JPH0560747A - 試験具 - Google Patents

試験具

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JPH0560747A
JPH0560747A JP24508291A JP24508291A JPH0560747A JP H0560747 A JPH0560747 A JP H0560747A JP 24508291 A JP24508291 A JP 24508291A JP 24508291 A JP24508291 A JP 24508291A JP H0560747 A JPH0560747 A JP H0560747A
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JP
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liquid
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Application number
JP24508291A
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English (en)
Inventor
Tomoko Chiba
智子 千葉
Tetsuaki Kawanishi
徹朗 川西
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明の試験具1は、試験具本体2と蓋体4
とを薄肉部6を介して一体成形したもので、この内部
に、液体を含浸する検体採取部材3が、その軸方向に移
動可能にスプリング8と共に収納されている。蓋体4
は、透明な板状の検出部41と、この検出部41の外周
部両面側に各々立設された筒状の第1接合部42及び第
2接合部43とで構成され、検出部41の第2接合部4
3側には、液体で希釈された検体(糞便)を展開、保持
するシート状の吸水性支持体5が設置されている。試験
具1の使用時には、薄肉部6を破断して試験具本体2と
蓋体4を分離し、次いで露出した検体採取部材3の先端
32に検体を採取し、その後第2接合部が先端32を被
冠し、かつ先端32と吸水性支持体5とが接触するよう
に蓋体4を装着する。これにより、液体が吸水性支持体
5に供給される。 【効果】 操作が簡単で測定精度に優れ、衛生的で廃棄
にも有利である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば糞便のような、
比較的含水率の低い検体中の特定成分を呈色反応により
検出する試験具に関する。
【0002】
【従来の技術】臨床検査等においては、比較的含水率の
低い検体に対し、その検体中の特定成分を検出、定量化
することが行なわれる。例えば、大腸癌の検査は、糞便
中の潜血(ヘモグロビン)の検出により行なわれる。
【0003】糞便中の潜血を検出する検査用具や検査方
法としては、実開昭63−44161号公報、特開昭6
3−134956号公報、特開昭63−273059号
公報等に記載のものが知られている。
【0004】実開昭63−44161号公報に記載の検
査用具は、透明な管内に潜血反応試薬を含む担持体が挿
入され、管の一端を糞便につきさして担持体と糞便とを
接触させ、担持体の発色状態を管の側面より観察するも
のである。
【0005】しかしながら、この検査用具では、採取さ
れた糞便に水分が供給されないため、糞便の含水率が比
較的低い場合、特に乾燥した糞便では、糞便または糞便
中の物質が担持体に移行、展開し難く、呈色反応が進ま
ないという欠点がある。また、糞便または糞便中の物質
が担持体に移行、展開したとしても、その度合は糞便の
含水率(乾燥状態)に左右されるため、検査結果にバラ
ツキが生じ、信頼性に欠ける。
【0006】特開昭63−134956号公報に記載の
方法は、トイレットペーパーに糞便を採取し、その糞便
の上に、発色剤を担持した試験紙をかぶせて糞便と接触
させ、次いで、酸化剤発色液(過酸化水素水)を供給
し、試験紙の糞便との接触部分に現われる発色状態を観
察する方法である。
【0007】この方法では、水分を供給するため、上記
の欠点は解消されるが、採取した糞便の上に試験紙をか
ぶせる操作と、酸化剤発色液を供給する操作とをそれぞ
れ別個に行なう必要があり、手間がかかるとともに、酸
化剤発色液を別途用意しなければならないという欠点が
ある。
【0008】特開昭63−273059号公報に記載の
検査用具は、ワイプスティックと検査シートとを接続し
てなるもので、糞便試料を採取後、検査シートをワイプ
スティックの裏側に反転させ、次いで、呈色反応用溶液
(過酸化水素水)を供給し、発色状態を観察するもので
ある。
【0009】この検査用具でも、水分を供給するため、
上記の欠点は解消されるが、検査シートを反転させる操
作と、呈色反応用溶液をスプレーや点滴等により供給す
る操作とが必要があり、前記特開昭63−134956
号公報記載の方法と同様、手間がかかるとともに、呈色
反応用溶液を別途用意しなければならないという欠点が
ある。
【0010】また、上記検査用具や検査方法では、検査
後に検査用具を廃棄する場合、外部に液が漏れ出して手
指等に付着し、汚れるという欠点があり、廃棄の操作に
注意を要するものであった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、操作
が簡単で、測定精度に優れ、廃棄も容易かつ衛生的であ
る試験具を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(7)の本発明により達成される。
【0013】(1) 含水率の低い検体中の特定成分
を、試薬の存在下で呈色反応により検出する試験具であ
って、吸水性材料で構成され、液体を含浸し、先端部に
検体を採取する検体採取部材と、前記検体採取部材を収
納、保持する有底筒状の試験具本体と、実質的に透明な
板状の検出部と、この検出部の外周部両面側にそれぞれ
立設された筒状の第1および第2接合部とで構成された
蓋体と、前記検出部の前記第2接合部側に設置され、前
記液体または前記液体で希釈された検体を展開し、保持
する吸水性支持体とを備え、未使用時には、前記第1接
合部が前記検体採取部材の先端部を覆うように前記試験
具本体に液密に接合され、使用時には、前記第2接合部
が前記検体採取部材の先端部を覆うように前記試験具本
体に接合され、これにより前記吸水性支持体と前記検体
採取部材の先端とが接触して前記検体採取部材に含浸さ
れた液体が前記吸水性支持体に供給されるよう構成した
ことを特徴とする試験具。
【0014】(2) 未使用時には、前記第1接合部と
前記試験具本体とが破断可能な薄肉部を介して一体的に
形成されており、使用時には、前記薄肉部を破断して分
離する上記(1)に記載の試験具。
【0015】(3) 前記第2接合部の内周面または前
記試験具本体の外周面に、リング状のシール部材が設置
されている上記(1)または(2)に記載の試験具。
【0016】(4) 前記検体採取部材は、前記試験具
本体の軸方向に移動可能に支持されている上記(1)な
いし(3)のいずれかに記載の試験具。
【0017】(5) 前記前記試験具本体内に、前記検
体採取部材をその先端方向に付勢する弾性体を設置した
上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の試験具。
【0018】(6) 前記液体中に、呈色反応に必要な
試薬の一部が添加されている上記(1)ないし(5)の
いずれかに記載の試験具。
【0019】(7) 前記吸水性支持体に呈色反応に必
要な試薬の全部が担持されており、前記液体は水である
上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の試験具。
【0020】
【実施例】以下、本発明の試験具を添付図面に示す好適
実施例に基づいて詳細に説明する。
【0021】図1、図2および図3は、それぞれ、本発
明の試験具の構成例を示す縦断面図である。これらの図
に示すように、試験具1は、有底筒状の試験具本体2
と、この試験具本体2と接合される蓋体4とを有する。
これらの試験具本体2と蓋体4とは、破断可能な薄肉部
6を介して一体的に形成されている。
【0022】試験具本体2は、筒状、特に円筒状をな
し、その基端(図1中下方)には開口21が形成され、
この基端に開口21を液密に封止する封止部材22が嵌
入されている。
【0023】また、試験具本体2の先端部(図1中上
側)には、後述する検体採取部材3を支持する支持部2
3が形成されている。
【0024】この試験具本体2は、検体採取部材3を支
持、収納する機能を有する他、試験具1の使用時に、該
試験具を把持する把持部として機能する。
【0025】このような把持部としての機能を考慮すれ
ば、試験具本体2の横断面形状を、例えば3〜30角形
程度の多角形としたり、あるいは、試験具本体2の外周
に、凹部や凸部(図示せず)を形成したりすることもで
きる。これにより、試験具本体2を把持した際に安定感
が生じ、また、すべりを防止することができる。
【0026】蓋体4は、板状の検出部41と、この検出
部41の外周部両面側にそれぞれ立設された筒状の第1
接合部42および第2接合部43とで構成されている。
【0027】試験具1の未使用の状態、すなわち、開封
前の状態(図1参照)では、蓋体4の第1接合部42
は、後述する検体採取部材3の試験具本体先端からの露
出部分31を被包している。
【0028】試験具本体2の先端と蓋体4の第1接合部
42の基端との間には、薄肉部6が形成されている。こ
の薄肉部6は、後述する検体採取部材3の外周面に対面
する位置に設けられている。図示の例では、薄肉部6
は、試験具本体2の全外周にわたってV字状の溝を形成
することにより得られるたものである。
【0029】試験具1を使用する際には、図2に示すよ
うに、薄肉部6を破断して試験具本体2と蓋体4とに分
離する。
【0030】試験具本体2および第1接合部42内に
は、検体採取部材3が収納されている。この検体採取部
材3は、吸水性材料で構成されており、非繊維性または
繊維性の多孔質材で構成されたものが好適に使用され
る。
【0031】非繊維性多孔質材としては、例えば、濾紙
のような紙材、発泡性材料、樹脂等の焼結体等が挙げら
れる。
【0032】繊維性多孔質材としては、例えば、織物、
編物、不織布、短繊維または長繊維の集合体等が挙げら
れる。
【0033】繊維の素材としては、セルロース繊維、木
綿、絹、ウール等の天然繊維、ガラス繊維、ナイロン等
の樹脂繊維、またはこれらを組み合せたものが挙げられ
る。
【0034】このような多孔質材を、それ自体好ましく
は円柱状に成形するか、または円柱状となるように折曲
げ、巻回、積層、束ねる等して、検体採取部材3とす
る。
【0035】また、検体採取部材3は、液体の浸透性を
高めるために、親水化処理を施したものでもよい。この
親水化処理としては、検体採取部材3に例えば界面活性
剤を含浸、乾燥することによりなされる。
【0036】このような検体採取部材3は、使用時およ
び未使用時において、後述する液体が含浸された状態と
される。
【0037】なお、検体採取部材3は、その一部、特に
検体採取部材3の内部や基端部に液体浸透性を有しない
部分(図示せず)を有していてもよい。このような液体
浸透性を有しない部分を設けることにより、検体採取部
材3への液体の含浸量を調整することができる。
【0038】この検体採取部材3の先端部32に検体が
採取、保持される。本発明が対象とする検体は、含水率
の比較的低い検体、すなわち、粘性が比較的高い検体で
あり、代表的には、糞便が挙げられる。以下、特に断り
がない限り、検体が糞便である場合について説明する。
【0039】検体採取部材3の先端部32は、前述した
ように多孔質材で構成されているため、検体に接触した
際に検体を確実に採取、固定することができ、脱落等も
生じない。
【0040】なお、この効果をより向上するために、検
体採取部材3の先端部32、特に先端面に、例えば織
布、不織布、メッシュ等のシート(図示せず)を貼着し
てもよい。
【0041】検体採取部材3の寸法は特に限定されない
が、外径は3〜20mm程度、特に、5〜15mm程度とす
るのが好ましく、軸方向の長さ(液体浸透性を有する部
分の長さ)は、1〜50mm程度、特に、10〜20mm程
度とするのが好ましい。
【0042】なお、検体採取部材3の外周には、疎水性
を有する軟質のフィルム(図示せず)が検体採取部材3
の全周を被覆するよう装着されていてもよい。これによ
り、薄肉部6を破断して開封した際、破断のショックに
より検体採取部材3に含浸されている液体が飛散するこ
とが防止される。
【0043】また、このフィルムは、検体採取部材3が
その素材自体を円柱状等に成形したものでない場合、検
体採取部材3の形状を規制する機能、すなわち検体採取
部材3の素材を円柱状となるように束ねる機能をも有す
る。
【0044】このような検体採取部材3は、試験具本体
2の支持部23において、試験具本体2の軸方向に移動
(摺動)可能に支持されている。この場合、検体採取部
材3の外周面と支持部23の内周面との間隙距離ができ
るだけ小さく、かつ検体採取部材3の摺動抵抗ができる
だけ小さいのが好ましく、従って、検体採取部材3の外
径と支持部23の内径をほぼ等しい値とするのが好まし
い。
【0045】図1に示すように、検体採取部材3は、弾
性体によりその先端方向(図中上方)に付勢されている
のが好ましい。すなわち、封止部材22の内側の先端に
は、弾性体であるコイル状のスプリング8の基端が当接
または固着されている。また、このスプリング8の先端
は、検体採取部材3の基端面に接合されている。
【0046】なお、スプリング8はコイル状のものに限
定されず、例えば、板ばね状等でもよい。
【0047】蓋体4の検出部41は、実質的に透明な平
板状をなしている。ここで、実質的に透明とは、後述す
る吸水性支持体5の呈色状態を目視判定または光学的測
定をするのに支障を来さない程度の透明度を有すること
をいう。
【0048】また、検出部41の厚さは特に限定されな
いが、好ましくは0.2〜3mm程度、より好ましくは
0.5〜2mm程度とするのがよい。
【0049】検出部41の第2接合部43側には、シー
ト状の吸水性支持体5が敷設されている。この吸水性支
持体5としては、非繊維性または繊維性の多孔質材で構
成されているものが好ましい。
【0050】非繊維性多孔質材としては、濾紙やメンブ
ランフィルターが代表的であり、その他、珪藻土、微結
晶材料等の多孔体を結合剤中に分散した分散物、ガラス
や樹脂の微小球形ビーズを互いに点接着させた多孔質の
集合体等が挙げられる。
【0051】また、繊維性多孔質材としては、織編物、
不織布、短繊維の集合体等が挙げられる。ここで、織編
物とは、織物、編物またはこれに類するものを含む。
【0052】織物組織としては、実用に供されている全
ての種類のもの、例えば、平織、斜文織、朱子織が使用
可能である。
【0053】また、編物組成についても特に限定はな
く、例えば、よこ編み(平編み)、たて編み(トリコッ
ト編み)、丸編み、平打ち、メリヤス編み等が挙げられ
る。
【0054】このような織編物に代表される繊維性多孔
質材を構成する繊維としては、例えば、綿、カボック、
亜麻、大麻、ラミー、絹、羊毛等の天然繊維、ナイロ
ン、テトロン、レーヨン、キュプラ、アセテート、ビニ
ロン、アクリル、ポリエチレンテレフタレート等の化学
繊維、またはこれら天然および化学繊維のうちの2以上
の組合せ(例えば、ナイロンとテトロンの混紡)を挙げ
ることができる。
【0055】また、これらの繊維の太さは、その種類に
もよるが、通常、0.1〜1.0デニール程度のものが
好ましい。
【0056】このような吸水性支持体5は、親水性を有
するものであるのが好ましい。これにより、検体を含む
液体の浸透、拡散(展開)が促進されるからである。
【0057】このようなものとしては、吸水性支持体5
を構成する材料自体が親水性を有するもの(例えば、
綿、絹、ナイロン、紙等の繊維で構成されているもの)
の他、吸水性支持体5に親水化処理を施したものが挙げ
られる。
【0058】親水化処理の方法としては、吸水性支持体
をよく洗浄して、糊やその他の加工剤を除去するといっ
た簡易な方法でもよいが、好ましくは、吸水性支持体に
下記の界面活性剤を付与するのがよい。
【0059】界面活性剤の付与は、例えば、洗浄後の吸
水性支持体を界面活性剤溶液(例えば、0.05〜5
%)に浸漬するか、または同様の界面活性剤溶液を吸水
性支持体にスプレーした後、乾燥する方法により行われ
る。
【0060】界面活性剤の種類としては、水溶性のノニ
オン(非イオン)、カチオン、アニオン、両性界面活性
剤のいずれをも用いることができる。特に、ノニオン性
界面活性剤、例えば、ジメチルシロキサン−メチル(ポ
リオキシエチレン)共重合体、ポリオキシエチレンやポ
リグリセリンのアルキルアリールエーテルまたは脂肪酸
エステル、ソルビタンエステル等が好ましい。また、ジ
−2−エチルヘキシルスルホこはく酸ナトリウム(Aero
sol-OT)、ジオクチルスルホこはく酸ナトリウム、トリ
トンx−100、ラウリル硫酸ナトリウム、コール酸ナ
トリウム等を用いることもできる。
【0061】また、吸水性支持体を親水化処理する他の
方法として、ポリビニルアルコールのごとき親水性ポリ
マー水溶液、または酸化チタン、硫酸バリウム等の微粉
体やグリセリン、ポリエチレングリコール等の湿潤剤を
含有する親水性ポリマー水溶液で織編物を濡らした後、
乾燥する方法も可能である。この場合、親水性ポリマー
水溶液の濃度は、0.1〜5.0wt% 程度とするのが好
ましい。
【0062】吸水性支持体5の厚さは特に限定されない
が、10〜1500μm 程度、特に、50〜500μm
程度とするのが好ましい。
【0063】蓋体4の第2接合部43は、筒状をなし、
その先端部(図1中上端部)は、内径が漸増するテーパ
状の拡開部44が形成されている。検体中の特定成分の
検出を行なう際には、図3に示すように、試験具本体2
の支持部23を蓋体4の先端開口45より挿入し、第2
接合部43が検体採取部材3の露出部分31を被冠し、
かつ検体採取部材3の先端32と吸水性支持体5とが接
触するように蓋体4を装着する。従って、第2接合部4
3の内径は、試験具本体2の支持部23の外径と同等か
もしくはそれより大きい値とされる。
【0064】また、第2接合部43は拡開部44を有し
ているため、この拡開部44がガイドの役割を果し、蓋
体4の試験具本体2への装着を容易かつ確実に行なうこ
とができる。
【0065】また、第2接合部43の内周面には、例え
ばOリングのようなリング状のシール部材7が設置され
ている。これにより、蓋体4を試験具本体2へ装着した
際に、第2接合部43の内部が液密に保たれ、液体が漏
れ出すのが防止される。
【0066】シール部材7の構成材料としては、天然ゴ
ム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、クロロプレンゴム
等の各種エラストマーが挙げられる。
【0067】なお、このようなリング状のシール部材7
は、試験具本体2の外周面、特に支持部23付近の外周
面に設置してもよく、この場合でも同様の作用、効果が
得られる。
【0068】また、試験具本体2の支持部23と第2接
合部43との嵌合、螺合等により液密性を保つことがで
きるのであれば、このようなシール部材7は設けなくて
もよい。
【0069】本発明の試験具1では、呈色反応に必要な
試薬が、吸水性支持体5および/または検体採取部材3
に含浸されている液体に含まれている。
【0070】試薬の組成は、検体中の検出(定量)すべ
き特定成分により適宜決定される。例えば、検体中(糞
便)中の潜血(ヘモグロビン)を検出する場合には、過
酸化物と、発色剤(色原体)とが試薬の主成分である。
【0071】過酸化物としては、過酸化水素、過塩素酸
塩類、アルカリ金属過ホウ酸塩、ビス−(α−ヒドロペ
ルオキシイソプロピルフェニル)化合物、ビス[4−
(α−ヒドロペルオキシイソプロピル)ベンジル]エー
テル、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジヒドロペ
ルオキシド、クメンヒドロペルオキシド、2,5−ジメ
チルヘキサノン−2,5−ジヒドロペルオキシド、ジイ
ソプロピルベンゼンヒドロペルオキシド、t−ブチルヒ
ドロペルオキシド、p−メンタンヒドロペルオキシド、
4−メチルフェニルイソプロピルヒドロペルオキシド等
が挙げられる。
【0072】また、検体中のブドウ糖を検出する場合に
は、酵素であるグルコースオキシダーゼ(GOD)およ
びペルオキシダーゼ(POD)と、発色剤(色原体)と
が試薬の主成分である。
【0073】また、その他の特定成分では、上記酵素に
代り、コレステロールオキシダーゼおよびコレステロー
ルエステラーゼとペルオキシダーゼ、リポプロテインリ
パーゼおよびグリセロールオキシダーゼとペルオキシダ
ーゼ、ホスホリパーゼDおよびコリンオキシダーゼとペ
ルオキシダーゼ等であってもよい。
【0074】発色剤としては、o−トリジン、m−トリ
ジン、ベンジジン、テトラメチルベンジジン、o−メチ
ルベンジジン、o−ジアニシジン等のベンジジンまたは
その化合物、2,7−ジアミノフルオレン、または4−
アミノアンチピリン(4−AAP)と該4−AAPとカ
ップリングを生じるカップリング剤との組み合わせ等が
挙げられる。
【0075】上記カップリング剤としては、P−クロロ
フェノール、2,4−ジクロロフェノール、2,4−ジ
ブロモフェノール、2,4,6−トリクロロフェノール
等のフェノール誘導体、4−クロロ−1−ナフタレン、
1,7−ジヒドロナフタレン等のナフタレン誘導体、ま
たはN,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチル−m
−トルイジン、N−エチル−N−スルホプロピル−m−
トルイジン、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−
スルホプロピル)−m−トルイジン(TOOS)、5,
6,7,8−テトラヒドロ−1−ナフチルアミン、N−
エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)
−3,5−ジメトキシアニリン等のアニリン誘導体等が
挙げられる。
【0076】また、その他の発色剤として、4,4’−
ジアミノジフェニル、o−フェニレンジアミン、m−フ
ェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、2,3−
トリレンジアミン、2,4−トリレンジアミン、2,5
−トリレンジアミン、2,6−トリレンジアミン等の種
々の置換フェニレンジアミン類、焦性没食子酸、没食子
酸、フロログルシノール、ヒドロキノン、ロイコインド
フェノール等のフェノール類、グアイヤコール、ピリジ
ン誘導体、置換アジン類、ロイコマラカイトグリーン等
を用いることもできる。
【0077】また、その他の試薬(添加剤)としては、
前記界面活性剤の他、例えば、pH調整剤、光反射性物
質、安定剤、増感剤、酸化剤、湿潤剤、粘稠剤等が挙げ
られる。これらは、必要に応じ添加される。
【0078】pH調整剤としては、リン酸緩衝液、クエン
酸緩衝液、ホウ酸緩衝液、トリス緩衝液、グッド緩衝液
等が挙げられる。
【0079】光反射物質は、検体の色による吸水性支持
体5の色濃度測定への影響を排除するためのものであ
り、酸化チタン、硫酸バリウム、アルミニウム、各種セ
ラミックス等の微粒子が挙げられる。
【0080】安定剤のうち、呈色後の呈色安定性を向上
するためのものとしては、メチルビニルエーテルと無水
マレイン酸の共重合体、あるいはそのハーフエチルエス
テル等が挙げられる。
【0081】また、試験具保存中の経時変化を防止する
ための安定剤としては、特公昭56−43238号公
報、特願平01−238148号(特に、2−メルカプ
トベンズイミダゾール)等に記載のものが挙げられる。
【0082】増感剤は、ヘモグロビンのペルオキシダー
ゼ活性等を増強させるものであり、キノリンおよびその
誘導体、例えば、キニーネ、シンコニン、6−メトキシ
キノリン、キナルジン、8−アミノ−6−メトキシキノ
リン、2−キノリノール、イソキノリン、ベンゾ(f)
キノリン、3−アミノキノリン等が挙げられる。
【0083】酸化剤は、検体中に存在するアスコルビン
酸のごとき還元性物質の影響を排除することができるも
のであり、好ましくは酸素酸またはその塩および金属塩
類が使用できる。
【0084】酸素酸またはその塩としては、MXO、M
XO3 、MXO4 、M32 XO6(ただし、Mは一価
の陽イオンとなり得る原子、例えばNa、K、H等であ
り、またXはハロゲン原子、例えば、I、Br、Cl等
である)等が挙げられ、具体的には、HClO、NaC
lO、KClO、HBrO、NaBrO、KBrO、H
IO、NaIO、KIO、HClO3 、NaClO3
KClO3 、HBrO3 、NaBrO3 、 KBrO3
HIO3 、NaIO3 、KIO3 、HClO4、NaC
lO4 、KClO4 、HBrO4 、NaBrO4 、KB
rO4 、HIO4 、NaIO4 、KIO4 、Na32
IO6 、K32 IO6 等がある。
【0085】金属塩類としては、塩化第二鉄、塩化第一
銅、硫酸銅、酢酸銅、酢酸水銀、酢酸ビスマス、酢酸鉛
等がある。
【0086】湿潤剤としては、ポリビニルピロリドン、
ラウリル硫酸ナトリウム、ドデシル硫酸ナトリウム、テ
トラデシル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルベンゼン
スルホン酸塩、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、
ジヘブチルスルホコハク酸ナトリムウ等のジアルキルス
ルホコハク酸塩等が挙げられる。
【0087】粘稠剤としては、ポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、アク
リル酸塩、ポリアクリルアミド、ポリ(ヒドロキシエチ
ルメタクリレート)、ポリ(ヒドロキシエチルアクリレ
ート)、カルボキシメチルセルロース等の重合体、ゼラ
チン、アラビアゴム等が挙げられる。
【0088】以上のような試薬は、吸水性支持体5およ
び検体採取部材3への含浸液体のいずれか一方にのみ含
まれるか、または双方に分配される。
【0089】糞便中の潜血を検出する場合を例にして説
明すると、第1の態様としては、吸水性支持体5に試薬
の全部が担持されており、液体は水(水道水、蒸溜水、
イオン交換水等)とするものが挙げられる。この場合に
は、液体は、糞便を希釈して液状化するかまたは糞便中
の成分を抽出(溶出)させる機能のみを有するものとな
り、試薬の量は吸水性支持体5に担持された量であり一
定となるので、測定結果の再現性に優れるという利点が
ある。
【0090】また、第2の態様としては、液体は、過酸
化水素水のような過酸化物を含むものとし、その他の試
薬は吸水性支持体5に担持されているものが挙げられ
る。この場合には、吸水性支持体5に担持されている発
色剤の経時酸化が抑制され、試験具1の保存性が向上す
るという利点がある。また、過酸化物を固体として吸水
性支持体5に担持させるのに比べ、過酸化水素水として
得る方が製造上容易かつ安価であるという利点もある。
【0091】また、第3の態様としては、液体は、発色
剤またはさらに酸化防止剤(安定剤)を含むものとし、
その他の試薬は吸水性支持体5に担持されているものが
挙げられる。このような態様が可能な理由は、試験具1
の未使用時に、液体は試験具1内に密封状態で保存され
ているため、発色剤を液体中で保存しても経時酸化が少
ないからである。
【0092】なお、試薬の吸水性支持体5への担持方法
は、例えば、試薬を含有する液に吸水性支持体5を浸漬
するか、または同様の液を吸水性支持体5にスプレーし
た後、乾燥することにより行われる。
【0093】また、検体採取部材3に含浸される液体の
量は、特に限定されないが、0.1〜5ml程度、特に、
0.5〜2ml程度とするのが好ましい。
【0094】試験具本体2および蓋体4の構成材料とし
ては、収納する液体に対し不活性なものであり、かつ保
存中の液体の蒸散を防止するために、ある程度のガスバ
リヤ性を有するものが好ましく、例えば、ポリ塩化ビニ
ル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポ
リカーボネート、ポリメチルメタクリレート、アクリル
樹脂、ABS樹脂、フェノール樹脂、PET、PBTの
ようなポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリ
アセタール、 フェノール樹脂、フッ素樹脂等の各種プラ
スチック、シリコーンゴム等のエラストマー、各種ガラ
ス、各種セラミックス、プラスチックフィルムをラミネ
ートした紙、ステンレス、アルミニウム、チタン等の各
種金属等が挙げられるが、薄肉部6における破断の容易
性、製造の容易性を考慮して、ポリプロピレン、ポリエ
チレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリアミド等
が好ましい。
【0095】また、試験具本体2と蓋体4とは、別部材
を融着または接着により連結したものでもよいが、部品
点数の減少等の観点から、両者を同一材料により一体成
形するか、または異種材料により二色成形する等、試験
具本体2および蓋体4を一体的に成形したものが好まし
い。
【0096】スプリング8の構成材料としては、収納す
る液体に対し不活性なものであのが好ましく、例えば、
ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、PE
T、PBTのようなポリエステル、ポリスチレン、ポリ
カーボネート、アクリル樹脂、ABS樹脂、シリコーン
樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂等の各種樹脂、ステ
ンレス、アルミニウム、チタン等の各種金属等が挙げら
れる。
【0097】このスプリング8は、封止部材22と別体
のものでもよいが、部品点数の減少等の観点から、両者
を同一材料により一体成形するか、または異種材料によ
り二色成形する等、スプリング8および封止部材22を
一体的に成形したものが好ましい。
【0098】このような試験具1は、1回使用した後、
廃棄するいわゆる使い捨てタイプのものが好ましい。
【0099】試験具1の各部の寸法は特に限定されない
が、その好適な範囲は次の通りである。
【0100】試験具本体2の外径は4〜20mm程度、特
に、5〜10mm程度が好ましく、その肉厚は0.1〜1
mm程度、特に、0.2〜0.7mm程度が好ましく、その
全長は15〜100mm程度、特に、25〜50mm程度で
あるのが好ましい。
【0101】第1接合部42の外径は4〜20mm程度、
特に、5〜10mm程度が好ましく、その肉厚は0.1〜
1mm程度、特に、0.2〜0.7mm程度が好ましく、そ
の全長は1〜10mm程度、特に、2〜5mm程度であるの
が好ましい。
【0102】第2接合部43の外径(拡開部44を除く
部分)は4〜25mm程度、特に、5〜15mm程度が好ま
しく、その肉厚は0.1〜1mm程度、特に、0.2〜
0.7mm程度が好ましく、その全長は3〜30mm程度、
特に、5〜20mm程度であるのが好ましい。
【0103】検出部41の面積は、10〜150mm2
度、特に、30〜90mm2 程度であるのが好ましい。
【0104】次に、試験具1の使用方法(作用)につい
て、図1〜図3を参照しつつ説明する。
【0105】図1に示すように、試験具1の未使用の状
態では、スプリング8が伸長した状態、またはスプリン
グ8が若干収縮し、その弾性力により、検体採取部材3
が蓋体方向に付勢され、その先端32が、検出部41に
係止した状態となっている。
【0106】試験具1を使用する際には、図2に示すよ
うに、薄肉部6を破断して試験具1を試験具本体2と蓋
体4とに分離する。これにより、検体採取部材3の一部
は試験具本体2の先端縁部より露出した状態となる。
【0107】次に、試験具本体2を把持し、露出した検
体採取部材3の先端32を検体(糞便)に接触させ、必
要に応じ所定の力で押して検体を採取する。このとき、
検体採取部材3自体の伸縮性(緩衝性)、さらにはスプ
リング8の弾性作用により、検体採取部材3の先端32
に検体を一定量、均一に付着、採取することができるの
で再現性に優れ、測定精度が高い。
【0108】なお、本発明では、蓋体4内、特に、吸水
性支持体5上に検体を採取してもよい。
【0109】次に、試験具本体2から分離された蓋体4
を把持し、図3に示すように、検体採取部材3の先端3
2を蓋体4の先端開口45より挿入し、第2接合部43
が検体採取部材3の露出部分31を被冠し、かつ検体採
取部材3の先端32と吸水性支持体5とが接触するよう
に蓋体4を装着する。なお、このような蓋体4の装着に
際しては、第2接合部43の拡開部44が検体採取部材
3の先端32を第2接合部43内へ導入するガイドの役
割を果し、蓋体4の試験具本体2への装着を容易かつ確
実に行なうことができる。
【0110】また、蓋体4を試験具本体2へ装着した状
態では、シール部材7が試験具本体2の外周面に密着す
るため、第2接合部43の内部が液密に保たれ、液体が
漏れ出すのが防止される。
【0111】このような蓋体4の装着により、検体採取
部材3に含浸していた液体に希釈された検体または液体
により抽出(溶出)された検体中の特定成分が、液体と
共に吸水性支持体5上に供給され、展開される。このよ
うに、蓋体4を試験具本体2に装着するだけで液体等の
供給ができ、従来のように別途の容器等から液体を取り
出し、吸水性支持体上に滴下するといった操作が不要で
あるため、操作性が格段に向上し、検査時間も短縮され
る。
【0112】蓋体4の装着から一定時間経過後、検体中
の特定成分の検出、測定を行なう。吸水性支持体5は、
検体中の特定成分の量に応じて呈色するので、この呈色
強度を検出部41の第1接合部42側から、透明な検出
部41と通して目視観察するか、または、光学的に測定
することにより、検体中の特定成分を検出、定量化する
ことができる。
【0113】なお、前述したように、第2接合部43の
内部は液密に保たれているため、検体またはその成分を
含む液体が吸水性支持体5に吸収しきれなかったとして
も、その余剰分が漏れ出し、手指や周辺に付着して汚れ
るということはない。
【0114】また、測定後は、試験具1を図3に示す状
態のままで廃棄すればよいが、このときでも、第2接合
部43の内部は液密に保たれているため、液体や検体が
外部に漏れ出すことはない。
【0115】以上、本発明の試験具を図示の構成例につ
いて説明したが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0116】例えば、試験具1は、図示のごとき試験具
本体2と蓋体4とを破断して分離する構成のものに限ら
ず、別部材を接合してなるものでもよい。この場合、試
験具本体2と第1接合部材42との接合は、例えば、螺
合、嵌入、嵌合等の任意の接合、装着構造とすることが
できる。また、試験具本体2と第2接合部材43との接
合についても同様に、螺合、嵌入、嵌合等の任意の接
合、装着構造とすることができる。
【0117】また、スプリング8を省略し、検体採取部
材3の基端部を支持部23等に固定的に支持したもので
あってもよい。
【0118】本発明の試験具は、検体(例えば、糞便)
中のヘモグロビン、ブドウ糖、BUN、クレアチニン、
カルシウム、シュウ酸、コレステロール、トリグリセリ
ド(中性脂肪)、遊離脂肪酸、ケトン体、ビリルビン、
ウロビリノーゲン、蛋白質、亜硝酸塩、アスコルビン
酸、ミオグロビン、白血球、GOT、GPT、ALP、
γ−GT等の検出に適用可能である。
【0119】また、本発明は、医療の分野のみならず、
例えば、食品の分析(例えば、ジャム、ハチミツ、水あ
めのような高粘度物質中の糖度の分析)や環境試料の分
析等の他の分野への応用も可能である。
【0120】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、操
作が簡単で手間がかからず、また、測定精度も優れ、測
定時間も短い。
【0121】特に、シール部材を設けた場合等には、液
体の漏れ出しがないため、衛生的であり、検査後の廃棄
にも有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の試験具の未使用時の構成例を示す縦断
面図である。
【図2】本発明の試験具の使用時の構成例を示す縦断面
図である。
【図3】本発明の試験具の使用時の構成例を示す縦断面
図である。
【符号の説明】
1 試験具 2 試験具本体 21 開口 22 封止部材 23 支持部 3 検体採取部材 31 露出部分 32 先端 4 蓋体 41 検出部 42 第1接合部 43 第2接合部 44 拡開部 45 先端開口 5 吸水性支持体 6 薄肉部 7 シール部材 8 スプリング

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 含水率の低い検体中の特定成分を、試薬
    の存在下で呈色反応により検出する試験具であって、 吸水性材料で構成され、液体を含浸し、先端部に検体を
    採取する検体採取部材と、 前記検体採取部材を収納、保持する有底筒状の試験具本
    体と、 実質的に透明な板状の検出部と、この検出部の外周部両
    面側にそれぞれ立設された筒状の第1および第2接合部
    とで構成された蓋体と、 前記検出部の前記第2接合部側に設置され、前記液体ま
    たは前記液体で希釈された検体を展開し、保持する吸水
    性支持体とを備え、 未使用時には、前記第1接合部が前記検体採取部材の先
    端部を覆うように前記試験具本体に液密に接合され、使
    用時には、前記第2接合部が前記検体採取部材の先端部
    を覆うように前記試験具本体に接合され、これにより前
    記吸水性支持体と前記検体採取部材の先端とが接触して
    前記検体採取部材に含浸された液体が前記吸水性支持体
    に供給されるよう構成したことを特徴とする試験具。
  2. 【請求項2】 未使用時には、前記第1接合部と前記試
    験具本体とが破断可能な薄肉部を介して一体的に形成さ
    れており、使用時には、前記薄肉部を破断して分離する
    請求項1に記載の試験具。
  3. 【請求項3】 前記第2接合部の内周面または前記試験
    具本体の外周面に、リング状のシール部材が設置されて
    いる請求項1または2に記載の試験具。
  4. 【請求項4】 前記検体採取部材は、前記試験具本体の
    軸方向に移動可能に支持されている請求項1ないし3の
    いずれかに記載の試験具。
  5. 【請求項5】 前記前記試験具本体内に、前記検体採取
    部材をその先端方向に付勢する弾性体を設置した請求項
    1ないし4のいずれかに記載の試験具。
  6. 【請求項6】 前記液体中に、呈色反応に必要な試薬の
    一部が添加されている請求項1ないし5のいずれかに記
    載の試験具。
  7. 【請求項7】 前記吸水性支持体に呈色反応に必要な試
    薬の全部が担持されており、前記液体は水である請求項
    1ないし5のいずれかに記載の試験具。
JP24508291A 1991-08-30 1991-08-30 試験具 Pending JPH0560747A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010502990A (ja) * 2006-09-06 2010-01-28 ピーター・エイ・ケイ・ヨン ドッキング機構を利用した安全な自己収納型の生物分子の採取及び運搬システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010502990A (ja) * 2006-09-06 2010-01-28 ピーター・エイ・ケイ・ヨン ドッキング機構を利用した安全な自己収納型の生物分子の採取及び運搬システム

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