JPH0560774A - 溶鋼の流速計測装置 - Google Patents
溶鋼の流速計測装置Info
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- JPH0560774A JPH0560774A JP22606291A JP22606291A JPH0560774A JP H0560774 A JPH0560774 A JP H0560774A JP 22606291 A JP22606291 A JP 22606291A JP 22606291 A JP22606291 A JP 22606291A JP H0560774 A JPH0560774 A JP H0560774A
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- Japan
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- pressure
- molten steel
- flow velocity
- mold
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- Measuring Volume Flow (AREA)
- Measuring Fluid Pressure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 モールド内の溶鋼に受圧棒を浸漬して溶鋼流
の流速を計測する装置において、この計測装置の傾きを
補正するすることを目的とする。 【構成】 高温、耐蝕性ファインセラミックスからな
り、モールド内の溶鋼21に浸漬して溶鋼流の圧力を受
ける受圧棒2と、受圧棒2が受けた圧力を検出して電気
信号に変換する受圧センサー4と、この受圧センサー4
の出力を演算して溶鋼流速に換算する演算器5と、この
計測装置の傾きを補正する機構とを具備する。 【効果】 本発明によれば、浸漬ノズルからモールド内
に流出する溶鋼流の流速を計測できるので、この流速値
に基づいてその流速を適度の範囲に維持することがで
き、溶鋼表面のモールドパウダーの鋳片中への巻き込み
を防止し、製品の疵の発生を防止するとともに歩留りを
向上させる効果がある。
の流速を計測する装置において、この計測装置の傾きを
補正するすることを目的とする。 【構成】 高温、耐蝕性ファインセラミックスからな
り、モールド内の溶鋼21に浸漬して溶鋼流の圧力を受
ける受圧棒2と、受圧棒2が受けた圧力を検出して電気
信号に変換する受圧センサー4と、この受圧センサー4
の出力を演算して溶鋼流速に換算する演算器5と、この
計測装置の傾きを補正する機構とを具備する。 【効果】 本発明によれば、浸漬ノズルからモールド内
に流出する溶鋼流の流速を計測できるので、この流速値
に基づいてその流速を適度の範囲に維持することがで
き、溶鋼表面のモールドパウダーの鋳片中への巻き込み
を防止し、製品の疵の発生を防止するとともに歩留りを
向上させる効果がある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続鋳造設備の操業中
にモ−ルド内で流動する溶鋼の流速を計測する装置に関
する。
にモ−ルド内で流動する溶鋼の流速を計測する装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図3は連続鋳造時の状態を模式的に示し
た図である。連続鋳造においては、タンディッシュ20
に受け入れられた溶鋼21は浸漬ノズル22を経由して
モ−ルド23に注入される。モ−ルド23は付設された
冷却箱24によって冷却されており、モ−ルド23内の
溶鋼は除々に冷却されて凝固し、連続的に引き抜かれ
る。この際、モ−ルド23内の溶鋼21は、電磁攪拌装
置25によって攪拌される。又、モ−ルド23内の溶鋼
21上には、モ−ルドパウダ−26が添加されている。
た図である。連続鋳造においては、タンディッシュ20
に受け入れられた溶鋼21は浸漬ノズル22を経由して
モ−ルド23に注入される。モ−ルド23は付設された
冷却箱24によって冷却されており、モ−ルド23内の
溶鋼は除々に冷却されて凝固し、連続的に引き抜かれ
る。この際、モ−ルド23内の溶鋼21は、電磁攪拌装
置25によって攪拌される。又、モ−ルド23内の溶鋼
21上には、モ−ルドパウダ−26が添加されている。
【0003】ところで、浸漬ノズル22から注入される
溶鋼は、モ−ルド23の長辺方向に向けて設けられた吐
出口27から勢い良く流出する。この溶鋼流は、通常の
状態においては、電磁攪拌装置25の攪拌によって適度
に減速されるが、攪拌の制御が適当でなく、流速が大き
過ぎると、モ−ルド23の壁面に激しく衝突して大きな
上向きの流れが発生する。このような上昇流が発生する
と、モ−ルドパウダ−26が溶鋼21中に巻き込まれ、
これが製品に疵が発生する原因となる。
溶鋼は、モ−ルド23の長辺方向に向けて設けられた吐
出口27から勢い良く流出する。この溶鋼流は、通常の
状態においては、電磁攪拌装置25の攪拌によって適度
に減速されるが、攪拌の制御が適当でなく、流速が大き
過ぎると、モ−ルド23の壁面に激しく衝突して大きな
上向きの流れが発生する。このような上昇流が発生する
と、モ−ルドパウダ−26が溶鋼21中に巻き込まれ、
これが製品に疵が発生する原因となる。
【0004】溶鋼流の流速を適度の範囲に維持するに
は、電磁攪拌装置25を精度良く制御することを要する
が、このためには、溶鋼21表面部の流速値が必要であ
る。現状においては、高温溶融物である溶鋼21の流速
を計測する適当な手段はなく、浸漬ノズルの吐出口27
の口径等に基づいて求めた溶鋼21表面部流速の推定値
を用い、電磁攪拌装置25を制御している。しかし、推
定値では、電磁攪拌装置25を精度良く制御することは
出来ず、時には溶鋼21中にモ−ルドパウダ−26の巻
き込みが起こる。この対策として、特開昭64−715
56号公報「連続鋳造方法」、特開平2−89544号
公報「連続鋳造における鋳型内溶鋼流動制御方法」等に
より、溶鋼の流速を制御する方法と装置が考えらてい
る。
は、電磁攪拌装置25を精度良く制御することを要する
が、このためには、溶鋼21表面部の流速値が必要であ
る。現状においては、高温溶融物である溶鋼21の流速
を計測する適当な手段はなく、浸漬ノズルの吐出口27
の口径等に基づいて求めた溶鋼21表面部流速の推定値
を用い、電磁攪拌装置25を制御している。しかし、推
定値では、電磁攪拌装置25を精度良く制御することは
出来ず、時には溶鋼21中にモ−ルドパウダ−26の巻
き込みが起こる。この対策として、特開昭64−715
56号公報「連続鋳造方法」、特開平2−89544号
公報「連続鋳造における鋳型内溶鋼流動制御方法」等に
より、溶鋼の流速を制御する方法と装置が考えらてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの方法
(特開平2−89544号公報「連続鋳造における鋳型
内溶鋼流動制御方法」等)の溶鋼の流速計測は、渦流レ
ベル計により溶鋼の波高を計測するもので、溶鋼の流速
そのものを計測するものではなかった。そのため、溶鋼
の流速そのものを知るには、まだ適切な装置とはいえな
かった。
(特開平2−89544号公報「連続鋳造における鋳型
内溶鋼流動制御方法」等)の溶鋼の流速計測は、渦流レ
ベル計により溶鋼の波高を計測するもので、溶鋼の流速
そのものを計測するものではなかった。そのため、溶鋼
の流速そのものを知るには、まだ適切な装置とはいえな
かった。
【0006】そこで、本出願と同一出願人は、設置場所
が固定されたフロアをベースにして計測する溶鋼の流速
計測装置(特願平2−306614号)を提案した。
が固定されたフロアをベースにして計測する溶鋼の流速
計測装置(特願平2−306614号)を提案した。
【0007】しかし、連続鋳造設備の鋳造作業は湯面監
視やパウダーの投入作業や、製品の幅に合った寸法にモ
ールドを設定する(モールドの幅換という)ため、モー
ルドの幅換作業等があり、本装置をフロアに固定して計
測すると操業の障害となるばかりか、補修作業等を考慮
するならば、装置は大掛かりとなる新たな問題を生じ
た。
視やパウダーの投入作業や、製品の幅に合った寸法にモ
ールドを設定する(モールドの幅換という)ため、モー
ルドの幅換作業等があり、本装置をフロアに固定して計
測すると操業の障害となるばかりか、補修作業等を考慮
するならば、装置は大掛かりとなる新たな問題を生じ
た。
【0008】このため、本装置の取付けはタンディッシ
ュ部に固定し、変換器等をタンディッシュカー等に設置
することが最も実用的である。但し、タンディッシュ部
に固定した本装置は、タンディッシュを交換するときに
は容易に着脱可能としておくことが必要である。
ュ部に固定し、変換器等をタンディッシュカー等に設置
することが最も実用的である。但し、タンディッシュ部
に固定した本装置は、タンディッシュを交換するときに
は容易に着脱可能としておくことが必要である。
【0009】連続鋳造するときに、溶鋼を鍋から一旦タ
ンディッシュに受入れ、この溶鋼が浸漬ノズルを経由し
てモールドに注入する。しかし、単にタンディッシュに
固定しただけでは、タンディッシュはヒンジ部4点で支
えられており、溶鋼の受入れ時にタンディッシュに歪み
をもたらすため、この受け入れる溶鋼の量の変化による
歪みによって溶鋼の流速計測装置は傾き、零点の変化と
して計測出力にバイアスを発生させるといった問題があ
る。
ンディッシュに受入れ、この溶鋼が浸漬ノズルを経由し
てモールドに注入する。しかし、単にタンディッシュに
固定しただけでは、タンディッシュはヒンジ部4点で支
えられており、溶鋼の受入れ時にタンディッシュに歪み
をもたらすため、この受け入れる溶鋼の量の変化による
歪みによって溶鋼の流速計測装置は傾き、零点の変化と
して計測出力にバイアスを発生させるといった問題があ
る。
【0010】このバイアスは、タンディッシュに受け入
れる溶鋼の量で補正するか、溶鋼の流速計測装置自身の
傾きを計測して補正する必要があり、後者で問題を解決
する手段をとることにより、本発明に到逹した。
れる溶鋼の量で補正するか、溶鋼の流速計測装置自身の
傾きを計測して補正する必要があり、後者で問題を解決
する手段をとることにより、本発明に到逹した。
【0011】すなわち、本発明はタンディッシュ部に取
付ける溶鋼流速計測装置であり、タンディッシュの傾き
を補正する機構をもつ計測装置を提供することを目的と
する。
付ける溶鋼流速計測装置であり、タンディッシュの傾き
を補正する機構をもつ計測装置を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段として、高温・耐蝕性ファインセラミックスか
らなり、モ−ルド内の溶鋼に浸漬して溶鋼流の圧力を受
ける受圧棒と、上部が軸着され、下部に前記受圧棒を取
着する受圧棒取付け金具と、この受圧棒取付け金具に接
して配置され、前記受圧棒が受けた圧力を検出して電気
信号に変換する受圧センサ−と、この受圧センサ−の出
力を演算して溶鋼流速に換算する演算器と、この装置の
傾きを補正する機構とを具備した溶鋼の流速計測装置と
したものである。
めの手段として、高温・耐蝕性ファインセラミックスか
らなり、モ−ルド内の溶鋼に浸漬して溶鋼流の圧力を受
ける受圧棒と、上部が軸着され、下部に前記受圧棒を取
着する受圧棒取付け金具と、この受圧棒取付け金具に接
して配置され、前記受圧棒が受けた圧力を検出して電気
信号に変換する受圧センサ−と、この受圧センサ−の出
力を演算して溶鋼流速に換算する演算器と、この装置の
傾きを補正する機構とを具備した溶鋼の流速計測装置と
したものである。
【0013】
【作用】前記流速計測装置は、溶鋼流の圧力を検出し、
この圧力を溶鋼流速に変換する方式であり、溶鋼流の圧
力を受ける受圧棒とこの受圧棒が受けた圧力を検出する
受圧センサ−とが分離された構成になっている。このた
め、受圧センサ−は溶鋼によって加熱された受圧棒の熱
影響を直接、伝熱によって受けることがなく、モ−ルド
内のような悪条件下の計測が可能となっている。又、こ
の圧力検出方式は、計測中に受圧棒が計測中に浸食され
ることなく、その大きさに変化が生じないことが前提で
あるが、受圧棒を、高温に耐え、且つ浸食に強いファイ
ンセラミックスで形成されているので、溶鋼中への浸漬
に耐えられる。
この圧力を溶鋼流速に変換する方式であり、溶鋼流の圧
力を受ける受圧棒とこの受圧棒が受けた圧力を検出する
受圧センサ−とが分離された構成になっている。このた
め、受圧センサ−は溶鋼によって加熱された受圧棒の熱
影響を直接、伝熱によって受けることがなく、モ−ルド
内のような悪条件下の計測が可能となっている。又、こ
の圧力検出方式は、計測中に受圧棒が計測中に浸食され
ることなく、その大きさに変化が生じないことが前提で
あるが、受圧棒を、高温に耐え、且つ浸食に強いファイ
ンセラミックスで形成されているので、溶鋼中への浸漬
に耐えられる。
【0014】さらに、本発明では、上記課題を達成する
ために、本装置をタンディッシュに取付けて使用すると
きに、溶鋼量の変化によりタンディッシュの歪みによっ
て生じる本装置の傾きを、自動的に補正する機構を具備
している。
ために、本装置をタンディッシュに取付けて使用すると
きに、溶鋼量の変化によりタンディッシュの歪みによっ
て生じる本装置の傾きを、自動的に補正する機構を具備
している。
【0015】
【実施例】以上に説明した内容の実施例を次に示す。
【0016】図1、図2は、本発明による傾斜角補正機
能付溶鋼表面の流速計測装置の一実施例を示す概略構成
図であり、図4は、受圧棒の重心位置における重量の関
数で補正が可能であることを示す実験データである。
能付溶鋼表面の流速計測装置の一実施例を示す概略構成
図であり、図4は、受圧棒の重心位置における重量の関
数で補正が可能であることを示す実験データである。
【0017】図1は本発明に係る一実施例の説明図であ
る。この装置は上述のように配置され、モ−ルド内の溶
鋼21に浸漬して溶鋼流の圧力を受ける受圧棒2と、受
圧棒2を取り付ける受圧棒取付け金具3と、受圧棒2が
受けた圧力を検出する受圧センサ−4と、受圧センサ−
の出力を演算して溶鋼流速に換算する演算器5と傾斜角
センサー31とを備えている。
る。この装置は上述のように配置され、モ−ルド内の溶
鋼21に浸漬して溶鋼流の圧力を受ける受圧棒2と、受
圧棒2を取り付ける受圧棒取付け金具3と、受圧棒2が
受けた圧力を検出する受圧センサ−4と、受圧センサ−
の出力を演算して溶鋼流速に換算する演算器5と傾斜角
センサー31とを備えている。
【0018】図2は本発明の流速計測装置を配置した状
態を示す図である。2は受圧棒、6は、流速計測装置ボ
ックス、10はセンサ支持金具、11はスライディング
ノズルカセット、20はタンディッシュ、22は浸漬ノ
ズルを示す。この図のように、流速計測装置は着脱可能
なようにスライディングノズルカセット11側に備えら
れ、その検出部である受圧棒2が溶鋼21の表面部に配
置される。図3のように、浸漬ノズルの吐出口27から
流出した溶鋼流28はモ−ルド23の壁面部で反転して
表面部まで旋回するので、受圧棒2はその流路に配置さ
れる。
態を示す図である。2は受圧棒、6は、流速計測装置ボ
ックス、10はセンサ支持金具、11はスライディング
ノズルカセット、20はタンディッシュ、22は浸漬ノ
ズルを示す。この図のように、流速計測装置は着脱可能
なようにスライディングノズルカセット11側に備えら
れ、その検出部である受圧棒2が溶鋼21の表面部に配
置される。図3のように、浸漬ノズルの吐出口27から
流出した溶鋼流28はモ−ルド23の壁面部で反転して
表面部まで旋回するので、受圧棒2はその流路に配置さ
れる。
【0019】受圧棒2は高温に耐え且つ浸食され難いフ
ァインセラミックスよりなる円柱状の棒体で、一例とし
ては、モリブデン−ジルコニア焼結体によって形成され
ている。受圧棒2の径は、通常、10〜20mm程度で
ある。又、受圧棒2の長さは、その先端部が10〜15
0mm程度溶鋼21中に浸漬されるようにする。受圧棒
取付け金具3はステンレス鋼等の金属製で、その下部に
受圧棒2を係止しており、受圧棒2と受圧棒取付け金具
3は一体構造になっている。受圧棒取付け金具3はその
上部がセンサ支持金具10に配置されたボックス6に軸
着されて回動可能に懸吊され、このボックス6内に収納
されている。7は軸である。ボックス6に収納された部
分の受圧棒取付け金具3には突起8が設けられ、この突
起8と接する位置に受圧センサ−4が配置されている。
受圧センサ−4は歪みゲ−ジ式で、受圧棒取付け金具の
突起8の押圧によって生じた変位量を電気信号に変換し
て演算器5に送る。
ァインセラミックスよりなる円柱状の棒体で、一例とし
ては、モリブデン−ジルコニア焼結体によって形成され
ている。受圧棒2の径は、通常、10〜20mm程度で
ある。又、受圧棒2の長さは、その先端部が10〜15
0mm程度溶鋼21中に浸漬されるようにする。受圧棒
取付け金具3はステンレス鋼等の金属製で、その下部に
受圧棒2を係止しており、受圧棒2と受圧棒取付け金具
3は一体構造になっている。受圧棒取付け金具3はその
上部がセンサ支持金具10に配置されたボックス6に軸
着されて回動可能に懸吊され、このボックス6内に収納
されている。7は軸である。ボックス6に収納された部
分の受圧棒取付け金具3には突起8が設けられ、この突
起8と接する位置に受圧センサ−4が配置されている。
受圧センサ−4は歪みゲ−ジ式で、受圧棒取付け金具の
突起8の押圧によって生じた変位量を電気信号に変換し
て演算器5に送る。
【0020】受圧棒取付け金具3の上部及び受圧センサ
−4をボックス6内に収納したのは、受圧センサ−4は
温度変化の影響を受けるので、その温度補償が可能な程
度に受圧センサ−4近傍の温度変化を少なくし、正確な
出力の取り出しを可能にするためである。そして、ボッ
クス6内の受圧センサ−4の近傍には温度計の検出端9
が配置されている。
−4をボックス6内に収納したのは、受圧センサ−4は
温度変化の影響を受けるので、その温度補償が可能な程
度に受圧センサ−4近傍の温度変化を少なくし、正確な
出力の取り出しを可能にするためである。そして、ボッ
クス6内の受圧センサ−4の近傍には温度計の検出端9
が配置されている。
【0021】溶鋼鍋30から受けた溶鋼は、タンディッ
シュ20に移されさらに浸漬ノズル22を通り連続的に
鋳造するための受け口であるモールド23に導かれる。
モールド23内では矢印の方向に流れが発生する。モー
ルド23は連続的に鋳造するため一次冷却を兼ねてお
り、その壁は熱伝導率の高い銅製の冷却箱となってい
る。銅に溶鋼が付着するのを防止するために、パウダー
26を潤滑剤として使用し、さらにモールドを上下に振
動させている。電磁攪拌制御装置25で電流の方向を変
えることによって磁極の方向が変わり、溶鋼に及ぼす力
の方向を変える。また、電流の強さを変えることで攪拌
力を制御できる。これによってモールド23内での溶鋼
の流れを制御するものである。
シュ20に移されさらに浸漬ノズル22を通り連続的に
鋳造するための受け口であるモールド23に導かれる。
モールド23内では矢印の方向に流れが発生する。モー
ルド23は連続的に鋳造するため一次冷却を兼ねてお
り、その壁は熱伝導率の高い銅製の冷却箱となってい
る。銅に溶鋼が付着するのを防止するために、パウダー
26を潤滑剤として使用し、さらにモールドを上下に振
動させている。電磁攪拌制御装置25で電流の方向を変
えることによって磁極の方向が変わり、溶鋼に及ぼす力
の方向を変える。また、電流の強さを変えることで攪拌
力を制御できる。これによってモールド23内での溶鋼
の流れを制御するものである。
【0022】上記のように構成された装置による溶鋼2
1の流速計測は次のように行われる。スライディングノ
ズルカセット11に固定した溶鋼流速計1の受圧棒2を
モールド内23に浸漬すると、受圧棒2には溶鋼流の圧
力が掛り、受圧点Q(受圧棒取付け金具の突起8と受圧
センサ−4との接点)には力Fが作用する。この力Fは
受圧センサ−4によって検出される。受圧センサー4内
には、温度特性の補償用に温度検出端9を内蔵させ温度
補正を可能としている。
1の流速計測は次のように行われる。スライディングノ
ズルカセット11に固定した溶鋼流速計1の受圧棒2を
モールド内23に浸漬すると、受圧棒2には溶鋼流の圧
力が掛り、受圧点Q(受圧棒取付け金具の突起8と受圧
センサ−4との接点)には力Fが作用する。この力Fは
受圧センサ−4によって検出される。受圧センサー4内
には、温度特性の補償用に温度検出端9を内蔵させ温度
補正を可能としている。
【0023】図4(a)は、溶鋼の流速に対する受圧棒
2の傾きを示す図である。溶鋼の水平の流れ方向と同一
の垂直軸に本装置の傾きを持つ場合の出力を図4(b)
に示す。この場合、装置の傾きと出力の関係から流速を
補正できる。但し、溶鋼の水平の流れ方向に直交する垂
直軸に本装置の傾きを持つ場合には、図4(c)に示す
ように、この方向での角度補正は計測精度から考慮して
非常に小さいため無視できる。本装置の傾斜角は傾斜角
センサー31により検知され、溶鋼流速計1の傾斜を検
出し演算器5で温度と共に補正を可能としている。演算
器5では、次式に基づいて演算され、溶鋼21の流速V
が求められる。
2の傾きを示す図である。溶鋼の水平の流れ方向と同一
の垂直軸に本装置の傾きを持つ場合の出力を図4(b)
に示す。この場合、装置の傾きと出力の関係から流速を
補正できる。但し、溶鋼の水平の流れ方向に直交する垂
直軸に本装置の傾きを持つ場合には、図4(c)に示す
ように、この方向での角度補正は計測精度から考慮して
非常に小さいため無視できる。本装置の傾斜角は傾斜角
センサー31により検知され、溶鋼流速計1の傾斜を検
出し演算器5で温度と共に補正を可能としている。演算
器5では、次式に基づいて演算され、溶鋼21の流速V
が求められる。
【0024】
【数1】
【0025】また、温度計測値は検出端9から演算器5
に送られ、この計測値によって上記溶鋼流速が補正され
る。
に送られ、この計測値によって上記溶鋼流速が補正され
る。
【0026】上記のようにして得られた流速値は電磁攪
拌装置の制御機構に入力され、溶鋼流の流速が適度の範
囲に精度良く維持される。
拌装置の制御機構に入力され、溶鋼流の流速が適度の範
囲に精度良く維持される。
【0027】
【発明の効果】本発明は溶鋼の表面流速計測装置に傾き
を検出する傾斜角センサーを内蔵して自動的に補正する
機能を付加して、傾きによる溶鋼表面の流速バイアスを
消去するため、溶鋼の表面流速計測装置設置状況に影響
を受けることがなくリアルタイムで絶対値計測ができ
る。
を検出する傾斜角センサーを内蔵して自動的に補正する
機能を付加して、傾きによる溶鋼表面の流速バイアスを
消去するため、溶鋼の表面流速計測装置設置状況に影響
を受けることがなくリアルタイムで絶対値計測ができ
る。
【0028】このことにより、溶鋼表面の流速自動制御
も可能となり、溶鋼表面にあるパウダーの巻き込みを防
止できるため、安定した製品の供給および歩留が向上す
る効果を得ることができる。
も可能となり、溶鋼表面にあるパウダーの巻き込みを防
止できるため、安定した製品の供給および歩留が向上す
る効果を得ることができる。
【図1】本発明に係る一実施例の説明図である。
【図2】本発明の流速計測装置を配置した状態を示す図
である。
である。
【図3】連続鋳造時の状態を模式的に示した図である。
【図4】受圧棒の重心位置における重量の関数で補正が
可能であることをしめす実験データ図である。
可能であることをしめす実験データ図である。
1 流速計測装置 2 受圧棒 3 受圧棒取付け金具 4 受圧センサ− 5 演算器 6 ボックス 7 軸 8 突起 9 温度検出端 10 センサ支持金具 11 スライディングノズルカセット 20 タンディッシュ 21 溶鋼 22 浸漬ノズル 23 モ−ルド 26 モ−ルドパウダ− 27 浸漬ノズルの吐出口 28 溶鋼流 30 溶鋼鍋 31 傾斜角センサー
フロントページの続き (72)発明者 竹中 正樹 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 高温・耐蝕性ファインセラミックスから
なり、モ−ルド内の溶鋼に浸漬して溶鋼流の圧力を受け
る受圧棒と、上部が軸着され、下部に前記受圧棒を取着
する受圧棒取付け金具と、この受圧棒取付け金具に接し
て配置され、前記受圧棒が受けた圧力を検出して電気信
号に変換する受圧センサ−と、この受圧センサ−の出力
を演算して溶鋼流速に換算する演算器と、この装置の傾
きを補正する機構とを具備したことを特徴とする溶鋼の
流速計測装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22606291A JPH0560774A (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | 溶鋼の流速計測装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22606291A JPH0560774A (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | 溶鋼の流速計測装置 |
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JPH0560774A true JPH0560774A (ja) | 1993-03-12 |
Family
ID=16839208
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP22606291A Pending JPH0560774A (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | 溶鋼の流速計測装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH0560774A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014079180A1 (zh) * | 2012-11-26 | 2014-05-30 | 宝山钢铁股份有限公司 | 钢液表面附近流速的测量装置和方法 |
WO2014079181A1 (zh) * | 2012-11-26 | 2014-05-30 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种钢液表面附近流速的连续测量装置和方法 |
-
1991
- 1991-09-05 JP JP22606291A patent/JPH0560774A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2014079180A1 (zh) * | 2012-11-26 | 2014-05-30 | 宝山钢铁股份有限公司 | 钢液表面附近流速的测量装置和方法 |
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CN103837698A (zh) * | 2012-11-26 | 2014-06-04 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种钢液表面附近流速的连续测量装置和方法 |
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US9631958B2 (en) | 2012-11-26 | 2017-04-25 | Baoshan Iron & Steel Co., Ltd. | Device for measuring flow rate of steel melt near a surface of the steel melt |
EP2924443A4 (en) * | 2012-11-26 | 2017-07-12 | Baoshan Iron & Steel Co., Ltd. | Device and method for measuring flow rate near liquid steel surface |
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