JPH0560542A - 触針プローブ - Google Patents

触針プローブ

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JPH0560542A
JPH0560542A JP3252971A JP25297191A JPH0560542A JP H0560542 A JPH0560542 A JP H0560542A JP 3252971 A JP3252971 A JP 3252971A JP 25297191 A JP25297191 A JP 25297191A JP H0560542 A JPH0560542 A JP H0560542A
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Masato Negishi
真人 根岸
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被測定物の形状を高精度に測定することがで
きる触針プローブを得ること。 【構成】 一端に真球を固定した触針子を1軸方向にの
み移動可能となるようにハウジングに設け、該触針子の
変位を変位センサーで検出することにより該被測定物面
の形状を測定する触針プローブにおいて該触針子の他端
の該1軸方向と直交方向の変位を該ハウジングを基準に
測定する変位測定手段を設け、該変位測定手段からの信
号を利用して該真球の位置ずれ量を求めたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は触針プローブに関し、特
に触針子の一端に固設した真球又は針を被測定物面に接
触させて被測定物面の凹凸形状を測定する際の該触針子
の軸方向と直交方向の変位に基づく測定誤差を補正し高
精度な測定を可能とした触針プローブに良好に適用可能
である。
【0002】
【従来の技術】従来より被測定物面の凹凸形状を高精度
に測定することができる装置として触針プローブが多用
されている。
【0003】図2は従来の触針プローブの要部断面図で
ある。同図において1は球(真球)であり高精度に加工
されており、触針子(直動スライダー)2の一端に固定
されている。真球1は被測定物に一定の力で押しつけら
れ、被測定物の形状、凹凸に応じて上下している。
【0004】触針子2は断面が正方形の角柱であり、角
柱の4つの側面はそれぞれ狭い(例えば5μm)隙間1
2をはさんで、触針子2の姿勢を一定に保ったまま触針
子2の1軸方向の運動のみを許す様に構成された案内機
構である触針子のガイドを有したハウジング3に挿入さ
れている。ハウジング3には隙間12に向けてあけられ
た複数個のノズル5とそれらのノズル5とを結ぶ配管系
4が掘ってある。
【0005】この構成において配管系4に圧縮空気供給
源(不図示)から圧縮空気を供給することにより、圧縮
空気がノズル5を介して隙間12に流れ、これよりハウ
ジング3と触針子2を非接触に支持している。即ち静圧
空気軸受を構成している。この機構により、触針子2は
被測定物面の凹凸に従って図中、矢印の如く上下方向に
動く。又、6は磁石で両端に透磁性の高い(例えば軟鉄
等)材料で作られたヨーク7及び9が取り付けられ、磁
気回路を構成している。この磁気回路の磁束と交差する
様にコイル8が配置されている。この構成でコイル8に
電流を流す事により、上下方向に力を発生させている。
この上下方向の力は連結部材11を介して触針子2に結
合されており、真球1の被測定物面への押しつけ力を調
節できる様な構成になっている。
【0006】又、ハウジング3には非接触式の変位セン
サー、例えば差動トランスを応用したものや、静電容量
を利用したものが取りつけられており、これにより触針
子2の1軸方向の変位を測定している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の触
針プローブでは真球1と被測定物間に働く摩擦力、押し
つけ力の力の作用方向が必ずしも触針子2の軸方向(図
2では上下方向)とは一致していない。従ってそれらの
軸方向と直交する横方向の力によって次の様な問題点が
あった。
【0008】(イ)触針子2が先端に横荷重をうけるた
め変形し、曲がってしまう。触針子2が曲がると真球1
と被測定物の接触点が変化する。このことによる影響は
特に触針子2の軸に対して傾斜している被測定面の形状
を測定している場合に誤差となってくる。例えば45度
傾斜した被測定面を測定している時、触針子2が横荷重
によって横方向(1軸方向と直交方向)に1μm曲がっ
たとすると被測定面の傾きに沿って接触点が移動し、結
局真球1と触針子2は上下方向にも1μm(1×tan
45°)変位することになる。これが測定誤差となって
くる。サブミクロンオーダーの測定精度を狙う形状測定
装置の場合、この誤差量は大きく、特に問題となってく
る。
【0009】(ロ)触針子2を支える静圧空気軸受の剛
性が有限なので、先端にかかる横荷重によって触針子2
が傾く。従って先ほどと同じ理由で測定誤差を生じると
いう問題がある。
【0010】本発明は触針子2の真球の取り付け位置
(一端)と反対側の位置(他端)に横方向(1軸方向と
直交方向)の変位を測定する変位センサーを設けること
により、触針子2が横荷重を受けて真球が横方向にずれ
た場合であっても、そのずれ量を計測し、補正すること
により被測定面の形状を高精度に測定することができる
触針プローブの提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の触針プローブ
は、触針子を1軸方向に移動可能となるようにした直動
ガイドを介してハウジングに設け、該触針子の一端を被
測定物面に接触させ、該触針子と該被測定物面とを該1
軸方向とは異なる方向へ相対移動させ、該触針子の1軸
方向の変位を該ハウジングに設けた変位センサーで検出
することにより該被測定物面の形状を測定する触針プロ
ーブにおいて、該触針子の他端の該1軸方向と異なる方
向の変位を該ハウジングを基準に測定する変位測定手段
を設け、該変位測定手段からの信号を利用して該被測定
物面に接触する該一端の位置ずれ量を求めた結果によっ
て形状測定の補正を行ったことを特徴としている。
【0012】この他、本発明の触針プローブとしては触
針子を1軸方向に移動可能となるようにした直動ガイド
を介してハウジングに設け、該触針子の一端を被測定物
面に接触させ該触針子と該被測定物面とを該1軸方向と
は異なる方向へ相対移動させ、該触針子の1軸方向の変
位を該ハウジングに設けた変位センサーで検出し、該変
位センサーからの値が予め設定した値となるように該ハ
ウジングを該1軸方向に移動させることにより該被測定
物面の形状を測定する触針プローブにおいて、該触針子
の他端に参照ミラーを固設し、該参照ミラーに対向させ
て該1軸方向と直交方向の距離情報を測定する為の光干
渉計を該ハウジング内に設けると共に該光干渉計に対向
させて該ハウジング外に外部基準ミラーを設け、該光干
渉計から該参照ミラーまでの距離と該光干渉計から該外
部基準ミラーまでの距離との差を測定し、該測定結果を
利用して該被測定物面に接触する該一端の位置ずれ量を
求めた結果によって前記形状測定の補正を行ったことを
特徴としている。
【0013】
【実施例】図1は本実施例の触針プローブ101の実施
例1の要部概略図である。
【0014】同図において1は真球であり、触針子2の
一端に結合されている。触針子2は断面が正方形の角柱
より成り、その4つの面は微少な隙間12を介して多孔
質材13に対向している。多孔質材13はハウジング3
の内周部に固定されており、触針子2と対向する面と反
対側には圧縮空気を導くための溝4が形成されている。
そしてチューブ14によって圧縮空気が送り込まれる様
になっている。
【0015】触針子2の真球1を設けた一端と反対側の
上部(他端)には触針子2の上下方向(1軸方向)2a
の変位を測定する非接触の変位センサー(例えば静電容
量変化を検出するもの等)10と1軸方向と直交する横
方向の変位を測定するための非接触の変位センサー17
とが各々ハウジング3の一部に固定配置している。
【0016】本実施例において、チューブ14を通じて
圧縮空気供給源(不図示)から圧縮空気を多孔質材13
を介して隙間12に吹き出すことにより、静圧空気軸受
を形成し、これにより触針子2を上下方向(2a)のみ
自由に移動できる様、ガイドしている。このとき、真球
1が被測定面18から受ける力として、被測定面18の
法線方向に作用する押しつけ力F1と接線方向に作用す
る摩擦力F2とがある。触針子2はこれらの力の合力を
受けることになる。その上下方向すなわち触針子2の軸
方向2aの力により触針子2の上下方向変位は変位セン
サー10で測定する。そして横方向の力によって図3に
示す様に真球1の横ずれx1に対して横方向の変位セン
サー17の位置では変位x2が生ずる。
【0017】ここで、変位x1と変位x2との間には微
少な範囲で比例関係が成り立つ。そしてこのときの比例
定数aをa=x1/x2としてあらかじめFEM計算や
実験によって求めておく。これにによってx2の測定値
から変位x1を計算し求めている。
【0018】図4は本発明の触針プローブ101を用い
て構成した形状測定装置の一実施例の要部斜視図であ
る。
【0019】ベース22の上に被測定物18とy方向に
移動し、位置決め可能に設けられた門型のy軸スライド
21を有し、y軸スライド21の軸に嵌入し、x方向に
移動し、位置決め可能に設けられたx軸スライド20を
有し、x軸スライド20の穴部を介してz方向に移動し
位置決め可能に設けられたz軸スライド19を有し、そ
の先端に本発明に係る図1で示した触針プローブ101
を取り付けている。
【0020】図5はこの構成において被測定物18の形
状測定を行うフローチャートである。本実施例ではこの
ような構成で形状測定を行うことにより先端の真球1の
横位置ずれが発生してもその量を補正した真球1の位置
を求め、これにより被測定物18の形状を高精度に求め
ることができるようにしている。
【0021】図6は本実施例の実施例2の要部斜視図で
ある。本実施例では触針子2は断面が正方形の角柱部分
を有し、そのそれぞれの4つの面は隙間12を介してハ
ウジング3に固定した多孔質材13に対向している。ハ
ウジング3に固定されている多孔質材13の背面は圧縮
空気を導く溝4がハウジング3に設けてあり、チューブ
14を通じて圧縮空気供給源(不図示)から圧縮空気が
供給される。この圧縮空気は多孔質材13を介して隙間
12に吹き出し、静圧空気軸受を構成する。
【0022】又、触針子2の上部には非接触に対向しハ
ウジング3に固定された上下方向の変位を測定する非接
触の変位センサー10が、又横方向で直交する2方向に
変位センサー17a,17bを設けている。又真球1は
円筒状のホルダー15に接着剤にて固定されている。ホ
ルダー15の内側の円筒面にかん合する様に触針子2の
下部は円筒状になっており、ホルダー15を差し込んだ
後、セットビス16で固定される構造となっている。
【0023】上記構成において実施例1と同様に横方向
の力が触針子2の先端、即ち真球1に加わると触針子2
は傾くが、上部の変位は2方向の変位を測定する変位セ
ンサー17a,17bで測定している。これにより2方
向の横方向の位置ずれ誤差を検出、補正している。
【0024】図7は本発明の実施例3の要部断面図であ
る。本実施例では触針子2は断面が正方形の角柱部分を
有し、そのそれぞれの4つの面は隙間12を介してハウ
ジング3に固定した多孔質材13に対向している。ハウ
ジング3に固定されている多孔質材13の背面は圧縮空
気を導く溝4がハウジング3に設けてあり、チューブ1
4を通じて圧縮空気供給源(不図示)から圧縮空気が供
給される。この圧縮空気は多孔質材13を介して隙間1
2に吹き出し、静圧空気軸受を構成する。
【0025】又、触針子2の上部に直方体形状の参照ミ
ラー23が取り付けてあり、ハウジング3に固定された
光ヘテロダイン干渉を利用した干渉測長計24a及び2
5bとの間の距離が測定できるようになっている。
【0026】図8は本実施例の2周波光ヘテロダイン干
渉測長計の光学系の要部概略図である。
【0027】同図において、入力光30は紙面に対して
水平方向に偏光面をもつ周波数f1の水平偏光成分(f
1成分)と、紙面に対して直角方向に偏光面をもつ周波
数f2の垂直偏光成分(f2成分)の2つの光を有して
いる。
【0028】入力光30が偏光ビームスプリッタ25に
入射すると、f1成分は直進し、f2成分は反射され
る。直進するf1成分はコーナーキューブ26aによっ
て反射され、再び偏光ビームスプリッタ25を通り出力
光31となる。又f2成分は4分の1波長板27を通過
し、円偏光の光となりミラー23によって反射される。
そして、もとの光路をもどり、再び4分の1波長板27
を通過し、直線偏光の光にもどるが、偏光方向は90度
回転し、紙面に水平となっている。
【0029】従って、偏光ビームスプリッタ25に入射
した時にはこれを通過し、コーナーキューブ26bで反
射し、再び4分の1波長板27を通り円偏光の光とな
り、ミラー23によって反射される。そして、もとの光
路をもどり、4分の1波長板27を通過すると再び偏光
方向が90度回転し、紙面に垂直な偏光方向をもつ直線
偏光の光となる。
【0030】従って偏光ビームスプリッタ25で反射さ
れ、出力光31となる。入力光のf1成分とf2成分を
混合して得られるビート信号と出力光のf1成分とf2
成分を混合して得られるビート信号の位相を比較するこ
とにより、f1成分とf2成分の光路差を知ることがで
きる。
【0031】この様に本実施例では変位センサーとして
干渉測長計を用いることにより、大きな変位を離れた位
置から計測する事ができ、これにより触針子2の上下方
向及び、横方向の動きが大きい場合でも良好に対処でき
るようにしている。
【0032】図9は本発明の実施例4の要部断面図であ
る。本実施例では触針子2は断面が正方形の角柱部分を
有し、そのそれぞれの4つの面は隙間12を介してハウ
ジング3に固定した多孔質材13に対向している。
【0033】ハウジング3に固定されている多孔質材1
3の背面は圧縮空気を導く溝4がハウジング3に設けて
あり、チューブ14を通じて圧縮空気供給源(不図示)
から圧縮空気が供給される。この圧縮空気は多孔質材1
3を介して隙間12に吹き出し、静圧空気軸受を構成す
る。又触針子2の上部に直方体形状の参照ミラー23が
取り付けてあり、ハウジング3に固定された干渉測長計
24aとの間の距離が測定できるようになっている。
【0034】ここで、横方向の測長光軸から静圧空気軸
受中心までの距離dと、静圧空気軸受中心から真球先端
までの距離dをほぼ同じ長さに設定することにより、図
3に示した様な横方向の変位が生じた時の変位x1と変
位x2とがほぼ一致する様にしている。又横方向には参
照ミラー23と対向して4分の1波長板27が設けら
れ、4分の1波長板27は直角プリズム28に接着さ
れ、直角プリズム28の上方には偏光ビームスプリッタ
25が配置されている。この偏光ビームスプリッタ25
はハウジング3に固定され、左側の側面にはコーナーキ
ューブ26が配置され、右側の側面には4分の1波長板
27が配置され、更にその右方にはベース29aに固定
された参照ミラー29が配置されている。又ベース29
a上には被測定物(不図示)18が固定されている。
【0035】上記構成にて干渉測長計24bは距離L1
−L2の長さを出力する。従ってこの干渉測長計24b
の出力値は触針プローブ101全体の横方向変位に触針
子2の傾き誤差x2を差し引いたものとなるので自動的
に補正された真球1の横方向の位置を表すことになる。
つまり、この干渉計の出力する測定値は触針子2の姿勢
変動と、ハウジング3自身の横方向の変動とを同時に補
正した真球1の横方向の位置を外部参照ミラー29を基
準に測ったものとなる。
【0036】この様に横方向を測定する干渉計を設ける
ことにより、触針プローブ101のハウジング3の変動
も同時に補正することができる。言い替えると触針プロ
ーブ101を上下方向に運動させる機構(Z軸スライド
19)の横方向の精度が測定精度に影響しないので、よ
り高い測定精度を達成することができる。
【0037】尚、触針プローブ101を上下方向に運動
させる機構の精度は多少低下させても良い為、装置全体
を簡素化することができる。
【0038】図10は本発明の実施例5の要部断面図で
ある。同図において真球1は一体型1軸移動部材32に
接着されている。一体型1軸移動部材32は例えば熱膨
張係数の小さい金属で作られた板状の部材をワイヤー放
電加工方法を用い、領域34a,34b,34cの部分
を切り抜いて製作している。ここで、全部で8カ所ある
A部の拡大図を図11に示す。
【0039】図11において部分32は狭いくびれ部分
35を残し、領域33の切りかき部を有する。この様な
構造において真球1の取り付く部分は図10中の矢印1
a方向に運動する事ができる。この様な機構によりヒン
ジ機構を構成している。
【0040】又、この運動を検出するため上部に上下方
向を測定する非接触の変位センサー10を一体型1軸移
動部材32に固定して設け、姿勢変動を検出するため側
面に横方向を測定する非接触の変位センサー17を一体
型1軸移動部材32に固定して設けている。
【0041】上記構成において実施例1と同様に横方向
の力が触針子2の先端、即ち真球1に加わると触針子2
は傾くが、上部の変位を変移センサー17で測定してい
るため、横方向の位置ずれ誤差を検出、補正することが
できる。
【0042】この様にヒンジ機構を用いた一体型の触針
プローブ構造とすることにより、製作が容易になり、先
ほどの多孔質材を用いる静圧空気軸受構成と比べ、大幅
なコストダウンが期待できる。
【0043】尚、この様なヒンジ機構を用いた1軸ガイ
ドは前述した実施例1、2、3、4で示した静圧空気軸
受を用いた1軸ガイドの替わりに用いることもできる。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば前述のごとく、触針子2
の真球の取り付け位置(一端)と反対側の位置(他端)
に横方向(1軸方向と直交方向)の変位を測定する変位
センサーを設けることにより、触針子2が横荷重を受け
て真球が横方向にずれた場合であっても、そのずれ量を
計測し、補正することにより被測定面の形状を高精度に
測定することができる触針プローブを達成することがで
きる。
【0045】特に本発明によれば、 (a)摩擦力等による未知の横方向の力が働く状況下に
あっても触針子の変形、姿勢を補正することができるた
め、測定精度を向上させることができる。又横方向の力
を許すということは被測定物の走査の速度の向上につな
がり、測定時間の短縮に役立つ。
【0046】又、実施例4で示した様に、外部に設けた
参照ミラーを基準に測定する干渉計を設けることによ
り、触針子の姿勢誤差だけではなく触針プローブ自身の
横方向変動を同時に測定、補正することができるので、
形状測定精度をさらに向上させることができる。
【0047】(b)触針子の変形、姿勢の変動があって
も補正することができるため、触針子は細く、軽量な構
造が可能となり、触針子のガイドも剛性が高い必要が無
くなるためスペースに合わせた簡便な機構ですむ。
【0048】又、実施例5で示した一体型のヒンジ構造
とすることにより更に小型計量な構成が実現することが
できる。
【0049】(c)本発明による横方向センサーの出力
値は真球にかかる横方向の力に対応しているので、横方
向センサーの出力値から、真球にかかる摩擦力の精密測
定が可能である。
【0050】(d)実施例4で示した様に、外部に設け
た参照ミラーを基準に触針子の姿勢誤差と、触針プロー
ブ自身の横方向変動を同時に測定、補正することができ
るので、触針プローブを上下に運動させるZ軸スライド
の精度を下げてもよく、装置を簡素化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の要部概略図
【図2】 従来の触針プローブの要部概略図
【図3】 本発明の触針プローブの測定原理の説明図
【図4】 本発明の触針プローブを用いた形状測定装
置の要部斜視図
【図5】 本発明における形状測定のフローチャート
【図6】 本発明の実施例2の要部概略図
【図7】 本発明の実施例3の要部概略図
【図8】 図7の干渉測長計の原理説明図
【図9】 本発明の実施例4の要部概略図
【図10】 本発明の実施例5の要部概略図
【図11】 図10の一部分の拡大説明図
【符号の説明】
101 触針プローブ 1 真球(マスターボール) 2 触針子 3 ハウジング 4 圧縮空気供給口 5 ノズル 6 磁石 7 ヨーク 8 コイル 9 ヨーク 10 非接触式変位センサー 11 コイル保持部材 12 軸受隙間 13 多孔質材 14 チューブ 15 真球保持部材(ホルダー) 16 セットビス 17 非接触式変位センサー 18 被測定物面 19 z軸スライド 20 x軸スライド 21 y軸スライド 22 ベース 23 参照ミラー 24 干渉計 25 偏光ビームスプリッタ 26 コーナーキューブ 27 4分の1波長板 28 直角プリズム 29 固定参照ミラー 30 入力光 31 出力光 32 一体型1軸移動部材 33 切りかき部 34 切り抜き部分 35 くびれ部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 触針子を1軸方向に移動可能となるよう
    にした直動ガイドを介してハウジングに設け、該触針子
    の一端を被測定物面に接触させ、該触針子と該被測定物
    面とを該1軸方向とは異なる方向へ相対移動させ、該触
    針子の1軸方向の変位を該ハウジングに設けた変位セン
    サーで検出することにより該被測定物面の形状を測定す
    る触針プローブにおいて、該触針子の他端の該1軸方向
    と異なる方向の変位を該ハウジングを基準に測定する変
    位測定手段を設け、該変位測定手段からの信号を利用し
    て該被測定物面に接触する該一端の位置ずれ量を求めた
    結果によって形状測定の補正を行ったことを特徴とする
    触針プローブ。
  2. 【請求項2】 前記変位測定手段は前記触針子の他端の
    前記1軸方向と直交する2方向の変位を測定しているこ
    とを特徴とする請求項1の触針プローブ。
  3. 【請求項3】前記変位測定手段は光干渉を利用している
    ことを特徴とする請求項1の触針プローブ。
  4. 【請求項4】 触針子を1軸方向に移動可能となるよう
    にした直動ガイドを介してハウジングに設け、該触針子
    の一端を被測定物面に接触させ該触針子と該被測定物面
    とを該1軸方向とは異なる方向へ相対移動させ、該触針
    子の1軸方向の変位を該ハウジングに設けた変位センサ
    ーで検出し、該変位センサーからの値が予め設定した値
    となるように該ハウジングを該1軸方向に移動させるこ
    とにより該被測定物面の形状を測定する触針プローブに
    おいて、該触針子の他端に参照ミラーを固設し、該参照
    ミラーに対向させて該1軸方向と直交方向の距離情報を
    測定する為の光干渉計を該ハウジング内に設けると共に
    該光干渉計に対向させて該ハウジング外に外部基準ミラ
    ーを設け、該光干渉計から該参照ミラーまでの距離と該
    光干渉計から該外部基準ミラーまでの距離との差を測定
    し、該測定結果を利用して該被測定物面に接触する該一
    端の位置ずれ量を求めた結果によって前記形状測定の補
    正を行ったことを特徴とする触針プローブ。
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