JPH0562212A - 光学的情報記録再生装置 - Google Patents

光学的情報記録再生装置

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JPH0562212A
JPH0562212A JP22426291A JP22426291A JPH0562212A JP H0562212 A JPH0562212 A JP H0562212A JP 22426291 A JP22426291 A JP 22426291A JP 22426291 A JP22426291 A JP 22426291A JP H0562212 A JPH0562212 A JP H0562212A
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JP
Japan
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signal
light intensity
optical
value
focus
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Application number
JP22426291A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Tabata
努 田畑
Yasuhiro Suzuki
康浩 鈴木
Shizuo Nagata
静男 永田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光強度信号の振幅およびオフセットを自動的
に調整することにより、光ディスクの種類に拘らずトラ
ックジャンプを安定して行わせ、光ディスクの互換性を
持たせる。 【構成】 クロストラック信号(光強度信号)生成手段
70に接続してクロストラック信号調整手段80を設け
る。クロストラック信号調整手段80内には、最大・最
小値演算部82、振幅演算部83、オフセット演算部8
4、ゲイン設定部85およびオフセット設定部86が設
けられ、クロストラック信号の最大値、最小値に基いて
クロストラック信号の振幅およびオフセットを調整す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、追記型あるいは再生専
用型等の光ディスク装置、あるいは消去・再書込み可能
な光磁気ディスク装置のような光学的情報記録再生装置
に関し、特に光強度信号たとえばクロストラック信号を
生成する機能を有する光学的情報記録再生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
寺田和男著「光ピックアップシステム設計の要点」、
〔6〕(昭59−10−31)日本工業技術センター、
P.151,152,161に記載されるものがあっ
た。
【0003】この文献に記載されているように、従来の
光学的情報記録再生装置、例えば光ディスク装置は、光
ビームを光ディスク媒体である光ディスクに設けられた
記録層上に照射し、その反射光によってフォーカスエラ
ー(焦点合わせ誤差)及びトラッキングエラー(光ディ
スクのトラックに対するトレース誤差)を検出してフォ
ーカスサーボ及びトラッキングサーボ制御用の検出信号
を出力する光ピックアップと、前記検出信号よりフォー
カスエラー信号及びトラッキングエラー信号を出力する
サーボエラー信号生成手段と、前記フォーカスエラー信
号及びトラッキングエラー信号に基づきフォーカス用駆
動電流及びトラッキング用駆動電流を出力する駆動手段
と、前記フォーカス用駆動電流及びトラッキング用駆動
電流により前記光ピックアップをフォーカス方向及びト
ラッキング方向に移動させるアクチュエータとを備えて
いる。
【0004】この光ディスク装置では、例えばスピンド
ルモータで光ディスクを回転させ、サーボエラー信号生
成手段から出力したフォーカスエラー信号及びトラッキ
ングエラー信号に基づき、駆動部によりアクチュエータ
を介して光ピックアップをフォーカス方向及びトラッキ
ング方向に移動させてフォーカスエラー及びトラッキン
グエラーを消去するようにフィードバック制御(サー
ボ)を行い、光ディスク上の情報を読出すようにしてい
る。
【0005】この種の光学的情報記録再生装置におい
て、光ディスク媒体は、光学的手段により情報の記録、
再生を行うため、大容量及び長寿命であるという特徴を
有し、文書ファイル等の種々の用途に使用されている。
【0006】図2は光ディスクを示す説明図であり、同
図において、光ディスク1にはスパイラル状に形成され
た情報記録用のトラック2を有し、そのトラック2を一
定間隔で分割するように複数のインデックス部3 (以
下、ID部という)が形成されている。このID部3
は、各セクタの先頭に位置しており、トラック番号やセ
クタ番号のアドレス情報等が予めフォーマッティングさ
れ、各ID部3間の複数本のトラック1がデータ部4を
形成している。
【0007】光ディスク1のトラック1は、内周から外
周へ向かうスパイラル状になっているので、光ピックア
ップをトラック2に追従動作させた場合、光ピックアッ
プは光ディスク1の1回転毎に外周方向へ移動してい
く。そこで、光ピックアップを常に一定のトラック位置
に保つために、光ディスクの1回転毎に光ピックアップ
を内周方向に1トラックだけ移動させるトラックジャン
プ制御を行っている。あるいは粗シーク後の補正のため
の密シーク時、数本のトラックを移動させるトラックジ
ャンプ制御を行っている。
【0008】トラックジャンプさせる手順としては、ト
ラッキングサーボ動作を停止させ、所定の内周方向への
駆動電流にて光ピックアップを駆動し、以下に示す方法
により隣接したトラック間での光ピックアップ位置を検
出し、駆動電流方向を外周方向へ切換えることにより、
ブレーキをかけ、トラックジャンプ動作を行わせてい
る。
【0009】このトラックジャンプ中の光ピックアップ
の位置は、図3に示す光ディスク媒体1からのレーザ反
射光の強度信号である例えばクロストラック信号Sのレ
ベルで検出しており、図3において光ピックアップがト
ラックAからトラックBへトラックジャンプする場合、
光強度信号であるクロストラック信号Sは、トラック
A、トラックBの中間点であるランド1a中心部でピー
クとなるため、コンパレータ回路等のレベル検出回路を
用いてクロストラック信号の立上り、立下りレベルS
1,S2を検出し、この位置信号により光ピックアップ
の駆動電流を制御している。なお、図3はクロストラッ
ク信号を示す説明図である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の装置では、次のような課題があった。
【0011】従来の光学的情報記録再生装置、例えば光
ディスク装置では、一般的に光ディスクの互換性がな
く、メイカー毎または機種毎に、正常に使用できる光デ
ィスクの種類が特定されてしまっていた。即ち、一般的
に、各種の光ディスクの特性を見ると、反射率及び光デ
ィスク上に予め作製してあるトラック(溝)の深さ及び
形状等が各種の光ディスク毎、即ち特定の光ディスク装
置に使用可能な光ディスク毎に異っている。このため、
同一の光ディスク装置に異なる種類の光ディスクを用い
た場合、光ピックアップより得られる光強度信号、例え
ばクロストラック信号の振幅が大幅に異り、オフセット
(ずれ)が発生する。したがって、光ディスク装置のク
ロストラック信号の振幅およびオフセットをある種の光
ディスクに合わせて調整しておくと、他の種の光ディス
クでは、得られるクロストラック信号の振幅およびオフ
セットが異なるため図3に示す立上りおよび立下り検出
レベルに対応する光学ヘッド位置が、検出しようとして
いるランドおよびグルーブ(溝)の所定位置と異ってし
まい、トラックジャンプが不安定となってしまうという
問題があった。
【0012】このような問題のために、従来の光ディス
ク装置では、光ディスクの互換性がなく、光ディスク装
置の大きな利点の一つである光ディスクの可搬性(可換
性)を十分に生かすことができなかった。
【0013】光ディスク装置の性能向上を図る上で、ア
クセスタイムの改善及びコストの低減化の促進などが要
求されているが、その中でも特に、この光ディスク媒体
の互換性の問題は、まずもって解決が俟たれる点であっ
た。
【0014】このような問題は、光ディスク装置だけに
限定されず、例えば光磁気ディスク装置等にも同様に発
生する。
【0015】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、光強度信号(たとえばクロストラッ
ク信号)の振幅およびオレセットを自動的に調整するこ
とにより、光ディスクの種類に拘らずトラックジャンプ
を安定して行わせ、光ディスクの互換性を有する優れた
光学的情報記録再生装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、光ビームを光ディスク上に照射し該光ディ
スクからの光より、フォーカスサーボ及びトラッキング
サーボを制御するための検出信号を出力する光ピックア
ップと、前記検出信号に基づきフォーカスエラー信号及
びトラッキングエラー信号を生成するサーボエラー信号
生成手段と、前記サーボエラー信号生成手段の出力に基
づきフォーカス及びトラッキング用の駆動電流を出力す
る駆動手段と、前記駆動電流により前記光ピックアップ
をフォーカス方向及びトラッキング方向に移動させるア
クチュエータと、前記検出信号に基づき光強度信号を生
成する光強度信号生成手段とを備えた光学的情報記録再
生装置において、光強度信号の振幅およびオフセットを
調整する調整手段を設けたものである。この調整手段
は、フォーカスサーボ開始時における光強度信号の最大
値および最小値またはその近傍の両値を検出し、その両
値の減算値に基いて光強度信号の振幅を調整し、またそ
の両値の加算値または平均値に基いて光強度信号のオフ
セットを調整するものである。
【0017】また、上記手段に加えて、光ピックアップ
からの検出信号に基いて光ディスク上のインデックス部
を検出するインデックス部検出手段を設け、このインデ
ックス部検出手段の出力信号により上記調整手段は光デ
ィスク上の非インデックス部からの光強度信号の最大値
および最小値またはその近傍の両値を検出するようにす
ればよい。
【0018】
【作用】上記構成を有する本発明によれば、電源投入後
あるいはディスクローディング(装着)後、光ピックア
ップが光ディスクのラジアル方向に沿ってホームポジシ
ョンまで移動し、光ディスクが回転してフォーカスサー
ボのみが開始する時、光強度信号の振幅およびオフセッ
トの調整手段は、光強度信号の最大値および最小値また
はその近傍の両値を検出する。そしてその両値の減算値
を求め、求めた減算値に基いて光強度信号の振幅を調整
し、最大値、最小値の加算値または平均値を求め、その
結果に基いて光強度信号のオフセットを調整する。これ
により、光強度信号の振幅およびオフセットが自動調整
され、使用する光ディスクに応じたものが得られ、正常
な記録、再生動作が可能となる。
【0019】またインデックス部検出手段を設けた場
合、上記調整手段は、光ディスク上の非インデックス部
から光強度信号の最大値および最小値またはその近傍の
両値を検出するので、インデックス部の影響を受けるこ
となく検出できる。
【0020】
【実施例】以下本発明に係る実施例を図面にしたがって
説明する。なお各図面に共通する要素には同一の符号を
付す。
【0021】図1は本発明の第1の実施例を示す構成ブ
ロック図である。同図において、本実施例に係る光ディ
スク装置には、スピンドルモータで回転する光ディスク
1の近傍に光ピックアップ10が設けられている。この
光ピックアップ10は、光ビームを光ディスク上に照射
し、その反射光より、フォーカスサーボ制御用の検出信
号FE及びトラッキングサーボ制御用の検出信号TEを
出力すると共に、光ディスク1の記録情報の再生検出信
号PD1,PD2を出力する機能を有している。この光
ピックアップ10は、半導体レーザ11、ビームスプリ
ッタ12,14、対物レンズ13、1/4波長板15、
偏光ビームスプリッタ16、再生検出信号PD1出力用
のフォトディテクタ17、再生検出信号PD2出力用の
フォトディテクタ18、レーザミラー16、トラッキン
グサーボ制御用の検出信号TEを出力するための例えば
2分割型フォトディテクタ20、シリンドリカルレンズ
(平凸レンズ)21、及びフォーカスサーボ制御用の検
出信号FEを出力するための例えば2分割型フォトディ
テクタ22より構成されている。
【0022】フォトディテクタ20,22の出力側に
は、サーボエラー信号生成手段30が接続されている。
サーボエラー信号生成手段30は、検出信号FE、TE
を入力し、フォーカスサーボ及びトラッキングサーボ用
のサーボエラー信号、つまりフォーカスエラー信号S3
1,S33及びトラッキングエラー信号S32,S34
の生成とその増幅を行う回路である。このサーボエラー
信号生成手段30は、検出信号FEよりフォーカスエラ
ー信号S31を生成する差動増幅器31と、検出信号T
Eよりトラッキングエラー信号S32を生成する差動増
幅器32と、フォーカスエラー信号S31を増幅して増
幅されたフォーカスエラー信号S33を出力する増幅器
33と、トラッキングエラー信号S32を増幅して増幅
されたトラッキングエラー信号S34を出力する増幅器
34とで、構成されている。
【0023】増幅器33の出力側には、位相の遅れ、進
みの補償を行う位相補償回路40、及びフォーカス高次
共振防止用のノッチフィルタ(狭帯域フィルタ)42を
介して、駆動手段50が接続されている。一方、増幅器
34の出力側には、位相補償回路41および、トラック
ジャンプ時にトラッキングサーボからトラックジャンプ
用の駆動信号S102Aへ切換えるスイッチ43を介し
て駆動手段50が接続されている。
【0024】駆動手段50は、ノッチフィルタ42の出
力の電圧/電流変換を行ってフォーカス用駆動電流If
を出力するフォーカス側駆動部51と、位相補償回路4
1の出力の電圧/電流変換を行ってトラッキング用駆動
電流Itを出力するトラッキング側駆動部52とで、構
成されている。この駆動手段50の出力側には、光ピッ
クアップ10を搭載したアクチュエータ60が接続され
ている。アクチュエータ60は、フォーカス用駆動電流
Ifにより動作する対物レンズ上下駆動コイルによって
対物レンズ13をフォーカス方向に移動させると共に、
トラッキング用駆動電流Itによって光ピックアップ1
0を光ディスク1のラジアル方向に移動させるものであ
る。
【0025】フォーカスサーボ制御用の検出信号FEお
よびトラッキングサーボ制御用の検出信号TEは前記し
たサーボエラー信号生成手段30だけでは無く、クロス
トラック信号生成手段70にも接続されている。クロス
トラック信号生成手段70は、検出信号FE,TEを入
力し、クロストラック信号S71,S72の生成とその
増幅を行う回路である。このクロストラック信号生成手
段70は、検出信号FEおよびTEの和信号であるクロ
ストラック信号S71を生成する加算増幅器71とS7
1を増幅して増幅されたクロストラック信号S72を出
力する増幅器72とで、構成されている。
【0026】増幅器72の出力側には、図3に示すトラ
ックジャンプ時にクロストラック信号のある立上り、立
下りレベルを検出する、例えばコンパレータ回路で構成
されたタイミング検出部101が接続されている。この
タイミング検出部101からの検出信号S101は、ト
ラックジャンプ制御部102に与えられ、トラックジャ
ンプ制御部102は、前記したスイッチ43を介してト
ラックジャンプ時に、スイッチ制御信号S102Bによ
りトラックジャンプ駆動信号S102Aをトラッキング
側駆動部52へ与えている。なおトラックジャンプ制御
部102は、中央処理装置(以下CPUという)のプロ
グラム制御あるいは、個別回路によって制御される。
【0027】また、増幅器72には、本実施例の特徴で
あるクロストラック信号調整手段80が接続されてい
る。クロストラック信号調整手段80は、フォーカスサ
ーボ開始の際のフォーカスサーボのみオン状態の時得ら
れるクロストラック信号S72の振幅のID部以外の最
大値および最小値を検出して、その両値の減算値に基づ
きクロストラック信号振幅を自動調整し、その両値の加
算値または平均値に基づきクロストラック信号オフセッ
トを自動調整する機能を有している。
【0028】このクロストラック信号調整手段80は、
例えばアナログのクロストラック信号S72をディジタ
ル信号に変換するアナログ/ディジタル変換部(以下A
/D変換部という)81と、最大値レジスタおよび最小
値レジスタを有し、A/D変換部81から出力されるデ
ィジタルなクロストラック信号S81の最大値および最
小値を演算により求める最大・最小値演算部82と、該
最大・最小値演算部82の出力に基づきクロストラック
信号S72の最大値および最小値の減算値を求め所定の
振幅基準値との誤差を演算する振幅演算部83と、該最
大・最小値演算部82の出力に基づきクロストラック信
号S72の最大値および最小値の加算値または平均値を
求め所定のオフセット基準値との誤差を演算するオフセ
ット演算部84と、ディジタル/アナログ変換器(以下
D/A変換器という)等で構成され、振幅演算部83の
演算結果に基づきクロストラック信号ゲインをセットす
るための出力信号S85を増幅器72に与えるゲイン設
定部85と、D/A変換器等で構成されオフセット演算
部84の演算結果に基づきクロストラック信号オフセッ
トをセットするための出力信号S86を増幅器72に与
えるオフセット設定部86とで構成されている。なお、
最大・最小値演算部82、振幅演算部83およびオフセ
ット演算部84は、演算器等の個別回路で構成するか、
あるいはCPUのプログラム制御等によって実行され
る。
【0029】また、再生検出信号PD1および再生検出
信号PD2は、本実施例の第2の特徴であるID部検出
処理部90に接続されている。ID部検出処理部90
は、光ピックアップ10からの信号PD1,PD2に基
づき、光ディスク1上に予めプリフォーマッティングさ
れているアドレス情報を抽出する機能を有すると共に、
ID部であることを検出してID部を示すIDゲート信
号IDGを生成するIDゲート信号検出・生成手段とし
ての機能等を有している。図4は、図1のID部検出処
理部90の一構成例を示すブロック図である。このID
部検出処理部90は、加算器110、減算器111およ
びIDゲート信号生成部120等で構成されている。加
算器110は、光ピックアップ10内の受光素子17,
18からの信号PD1,PD2を加算することによりI
D信号を検出し、その検出信号であるID信号IDSを
IDゲート信号生成部120へ出力する回路であり、差
動増幅器等で構成されている。減算器111は信号PD
1,PD2を減算することにより光ディスク1上に記録
された磁気データを検出する回路であり、差動増幅器等
で構成されている。IDゲート信号生成部120は、比
較器121、アンドゲート(以下、ANDゲートとい
う)122、およびリトリガラブル・モノスティブル・
マルチバイブレータ133より構成されている。比較器
121は、閾値電圧VaによりID信号IDSを2値化
してID部2値化出力信号S121を出力する回路であ
る。リトリガラブル・モノスティブル・マルチバイブレ
ータ133は、ANDゲート122を通してID部2値
化出力信号S121を入力し、抵抗R20およびキャパ
シタC20で時間幅を適当に設定することにより、ID
ゲート信号IDGを生成する回路である。図5にID信
号IDS、ID部2値化出力信号S121、IDゲート
信号IDGの一例を示す。図5はID部検出処理部90
の動作を示すタイムチャートである。
【0030】図6は、図1中のクロストラック信号生成
手段70中の増幅器72の一構成例を示す回路図であ
る。同図において、増幅器72は、演算増幅回路A1
と、ゲイン設定部85の出力信号S85によってゲート
制御されクロストラック信号S71を入力する電界効果
トランジスタ(以下、FETという)1とオフセット設
定部86の出力信号S86を入力する入力抵抗Riと帰
還抵抗Rfとで構成されている。なお演算増幅回路A1
の(+)側入力端子は、例えばグランドに接続されてい
る。この増幅器72では、出力信号S85の信号値によ
って、FET1のソース(S)、ドレイン(D)間の抵
抗値Rsd1 が変わり、増幅率が変化する。
【0031】以上のように構成される光磁気ディスク装
置のサーボ動作を説明する。
【0032】先ず、光ピックアップ10内の半導体レー
ザ11から出射された光ビームは、ビームスプリッタ1
2を通り、対物レンズ13により光ディスク1上に集光
される。光ディスク1からの反射光は、対物レンズ13
及びビームスプリッタ12を通り、さらにビームスプリ
ッタ14によってサーボ制御用と信号検出用とに分光さ
れる。分光された信号検出用の光ビームは、1/4波長
板15を通り、偏光ビームスプリッタ16により、再生
信号である光磁気信号及びプリフォーマット信号を得る
ために分光され、それらがフォトディテクタ17,18
により受光される。ここで、フォトディテクタ17及び
18からそれぞれ出力される再生検出信号PD1,PD
2を加算(=PD1+PD2)することによってプリフ
ォーマット信号(ID信号)が得られる。これは、光デ
ィスク1面上に予めピット状にトラックアドレス、セク
タアドレス等の信号を凹凸により記録してあるものであ
る。また、再生検出信号PD1,PD2の差動(=PD
1−PD2)をとることによって光磁気信号が再生され
る。これは、光ディスク1における記録層の磁化方向を
ピット状に記録することにより、データを記録し、カー
効果により磁化方向、即ち“1”,“0”を再生した信
号である。
【0033】また、光ピックアップ10内のビームスプ
リッタ14で分光されたサーボ制御用の光ビームは、レ
ーザミラー19により、その光ビームの一部がトラッキ
ング用、残りがフォーカシング用に分光され、トラッキ
ング用光ビームは2分割型フォトディテクタ20により
受光される。フォーカシング用光ビームは、シリンドリ
カルレンズ21を通り、2分割型フォトディテクタ22
により受光される。一方のフォトディテクタ20からは
トラッキングサーボ制御用の検出信号TEが出力され、
他方のフォトディテクタ22からはフォーカスサーボ制
御用の検出信号FEが出力され、それらが差動増幅器3
1,32へそれぞれ与えられる。
【0034】一方の差動増幅器31では、検出信号FE
を入力してフォーカスエラー信号S31を出力し、他方
の差動増幅器32は、検出信号TEを入力してトラッキ
ングエラー信号S32を出力する。フォーカスエラー信
号S31は、増幅器33で増幅されて増幅されたフォー
カスエラー信号S33となり、そのフォーカスエラー信
号S33が位相補償回路40で、位相の遅れ、進みの位
相補償が行われ、フォーカス高次共振を防止するための
ノッチフィルタ42を介して駆動部51に与えられる。
ノッチフィルタ42の出力は、駆動部51により、電圧
/電流変換が行われ、その駆動部51からフォーカス用
駆動電流Ifが出力されてアクチュエータ60へ供給さ
れる。アクチュエータ60は、内部に設けられた対物レ
ンズ上下駆動コイルにより、対物レンズ13を上下動し
てフォーカシング制御を行う。
【0035】また、他方の増幅器32から出力されたト
ラッキングエラー信号S32は、増幅器34で増幅さ
れ、その増幅されたトラッキングエラー信号S34が位
相補償回路41により位相補償され、駆動部52により
電圧/電流変換され、その駆動部52からトラッキング
用駆動電流Itが出力される。このトラッキング用駆動
電流Itにより、アクチュエータ60が駆動され、トラ
ッキング制御が行われる。
【0036】以上のようにして、回転する光ディスク1
の面振れに対応して該光ディスク1上に的確に絞られた
光ビームを照射するように対物レンズ13が駆動され、
フォーカシング動作が行われる。さらに、光ディスク1
上に予めプリスタンプ(形成)されたトラックに沿って
トラッキング動作が行われ、フォーカスエラー信号S3
1及びトラッキングエラー信号S32が0となるように
サーボが行われ、データの記録/再生動作が実行され
る。
【0037】次に、クロストラック信号振幅およびオフ
セットの自動調整方法について図7、図8、図9及び図
10を参照しつつ説明する。
【0038】なお、図7はフォーカスサーボのみオン時
のクロストラック信号S72を示す波形図、図8は図1
のクロストラック信号調整手段80における最大・最小
値演算のフローチャート、図9はクロストラック信号ゲ
イン設定のフローチャート、図10は、クロストラック
信号オフセット設定のフローチャートである。
【0039】先ず、電源投入あるいはディスクローディ
ングが行われ、光ピックアップ10がアクチュエータ6
0によってホームポジションまで移動し、光ディスク1
が回転する。その後、図示しないCPU等で構成される
制御回路の制御信号によりフォーカスサーチ動作が開始
され、フォーカスサーボのみが動作する。この時、増幅
器72から出力されるクロストラック信号S72は、通
常、光ディスク71にディスク偏心があるので、例えば
数十本のトラックを横切る。そのため、図7に示すよう
に、最大振幅S72maxと最小振幅S72minとの
間で振動する出力波形を有し、かつアドレス情報を凹凸
により記録されているID部の影響が最大振幅IDma
xで現われる出力波形を有するクロストラック信号S7
2が得られる。
【0040】クロストラック信号調整手段80は、クロ
ストラック信号S72を入力すると、そのクロストラッ
ク信号S72を、A/D変換部81によりディジタル信
号に変換する。また、このA/D変換部81は、外部か
らの制御信号によりA/D変換動作を停止又は中断する
機能を有している。本実施例では、図5に示すIDゲー
ト信号IDGを制御信号とし、ID部のみA/D変換動
作を停止又は中断させ、図7のIDmaxを検出しない
ようにしている。ディジタル信号に変換されたクロスト
ラック信号S81は、図8のフローチャートに従い、最
大最小値演算部82により、ディジタルなクロストラッ
ク信号S81の最大値(図7中のS72max)、最小
値(図7中のS72min)が演算される。
【0041】即ち、図8のフローチャートにおいて、最
大、最小値演算が開始されると、ステップ100では、
最大最小値演算部82内の最小値レジスタRminに初
期値として、例えば10000が、最大値レジスタRm
axに初期値として、例えば0が設定される。ステップ
101では、クロストラック信号S81の値が最小値レ
ジスタRminの内容より小さいか否か判断され、小さ
い時には、ステップ102で、最小値レジスタRmin
の内容をクロストラック信号S81の値に置き換える。
ステップ101で、クロストラック信号S81の値が最
小値レジスタRminの内容よりも大きい時は、最小値
レジスタRminの内容はそのままとする。
【0042】次に、ステップ103において、クロスト
ラック信号S81の値が最大値レジスタRmaxの内容
より大きいか否か判断される。大きい時には、ステップ
104で、最大値レジスタRmaxの内容をクロストラ
ック信号S81の値に置き換え、クロストラック信号S
81の値が最大値レジスタRmaxの内容よりも小さい
時は、最大値レジスタRmaxの内容はそのままとす
る。
【0043】以上の演算処理をステップ105を介し
て、例えば500ms間繰り返し、最大、最小値を求め
る。
【0044】なお、ステップ105において、一般にデ
ィスク偏心にバラツキがあり、クロストラック信号S7
2の波の数が光ディスク1により異なるため、光ディス
ク1の数回転分の例えば500msの間、最大、最小値
演算処理を繰り返すことが望ましい。但し、この500
msの時間は、これよりも小さな所望の時間に設定して
もよい。
【0045】この最大、最小値演算処理が終わると、振
幅演算部83によるクロストラック信号ゲイン設定の演
算処理および、オフセット演算部84によるクロストラ
ック信号オフセット設定の演算処理が行われる。まず振
幅演算部83によるクロストラック信号ゲインの設定方
法を、図9のフローチャートを用いて説明する。
【0046】図9のフローチャートにおいて、演算処理
が開始されると、振幅演算部83は、ステップ200に
おいて、D/A変換器から構成されるゲイン設定部85
の初期値Vαをセットし、初期設定する。すると、ゲイ
ン設定部85の出力信号S85が図6に示す増幅器72
中のFET1のゲート(G)に入力される。これによ
り、増幅器72の増幅率が設定される。次に、ステップ
201で、最大最小値演算部82により、セットした初
期値Vαにおけるクロストラック信号S81の最大値及
び最小値が演算された後、振幅演算部83が、ステップ
202で、その最大値及び最小値の減算値S72max
−S72minを演算し、ステップ203で、減算値S
72max−S72minと、振幅基準値Vgsとの比
較を行い、ΔVgs=Vgs−(S72max−S72
min)の誤差を演算する。さらに、ステップ204で
は、ΔVgsの絶対値が所定の閾値β以下であるか否か
を判定し、その判定結果が閾値β以下でない場合には、
ステップ205によって、ゲイン設定部85内のD/A
変換部のセット値をVα=Vα+kΔVgs(kは0<
k<1の定数)で補正し、再セットする。
【0047】再セットされたゲイン設定部85内のD/
A変換器の出力信号S85は、増幅器72のFET1の
ゲート(G)端子に入力される。このFET1は、ゲー
ト電圧により抵抗値が変化し、ゲート電圧が上昇する
と、ソース(S)・ドレイン(D)間の抵抗値Rsd1
が下がり、増幅器72の入力抵抗が下がるので、増幅器
72の増幅率Rf/Rsd1が大きくなる。例えば得ら
れたクロストラック信号S81の減算値S72max−
S72minが振幅基準値Vgsより小さい時、ΔVg
sは正の値となり、ゲイン設定部85によって再セット
されるVαの値は、前のVαの値よりも大きくなり、出
力信号S85の信号値、即ちFET1のゲート電圧値は
高くなる。したがって、増幅器72のゲインが上がり、
クロストラック信号S72の振幅が大きくなる。これを
繰り返し行い、ΔVgsの絶対値が閾値β以下になる
と、基準のクロストラック信号振幅が確保されたと見な
し設定を終了する。また、クロストラック信号S81の
減算値S72max−S72minが振幅基準値Vgs
より大きい時にも、ほぼ同様に動作して基準のクロスト
ラック信号振幅が確保されたと見なし、設定を終了す
る。
【0048】次にオフセット演算部84によるクロスト
ラック信号オフセットの設定方法を図10のフローチャ
ートを用いて説明する。
【0049】図10のフローチャートにおいて、演算処
理が開始されると、オフセット演算部84は、ステップ
300において、D/A変換器から構成されるオフセッ
ト設定部86の初期値Vγをセットし、初期設定する。
すると、オフセット設定部86の出力信号S86が図6
に示す増幅器72中の入力抵抗Riに入力される。これ
により、増幅器72では出力されるクロストラック信号
S72のDCレベルが変わり、クロストラック信号オフ
セットの初期設定がなされる。次に、ステップ301
で、最大最小値演算部82により、セットした初期値V
γにおけるクロストラック信号S81の最大値及び最小
値が演算された後、オフセット演算部84が、ステップ
303で、その最大値及び最小値の例えば平均値(S7
2max+S72min)/2を演算し、ステップ30
3で、平均値(S72max+S72min)/2と、
オフセット基準値Vθsとの比較を行い、平均値(S7
2max+S72min)/2と、オフセット基準値V
θsとの差である誤差ΔVθsを求める。ここで、オフ
セット基準値Vθsを例えば0Vに設定すれば、ΔVθ
sの大きさは、(S72max+S72min)/2そ
のものとなる。さらに、ステップ304では、ΔVθs
の絶対値が所定の閾値ε以下であるか否かを判定し、そ
の判定結果が閾値ε以下でない場合には、ステップ30
5によって、オフセット設定部86内のD/A変換器の
セット値をVγ=Vγ+kΔVθs(kは0<k<1の
定数)で補正し、オフセット設定部86のD/A変換器
を再セットする。
【0050】再セットされたオフセット設定部86内の
D/A変換器の出力信号S86は、図6に示した増幅器
72の入力抵抗Riに入力される。
【0051】例えば、図7に示すようにクロストラック
信号S72の出力波形がマイナス側にずれた場合、クロ
ストラック信号S72の出力波形の中心は、オフセット
基準値Vθs(=0V)よりも小さくなり、ΔVθsは
負となる。したがって、オフセット設定部86のD/A
変換器に再セットされるVγ値(=Vγ+kΔVθs)
は、前のVγ値よりも小さくなり、出力信号S86のD
Cレベルが下がり、増幅器72から出力されるクロスト
ラック信号S72のDCレベルが上がる。これを繰り返
し行い、ΔVθsの絶対値が閾値ε以下になると、クロ
ストラック信号オフセットが正常になったと見なし、設
定を終了する。
【0052】また、クロストラック信号S72の出力波
形の中心がプラス側にずれた場合にも、ほぼ同様に動作
してクロストラック信号オフセットが正常になったと見
なし、設定を終了する。
【0053】以上のように、本実施例の光磁気ディスク
では、異なる種類の光ディスクを使用した場合に各光デ
ィスク毎にクロストラック信号振幅あるいはオフセット
が異なっていても、電源投入あるいはローディング開始
時に、クロストラック信号調整手段によって、使用した
光ディスクに固有のクロストラック信号振幅およびオフ
セットを自動調整するという利点を有している。
【0054】したがって、本実施例の光磁気ディスク装
置では、光ディスクの互換性を持たせることが可能とな
り、可搬性(可換性)に優れ、安定したトラックジャン
プ動作が可能となる。
【0055】図11は、本発明の第2の実施例を示すも
ので、クロストラック信号調整手段80aの回路構成図
である。このクロストラック信号調整手段80aは、例
えば図1の光磁気ディスク装置においてクロストラック
信号調整手段80に代えて設けられるものである。
【0056】このクロストラック信号調整手段80a
は、クロストラック信号調整手段80と同様の動作をア
ナログ的に行う機能を有し、最大振幅検出回路80a−
1、最小振幅検出回路80a−2、差動検出回路80a
−3、加算回路80a−6、サンプルホールド回路80
a−4、サンプルホールド回路80a−7およびインバ
ータ回路80a−5で構成される。
【0057】最大振幅検出回路80a−1は、クロスト
ラック信号S72の出力波形の最大側を整流および平滑
化するもので、ダイオードD1、コンデンサC1、抵抗
R1およびアナログスイッチSW1を有しており、アナ
ログスイッチSW1は、IDゲート信号IDGによりス
イッチのON/OFFが制御される。最小振幅検出回路
80a−2はクロストラック信号S72の出力波形の最
小側を整流および平滑化するもので、ダイオードD2、
コンデンサC2、抵抗R2およびアナログスイッチSW
2を有しており、アナログスイッチSW1は、IDゲー
ト信号IDGによりスイッチのON/OFFが制御され
る。
【0058】ここで、例えば抵抗R1及びR2は、同一
の抵抗値Rを有し、コンデンサC1及びC2は、同一の
容量Cを有している。さらに、抵抗R1及びコンデンサ
C1と、抵抗R2及びコンデンサC2とは、それぞれの
平滑時定数であるT=R×Cが、例えばクロストラック
信号S72の一周期の10倍以上でゲインおよびオフセ
ット設定区間500ms以下の約100msに設定され
ている。
【0059】差動検出回路80a−3は、入力抵抗Ri
1、Ri2、帰還抵抗Rf1、基準抵抗Rf2、及び差
動増幅回路A2を有している。ここで、例えば入力抵抗
Ri1及びRi2は同一の抵抗値Riを有し、帰還抵抗
Rf1及び基準抵抗Rf2は同一の抵抗値Rfを有して
いる。
【0060】加算回路80a−6は、抵抗R3および抵
抗R4で構成されている。サンプルホールド回路80a
−4および80a−7は、調整設定を終了したことを示
す信号、例えばトラッキングサーボオン信号Stによっ
てスイッチのON/OFFが制御されているアナログス
イッチSW3およびSW4、コンデンサCS1、および
CS2、およびバッファB1およびB2を有している。
【0061】インバータ回路80a−5は例えば反転ア
ンプで構成されている。
【0062】次に、クロストラック信号調整手段80a
の動作を図7および図10を用いて説明する。増幅器7
2の出力側からのクロストラック信号S72がクロスト
ラック信号調整手段80aに入力されると、最大振幅検
出回路80a−1および最小振幅検出回路80a−2
は、それぞれクロストラック信号S72の最大側および
最小側のピークホールドを行う。ただしID部での反射
光量の変化により生じクロストラック信号S72に現わ
れているID部の最大側振幅IDmaxをピークホール
ドしない様に、図5に示すID部を検出したIDゲート
信号IDGにて、スイッチSW1およびSW2をID部
のみスイッチを解放しピークホールド動作を中断させて
いる。
【0063】これにより、クロストラック信号S72の
最大側では信号S72aが平滑化されてホールドされ、
最小側では信号S72bが平滑化されてホールドされ
る。各信号S72aおよびS72bは、ダイオードD
1,D2のためにS72max,S72minよりもそ
れぞれ0.5V程度ドロップしている。この平滑化され
た信号S72a,S72bは、振幅検出回路80a−3
および加算回路80a−6に出力される。
【0064】クロストラック信号振幅の演算およびゲイ
ン設定は、振幅検出回路80a−3、サンプルホールド
回路80a−4およびインバータ回路80a−5にて行
われ、クロストラック信号オフセットの演算およびオフ
セット設定は、加算回路80a−6およびサンプルホー
ルド回路S80a−7で行われる。
【0065】まず、クロストラック信号振幅の振幅演算
およびゲイン設定について説明する。振幅検出回路80
a−3では、信号S72aおよびS72bを入力する
と、差動増幅回路A2により、減算値=信号S72aの
信号値−信号S72bの信号値、即ちS72max−S
72minを演算し、その演算結果をサンプルホールド
回路80a−4に出力する。サンプルホールド回路80
a−4では、例えばトラッキングサーボがオフの間は、
スイッチSW3がオン状態となる様に制御され、差動増
幅回路A2の出力がコンデンサCS1に充電される。トラ
ッキングサーボがオン(設定終了時)すると、スイッチ
SW3がオフ状態となる様に制御され、それまでにコン
デンサCS1に充電された差動増幅回路A2の出力はホー
ルドされて、インバータ回路80a−5を通して出力信
号S85となって増幅器72のFET1のゲート(G)
端子に入力される。これにより、出力信号S85の信号
値に応じてFET1のゲート電圧が変わり、増幅器72
の増幅率が制御されて、クロストラック信号振幅ゲイン
の自動調整が行われ調整設定が終了する。
【0066】次に、クロストラック信号オフセットのオ
フセット演算およびオフセット設定について説明する。
加算回路80a−6は、信号S72aおよびS72bを
入力すると、抵抗R3およびR4によって信号S72a
およびS72bの各信号値が加算される。特に抵抗R3
と抵抗R4の抵抗値が等しいものとすれば、その加算値
は(信号S72aの信号値+信号S72bの信号値)/
2に等しくなり、その加算値、即ち信号値(S72ma
x+S72min)/2を持つ信号S72cがサンプル
ホールド回路80a−7に入力される。サンプルホール
ド回路80a−7では、前記したサンプルホールド回路
80a−4と同様に動作し、例えば設定中であることを
示すトラッキングサーボがオフ状態では、信号S72c
がCS2に入力され、設定終了であることを示すトラッキ
ングサーボオン状態では、それまでに充電された信号S
72cの信号値(S72max+S72min)/2が
ホールドされバッファB2により出力信号S86が出力
される。この出力信号S86が、図6に示す入力抵抗R
iに入力され第1の実施例とほぼ同様に、クロストラッ
ク信号オフセットの自動調整がアナログ的に行われ調整
設定が終了する。
【0067】以上のように、クロストラック信号調整手
段80aによっても、図1のクロストラック信号調整手
段80でディジタル的に行ったクロストラック信号振幅
およびオフセットの自動調整を、アナログ的に行うこと
ができ、第1の実施例とほぼ同様の作用効果が得られ
る。さらに、この第2の実施例の利点としては、プログ
ラム処理を行う必要がなく、処理スピードの高速化が図
れるという点があげられる。
【0068】なお、本発明は、図示の実施例に限定され
ず、種々の変形が可能である。その変形例としては例え
ば次のようなものがある。
【0069】(i)クロストラック信号調整手段80,
80aはその回路構成の変形が可能である。例えばアナ
ログスイッチSW1,SW2,SW3,SW4は、FE
Tあるいはトランジスタで構成することもできる。
【0070】(ii)図1の光ピックアップ10やクロス
トラック信号生成手段70等も、図示以外の回路構成に
変形することが可能である。
【0071】(iii)クロストラック信号調整手段80a
にて調整設定中、設定終了をトラッキングサーボオン信
号にて制御したが、他の適当な信号を使用しても良い。
【0072】(iv)上記実施例では、光磁気ディスクを
例にとって説明したが、本発明は、追記型や再生専用型
の光ディスク装置にも幅広く適用が可能である。
【0073】
【発明の効果】本発明によれば、以上のように光学的情
報記録再生装置を構成したので、電源投入後あるいはデ
ィスクローディング(装着)後、例えば光ピックアップ
が光ディスクのラジアル方向に沿ってホームポジション
まで移動し、光ディスクが回転してフォーカスサーボの
みが開始する時、クロストラック信号振幅およびオフセ
ット調整手段は、クロストラック信号の最大値および最
小値またはその近傍の両値をID部の影響を受けること
無く検出し、その両値の減算値に基づきクロストラック
信号振幅を設定するように働き、その両値の加算値また
は平均値に基づきクロストラック信号オフセットを設定
するように働く。これにより、使用する光ディスク媒体
に応じてクロストラック信号振幅およびオフセットが自
動調整され、トラックジャンプが安定し、正常な記録・
再生動作が行える。また、光強度信号としてクロストラ
ック信号でなくても、他の信号、例えばID信号、FE
加算信号等でも可能なことは言うまでもない。
【0074】クロストラック信号の最大値および最小値
またはその近傍の両値を検出する際に、ID部の影響を
受けない点について説明すると、光ピックアップがトラ
ックジャンプ中にID部を通過すると、ID部の信号変
化がトラックジャンプ中のクロストラック信号に影響を
及ぼし、正常なトラックジャンプ制御ができなくなり、
本発明ではこうしたクロストラック信号に対するID部
の影響を防止できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す構成ブロック図
【図2】光ディスクを示す説明図
【図3】クロストラック信号を示す説明図
【図4】ID部検出処理部を示すブロック図
【図5】ID部検出処理部の動作を示すタイムチャート
【図6】図1の増幅器72を示す回路図
【図7】フォーカスサーボのみオン時のクロストラック
信号を示す波形図
【図8】最大・最小値演算フローチャート
【図9】クロストラック信号ゲイン設定のフローチャー
【図10】クロストラック信号オフセット設定のフロー
チャート
【図11】本発明の第2実施例のクロストラック信号調
整手段を示す回路構成図
【符号の説明】
1 光ディスク 10 光ピックアップ 30 サーボエラー信号生成手段 50 駆動手段 60 アクチュエータ 70 クロストラック信号生成手段 80 クロストラック信号調整手段 90 ID部検出処理部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを光ディスク上に照射し該光デ
    ィスクからの光より、フォーカスサーボ及びトラッキン
    グサーボ制御用検出信号を出力する光ピックアップと、
    前記検出信号に基づきフォーカスエラー信号及びトラッ
    キングエラー信号を生成するサーボエラー信号生成手段
    と、前記サーボエラー信号生成手段の出力に基づきフォ
    ーカス及びトラッキング用駆動電流を出力する駆動手段
    と、前記駆動電流により前記光ピックアップをフォーカ
    ス方向及びトラッキング方向に移動させるアクチュエー
    タと、前記検出信号に基づき光強度信号を生成する光強
    度信号生成手段とを備えた光学的情報記録再生装置にお
    いて、 フォーカスサーボ開始時における光強度信号の最大値お
    よび最小値、またはその近傍の両値を検出し、その両値
    の減算値に基いて光強度信号振幅ゲインを調整する光強
    度信号振幅調整手段を設けたことを特徴とする光学的情
    報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 光ビームを光ディスク上に照射し該光デ
    ィスクからの光より、フォーカスサーボ及びトラッキン
    グサーボ制御用検出信号を出力する光ピックアップと、
    前記検出信号に基づきフォーカスエラー信号及びトラッ
    キングエラー信号を生成するサーボエラー信号生成手段
    と、前記サーボエラー信号生成手段の出力に基づきフォ
    ーカス及びトラッキング用駆動電流を出力する駆動手段
    と、前記駆動電流により前記光ピックアップをフォーカ
    ス方向及びトラッキング方向に移動させるアクチュエー
    タと、前記検出信号に基づき光強度信号を生成する光強
    度信号生成手段とを備えた光学的情報記録再生装置にお
    いて、 フォーカスサーボ開始時における光強度信号の最大値お
    よび最小値、またはその近傍の両値を検出し、その両値
    の加算値または平均値に基いて光強度信号オフセットを
    調整する光強度信号オフセット調整手段を設けたことを
    特徴とする光学的情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 複数のインデックス部が形成された光デ
    ィスク上に光ビームを照射し該光ディスクからの光よ
    り、フォーカスサーボ及びトラッキングサーボ制御用検
    出信号を出力する光ピックアップと、前記検出信号に基
    づきフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号
    を生成するサーボエラー信号生成手段と、前記サーボエ
    ラー信号生成手段の出力に基づきフォーカス及びトラッ
    キング用駆動電流を出力する駆動手段と、前記駆動電流
    により前記光ピックアップをフォーカス方向及びトラッ
    キング方向に移動させるアクチュエータと、前記検出信
    号に基づき光強度信号を生成する光強度信号生成手段と
    を備えた光学的情報記録再生装置において、 フォーカスサーボ開始時における光強度信号の最大値お
    よび最小値、またはその近傍の両値を検出し、その両値
    の減算値に基いて光強度信号振幅ゲインを調整する光強
    度信号振幅調整手段と、 フォーカスサーボ開始時における光強度信号の最大値お
    よび最小値またはその近傍の両値を検出し、その両値の
    加算値または平均値に基いて光強度信号オフセットを調
    整する光強度信号オフセット調整手段と、 前記検出信号に基いて光ディスク上のインデックス部を
    検出するインデックス部検出手段とを設け、 インデックス部検出手段の出力信号により光強度信号振
    幅調整手段および光強度信号オフセット調整手段は光デ
    ィスク上の非インデックス部から光強度信号の最大値お
    よび最小値またはその近傍の両値を検出することを特徴
    とする光学的情報記録再生装置。
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