JPH0560466U

JPH0560466U - 粘着クリーナー

Info

Publication number: JPH0560466U
Application number: JP690392U
Authority: JP
Inventors: 健日向野
Original assignee: 株式会社川口技研
Priority date: 1992-01-22
Filing date: 1992-01-22
Publication date: 1993-08-10

Abstract

(57)【要約】【目的】使用中に粘着ロールが容易に抜けることがな
く、粘着テープを使い終わって巻芯を抜き取る時には、
簡単な操作で抜き取ることができる。【構成】粘着ロールを装着するホルダー２は、合成樹
脂で一体成型され、両外端側に円筒部３・４を設けてあ
る。一方の円筒部４の端部には、全円周にわたって鍔部
４ａを設け、他方の円筒部３には、割り溝５・・・５を
設けて、２つの爪片６・８を対向して形成し、それぞれ
の端部には、外方に突出する抜止突起７・９を設けてあ
る。抜止突起７の高さは、他方の抜止突起９の高さに比
べて大きくなっていると共に、巻芯が当接する一方の抜
止突起７の当接部の角度は、他方の抜止突起９の当接部
の角度に比べて大きくなっている。また、抜止突起７は
円筒部３の端部よりも前方に突出しており、押す部分が
わかりやすいと共に、指で押しやすいようになってい
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、クリーナー本体にホルダーを回転自在に保持し、ホルダーに粘着ロールを着脱自在に装着する粘着クリーナーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、実開昭６０−１７９２７１号考案等のように、ホルダーの一端部に、２本の割り溝によって複数の爪片を設け、それぞれの爪片の先端に、円周の外方に突出する抜止突起を設けたものは提案されているが、これらの抜止突起は、突出高さ及び粘着ロールの巻芯が当接する当接部の角度は共に同じである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来例においては、複数の抜止突起の高さを全て高くするか当接部を急傾斜あるいは直角にすると、粘着ロールが使用中に抜けにくくなるが、粘着テープを使い終わって巻芯を抜き取る時に、複数の抜止突起を同時に複数の指で押して狭めないと巻芯を軽く抜き取ることができず、抜き取りにくいという問題がある。また、抜止突起の高さを低くするか当接部を緩い傾斜にすると、粘着テープを使い終わって巻芯を抜き取る時、抜止突起を指で押さなくても単に巻芯を横に引っ張れば抜き取ることができ簡単であるが、粘着ロールが使用中に抜けやすくなるという問題がある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記の問題を解決するために、クリーナー本体にホルダーを回転自在に保持し、ホルダーに粘着ロールを着脱自在に装着する粘着クリーナーにおいて、ホルダーは、一端部に、２本の割り溝によって形成される爪片を複数設けると共に、爪片の先端部に円周の外方に突出する抜止突起をそれぞれ設け、粘着ロールの巻芯が当接する抜止突起の当接部を、粘着ロールが抜けにくいように１つだけ突出高さまたは角度を変えて成るものである。

【０００５】

【作用】

粘着クリーナーを使用中に、粘着ロールが抜ける方向に力を受けると、爪片の先端に設けた抜止突起のうち、主に、高さまたは角度を変えた抜止突起に巻芯の端部が当接して容易に抜けることがなく、粘着テープを使い終わって巻芯を抜き取る時には、この抜止突起だけを指１本で押して爪片を内方に撓ませて巻芯を引っ張れば、他の抜止突起は巻芯に押されて撓み、巻芯を抜き取ることができる。

【０００６】

【実施例】

粘着クリーナーは、クリーナー本体１の先端を折曲して軸１ａを形成して、この軸１ａにホルダー２を回転自在に支持させキャップ１３で抜け止めし、このホルダー２に、粘着テープが巻芯１５に巻回された粘着ロール１４を嵌合して構成されている。

【０００７】ホルダー２は、合成樹脂で一体成型され、中間部は第３図に示すような断面形状を有しており、その両端に壁１０・１１を設け、さらにその両外端側に円筒部３・４を設けてある。壁１０・１１には、それぞれ中央に軸孔１０ａ・１１ａを設け、壁１０と壁１１との間にリブ状のガイド１２・・・１２を３枚設けてある。このガイド１２は、クリーナー本体１の軸１ａを、一方の軸孔１１ａから他方の軸孔１０ａに挿通する時に中間の案内となると共に、ホルダー２全体の強度を高めるためのものである。

【０００８】一方の円筒部４の端部には、全円周にわたって鍔部４ａを設け、他方の円筒部３には、割り溝５・・・５を設けて、２つの爪片６・８を対向して形成し、それぞれの端部には、外方に突出する抜止突起７・９を設けてある。図４に示すように、一方の抜止突起７の高さＨは、他方の抜止突起９の高さｈに比べて大きくなっていると共に、巻芯１５が当接する一方の抜止突起７の当接部７ａの角度Ａは、他方の抜止突起９の当接部９ａの角度ａに比べて大きくなっている。また、抜止突起７は円筒部３の端部よりも前方に突出しており、押す部分がわかりやすいと共に、指で押しやすいようになっている。また、一方の爪片６は、ほぼ中間から抜止突起７の当接部７ａにかけて、徐々に外方に少しだけ突出しており、傾斜面になっている。

【０００９】ホルダー２の中間部分の円筒部４の近くには、略Ｕ字状に溝を設け先端部を突出させた弾力部１６を設けてある。この弾力部１６を設けて一方の爪片６を少しだけ突出させたのは、製作誤差によって、粘着ロール１４の巻芯１５の内径がホルダー２の外径よりやや大きくなってしまった場合にも、粘着ロール１４がホルダー２にぴったり被嵌するためのものである。

【００１０】なお、一方の抜止突起７は、他方の抜止突起９に比べて高さを高くするだけでもよいし、角度を大きくするだけでもよい。また、抜止突起が３つ以上あってもよいのはもちろんである。

【００１１】この粘着クリーナーを使用するには、クリーナー本体１の軸１ａをホルダー２の軸孔１１ａ・１０ａに、円筒部４の方から挿通し軸１ａ端部にキャップ１３を嵌合して、ホルダー２をクリーナー本体１の軸１ａに回転自在に抜け止めして保持する。このホルダー２に、巻芯１５に粘着テープを巻回した粘着ロール１４を被嵌する。この時巻芯１５が抜止突起７・９の外側の緩やかな傾斜面を押すことによって爪片６・８が内方に撓み、巻芯１５の先端が鍔部４ａに当接するまで押し込むと、爪片６・８が弾性で復元し、抜止突起７・９の当接面７ａ・９ａが巻芯１５の後端に引っ掛る。この状態で、クリーナー本体１の把手を持って転動して使用する。

【００１２】そして、粘着ロール１４の粘着テープがなくなったら、巻芯１５を持って指で一方の抜止突起７の方の爪片６を内方に押しながら引っ張れば、他方の抜止突起９の方の爪片８は撓んで、抜き取ることができる。

【００１３】

【考案の効果】以上のように本考案によれば、爪片の抜止突起を１つだけ高さまたは角度を変えたので、使用中に粘着ロールが抜け出る方向に力を受けたとしても、巻芯がこの抜止突起の当接部に当接して容易に抜けてしまうことがないと共に、巻芯を抜き取る時は、この抜止突起の爪片だけを指１本で内方に押して簡単に抜き取ることができるという優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】ホルダーの全体斜視図。

【図２】使用状態の横断面図。

【図３】ホルダーの縦断面図。

【図４】ホルダーの要部拡大断面図。

【符号の説明】

２ホルダー５割り溝６爪片７抜止突起８爪片９抜止突起１４粘着ロール

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】クリーナー本体にホルダーを回転自在に保
持し、ホルダーに粘着ロールを着脱自在に装着する粘着
クリーナーにおいて、ホルダーは、一端部に、２本の割
り溝によって形成される爪片を複数設けると共に、爪片
の先端部に、円周の外方に突出する抜止突起をそれぞれ
設け、粘着ロールの巻芯が当接する抜止突起の当接部
を、粘着ロールが抜けにくいように１つだけ突出高さま
たは角度を変えたことを特徴とする粘着クリーナー。