JP2615035B2 - 磁気テープ装架装置及び装架方法 - Google Patents

磁気テープ装架装置及び装架方法

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JP2615035B2
JP2615035B2 JP62042097A JP4209787A JP2615035B2 JP 2615035 B2 JP2615035 B2 JP 2615035B2 JP 62042097 A JP62042097 A JP 62042097A JP 4209787 A JP4209787 A JP 4209787A JP 2615035 B2 JP2615035 B2 JP 2615035B2
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  • Automatic Tape Cassette Changers (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は磁気テープ装架装置に係り、特にカセットか
らのテープ引き出し過程あるいはカセットへのテープ収
納過程において、テープガイドからテープが脱落するこ
とを防止し、テープの傷付きを防ぐのに好適な磁気テー
プ装架装置に関する。
〔従来の技術〕
ビデオテープレコーダなどのカセット形磁気記録再生
装置は、カセット装着時カセット内のテープを所定位置
まで引き出し、その位置でテープを走行させるよう設計
されている。そして、テープに信号を記録したり、テー
プの信号を再生したりする回転シリンダは傾斜して設け
られており、この傾斜した回転シリンダにテープを確実
に当接させるために、テープを引き出すテープ引き出し
部材のテープ引き出し後の位置、傾斜方向、および傾斜
角度は厳密に計算され、計算結果に基づいて調整されて
いる。
このような、テープ引き出し部材の従来のものを第8
図および第9図に示す。第8図はその正面図、第9図は
側面図である。図において、テープガイド12の上部と下
部にはそれぞれフランジ24A,24Bが設けられ、テープ4
の上下方向の変動を規制している。テープガイド11はテ
ープガイド12とともに、同一の移動ベース25に固定され
ている。移動ベース25は案内体28上に設置され、この案
内体28はねじ27A,27Bによりシャーシ26に固定されてい
る。移動ベース25の下面には案内ピン29A,29Bが固定さ
れており、案内ピン29A,29Bは案内体28の中央溝部に嵌
合している。さらに、案内体28の下面方向からはばね部
材30がねじ31により移動ベース25の下面に固定され、移
動ベース25とばね部材30とが、適度な力で案内体28を挾
持するようになっている。案内ピン29Aにはテープ引き
出し部材駆動手段(図示せず)に連結されたリンク32が
結合されており、移動ベース25は案内体28の溝部に沿っ
て移動する。また、移動ベース25は、その下面の摺動面
33A,33Bが案内体28上を摺動し、案内ピン29A,29Bの側面
が案内体28の溝部の端面34A,34B上を摺動するようにな
っている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記従来のテープ引き出し部材の摺動
経路は、テープ引き出し時あるいはテープ収納時にテー
プ引き出し部材が他の部材と干渉するのを避けることだ
けを考慮して設計されていた。このためにテープ引き出
し部材が摺動する案内体上面の形状は、シャーシ面に平
行に形成されるか、またはシャーシ面に若干傾斜して形
成されるのが一般的であった。ところが、回転シリンダ
は傾斜して取り付けられており、この回転シリンダとカ
セットとの間を、テープ引き出し部材が上記のごとく形
成された案内体に沿って移動してテープを搬送し、テー
プを無理に傾斜させて回転シリンダに押し付けるため、
テープガイド12(又は9)の円筒面に接触するテープ
が、第6図に示すようにテープの幅方向に関して不均一
に接触する状態になる。そのため、テープには局部的に
過大な力が加わることになり、テープに傷を付けたり、
またはテープがテープ引き出し部材から脱落してしまう
という問題があった。
また、特開昭60−18850号公報には、テープ引き出し
部材のテープ引き出し後の位置(ローディング位置)で
の高さと傾斜し、カセットからテープを引き架けて引き
出し又はカセットに戻すときのテープ引き出し部材のテ
ープ引き出し位置(アンロードィング位置)での高さと
傾斜とが異なるため、テープ引き出し部材の高さと傾き
を変えるように案内する機構を提供することを課題と
し、テープ引き出し位置側の水平面と、テープ引き出し
後の位置側の傾斜面と、この間をつなぐ捩じれ面とを有
し、テープ引き出し部材を三次元的に案内する案内体を
設けたものが記載されている。
しかし、同公報に記載された案内体は、テープ引き出
し位置からテープ引き出し後の位置に至るテープ引き出
し部材の高さと傾きの違いを、単に捩じれ面を用いて円
滑に変化させてつなぐことにあり、テープの搬送過程に
おけるテープ引き出し部材に対するテープの張り状態に
ついては配慮されていない。
したがって、前述した従来技術と同様、テープ引き出
し部材にテープが片当りして、テープに局部的に過大な
力が加わることがあり、これによってテープに傷を付け
るという問題がある。
本発明の目的は、テープ引き出し過程あるいは収納過
程において、テープに傷が付くのを防止できる磁気テー
プ装架装置及び装架方法を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明は、カセットから
テープを引き架けて引き出し、回転する磁気ヘッドを有
するシリンダに対してその引き出したテープをらせん状
に装架するための、かつ前記カセットに案内して戻すた
めのテープガイド手段と、前記テープガイド手段の移動
を案内する案内手段と、該案内手段に沿って前記テープ
ガイド手段を移動させるための駆動手段とを備える磁気
テープ装架装置において、前記案内手段は、前記テープ
ガイド手段が移動過程でその移動経路に対して傾きを変
化しながら移動するように形成されてなることを特徴と
する。
この場合において、案内手段を、テープガイド手段を
案内する溝とテープガイド手段が摺動して移動する摺動
面とを有するものとし、この摺動面が、溝に対するテー
プガイド手段の傾きを移動過程で変化させるように形成
することができる。
また、テープガイド手段の傾きを変化させる方向は、
少なくとも前記溝の延在方向の前方及び後方と左側及び
右側であることが好ましく、さらにテープガイド手段を
カセットに対して上方及び下方に変化させることを組み
合わせることが好ましい。
また、具体的には、テープガイド手段が、底部と、こ
の底部に設けられた第1のスライダ部と、前記溝に沿っ
て移動方向に前記第1のスライダ部と間隔をあけて、か
つ前記移動方向について前記底部の左側と右側に設けら
れた第2と第3のスライダ部とを有してなり、案内手段
の摺動面が、前記第1のスライダ部がその上を摺動する
第1の摺動面と、前記第2と第3のスライダ部がその上
を摺動する第2と第3の摺動面とからなり、該第2と第
3の摺動面を前記溝の両側に配置しかつ前記溝の長手方
向に沿って高さを変化させて形成することにより、テー
プガイド手段を上下に動かしつつ、傾きを前後に変化さ
せ、また前記第2と第3の摺動面の高さの変化を溝の両
側で異ならせることにより、テープガイド手段の傾きを
左右に変化させるようにすることができる。
〔作用〕
テープの引き出し過程及び収納過程で、テープ引き出
し部材であるテープガイド手段にテープが片当りするの
は、幾何学的に三次元に配置された回転シリンダや他の
テープガイド等に対するテープの巻き付け角がテープガ
イド手段の移動によって変化し、テープの基準となる
面、例えばカセットが固定される面に対する高さがずれ
てしまい、テープの幅方向の張力に不均一が生ずるため
である。
そこで、本発明のように、テープガイド手段が移動過
程でその移動経路に対して傾きを変化しながら移動する
ように案内手段を形成し、テープの張り状態に合わせて
テープガイド手段を傾ければ、幅方向の張力の不均一を
除去して、テープガイド手段に均等に当接させることが
でき、本発明の目的を達成できるのである。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面に従って説明する。な
お、従来技術と同一の箇所は同一符号を記し詳細な説明
は省略する。
第1図はカセット形磁気記録再生装置におけるテープ
引き出し後の状態を示す平面図、第2図および第3図は
それぞれテープ引き出し部材の正面図と側面図、第4図
はその斜視図である。第1図において、カセット1には
リール2,3が収納され、リール2に巻き付けられたテー
プ4はカセット1内に設けられたテープガイド5,6,7,8
を経由してリール3に巻き取られるようになっている。
引き出し用テープガイド9,10および11,12は初めはカセ
ット1の内側(図中二点鎖線で示した枠の内側)にある
が、テープ引き出し動作が進行するにつれて、磁気ヘッ
ドを塔載した回転シリンダ13の両側を通り図示した位置
までテープ4を引き出す。このテープ引き出し過程で障
害となる消去ヘッド14、制御ヘッド15、およびテープガ
イド16,17は、テープ引き出し動作に同期して回転シリ
ンダ13の両側に退避する。また、テープガイド18,19,21
も初めはカセット1の内側に位置しているが、テープ引
き出し動作に同期して図示の位置まで移動する。テープ
ガイド20は図示の位置に固定されており移動はしない。
ピンチローラ22はテープ引き出し動作に同期して移動
し、固定式のキャプスタン23に当接し、キャプスタン23
との間にテープ4を挾持するようになっている。
また、回転シリンダ13は、カセット1に対して傾斜し
た状態で取り付けられており、この回転シリンダ13にテ
ープ4をヘリカルに当接させ、テープ4への信号の記録
あるいはテープ4からの信号の再生を行なうようになっ
ている。信号の記録または再生の終ったテープ4は回転
シリンダ13を離れると、空間的に傾斜した姿勢となって
おり、このテープ4の傾斜した姿勢を水平に修正するた
めに、テープガイド11,12、および21もカセット1に対
して傾斜した状態で取付けられている(第5図参照)。
テープ引き出し部材は、第2図乃至第4図に示すよう
に、テープガイド11,12が共に移動ベース25に固定さ
れ、移動ベース25は案内体28上に載置されている。案内
体28の上面には移動ベース25が摺動する摺動面35A,35
B、および36A,36Bが設けられ、各々独立の面を形成して
いる。摺動面35A,35Bは移動ベース25の左右下部に設け
られたスライダ部40A,40Bに摺接し、摺動面36A,36Bは案
内ピン29Bに設けられたスライダ部41に摺接するように
なっている。案内体28において、左側の摺動面35A,36A
に対し、右側の摺動面35B,36Bの高さを変化させれば、
その高さの相違に応じて移動ベース25を左右方向に傾斜
させ、テープガイド11,12を左右に傾動させることがで
きるようになっている。また、摺動面35A,35Bに対し、
摺動面36A,36Bの高さを変化させれば、その高さの相違
に応じて移動ベース25を前後方向に傾斜させ、テープガ
イド11,12を前後(第3図の角度α)にも傾動させるこ
とができるようになっている。
なお、摺動面35A,35B,36A,36Bとスライダ部40A,40B,4
1は、テープ引き出し部材制御手段を構成している。
次に本実施例の作用について説明する。
カセット1が装着され、テープガイド11,12がテープ
4を引き出して回転シリンダ13まで搬送する過程では、
移動ベース25のスライダ部40A,40Bが案内体29の摺動面3
5A,35B上を、スライダ部41が摺動面36A,36B上をそれぞ
れ摺動する。そして、移動ベース25は摺動面35A,35B,36
A,36Bのそれぞれの高さの相違により上下に移動すると
ともに、左右前後の方向にも傾動し、テープガイド11,1
2も同様の挙動を示す。この場合、テープガイド11,12の
位置、傾動する方向、および角度は厳密に計算されて設
定してあり、テープ4に局部的に過大な力が加わらない
よう最適化されている。このため、テープ4が傷付いた
り、テープガイド11,12から脱落することはない。ま
た、テープ4を収納するときもテープ4には上記と同様
の作用が働く。
これに対して、従来のテープ引き出し部材では、第6
図に示すように、回転シリンダ13を経由したテープ4に
は局部的に無理な力がかかっているため、テープガイド
11,12から脱落しそうになっている。この状態が進むと
テープ4はテープガイド11,12から脱落し、テープ引き
出しあるいはテープ収納が不能となる。
また、テープ走行時の状態は、第7図に示すように、
本実施例と従来のものとは変わりはなく、テープ4は回
転シリンダ13を経由した後、一度下方へ向って走行し、
テープガイド11,12で走行方向が変えられ、さらにテー
プガイド21,16を経由して、カセット1と平行となって
リール3に巻き取られる。
なお、上記実施例において、案内体28の摺動面36A,36
Bの断面形状を同一円からなる円状円弧に形成し、案内
ピン29Bのスライダ部41を前記円弧に一致する球面で形
成してもよい。
さらに、案内体28の摺動面36A,36Bの断面形状を逆ハ
の字状に形成し、案内ピン29Bのスライダ部41を前記の
場合と同様に球面で形成しても同じ効果が得られる。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、本発明によれば、テープ引き出
し過程あるいはテープ収納過程において、テープガイド
手段に装架されたテープを三次元的に最適な状態で保持
して搬送することができるので、テープが傷付いたり、
テープガイドから脱落することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はカセット形磁気記録再生装置のテープ引き出し
後の状態を示す平面図、第2図および第3図は本発明に
係るテープ引き出し部材の正面図と側面図、第4図はテ
ープ引き出し部材の斜視図、第5図は本発明のテープ引
き出し部材によって装架されるテープの状態を示す側面
図、第6図は従来のテープ引き出し部材によって装架さ
れるテープの状態を示す側面図、第7図は走行時のテー
プの状態を示す側面図、第8図および第9図は従来のテ
ープ引き出し部材の正面図と側面図である。 11,12……テープガイド、 13……回転シリンダ、 25……移動ベース、 28……案内体、 29A,29B……案内ピン、 35A,35B,36A,36B……摺動面、 40A,40B,41……スライダ部。

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カセットからテープを引き架けて引き出
    し、回転する磁気ヘッドを有するシリンダに対してその
    引き出したテープをらせん状に装架するための、かつ前
    記カセットに案内して戻すためのテープガイド手段と、
    前記テープガイド手段の移動を案内する案内手段と、該
    案内手段に沿って前記テープガイド手段を移動させるた
    めの駆動手段とを備える磁気テープ装架装置において、 前記案内手段は、前記テープガイド手段が移動過程でそ
    の移動経路に対して傾きを変化しながら移動するように
    形成されてなることを特徴とする磁気テープ装架装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項に記載の磁気テープ
    装架装置において、 前記案内手段は、前記テープガイド手段の移動経路を定
    める溝と前記テープガイド手段が摺動して移動する摺動
    面とを有し、該摺動面は前記溝に対する前記テープガイ
    ド手段の傾きが移動過程で変化するように形成されてな
    ることを特徴とする磁気テープ装架装置。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第2項に記載の磁気テープ
    装架装置において、 前記テープガイド手段の傾きを変化させる方向が、少な
    くとも前記溝の延在方向の前方及び後方と左側及び右側
    であることを特徴とする磁気テープ装架装置。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第2項に記載の磁気テープ
    装架装置において、 前記案内手段は、前記テープガイド手段が移動過程で前
    記カセットに対し上方及び下方に動くように形成されて
    なることを特徴とする磁気テープ装架装置。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第2項に記載の磁気テープ
    装架装置において、 前記案内手段の摺動面は、前記テープガイド手段が移動
    過程で前記カセットに対し上方及び下方に動き、前記テ
    ープガイド手段の傾きがその移動方向に対して前方及び
    後方に変化するように形成されてなることを特徴とする
    磁気テープ装架装置。
  6. 【請求項6】特許請求の範囲第5項に記載の磁気テープ
    装架装置において、 前記案内手段の摺動面が、前記テープガイド手段をその
    移動方向に対して左右の方向にも傾けさせるものである
    ことを特徴とする磁気テープ装架装置。
  7. 【請求項7】特許請求の範囲第6項に記載の磁気テープ
    装架装置において、 前記テープガイド手段を傾けさせる左右の方向とは、回
    転シリンダに近づく方向及び遠ざかる方向であることを
    特徴とする磁気テープ装架装置。
  8. 【請求項8】カセットからテープを引き架けて引き出
    し、回転する磁気ヘッドを有するシリンダに対してその
    引き出したテープをらせん状に装架するための、かつ前
    記カセットに案内して戻すためのテープガイド手段と、
    前記テープガイド手段の移動を案内する案内手段と、該
    案内手段に沿って前記テープガイド手段を移動させるた
    めの駆動手段とを備える磁気テープ装架装置において、 前記テープガイド手段は、底部と、この底部に設けられ
    た第1のスライダ部と、該テープガイド手段の移動経路
    に沿って前記第1のスライダ部と間隔をあけて、かつ前
    記移動経路に対して前記底部の左側と右側とに設けられ
    た第2と第3のスライダ部とを有してなり、 前記案内手段は、前記テープガイド手段が摺動しながら
    移動する摺動面を含んでなり、 該摺動面は、前記第1のスライダ部がその上を摺動する
    第1の摺動面と、前記第2と第3のスライダ部がその上
    を摺動する第2と第3の摺動面とからなり、該第2と第
    3の摺動面を前記テープガイド手段の移動経路の両側に
    配置し、かつ該移動経路に沿って高さを変化させて形成
    されてなるものであることを特徴とする磁気テープ装架
    装置。
  9. 【請求項9】特許請求の範囲第8項に記載の磁気テープ
    装架装置において、 前記第2と第3の摺動面の高さの変化を、前記移動経路
    の両側で異ならせてなることを特徴とする磁気テープ装
    架装置。
  10. 【請求項10】特許請求の範囲第8項又は第9項に記載
    の磁気テープ装架装置において、 前記第1の摺動面が、前記テープガイド手段の移動経路
    に直交する方向の断面が凹状の円弧形に形成され、 前記第1のスライダ部が、前記第1の摺動面の形状に対
    応させて、その底部が凸状の円弧形に形成されてなるこ
    とを特徴とする磁気テープ装架装置。
  11. 【請求項11】特許請求の範囲第8項又は第9項に記載
    の磁気テープ装架装置において、 前記第1のスライダ部は、前記テープガイド手段の移動
    経路に直交する方向の底部断面が凸状の円弧形に形成さ
    れ、 前記第1の摺動面は、その幅方向の断面が逆ハの字形に
    形成されてなることを特徴とする磁気テープ装架装置。
  12. 【請求項12】カセットからテープを引き出しまたテー
    プをカセットに収納するための、かつ回転する磁気ヘッ
    ドを有するシリンダにテープをらせん状に装架させるた
    めのテープガイド手段と、 前記テープガイド手段がその上を移動する経路を形成す
    る案内手段と、 前記案内手段に沿って前記テープガイド手段を移動させ
    るための駆動手段と、 前記テープガイド手段が、テープ引き出し過程で前記経
    路に沿って移動する際に、テープが引き架けられる前記
    テープガイド手段の引き架け軸に対して前記テープの長
    手軸が略直交するように、前記テープガイド手段を前記
    経路に沿って前方及び後方に傾斜を調節するテープ引き
    出し制御手段とを備えてなる磁気テープ装架装置。
  13. 【請求項13】回転する磁気ヘッドを外周面に有するシ
    リンダを備えてなる磁気記録及び/又は再生装置に用い
    る磁気テープ装架装置において、 予め定められた経路に沿って移動される可動ベースと、
    該可動ベースの上面に設けられたテープガイドとを有
    し、カセットからテープを引き出しその引き出したテー
    プを前記シリンダの外周面にテープの長手方向を前記シ
    リンダに装架するための、かつその装架されたテープを
    前記カセットに案内して戻すためのテープ引き出し手段
    と、 前記予め定められた経路を形成する案内手段と、 前記案内手段に沿って前記テープ引き出し手段を移動さ
    せる駆動手段と、 前記可動ベースと前記テープガイドが前記案内手段に沿
    って移動する間、前記テープガイドの軸の傾きを変化さ
    せるテープ引き出し制御手段とを備え、 前記テープ引き出し制御手段は、前記可動ベースの底部
    に前記予め定められた経路に沿って前記可動ベースの移
    動方向に直交する方向に間隔をあけて設けられた少なく
    とも2つのスライダと、前記経路に沿って延在させて、
    かつ前記各スライダをそれぞれ摺動させるべく互いに上
    下方向に位置をずらして設けられた上側摺動面と下側摺
    動面とを含んでなり、該上側摺動面と下側摺動面の相互
    間の上下方向の位置ずれは、前記テープガイドが前記経
    路に沿って移動する過程で前記テープガイドを前方及び
    後方に傾けるように、上側摺動面と下側摺動面のそれぞ
    れの少なくとも一部において変化させてなる磁気テープ
    装架装置。
  14. 【請求項14】特許請求の範囲第13項に記載の磁気テー
    プ装架装置において、 前記上側摺動面は横に間隔をあけてかつ前記経路の反対
    側に配設された一対の上側摺動面を含み、 前記下側摺動面は左右に間隔をあけてかつ前記一対の上
    側摺動面に沿ってそれぞれ配設された一対の下側摺動面
    を含んでなり、 前記スライダの一方は、前記可動ベースの底部の一方の
    端部近傍に前記経路に平行に設けられた第1のスライダ
    部からなり、 前記スライダの他方は、前記可動ベースの底部の他方の
    端部近傍に前記可動ベースの両側に配設された第2と第
    3のスライダ部からなり、 前記第1のスライダ部は、前記上側摺動面上を摺動可能
    に支持され、前記第2と第3のスライダ部は前記一対の
    下側摺動面上を摺動可能にそれぞれ支持されてなること
    を特徴とする磁気テープ装架装置。
  15. 【請求項15】特許請求の範囲第14項に記載の磁気テー
    プ装架装置において、 前記一方の下側摺動面の高さは、前記テープガイドが前
    記経路に沿って移動する過程で前記テープガイドを左及
    び右に傾けるように、前記他方の下側摺動面の高さに対
    して変化して形成されたことを特徴とする磁気テープ装
    架装置。
  16. 【請求項16】予め定められた経路の摺動面上を移動す
    るテープガイド手段により、カセットからテープを引き
    出し、回転する磁気ヘッドを有するシリンダに対しその
    引き出したテープをらせん状に装架するとともに、その
    装架されたテープを前記カセットに案内して戻すテープ
    装架方法において、 前記テープガイド手段を、該テープガイド手段の移動経
    路に対する傾きを変化させながら移動させることを特徴
    とするテープ装架方法。
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