JPH0562260A - 光デイスクの製造方法 - Google Patents

光デイスクの製造方法

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JPH0562260A
JPH0562260A JP24659491A JP24659491A JPH0562260A JP H0562260 A JPH0562260 A JP H0562260A JP 24659491 A JP24659491 A JP 24659491A JP 24659491 A JP24659491 A JP 24659491A JP H0562260 A JPH0562260 A JP H0562260A
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JP
Japan
Prior art keywords
optical disk
resin
disk
manufacturing
substrate
Prior art date
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Pending
Application number
JP24659491A
Other languages
English (en)
Inventor
Ariake Shin
有明 辛
Takanobu Matsumoto
考信 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Publication date
Application filed by Taiyo Yuden Co Ltd filed Critical Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 光ディスクの基板上に複数種類の薄膜を単一
の工程で形成でき、光ディスクの生産性を向上させる。 【構成】 光ディスク10を、低速で回転しながら漕3
0中の紫外線硬化性樹脂に浸漬し、次いで、この光ディ
スク10を取り出してさらに高速で回転し、その遠心力
によってUV硬化性樹脂を光ディスク10の板面上に展
開すると共に、光ディスク10の周縁の樹脂を振り切
る。その後、光ディスク10の表面上に紫外線を照射し
て樹脂を硬化させ、保護膜、ハードコート膜を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクの製造方法
に関し、特に、その基板の板面上に形成される樹脂層を
形成する方法に特徴を有する光ディスクの製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスクの製造工程において
は、透明な円板状の基板の一方の面に複数のピットを形
成し、その上に金属の反射膜を形成する。さらに、この
光ディスクの記録面や反射膜を保護する目的で、UV
(紫外線)硬化性の樹脂をスピンコートあるいは印刷等
の方法によって塗布した後、その樹脂をUVによって硬
化し、保護膜を形成することが行われていた。
【0003】また、光ディスクの光入射面には、表面に
傷が付けられることを防止するために、スピンコート等
の方法でUV性樹脂を光ディスクの光入射面に塗布し、
これを硬化してハードコート膜を形成することが行われ
ている。さらに、記録面に色素をスピンコート等の方法
によって塗布した記録可能な光ディスクでは、色素剤の
塗布工程に加え、円板の外周縁に垂れる色素を拭き取
り、あるいは切削して削り取る工程が必要であった。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】しかしながら、上述の従来技術による光デ
ィスクの製造方法では、その保護膜、ハードコート膜を
形成する工程は、何れも同様の工程であるにも拘らず、
成膜するディスクの板面が別であるために、別工程とし
て行なわれている。そして、この工程を行なう製造装置
には、上記別工程の間にディスクを反転するため、比較
的複雑な機構が備えられる。
【0005】また、上記光ディスクの外周部に付着する
色素剤等を含む樹脂の除去については、これを拭き取る
方法や一旦硬化させて切除する方法等が従来行なわれて
いた。しかし、色素を拭き取る前者の方法では、垂れた
色素の拭き取り工程が反射膜の形成工程と保護膜の形成
工程との間で行われなければならず、この工程で金属反
射膜に傷つけてしまうことがある。一方、硬化させた色
素を切除する後者の方法では、切削時に発生する色素の
塵がディスクの表面に付着し、その後に行われる欠陥検
査等において、欠陥品と誤判定される等の問題があっ
た。
【0006】そこで、本発明では、上述の従来技術の問
題点に鑑み、光ディスクの円板状の基板の板面に複数種
類の樹脂層を形成するに当り、その形成に要する全体の
工程を少なくし、光ディスクの生産性を向上することが
可能な光ディスクの製造方法を提供することをその目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、上記の目的を
達成するため、本発明によって提案される光ディスクの
製造方法は、円板状の基板の板面に樹脂を塗布し、硬化
させて樹脂層を形成する工程を有する光ディスクの製造
方法において、円板状の基板を、回転させながら溶解し
た樹脂中に浸漬した後、前記円板状の基板を高速で回転
させて、遠心力によって前記樹脂を基板の板面上に展開
すると共に、基板の周縁部の樹脂を振り切り、さらに前
記基板の表面上に展開した樹脂を硬化させることを特徴
とするものである。
【0008】
【作用】上記の本発明の光ディスクの製造方法によれ
ば、透明な円板状の基板の両面に樹脂が同時に塗布さ
れ、塗布された樹脂が円板状の基板の高速回転に伴う遠
心力によって展開されると共に、円板外周の縁部におけ
る樹脂がこの遠心力によって振り切られる。このため、
金属反射膜や光入射表面を傷つけること無く、確実に両
板面に樹脂を塗布することができる。また、前記高速回
転により、樹脂の展開と同時に、光ディスクの外周の樹
脂によって色素を覆うか、樹脂中に溶解させるため、光
ディスクの外周縁部の拭き取りや切削作業が不要とな
る。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の光ディ
スクの製造方法の実施例について詳細に説明する。図2
は、いわゆるディスペンス工程を示しているが、同図に
示す光ディスク10は、例えばその記録面側に有機色素
がコーティングされ、さらにその上に金属反射膜が形成
されている。このディスペンス工程では、光ディスク1
0の表裏のレーベル面及び光入射面に、それぞれ、保護
膜及びハードコート膜を形成する。すなわち、この光デ
ィスク10を、モータ20の回転シャフト21に取り付
け、この状態でモータ20を回転し、光ディスク10を
低速で回転しながら、UV硬化性樹脂液の漕30に浸漬
する。例えば、光ディスク10を100rpm程度の回
転速度で回転しながら、約2秒間浸漬する。
【0010】なお、図2に示すように、UV硬化性樹脂
液の漕30にタンク31、ポンプ32、フィルター33
が直列に接続されており、同漕30内のUV硬化性樹脂
は、ポンプ32の働きにより、タンク31に戻され、フ
ィルター33で濾過された後、再び上記漕30内に戻さ
れるようになっている。
【0011】次に、上記のディスペンス工程に続いて、
図1に示す振り切り工程を行う。すなわち、上記漕30
内のUV硬化性樹脂液に浸漬した光ディスク10を引き
上げ、これを飛散防止カバー40内に配置し、モータ2
0を今度は高速で回転する。例えば、光ディスク10を
3000rpm程度の回転速度で、約3秒間回転する。
この高速回転により、遠心力を利用しながら、光ディス
ク10の板面に付着したUV硬化性樹脂液を均一に展開
させることが出来る。これと同時に、その外周端の縁部
に付着したUV硬化性樹脂液を遠心力で振り切ることが
出来る。そのため、従来技術では必要な外周縁部に付着
した色素を拭き取る工程や保護膜を別途に形成した場合
における硬化した保護膜である樹脂を切削する工程が必
要がなくなり、製造工程が短縮される。
【0012】なお、図1において、符号41は、上記飛
散防止カバー40の下側外周に取り付けられた廃液の排
出用ダクトを、符号42は廃液溜を示している。さらに
上記の振り切り工程に続いて、図3に示す硬化工程が行
われる。例えば、光ディスク10表面の保護膜及びハー
ドコート膜を形成する硬化性樹脂として、いわゆるUV
硬化性樹脂を用いる場合、上記光ディスク10を、モー
タ20で低速回転しながら、複数のUVランプ50、5
0を配置したUV硬化室内に導入し、UVを照射して、
塗布した樹脂を硬化させる。このUV硬化室内では、光
ディスク10の側面にもUVが照射されるようにランプ
50、50が配置されている。
【0013】以上のような方法により、実際に製作され
た光ディスク10は、その記録面(レーベル面)と光入
射面との何れの側にも充分でかつ均一な硬質の膜が形成
されており、また、その外周縁面の樹脂によって色素は
完全に覆われていた。
【0014】
【発明の効果】上記の説明から明かな様に、本発明の光
ディスクの製造方法によれば、従来では別工程として行
なわれていた光ディスクの保護膜、ハードコート膜等の
成膜工程を、単一の工程で表面に傷をつけることなく行
なうことが可能となるため、生産性に優れ、低廉な製造
コストで光ディスクを大量に生産することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスクの製造方法の振り切り工程
を説明する図である。
【図2】本発明の光ディスクの製造方法のディスペンス
工程を説明する図である。
【図3】本発明の光ディスクの製造方法の硬化工程を説
明する図である。
【符号の説明】
10 光ディスク 20 モータ 30 UV硬化性樹脂液の漕 40 飛散防止カバー 50 UVランプ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年10月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板状の基板の板面に樹脂を塗布し、硬
    化させて樹脂層を形成する工程を有する光ディスクの製
    造方法において、円板状の基板を、回転させながら溶解
    した樹脂中に浸漬した後、前記円板状の基板を高速で回
    転させて、遠心力によって前記樹脂を基板の板面上に展
    開すると共に、基板の周縁部の樹脂を振り切り、さらに
    前記基板の表面上に展開した樹脂を硬化させることを特
    徴とする光ディスクの製造方法。
JP24659491A 1991-08-31 1991-08-31 光デイスクの製造方法 Pending JPH0562260A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24659491A JPH0562260A (ja) 1991-08-31 1991-08-31 光デイスクの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

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JP24659491A JPH0562260A (ja) 1991-08-31 1991-08-31 光デイスクの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0562260A true JPH0562260A (ja) 1993-03-12

Family

ID=17150741

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JP24659491A Pending JPH0562260A (ja) 1991-08-31 1991-08-31 光デイスクの製造方法

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JP (1) JPH0562260A (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62164242A (ja) * 1986-01-14 1987-07-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光学的情報記録再生用デイスク坦体の製造方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62164242A (ja) * 1986-01-14 1987-07-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光学的情報記録再生用デイスク坦体の製造方法

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19970805