JPH05309319A - 回転塗布方法 - Google Patents

回転塗布方法

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JPH05309319A
JPH05309319A JP11605492A JP11605492A JPH05309319A JP H05309319 A JPH05309319 A JP H05309319A JP 11605492 A JP11605492 A JP 11605492A JP 11605492 A JP11605492 A JP 11605492A JP H05309319 A JPH05309319 A JP H05309319A
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JP
Japan
Prior art keywords
coating
disk
paint
resin
coating agent
Prior art date
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Pending
Application number
JP11605492A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Miyashita
英生 宮下
Shiro Miyata
志郎 宮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd, Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical NKK Corp
Priority to JP11605492A priority Critical patent/JPH05309319A/ja
Publication of JPH05309319A publication Critical patent/JPH05309319A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 円盤状基板に紫外線硬化型樹脂等の塗料をス
ピンコート法により塗布する回転塗布方法において、塗
料塗布後のすじの発生を無くし外観不良を皆無として、
スピンコート工程における収率を向上させる。 【構成】 円盤状基板を低速回転させながら一定速度で
一定位置から一定量の塗料を円盤状基板に塗布した後、
高速回転させて余分な塗料を振り切って均一な被膜を形
成する回転塗布方法において、低速回転させながら塗料
を塗布する際に段階的にあるいは連続的に回転速度を落
として塗料を塗布する回転塗布方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は円盤状基板に紫外線硬化
型樹脂等の塗料をスピンコート法により塗布する回転塗
布方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来知られている円盤状基板の樹脂被膜
方法は、例えば、光ディスクではグルーブと称される溝
が形成されたポリカーボネート樹脂、ポリメチルメタク
リルレート樹脂、エポキシ樹脂、アモルファスポリオレ
フィン樹脂等の円盤状のプラスチック基板に、グルーブ
が形成された側とは反対側の面にハードコート剤と称さ
れる紫外線硬化型樹脂をスピンコート法により回転塗布
してプラスチック基板全面に均一に行きわたらせた後、
紫外線を照射してハードコート膜を製膜する。
【0003】次に、真空蒸着法やスパッタ法等によりグ
ルーブが形成された側に記録膜を製膜して光ディスクを
作製する。この光ディスクの記録膜形成面側に保護コー
ト剤と称される紫外線硬化型樹脂をスピンコート法によ
り回転塗布して光ディスク全面に保護膜を製膜してい
た。
【0004】また、コンパクトディスクでは、予め所定
の情報信号が刻印された円盤状のプラスチック基板に、
情報信号が刻印されている側の面に真空蒸着法やスパッ
タ法により反射膜を製膜して、この反射膜形成面側に保
護コート剤と称される紫外線硬化型樹脂をスピンコート
法により回転塗布してコンパクトディスク全面に保護膜
を製膜していた。
【0005】このようにハードコート剤や保護コート剤
等の紫外線硬化型樹脂を円盤状基板にスピンコート法に
より回転塗布する場合には、低速回転時に一定速度で紫
外線硬化型樹脂を一定位置から一定量円盤状基板に塗布
し、その後、高速回転させて余分な紫外線硬化型樹脂を
振り切って均一な被膜を形成していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法では、低速回転時に一定速度で紫外線硬化型樹脂を一
定位置から一定量円盤状基板に塗布すると、塗布開始時
には樹脂がノズルから定常状態時よりも多く塗布される
ため必然的に膨らんでしまい、一定量塗布終了後高速回
転で余分な樹脂を振り切る時に、前記膨らみ部分の樹脂
が外周方向へ振り切られるために、すじが発生し、その
まま硬化させると樹脂塗布面にすじが残って外観不良の
原因となっていた。
【0007】また、すじが発生しても硬化させる前に十
分な時間をとっていれば、このすじは消滅するが、これ
では著しく生産能力が低下してしまう。
【0008】本発明が解決しようとする課題は、円盤状
基板に紫外線硬化型樹脂等の塗料をスピンコート法によ
り塗布する回転塗布方法において、生産能力を低下させ
ることなく塗料塗布後のすじの発生をなくし外観不良を
皆無として、スピンコート工程における収率を向上させ
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、円盤状基板を低速回転させながら一定速度で
一定位置から一定量の塗料を円盤状基板に塗布した後、
高速回転させて余分な塗料を振り切って均一な被膜を形
成する回転塗布方法において、低速回転させながら塗料
を塗布する際に段階的にあるいは連続的に回転速度を落
として塗料を塗布することを特徴とする回転塗布方法を
提供する。
【0010】本発明で使用する塗料は、スピンコート法
に適用できる塗料で有れば、熱硬化型塗料及び紫外線硬
化型塗料とも、特に制限なく使用することができるが、
光ディスクの分野の如き熱による基板等の変形が製品の
欠陥に直結する分野では、紫外線硬化型塗料を使用する
ことが望ましい。
【0011】
【作用】本発明によれば、円盤状基板を低速回転させな
がら一定速度で一定位置から一定量の塗料を円盤状基板
に塗布した後、高速回転させて余分な塗料を振り切って
均一な被膜を形成する回転塗布方法において、低速回転
させて塗料を塗布する際に段階的にあるいは連続的に回
転速度を落として塗料を塗布するので、塗布開始時に樹
脂がノズルから定常状態時よりも多く塗布されても次の
段階の回転速度の方が遅いためディスク上での塗料の塗
布状態は常に一定状態となり、従って、塗料塗布開始時
の膨らみが生じることがなく一定量塗布終了後高速回転
で余分な樹脂を振り切っても、樹脂が均一に外周方向へ
振り切られるためにすじが発生することはなく外観不良
は皆無となる。
【0012】
【実施例】以下、実施例及び比較例を用いて本発明を更
に詳細に説明する。
【0013】(実施例1)図1に示したように円盤状基
板である光ディスク1を記録膜2の形成面側を上にして
ターンテーブル3に設置し、次に記録膜2の形成面側を
保護するために保護コート剤「SD−301」(大日本
インキ化学工業社製)4を塗布した。
【0014】この場合、ターンテーブル3を 90rpmの
低速で回転させると同時に、1.9kgf/cm2の圧力でφ
1.05mmの塗布用ノズル5を光ディスク1の中心より
半径23mmの位置であって、光ディスクの面上1mmの位
置に移動させて保護コート剤4の塗布を開始し、塗布開
始後0.4秒後に回転を 75rpmまで減速し、さらに
0.2秒後に回転を 60rpmまで減速して、その後2秒
間60rpm の低速回転のままで樹脂の塗布を行った。
【0015】この状態を目視観察したところ、図2及び
図3に示すように塗布開始時の樹脂の膨らみは一切見ら
れなかった。
【0016】塗布終了後、 6000rpmの高速回転で光
ディスクを回転させて余分な樹脂を振り切り、直ちに紫
外線を照射して樹脂を硬化させて保護コート膜を形成し
たが、保護コート膜には、すじは全く見られなかった。
【0017】(実施例2)図4に示したように、円盤状
基板である光ディスク1を記録膜2の形成面側を下にし
てターンテーブル3に設置し、次に記録膜2の形成面側
とは反対側の面にハードコート剤「EX−704」(大
日本インキ化学工業社製)6を塗布した。
【0018】この場合、ターンテーブル3を 120rpm
の低速で回転させると同時に0.4kgf/cm2の圧力でφ
1.05mmの塗布用ノズル5を光ディスク1の中心より
半径22.5mmの位置であって、光ディスクの面上1mm
の位置に移動させてハードコート剤6の塗布を開始し、
塗布開始後0.5秒後に回転を 90rpmまで減速し、さ
らに0.3秒後に回転を 60rpmまで減速して、その後
1秒間 60rpmの低速回転のままで樹脂の塗布を行っ
た。
【0019】この状態を目視観察したところ、図2及び
図3に示したのと同様に塗布開始時の樹脂の膨らみは一
切見られなかった。
【0020】塗布終了後、 6000rpmの高速回転で光
ディスクを回転させて余分な樹脂を振り切り、直ちに紫
外線を照射して樹脂を硬化させてハードコート膜を形成
したが、ハードコート膜には,すじは全く見られなかっ
た。
【0021】(比較例1)図1に示したように、円盤状
基板である光ディスク1を記録膜2の形成面側を上にし
てターンテーブル3に設置し、次に記録膜2の形成面側
を保護するために保護コート剤「SD−301」(大日
本インキ化学工業社製)4を塗布した。
【0022】この場合、ターンテーブル3を 60rpmの
低速で回転させると同時に、1.9kgf/cm2の圧力でφ
1.05mmの塗布用ノズル5を光ディスク1の中心より
半径23mmの位置であって、光ディスクの面上1mmの位
置に移動させて保護コート剤4の塗布を開始し、2.6
秒間 60rpmの一定速度のままで樹脂の塗布を行った。
【0023】この状態を目視観察したところ、図5及び
図6に示すように塗布開始時の樹脂の膨らみ7が見られ
た。
【0024】塗布終了後、 6000rpmの高速回転で光
ディスクを回転させて余分な樹脂を振り切り、直ちに紫
外線を照射して樹脂を硬化させて保護コート膜を形成し
たところ保護コート膜にすじが見られた。
【0025】また塗布終了後、 6000rpmの高速回転
で光ディスクを回転させて余分な樹脂を振り切るとすじ
が発生するので、このすじが消滅するまで待ったところ
60秒以上の時間がかかってしまった。
【0026】(比較例2)図5に示したように、円盤状
基板である光ディスク1を記録膜2の形成面側を下にし
てターンテーブル3に設置し、次に記録膜2の形成面側
とは反対側の面にハードコート剤「EX−704」(大
日本インキ化学工業社製)6を塗布した。
【0027】この場合、ターンテーブル3を 60rpmの
低速で回転させると同時に、0.4kgf/cm2の圧力でφ
1.05mmの塗布用ノズル5を光ディスク1の中心より
半径22.5mmの位置であって、光ディスクの面上1mm
の位置に移動させてハードコート剤6の塗布を開始し、
1.8秒間 60rpmの一定速度のままで樹脂の塗布を行
った。
【0028】この状態を目視観察したところ、図5及び
図6に示したのと同様に塗布開始時の樹脂の膨らみ7が
見られた。
【0029】塗布終了後、 6000rpmの高速回転で光
ディスクを回転させて余分な樹脂を振り切り、直ちに紫
外線を照射して樹脂を硬化させてハードコート膜を形成
したところハードコート膜にすじが見られた。
【0030】また塗布終了後、 6000rpmの高速回転
で光ディスクを回転させて余分な樹脂を振り切るとすじ
が発生するので、このすじが消滅するまで待ったところ
60秒以上の時間がかかってしまった。
【0031】
【発明の効果】本発明の回転塗布方法によれば、塗布開
始時に樹脂がノズルから定常状態時よりも多く塗布され
ても次の段階の回転速度の方が遅いため、ディスク上で
の塗料の塗布状態は常に一定状態となり、従って、塗料
塗布開始時の膨らみが生じることがなく、一定量塗布終
了後、高速回転で余分な樹脂を振り切っても、樹脂が均
一に外周方向へ振り切られるために、すじが発生するこ
とがなく、外観不良が皆無となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スピンコート法により円盤状基板に塗料を塗布
する場合の概念図であって、実施例1及び比較例1に記
載した保護コート剤を塗布する場合の光ディスクをター
ンテーブルに設置したときの側面図である。
【図2】実施例1又は実施例2に記載の本発明による塗
布方法により光ディスクに保護コート剤又はハードコー
ト剤を塗布した場合、一定量の樹脂を塗布した後の塗布
状態を示す平面図である。
【図3】実施例1又は実施例2に記載の本発明による塗
布方法により光ディスクに保護コート剤又はハードコー
ト剤を塗布した場合、一定量の樹脂を塗布した後の塗布
状態を示す側面図である。
【図4】スピンコート法により円盤状基板に塗料を塗布
する場合の概念的な図で、実施例2及び比較例2に記載
したハードコート剤を塗布する場合の光ディスクをター
ンテーブルに設置したときの側面図である。
【図5】比較例1又は比較例2に記載の本発明による塗
布方法により光ディスクに保護コート剤又はハードコー
ト剤を塗布した場合、一定量の樹脂を塗布した後の塗布
状態を示す平面図である。
【図6】比較例1又は比較例2に記載の本発明による塗
布方法により光ディスクに保護コート剤又はハードコー
ト剤を塗布した場合、一定量の樹脂を塗布した後の塗布
状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 光ディスク 2 記録膜 3 ターンテーブル 4 保護コート剤 5 塗料塗布用ノズル 6 ハードコート剤 7 塗布開始時の塗料の膨らみ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤状基板を低速回転させながら一定速
    度で一定位置から一定量の塗料を円盤状基板に塗布した
    後、高速回転させて余分な塗料を振り切って均一な被膜
    を形成する回転塗布方法において、低速回転させながら
    塗料を塗布する際に段階的にあるいは連続的に回転速度
    を落として塗料を塗布することを特徴とする回転塗布方
    法。
JP11605492A 1992-05-08 1992-05-08 回転塗布方法 Pending JPH05309319A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11605492A JPH05309319A (ja) 1992-05-08 1992-05-08 回転塗布方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11605492A JPH05309319A (ja) 1992-05-08 1992-05-08 回転塗布方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05309319A true JPH05309319A (ja) 1993-11-22

Family

ID=14677565

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11605492A Pending JPH05309319A (ja) 1992-05-08 1992-05-08 回転塗布方法

Country Status (1)

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JP (1) JPH05309319A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022158627A1 (ko) * 2021-01-20 2022-07-28 한밭대학교 산학협력단 Bipv용 컬러유리 제조방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022158627A1 (ko) * 2021-01-20 2022-07-28 한밭대학교 산학협력단 Bipv용 컬러유리 제조방법

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