JP4499016B2 - スラブの連続鋳造方法 - Google Patents
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Description
前記渦流式センサを前記タンディッシュに取り付けるためのアーム状のセンサ保持具に、水平方向に折曲する水平取付部を設け、前記タンディッシュに、前記センサ保持具の前記水平取付部が挿入可能な取付孔を有するセンサ保持具取付台をタンディッシュ側壁に個別に設ける。
前記鋳型の鋳型上部幅(W:[mm])を2000[mm]以下とする。 鋳造速度(Vc:[m/min])を1.0[m/min]以上とする。前記タンディッシュに設けられる溶鋼注湯用の浸漬ノズルを前記鋳型の幅方向略中央に配置する。前記渦流式センサの中心軸の、前記鋳型の幅方向中央からの距離R[mm]を、下記式(1)を満足するように前記取付孔に対する前記水平取付部の挿入深さを増減させることにより調節する。
D/2+120≦R≦(W0.55−Vc0.9×W0.05)+235・・・(1)
ただし、変数Dは前記浸漬ノズルを前記タンディッシュに連結するための鋳鉄製の受金物の外径[mm]であり、上記式(1)の左辺は前記渦流式センサの中心軸と当該受金物の側面との最短距離を120[mm]以上とすることを表す(図1参照)。
また、複数のタンディッシュのうち何れのものに前記渦流式センサを取り付けたとしても、それらの熱変形の程度に関わらず、前記距離Rを問題なく調節できる。
なお本図に現されている鋳型3の断面は当該鋳型3の短辺側の壁(短辺壁3a)の断面であり、本図紙面における左右方向はスラブの長辺と平行である。本図符号Wは鋳型3の鋳型上部幅を示し、本実施形態における連続鋳造方法は当該鋳型上部幅Wが2000mm以下であって、鋳造速度Vcが1.0m/min以上であるものを対象としている。
前述した「鋳型上部幅W」は具体的に、上記の点P・P間距離のことである。
この浸漬ノズル2の下端部には、注湯される溶鋼が適宜の反転流(本図矢印C)を生じさせるように下向き斜めの溶鋼吐出孔2aが2つ開孔されている。当該反転流の作用により、鋳型3内の溶鋼湯面のうち短辺壁3a近傍は、浸漬ノズル2の近傍(鋳型3の幅方向中央)よりも大きく揺動することとなる。言い換えれば、当該短辺壁3a近傍では、湯面変動量が鋳型3の幅方向中央と比較して大きく、例えば10mm超の変動幅となっている。
受金物22の外周側面には水平方向に延びる図略のアームが複数突設されており、前記タンディッシュ1には当該アームを介して受金物22を上方へ強力に押し上げる図略の空気シリンダが設けられている。これにより、前記注湯ノズル20の下注湯ノズルの下端面と、浸漬ノズル2の上端面とが強力に密着するようになっている。
即ち、前記のタンディッシュ1の側壁には、センサ保持具31の当該水平取付部31aが挿入可能な取付孔41が開孔されたセンサ保持具取付台40が設けられている。そして、当該水平取付部31aが取付孔41内に適宜の深さまで挿入され固定ボルト42により固定されることによって、前記の渦流式センサ30はタンディッシュ1に固定されるようになっているのである。
なお、水平取付部31aの挿入深さを適宜に増減できるようになっているので、前記渦流式センサ30の鋳型幅中央からの距離Rを自由に調節できるようになっている。本実施形態において当該距離Rの調節幅は最大100mmとなっている。
鉛直方向において前記渦流式センサ30は、本図に示すように溶鋼湯面から適宜の距離(例えば、100mm)だけ離れて配置されている。この距離は、渦流式センサ30の性能に応じて適宜に決められる。
なお、当該渦流式センサ30は、高周波磁界を利用した公知の渦電流式変位センサであり、磁性のある物体(被測定対象を除く。)が当該渦流式センサ30の近傍に配置されていると、渦流式センサ30の測定精度が大幅に低下することが知られている。
水平方向(鋳型幅方向)において前記渦流式センサ30は、本図に示すように前記鋳型3の鋳型上部幅W中央から距離R[mm]だけ離れて配置されている。より具体的に前記渦流式センサ30の中心軸の、前記鋳型3の幅方向中央からの距離R[mm]は、下記式(1)を満足するように調節されている。
D/2+120≦R≦(W0.55−Vc0.9×W0.05)+235・・・(1)
ただし、変数Dは前記浸漬ノズル2を前記タンディッシュ1に連結するための前記受金物22の外径[mm]であり、上記式(1)の左辺は前記渦流式センサ30の中心軸と当該受金物22の側面との最短距離が120[mm]以上であることを表す(図1参照)。
なお、当該渦流式センサ30は前述したように本図矢印E方向に移動可能となっている。
水平方向(スラブ厚み方向)において前記渦流式センサ30は、前記鋳型3の短辺方向略中央に配置されている。
従って、渦流式センサ30の測定誤差Δdを低減するには、当該渦流式センサ30を前記受金物22から十分に離間させる必要があるといえる。言い換えれば、前記距離Rの下限値を適宜に定める必要がある。
従って、渦流式センサ30の測定誤差Δdを低減するには、当該渦流式センサ30を前記短辺壁3aから十分に離間させる必要があるといえる。言い換えれば、前記距離Rの上限値を適宜に定める必要がある。
一方、上記距離Rの上限値(約285mm)は、受金物22の外径の大小には関連するものではないが、鋳型上部幅Wや鋳造速度Vcの大小によって若干変動するものであったので、当該鋳型上部幅W及び鋳造速度Vcを用いて上記式(1)の如く一般化した。
次に、本実施形態における連続鋳造方法の技術的効果を確認するための試験に関して説明する。表1は各試験条件とその結果、及び式(1)との関係を示し、図4は表1において鋳造速度Vcが(a)1.0m/min又は(b)2.0m/minの試験結果をグラフで示す図である。
・寸法:外径60φ×長さ149mm
・測定範囲:0〜150mm
・冷却方式:(正常)空気冷却
・流量:400NL/min以上
・圧力:1.3〜1.5kgf/cm2
D/2+120≦R≦(W0.55−Vc0.9×W0.05)+235・・・(1)
ただし、変数Dは前記浸漬ノズル2を前記タンディッシュ1に連結するための前記受金物22の外径[mm]であり、上記式(1)の左辺は前記渦流式センサ30の中心軸と当該受金物22の側面との最短距離を120[mm]以上とすることを表す(図1参照)。
上記の効果は、原則として表面手入れをせず、凹み疵が発見された場合に限り局所的にホットスカーフなどの表面処理を施してから出荷する鋼種(黒皮出荷ともいう。)において特に有用である。なぜなら、表面処理の工程が不要となるので、作業効率が向上すると共に、スラブをより低価格にて提供できるようになるからである。
また、圧延後に出荷する鋼種においても特に有用である。なぜなら、表面処理工程を省略し、鋳造直後から圧延を開始するダイレクト圧延を採用しても、品質上の問題が生じないからである。
さらに、ブレークアウトの原因とされる局所的凝固遅れも回避できるので、大きな損害を被るような操業停止などの心配も完全に排除される。
2 浸漬ノズル
3 鋳型
30 渦流式センサ
W 鋳型上部幅
Vc 鋳造速度
R 前記渦流式センサの、前記鋳型の幅方向中央からの距離
Claims (1)
- 鋳型内の溶鋼湯面高さを測定するための渦流式センサをタンディッシュに取付け、測定された当該溶鋼湯面高さに応じて前記タンディッシュから前記鋳型への溶鋼注湯量を調節する連続鋳造方法において、
前記渦流式センサを前記タンディッシュに取り付けるためのアーム状のセンサ保持具に、水平方向に折曲する水平取付部を設け、
前記タンディッシュに、前記センサ保持具の前記水平取付部が挿入可能な取付孔を有するセンサ保持具取付台を前記タンディッシュ側壁に個別に設け、
前記鋳型の鋳型上部幅(W:[mm])を2000[mm]以下とし、
鋳造速度(Vc:[m/min])を1.0[m/min]以上とし、
前記タンディッシュに設けられる溶鋼注湯用の浸漬ノズルを前記鋳型の幅方向略中央に配置し、
前記渦流式センサの中心軸の、前記鋳型の幅方向中央からの距離R[mm]を、下記式(1)を満足するように前記取付孔に対する前記水平取付部の挿入深さを増減させることにより調節する、ことを特徴とする連続鋳造方法。
D/2+120≦R≦(W0.55−Vc0.9×W0.05)+235・・・(1)
ただし、変数Dは前記浸漬ノズルを前記タンディッシュに連結するための鋳鉄製の受金物の外径[mm]である。
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