JPH0562241A - 情報記録媒体用注形基板 - Google Patents

情報記録媒体用注形基板

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JPH0562241A
JPH0562241A JP3252766A JP25276691A JPH0562241A JP H0562241 A JPH0562241 A JP H0562241A JP 3252766 A JP3252766 A JP 3252766A JP 25276691 A JP25276691 A JP 25276691A JP H0562241 A JPH0562241 A JP H0562241A
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JP
Japan
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substrate
recording medium
information recording
cast
outer peripheral
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Pending
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JP3252766A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Ogawa
善広 小川
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発塵量の少ないワークサイズの情報記録媒体
用注形基板を提供する。 【構成】 記録媒体の有効部5とその外周部3からなる
ワークサイズ注形基板1からなる。記録媒体の有効部5
はプラスチック材料A9、外周部3は圧縮強さの小さい
プラスチック材料B10の異種のプラスチック材料で形
成される。圧縮強さの小さいプラスチック材料Bが切断
されているので発塵量が少ない基板が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークサイズの情報記
録媒体用注形基板に関し、特に情報記録媒体の製造時の
発塵の少ない情報記録媒体用注形基板に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、光記録媒体は、通常、表面にプリ
グルーブが設けてある基板上に光記録層を設け、その上
に接着剤層、又は接着能を有するスペーサーを介して保
護基材を積層し、必要に応じて所定の大きさに切断して
作製されていた。
【0003】上記の基板上に設けられたプリグルーブの
サイズは、光カード記録媒体では約2〜5μmの線幅で
あり、また光ディスクでは0.8〜1.6μmの線幅で
ある。したがって、光記録媒体の製造時に発生する発塵
などが、記録・再生時の信頼性の低下、および歩留の低
下と原因となっていた。
【0004】一方、凹凸状のプリフォーマットが形成さ
れたプラスチック基板の成形方法として、従来、注形成
形法(キャスティング方式)が、プリフォーマット信号
の転写性が良好な方法として報告されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来、注形成形法によ
って凹凸状プリフォーマットが形成されたプラスチック
基板を用いて光記録媒体を製造する方法は、例えば図4
に示される様に、下記の工程により行なわれる。 注形成形後、型から基板をはずす。通常、離型後の
基板の外側は不定形状の外周部11の状態になってお
り、その外形寸法は、1〜10mm程度のばらつきがあ
る(図4(a)参照)。 次に、記録層の形成時の位置合せ等を考慮するため
に、基板の外形寸法を一定の大きさに切断して、ワーク
サイズ注形基板13に成形する(図4(b)参照)。 次に、記録層、保護層、およびハードコート層を形
成後、所定の大きさに切断してカード状光記録媒体14
を得る(図4(c)参照)。
【0006】しかしながら、の工程において、不定形
状の基板をワークサイズに切断する時に切断部位から発
塵する。その発塵の主な原因は、図5に示される様に、
切断時に発生する基板の小破片であり、この小破片15
はワークサイズ注形基板13の表面および端部に付着し
ている。また、一部の小破片は基板の端部から離脱せず
に一体化している。
【0007】これらの小破片は基板の洗浄時にも完全に
除去されることなく、光記録媒体の製造時におけるワー
クサイズの注形基板と基板ホルダーの摩擦または製造装
置との摩擦、あるいは接触による衝撃によって基板の端
部から離脱し、基板の表面上に静電吸着し、欠陥,不良
の原因の大半をしめる。このことが光記録媒体のエラー
率の増加および製造歩留の低下を引きおこしている。
【0008】本発明は、この様な従来技術の欠点を改善
するためになされたものであり、注形成形時における発
塵を防止し、発塵量の少ないワークサイズの情報記録媒
体用注形基板を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、ワーク
サイズの情報記録媒体用注形基板において、該基板の記
録媒体の有効部とその外周部が異種のプラスチック材料
で形成されていることを特徴とする情報記録媒体用注形
基板である。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。図1は本
発明の情報記録媒体用注形基板の一例を示す模式図であ
る。同図において、本発明の情報記録媒体用注形基板
は、記録媒体の有効部5とその外周部3からなるワーク
サイズ注形基板1からなり、記録媒体の有効部5はプラ
スチック材料A9で、外周部3はプラスチック材料B1
0で構成され、互に異種のプラスチック材料で形成され
ている。4は所定の大きさの情報記録媒体の外周部を示
す。
【0011】図2は本発明の情報記録媒体用注形基板の
製造方法の一例を示す工程図である。図2(a)は注形
成形後に型からはずされた基板を示す。通常、離型後の
基板の外側は不定形状の外周部2の状態になっており、
その外形寸法は、1〜10mm程度のばらつきがある。
斜線部の不定形状の外周部2および外周部3は、定形ワ
ークサイズに切断する時に、製造時の発塵の原因となる
小破片の発生を最小限に抑制するために圧縮強さの小さ
いプラスチック材料B10で形成される。
【0012】次に、図2(a)の注形成形後の基板を、
ワークサイズ注形基板の外周1aで切断することによ
り、図2(b)に示すワークサイズ注形基板1を得るこ
とができる。ワークサイズ注形基板の外周1aは圧縮強
さの小さいプラスチック材料で形成されているために、
発塵の原因となる小破片の発生を最小限に抑制して切断
することができる。
【0013】本発明の情報記録媒体用注形基板は、基板
の記録媒体の有効部の外周部を構成するプラスチック材
料Bの圧縮強さが、少なくとも記録媒体の有効部を構成
するプラスチック材料Aの圧縮強さよりも小さいことが
好ましい。
【0014】圧縮強さはA.S.T.M試験方法D69
5によって測定される。本発明において、基板の外周部
を構成するプラスチック材料Bの圧縮強さは、通常70
0Kg/cm2 以下、好ましくは600Kg/cm2
下、さらに好ましくは200〜500Kg/cm2 であ
る。
【0015】圧縮強さが700Kg/cm2 を越える樹
脂、例えば注形成形のPMMA(圧縮強さ1000〜1
350Kg/cm2 )の場合、定形ワークサイズの外形
に切断する時に基板端部が破断し小破片が多量に発生
し、定形外形に切断した後の情報記録媒体の製造時に悪
影響をおよぼし歩留の低下を引きおこす。
【0016】図2の斜線部のプラスチック材料B10の
部位の圧縮強さが700Kg/cm2 以下の場合、定形
ワークサイズに外形を切断する時の基板端部からの発塵
を少なくすることができる。この場合、中空刃切断又は
ビク刃切断等で定形ワークサイズに外形を切断すること
が可能となる。
【0017】本発明において用いられる図1の記録媒体
の有効部5を形成する注形用のプラスチック材料Aとし
ては、特に注形成形法の注形用樹脂として用いられる樹
脂が好ましく、例えば透明な未硬化の熱硬化性樹脂、熱
可塑性樹脂もしくは光硬化性樹脂などが用いられる。例
えば、熱硬化性樹脂ではフェノール樹脂、エポキシ樹
脂、ポリエステル系樹脂等が挙げられる。、熱可塑性樹
脂では、ビニル樹脂、スチレン樹脂、アクリル樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、酢酸樹脂、ポリエステル系樹脂ま
たはそれ等のモノマー等が挙げられる。また、未硬化の
光硬化性樹脂としては、紫外線硬化型樹脂が用いられ、
例えばアクリル樹脂、アリル樹脂、ビニル樹脂、エポキ
シ樹脂等が挙げられる。
【0018】図1の外周部3を形成するプラスチック材
料Bとしては、圧縮強さの小さい樹脂が好ましく、たと
えばポリメチルペンテン(TPX)、ポリビニルクロラ
イド(PVC)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレ
ン(PE)、酢酸セルロース(CA)、11−ナイロン
等が好ましい。
【0019】本発明のワークサイズの情報記録媒体用注
形基板上に形成する記録層には、従来知られている無機
系ピット変形タイプの記録媒体、相変化記録媒体、およ
び塗布型の有機色素記録媒体などが用いることができ
る。必要に応じて基板上に下引層を形成しても良い。ま
た、記録層上には、直接又は接着剤を介して保護層/保
護部材を積層して、切断することにより情報記録媒体を
得ることができる。
【0020】
【作用】本発明のワークサイズの情報記録媒体用注形基
板は、基板の記録媒体の有効部とその外周部が異種のプ
ラスチック材料で形成され、この基板は注形基板の注
形、離型直後に、圧縮強さの小さいプラスチック材料か
らなる外周部がワークサイズの定形の形状に切断されて
得られるために、少なくとも注形基板全体が同一種のプ
ラスチック基板よりも発塵量の少ない基板を得ることが
できる。その結果、情報記録媒体のエラート、および製
造時の歩留が向上する。
【0021】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいて本発明を
さらに具体的に説明する。
【0022】実施例1 図3は本発明の情報記録媒体用注形基板の製造例を示す
説明図である。同図において、圧縮強さの小さい、約5
00Kg/cm2 のポリメチルペンテン(TPX)を、
プラスチック材料B10として用いると共に、注形成形
用スペーサーとして用いた。プリグループパターンを有
する注形用型6および鏡面ガラス型7をスペーサーのプ
ラスチック材料B10を介して型組みし、該注形装置に
液状樹脂として、以下の配合組成の粉状アクリル樹脂を
注入口8より注入した。
【0023】
【表1】 (配合組成) メタクリル酸メチル 70重量部 メタクリル酸ターシャリブチル 25重量部 ポリエチレングリコール ジメタクリレート(分子量620) 5重量部
【0024】初期、120℃で4hr、その後135℃
で2hr加熱し注形成形した。注形成形後、離型して図
2(a)の形状の基板を得た。
【0025】次に、定形ワークサイズ切断を行ない、図
2(b)に示される様な厚さ0.4mmの、外周部の発
塵量の少ない光記録媒体用基板を得た。得られた本発明
の基板を用いて、下記の化1の構造式(I)で示される
有機色素記録媒体を、
【0026】
【化1】
【0027】グラビアコータで、上記定形ワークサイズ
の基板のプリグループが形成された表面に、色素膜厚9
00〜1000Åで形成した。
【0028】次に、エチレン−酢酸ビニル共重合体(E
VA)系接着剤(日本マタイ製、エルファンOH506
又はヒロダイン7580)を用いて、厚さ0.3mmの
ポリメチメタクリレート(PMMA)製の保護基板を記
録層上に積層した。最終的に図2(b)の記録媒体の外
周部4の大きさに切断してカード状の光記録媒体を得る
ことができた。
【0029】実施例2 実施例1のスペーサー材料としてポリプロピレン(P
P)を用いることによっても、実施例1と同様に外周部
の発塵量の少ないワークサイズの基板が得られ、その基
板を用いて図2(b)の記録媒体の外周部4の大きさに
切断したカード状の光記録媒体を得ることができた。
【0030】比較例1 実施例1において、PMMAのみを使用して、ワークサ
イズの基板を作成し、その基板を用いて図2(b)の記
録媒体の外周部4の大きさに切断したカード状の光記録
媒体を得た。
【0031】従来の方法により作成した比較例1のPM
MAの注形成形基板と比較して、実施例1,2の定形ワ
ークサイズ基板の端部からの発塵量が70%減少した。
【0032】その結果、実施例1の外周部がTPXから
なるワークサイズ基板を用いた光カード記録媒体のエラ
ー率は平均1×10-5であり、製造歩留は90%に向上
した。従来のPMMAだけからなるワークサイズ基板を
用いた場合、エラー率は3×10-5であり、製造歩留は
約70%であった。
【0033】その結果、本発明の情報記録媒体用注形成
形基板を用いれば、比較例1のPMMAのみを用いた定
形ワークサイズ基板と比較して、情報記録媒体のエラー
率および製造歩留がすぐれていることが認められる。
【0034】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、発
塵量の少ないワークサイズの情報記録媒体用注形基板を
得ることができ、また情報記録媒体のエラート、および
製造時の歩留が向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報記録媒体用注形基板の一例を示す
模式図である。
【図2】本発明の情報記録媒体用注形基板の製造方法の
一例を示す工程図である。
【図3】本発明の情報記録媒体用注形基板の製造例を示
す説明図である。
【図4】従来の注形成形基板の製造方法を示す工程図で
ある。
【図5】従来の注形成形基板の発塵の状態の例を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 ワークサイズ注形基板 1a ワークサイズ注形基板の外周 2 不定形状の外周部 3 外周部 4 情報記録媒体の外周部 5 記録媒体の有効部 6 注形用型 7 鏡面ガラス型 8 注入口 9 プラスチック材料A 10 プラスチック材料B 11 不定形状の外周部 12 光記録媒体の所定形状 13 ワークサイズ注形基板 14 カード状光記録媒体 15 切断線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークサイズの情報記録媒体用注形基板
    において、該基板の記録媒体の有効部とその外周部が異
    種のプラスチック材料で形成されていることを特徴とす
    る情報記録媒体用注形基板。
  2. 【請求項2】 前記外周部を構成するプラスチック材料
    の圧縮強さが、少なくとも記録媒体の有効部を構成する
    プラスチック材料の圧縮強さよりも小さいことを特徴と
    する請求項1記載の情報記録媒体用注形基板。
JP3252766A 1991-09-05 1991-09-05 情報記録媒体用注形基板 Pending JPH0562241A (ja)

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JP3252766A JPH0562241A (ja) 1991-09-05 1991-09-05 情報記録媒体用注形基板

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JPH0562241A true JPH0562241A (ja) 1993-03-12

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ID=17242003

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JP3252766A Pending JPH0562241A (ja) 1991-09-05 1991-09-05 情報記録媒体用注形基板

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JP (1) JPH0562241A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5678946A (en) * 1994-08-05 1997-10-21 Enami Seiki Mfg. Co., Ltd. Joint structure for metal plates

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5678946A (en) * 1994-08-05 1997-10-21 Enami Seiki Mfg. Co., Ltd. Joint structure for metal plates

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