JP3624202B2 - 液体試料測定用具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は液体試料測定用具に関し、更に詳細には液体試料中の特定成分を測定するために使用する液体試料測定用具に関する。
【0002】
【従来の技術】
体液試料中の特定成分を測定する測定用具は、これまでに多くのものが開発されてきた。これら測定用具は、例えば血液中のグルコース、コレステロール、蛋白質、ビリルビン、又は尿中のpH、グルコース、ケトン体、蛋白質、ビリルビン等を定量するためのものである。
【0003】
これら従来の測定用具は、紙又はプラスティック材などをマトリックスとして試薬などを塗布や含浸等により含有させ、乾燥させることにより作られていた。従って、測定時に試薬の調製をする必要が無く、測定対象となる液体試料を測定用具に滴下するなどの簡便な操作のみにより液体試料中の特定成分を測定することが可能であった。
【0004】
このような測定用具の例として、例えば、特公昭49−33800号公報に開示された発明が知られている。この公告公報に開示された測定用具は、酸化酵素及び過酸化酵素などを含む反応系をポリマー中に分散させてプラスティックフィルムに塗布した耐水性のものである。
【0005】
この測定用具では、反応生成物質をフィルムの試料供給側から測定するので、液体試料、例えば全血や血漿などを試薬層と一定時間接触反応させた後に脱脂綿などで拭き取り、液体試料を取り除く必要がある。更に、試薬層の中に酸化酵素などを含有する反応系においては、液体試料の拭き取りによる除去後、酸素を十分に供給して反応させる必要があるので、空気中に一定時間放置しなければならない。
【0006】
一方、液体試料を拭き取りなどにより取り除く操作は煩雑になりやすく、また液体試料の拭き取りが不十分であったり、強く拭き取ると試薬層が剥がれてしまい試薬層中の試薬量が変化するなど、拭き取り具合によって測定値が変動し、安定した測定結果が得られないという問題があった。これは、個人差によっても生じる。また、液体試料と試薬層との接触時間と、拭き取り後酸素を供給し反応させる時間とが必要なため、全体の測定時間が長くなってしまうという問題があった。
【0007】
現在では、上述したような問題点を解決するための測定用具も開発されてきた。すなわち、このような従来の測定用具では、液体試料を取り除く操作を必要とせず、かつ迅速に正確な測定結果が得られるというものである。そのような測定用具の例としては、例えば、特開平4−188065号公報に開示された発明が知られている。
【0008】
この公開公報に開示された測定用具は、試薬層を固着した多孔性フィルムを支持体の貫通穴を覆うように配置して支持体に固定し、少なくともこの試薬層を覆い且つ支持体との間に毛細管室を形成するようにカバーを支持体に固定し、このカバーに試料供給口及び空気抜き口を形成して構成されたものであった。
【0009】
このような測定用具は、例えば、血液などの液体試料を試料供給口に滴下または点着し、毛細管現象によって液体試料を毛細管室内に移送させ、試薬層に液体試料を供給し、目的とする特定成分を測定するものである。
【0010】
この測定用具では、液体試料を点着した反対側から試薬層の中にある試薬と特定成分とが反応し、生成された反応生成物質の量を測定するため、液体試料を拭き取りなどによって除去する必要がなく、また試薬層と支持体の間に光透過性の多孔性フィルムを有しているため、反応時に多孔性フィルムの孔を通して酸素が供給されるので、試薬層の中に酸化酵素を含有する反応系においても液体試料の拭き取りをせずに反応性を著しく向上させることができ、測定時間を短縮することができる。
【0011】
更に、測定装置と組み合わせることにより、液体試料の点着を検知し、オートスタートを可能としているので、測定時間の正確さや、操作の簡便性についても向上している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した特開平4−188065号公報に開示された測定用具では、液体試料を毛細管現象を利用して試薬層に供給するような構造であるため、毛細管室が液体試料で満たされても、空気抜き口の存在によって液体試料の移動は止まらず、結果として、生成された反応生成物質が液体試料と共に移動する。
【0013】
従って、試薬層において特定成分と試薬層の中の試薬が反応し、生成された反応生成物質の量が変わり安定した測定結果が得られず、再現性の悪化の原因にもなっていた。また、液体試料が空気抜き口から漏れ出すこともあり、廃棄時に手や専用測定装置が汚染され、不衛生で、しかも疾病等の感染源となる可能性もあった。
【0014】
本発明の目的は、かかる従来の液体試料測定用具における問題点を解決し、液体試料の移動を必要最小限に抑えることにより、試薬層中において生成した反応生成物質、或いは試薬層中の試薬の流出を防止し、試薬層における安定した測定値を得られる液体試料測定用具を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は液体試料測定用具であり、前述した技術的課題を解決するために以下のような構成とされている。すなわち、本発明の液体試料測定用具は、支持体と、この支持体上に配置され、液体試料中の特定成分と反応して反応生成物質を生成可能な試薬を含む試薬層と、少なくとも前記試薬層を覆い、前記支持体と協働して前記試薬層の配置位置を毛細管室として形成するカバーと、前記毛細管室に前記液体試料を供給する液体試料供給部と、前記毛細管室内の空気を室外に逃がす空気抜き部と、前記毛細管室に配置された前記試薬層と前記空気抜き部との間に配置され、前記試薬層から前記空気抜き部への前記液体試料の移動を阻止する移動阻止部材とから構成されることを特徴とする。
<本発明における具体的構成>
本発明の液体試料測定用具は、前述した必須の構成要素からなるが、その構成要素が具体的に以下のような場合であっても成立する。その具体的構成要素とは、前記移動阻止部材を前記試薬層に接して配置することである。
【0016】
また、本発明の液体試料測定用具では、前記支持体が貫通孔を有し、前記貫通孔を覆って光透過性フィルムを前記支持体に配置し、この光透過性フィルム上に前記試薬層を固着するようにしてもよい。
【0017】
また、本発明の液体試料測定用具では、前記試料供給部と前記空気抜き部とを前記カバーに試料供給口及び空気抜き口として形成することも好ましい。
更に、本発明の液体試料測定用具では、前記移動阻止部材の接液面又はこれに対面する前記カバーの表面部分の少なくともいずれか一方に膨潤性材料を固着するようにしてもよい。
【0018】
更にまた、本発明の液体試料測定用具では、前記移動阻止部材の接液面又はこれに対面する前記カバーの表面部分の少なくともいずれか一方に血球凝集剤を固着することも好ましい。
【0019】
このような構成の本発明に係る液体試料測定用具によると、支持体とカバーとで区画形成される毛細管室に試料供給部から液体試料を供給すると、液体試料は毛細管現象によって毛細管室を空気抜き部の方向に移動する。そして、この液体試料が毛細管室内に配置された試薬層に触れると、試薬層は液体試料中の特定成分と反応して反応生成物質の量の変化を示す。この反応生成物質の量の変化は、適宜の手段で測定することができ、またその測定結果は例えばディスプレーやプリンター等に出力する等して確認することができる。
【0020】
ところで、試薬層に到達した液体試料や試薬層中において生成された反応生成物質或いは試薬層中の試薬は、更に空気抜き部方向に移動しようとするが、試薬層と空気抜き部との間の毛細管室には、移動阻止部材が配置されているため、この移動阻止部材でその移動が阻止される。これにより、毛細管室内の液体試料や生成された反応生成物質或いは試薬層中の試薬の試薬層から空気抜き部方向への移動が阻止されるため、測定値が安定し、更に液体試料の外部への漏れ出しもなく、周囲を汚染して不衛生となったりすることも防止できる。
【0021】
【発明の実地の形態】
以下、本発明の液体試料測定用具を図に示される実施形態について更に詳細に説明する。図1には、本発明の一実施形態に係る液体試料測定用具1が示されている。この液体試料測定用具1は、基本的にはある厚みのある矩形状の板状部材即ち支持体2を含む。
【0022】
この支持体2にはそのほぼ中央部に直径1〜10mmの円形の貫通孔3が形成されている。その貫通孔3を塞ぐように支持体2の上面には多孔性の光透過性フィルム4が配置され、その光透過性フィルム4の上面に試薬層5が固着されている。これにより、試薬層5における反応が酸素を必要とするような場合、例えばグルコースオキシダーゼを利用したグルコース測定の場合、ウリカーゼを利用した尿酸測定の場合などにおいては酸素を充分量供給することができる。
【0023】
この支持体2の上部にはこれと協働して毛細管室6を形成するようにカバー7が設けられている。その際、毛細管室6は、その長手方向ほぼ中間部に試薬層5が位置するように形成される。このような用途に供するカバー7は、種々の形状が考えられる。その一例として、フィルムの両側にカバーガイドを配置することによって毛細管室6を形成するようにしたものが提案できる。これ以外に樹脂成型品などからも構成することができることは言うまでもない。
【0024】
カバー7に用いる材料は種々のものが使用することができるが、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、セルロースアセテートなどの他に、塩化ビニル、アクリルなどをあげることができる。
【0025】
この毛細管室6の一端側における前述のカバー7には液体試料をこの毛細管室6内に滴下又は点着するなどによって供給する試料供給口8が形成され、また他端側におけるカバー7には液体試料がこの毛細管室6内を移動する際に内部の空気を外部に排出する空気抜き口9が形成されている。
【0026】
また、毛細管室6の高さは任意であるが、あまり高すぎると毛細管現象による液体試料の移動が迅速に行われず、逆に低すぎると液体試料の表面張力や粘性などによって展開しにくくなる。従って、毛細管室6の隙間高さは好ましくは5〜500μm、より好ましくは50〜200μmである。
【0027】
更に、この毛細管室6内において、試薬層5の配置位置とカバー7に形成された空気抜き口9との間、好ましくは試薬層5の直後に隙間なく即ち試薬層5に接する位置の支持体2上には、移動阻止部材10が配置されている。この移動阻止部材10は、文字どおり試薬層5から空気抜き口9方向に流れようとする液体試料、試薬又は生成された反応生成物質等の移動を阻止するものである。
【0028】
このような移動阻止部材10を試薬層5に接して配置する理由は、試薬層5と移動阻止部材10との間に隙間があれば、その部分に生成された反応生成物質が移動してしまい、カバー側に移動阻止部材を配置すると、試薬層5のすぐ横側に試料流路があるため、反応生成物質が移動してしまうためである。
【0029】
この移動阻止部材10の大きさは任意であるが、この移動阻止部材10によって空気抜き口9を塞ぐことがないようにする。その時、この移動阻止部材10とカバー7との隙間11の大きさも任意であるが、5〜200μm、好ましくは10〜50μmである。
【0030】
また、この移動阻止部材11に用いる材料は、種々のものを使用することができるが、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリスチレンフィルム、セルロースアセテートフィルム、又はガラス、ゴム、ステンレスなどでもよい。更に、支持体2が移動阻止部材の形状又は機能を有する成形品であってもよい。
【0031】
また、移動阻止部材10とカバー7との間に若干の隙間を有しているので、反応生成物質の移動を完全に抑えるために、更に好ましくは、移動阻止部材10の接液面又はこれに対面するカバー7のいずれか一方又は両方に膨潤性材料を固着することもできる。
【0032】
ここで、膨潤性材料とは、液体試料を吸収し、自重の数倍から数百倍に膨潤する材料である。この材料を移動阻止部材10又はカバー7のいずれか一方に若しくは両方に固着させることによって、液体試料の移動、試薬層5中で生成した反応生成物質、あるいは試薬層5中の試薬の移動を抑えることができる。
【0033】
すなわち、液体試料が試薬層5を通過し、膨潤性材料層に達すると、液体試料を吸収、膨潤するので、この膨潤性材料が移動阻止部材10とカバー7の間の流路を閉じ、それ以上の液体試料の移動を阻止することが可能となる。更に、これにより空気抜き口9と試薬層5が位置する毛細管室6との連通が完全に遮断され、実質的に空気抜き口9が閉じられることになるので、試料の逆流もなくなる。
【0034】
膨潤性材料は、すでに数多く商品化されており、アクアコーク(住友精化)、ワンダーゲル(花王)、サンウェット(三洋化成)、アクアリザーブGP(日本合成化学)などの商品名で販売されている。また、使用する膨潤性材料の濃度は任意の濃度で良いが、好ましくは0.1〜30%、より好ましくは1〜10%である。
【0035】
更に、液体試料が血液の場合は、移動阻止部材10の接液面又はこれに対面するカバー7のいずれか一方又は両方に血球凝集剤を固着することもできる。これによって、膨潤性材料と同様の効果を得ることもできる。すなわち、血液中の血球成分を血球凝集剤により凝固させることによって血液の流れを抑えることができるのである。
【0036】
このような血球凝集剤には、ミョウバン(硫酸アルミニウム水和物)、塩化鉄(III)、レクチンなどがあり、ミョウバン、塩化鉄では抗凝固剤を含んだ血液でも凝固させることができる。
【0037】
なお、前述した実施形態では、毛細管室6に液体試料を供給する試料供給口8及び毛細管室6内の空気を排出する空気抜き口9がカバー7に形成されていたが、この発明において試料供給口8と空気抜き口9の形成位置は特に重要ではなく、例えばカバー7の一部を切り裂いて形成した隙間でも、カバー7と支持体2との間に形成した隙間によって構成してもよい。
【0038】
【実施例】
次に、本発明の液体試料測定用具についての実施例を示すが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0039】
血中グルコースの定量
〈実施例の液体試料測定用具〉
図1を用いて説明する。
【0040】
厚さ10μmの光透過性フィルム4としての多孔性フィルムであるニュークリポアフィルム(ニュークリポア製)に下記の試薬組成の試薬液を濡れ厚さ100μmで塗布し、40℃で30分間乾燥した。
得られた試薬層5が固着した光透過性フィルム4を、光透過性フィルム4ごと7mm×7mmに裁断し、4mmの貫通孔3を有する10mm×30mmに裁断した厚さ188μmのポリエチレンテレフタレート支持体2に貫通孔3を覆うようにして重ね、熱可塑性樹脂を用いて熱圧着した。
【0041】
移動阻止部材11として、厚み100μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを10mm×4mmに裁断し、その上面に膨潤性材料(アクアコーク(住友精化製))12を塗布し乾燥させた。
【0042】
上記のように作製した移動阻止部材10を試薬層5の直後に配置し、熱可塑性樹脂を用いて支持体2に熱圧着した。試薬層5を上にして、図1に示されるように内面外周囲に周囲壁部7aを一体的に立設して形成された10mm×30mm×厚み2mmの白色のカバー7を支持体2上に被せて固定し、熱圧着した。
【0043】
この時、毛細管室6の高さ即ち支持体2から白色のカバー7までの高さを150μm、移動阻止部材10の上面と白色カバー7との間隔11を50μmとした。
このような構成で液体試料測定用具1を得た。
〈比較例の液体試料測定用具〉
他方、図2は比較例としてあげた液体試料測定用具を示している。この図2において、図1に示される液体試料測定用具1と同一の構成部分には同一の参照符号を付し、その説明を省略する。この比較例としての液体試料測定用具において、試薬組成や作製方法は前述した本発明の実施例と同一であり、移動阻止部材10が配置されていないという点で構成が相違するだけである。
〈実施例と比較例の比較〉
実施例と比較例において作製した各液体試料測定用具に、全血20μlを試料供給口に点着し、点着後10秒目から10秒毎に2分間タイムコースを測定した。測定は、支持体の貫通穴を通して下方より(光透過性フィルム側から)、色差計((株)日本電色工業製、Σ−90)を用いて、640nmでの反射率を測定した。
【0044】
これらの測定結果を図3に示す。測定終了後、測光面(光透過性フィルム)側から反応生成物質(ここでは発色色素)の流出状態を目視で観察したところ、本発明の実施例に係る液体試料測定用具では、移動阻止部材10のところで血液が止まっており、反応生成物質(ここでは発色色素)の移動も見られなかった。一方、比較例の液体試料測定用具では、反応生成物質(ここでは発色色素)の移動が起こっているのが確認された。
【0045】
また、この測定結果では、実施例の液体試料測定用具は、反応終了後安定なタイムコースが得られているが、比較例の液体試料測定用具では生成した反応生成物質(ここでは発色色素)の移動による退色様が見られた。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の液体試料測定用具によれば、毛細管室における試薬層と空気抜き部との間に移動阻止部材を配置して、液体試料の空気抜き部側への移動を阻止するようにしたことから試薬層に接触した後の液体試料の移動がほとんどなく、その結果試薬層中においての生成された反応生成物質或いは試薬層中の試薬の流出を防止することができ、従って試薬層における安定した測定値を得ることができ、良好な再現性を得ることができる。
【0047】
また、本発明の液体試料測定用具によれば、液体試料が移動阻止部材によって毛細管室内での移動が阻止され、その結果空気抜き口から漏れ出すこともなくなり、従って廃棄時に手や専用測定装置が汚染され、不衛生で、しかも感染源となる可能性がまったくなく、非常に衛生的な液体試料測定用具を提供することができる。
【0048】
更に、本発明の液体試料測定用具によれば、特に移動阻止部材を試薬層に接して配置することにより生成された反応生成物質の移動をより完全に防止することができるので、更に一層測定値の安定化を図ることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る液体試料測定用具を示す縦断面図である。
【図2】比較例として移動阻止部材を備えない液体試料測定用具を示す縦断面図である。
【図3】本発明の実施例と比較例の測定結果を示す図である。
【符号の説明】
1 液体試料測定用具
2 支持体
3 貫通孔
4 光透過性フィルム(多孔性フィルム)
5 試薬層
6 毛細管室
7 カバー
8 試料供給口(試料供給部)
9 空気抜き口(空気抜き部)
10 移動阻止部材
11 間隔部
12 膨潤性材料
Claims (6)
- 支持体と、この支持体上に配置され、液体試料中の特定成分と反応して反応生成物質を生成可能な試薬を含む試薬層と、少なくとも前記試薬層を覆い、前記支持体と協働して前記試薬層の配置位置を毛細管室として形成するカバーと、前記毛細管室に前記液体試料を供給する液体試料供給部と、前記毛細管室内の空気を室外に逃がす空気抜き部と、前記毛細管室に配置された前記試薬層と前記空気抜き部との間に配置され、前記試薬層から前記空気抜き部への前記液体試料の移動を阻止する移動阻止部材とから構成される液体試料測定用具。
- 前記移動阻止部材を前記試薬層に接して配置することを特徴とする請求項1に記載の液体試料測定用具。
- 前記支持体が貫通孔を有し、前記貫通孔を覆って光透過性フィルムを前記支持体に配置し、この光透過性フィルム上に前記試薬層を固着したことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体試料測定用具。
- 前記試料供給部と前記空気抜き部とが前記カバーに試料供給口及び空気抜き口として形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体試料測定用具。
- 前記移動阻止部材の接液面又はこれに対面する前記カバーの表面部分の少なくともいずれか一方に膨潤性材料を固着することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の液体試料測定用具。
- 前記移動阻止部材の接液面又はこれに対面する前記カバーの表面部分の少なくともいずれか一方に血球凝集剤を固着することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の液体試料測定用具。
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