案内する溝部
を有し該溝部の幅を該溝の深さ方向に少なくとも２種類
に段差状に変化させた案内体と、前記テープ引出し移動
体に設けられ前記段差状の溝それぞれに嵌合する複数の
摺動ピンとを有し、前記２種類の溝の一方の中心線と他
方の溝の側壁は平行ではないことを特徴とするテープ装
架装置。６、テープが巻き付けられる回転可能なドラムと、テー
プカセットからテープを引き出して前記ドラムに巻き付
けるテープガイドと、該テープガイドを支持して進退す
るテープ引出し移動体とを含んでなるテープ装架装置に
おいて、前記テープ引出し移動体の進退を案内する複数
個の案内面を有し、該案内面は、前記テープ引出し移動
体の上下位置、前後左右の傾斜を案内する案内面と、前
記テープ引出し移動体の前記テープガイドを回転軸とす
る回動を案内する案内面とを含んでいることを特徴とす
るテープ装架装置。７、テープ引出し移動体のテープガイドを回転軸とする
回動を案内する案内面は、テープ引出し移動体の進退方
向に異なる軌跡を持つ少なくとも２個の案内面からなる
ことを特徴とするテープ装架装置。８、テープが巻き付けられる回転可能なドラムと、テー
プカセットからテープを引き出して前記ドラムに巻き付
けるテープガイドと、該テープガイドを支持して進退す
るテープ引出し移動体とを含んでなるテープ装架装置に
おいて、前記テープ引出し移動体の進退を案内する、幅
を深さ方向に少なくとも２種類に段差状に変化させた溝
部と、前記テープ引出し移動体に設けられ前記段差状の
溝それぞれに嵌合する複数の摺動ピンと、該複数の摺動
ピンのうちの少なくとも１つを前記溝の側壁に押し付け
つつ進退させる押し付け手段とを備えたことを特徴とす
るテープ装架装置。９、テープ装架装置に内装され、テープガイドを支持す
るテープ引出し移動体の進退を案内する案内体において
、該案内体は、前記テープ引出し移動体を案内する少な
くとも２個の異なる軌跡の案内面と、前記テープ引出し
移動体の進退方向によって前記２個の案内面のいずれか
を選択する手段とを備えたことを特徴とするテープ装架
装置の案内体。１０、テープ装架装置に内装され、テープガイドを支持
するテープ引出し移動体の進退を案内する案内体におい
て、該案内体は、前記テープ引出し移動体の進退を案内
する、幅を深さ方向に少なくとも２種類に段差状に変化
させた溝部を備え、前記テープ引出し移動体に設けられ
た少なくとも２個の摺動ピンを前記段差状の溝それぞれ
に嵌合させるものであることを特徴とするテープ装架装
置の案内体。１１、幅を深さ方向に少なくとも２種類に段差状に変化
させた溝のうちの一方の溝の側壁は互いに平行ではなく
、他方の溝の中心線は前記互いに平行ではない側壁のい
ずれとも平行ではないことを特徴とする請求項１０に記
載のテープ装架装置の案内体。１２、請求項１乃至８のいずれかに記載のテープ装架装
置を内装してなるテープ式記録再生装置。