JPH0560061U - ビデオプリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 時系列的に変化する映像信号の挙動を連続的
な静止画像として合成し、一枚の記録紙にプリントアウ
トするビデオプリンタを提供しようとするものである。 【構成】 入力映像信号をＡ／Ｄ変換するＡ／Ｄ変換手
段３と、Ａ／Ｄ変換手段から得られた映像信号を時系列
に記憶する複数のメモリを有した第１メモリ手段６と、
第１メモリ手段６から印写すべき任意の画像データを読
み出し、その画像データに各々重み付けを行い加重平均
する画像データ変換手段７、８、９と、変換されたデー
タをメモリに記憶する第２メモリ手段５とを備え、第２
メモリ手段５に記憶された画像データを読み出しプリン
トするプリント手段１１とから構成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はビデオ信号をハードコピーするためのビデオプリンタに関する。

【０００２】

【従来の技術】

ビデオプリンタにおいて、メモリに取り込んだ画像データに対し、プリント時 に何等かの加工を施す技術は、例えば特開平１−１８３９７０号公報等に記載さ れている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、上記公報に記載するものは自然なプリント画像を得ようとするもの であり、特殊な効果をプリントしようとする画像に施そうとするものではなかっ た。

【０００４】 そこで、本考案は特殊効果の一つとして、時系列的に変化する映像信号の挙動 を連続的な静止画像として合成し、一枚の記録紙にプリントアウトするビデオプ リンタを提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、入力映像信号をＡ／Ｄ変換するＡ／Ｄ変換手段と、前記Ａ／Ｄ変換 手段から得られた映像信号を時系列に記憶する複数のメモリを有した第１メモリ 手段と、前記第１メモリ手段から印写すべき任意の画像データを読み出し、その 画像データに各々重み付けを行い加重平均する画像データ変換手段と、前記変換 されたデータをメモリに記憶する第２メモリ手段とを備え、前記第２メモリ手段 に記憶された画像データを読み出しプリントするプリント手段とから構成される 。

【０００６】 また、入力映像信号をＡ／Ｄ変換するＡ／Ｄ変換器と、前記Ａ／Ｄ変換器から 得られた映像信号に重み付けを行なうレベル調整器と、該レベル調整された映像 信号を記憶する第１メモり手段と、前記第１メモリ手段から印写すべき任意の画 像データを読み出し、時系列に入力される映像信号と加算する第１加算器と、該 出力を記憶する第２メモリ手段と、前記第２メモリ手段から印写すべき任意の画 像データを読み出し、時系列に入力される映像信号と加算する第２加算器と、該 出力を再び前記第１メモリ手段に記憶するよう制御され、かつ前記動作を所定回 数制御する制御手段とを備え、第１メモリ手段及び第２メモリ手段に記憶された 画像データの何れか一方を読み出してプリントするプリント手段から構成される 。

【０００７】

【作用】

上記構成によれば、時系列的に変化する映像信号の挙動を一枚のプリント画像 として得ることができる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の一実施例について、図面を参照しつつ説明する。

【０００９】 （第１の実施例） 図１は、本考案を実施したビデオプリンタの要部を示すブロック図を示してお り、このビデオプリンタに設けられた操作ボタン群１の通常メモリボタン１ａを 押すとビデオテープレコーダ等の映像信号源から得られる映像信号は入力アナロ グ信号としてＡ／Ｄ変換器３に入力され、ここでＡ／Ｄ変換されたディジタル信 号はディジタル処理部４を介して、メモリ５（第２メモリ手段）に書き込まれる 。尚、制御部２は通常メモリボタン１ａが押されたことを検出して、ディジタル 処理部４を通常モードとして制御するとともにスイッチＳＷ１を開成状態にする 。

【００１０】 そして、かかる第２メモリ手段５に書き込まれた画像をそのまま印写するには 、操作ボタン群１のプリントボタン１ｃを押せばよく、このとき制御部２はディ ジタル処理部４を制御して第２メモリ手段５から画像データを読み出し、その画 像データを印写データ変換部１０に供給するとともに印写ヘッド１１にも供給す るようになっている。またこのとき、第２メモリ手段５から読み出された画像デ ータはＤ／Ａ変換器１２に入力され、モニタ等に表示することができる。

【００１１】 ところで、時系列的に変化する映像信号の挙動を連続的な静止画像として一枚 のプリント画像として得たい場合、操作ボタン群１の特殊効果用メモリボタン１ ｂを押すと、以下に述べる回路により処理される。

【００１２】 即ち、特殊効果用ボタン１ｂを押すと、映像信号源から得られる映像信号は入 力アナログ信号としてＡ／Ｄ変換器３に入力され、このＡ／Ｄ変換された信号は ディジタル処理部４を介して、複数のメモリ６ａ、６ｂ、６ｃ、‥‥６ｎ（第１ メモリ手段６）に所定の時間間隔で時系列的に書き込まれる。尚、制御部２は特 殊効果用ボタン１ｂが押されたことを検出して、ディジタル処理部４を特殊効果 モードとして制御するとともにスイッチＳＷ１を閉成状態にする。また、任意の メモリの書き込み終了後、次のメモリへの書き込みを開始するまでの時間間隔は 、制御部２で、例えば１フィールド間隔或は３フィールド間隔などの任意の時間 間隔に設定される。

【００１３】 そして、各々のメモリ６ａ、６ｂ、６ｃ、‥‥６ｎの全てに書き込まれた画像 データは書き込み終了後、直ちに読み出され乗算器７ａ、７ｂ、７ｃ、‥‥７ｎ にて所定の係数が掛けられる。即ち、図２の示すように各々のメモリ６ａ、６ｂ 、６ｃ‥‥６ｎより印写すべき画素Ｐｘが各々読み出され、所定の係数が各々の 画素Ｐｘに掛けられることになる。例えば第１メモリ手段６が、５つのメモリか ら構成されているとしたときは、メモリ６ａの画像データに対しては係数１／５ が掛けられ、メモリ６ｂの画像データに対しては係数２／５が掛けられ、メモリ ６ｃの画像データに対しては係数３／５が掛けられ、メモリ６ｄの画像データに 対しては係数４／５が掛けられ、メモリ６ｅの画像データに対しては係数１が掛 けられ、これらが加算器８で加算される。

【００１４】 このように、印写されるべき画像データは第１メモリ手段に時系列的に書き込 まれた順に重み付け量が大きくなるように乗算される。そして、加算器８の出力 画像データはレベル調整器９に入力され、ここで各重みを加算した値（このとき は「１５」）で割る。このように加重平均によって得られた値を前記Ｐｘにおけ る印写データとしてスイッチＳＷ１を介して第２メモリ手段５に書き込まれる。 この印写データはこの実施例では輝度値としている。

【００１５】 上記信号処理動作は次式で表される。

【００１６】

【数１】

【００１７】 但し、Ｙ（ｉ）はメモリ上の輝度成分であって、この場合、Ｙ（Ｘ）はＰｘの 輝度成分、Ｆ１はメモリ６ａに格納された画像データ、Ｆ２はメモリ６ｂに格納 された画像データ、Ｆ３はメモリ６ｃに格納された画像データ、Ｆ４はメモリ６ ｄに格納された画像データ、Ｆ５はメモリ６ｅに格納された画像データである。 ＩＹ（ｉ）は画素ｉの印写用の輝度成分である。

【００１８】 上記式の処理動作を全画素に対して行い、これを第２メモリ手段５に供給し て記憶する。

【００１９】 そして、操作ボタン群１のプリントボタン１ｃを押すと、制御部２がディジタ ル処理部４を制御し、第２メモリ手段５から上述した画像データを読み出して印 写データ変換部１０のラインメモリに加え、１ライン毎に印写ヘッドに加えてプ リントアウトすることにより、時系列的に変化する映像信号の挙動を一枚のプリ ント画像として得ることができる。

【００２０】 尚、一般的に、上記回路動作は、次の式によって表される。

【００２１】

【数２】

【００２２】 但し、Σｉ＝１＋２＋３＋‥‥＋Ｎ、Ｙ（ｉ）はメモリｉ上の輝度成分、ＩＹ （ｉ）は画素ｉの印写用の輝度成分である。

【００２３】 尚、制御部２は、上記の如き動作全般を司るものであり、特に第１メモリ手段 に画像データを書き込むタイミングや読み出しタイミングを指示する。

【００２４】 （第２実施例） 次に、第２実施例について図３を用いて説明する。図３は、ビデオプリンタの 要部を示すブロック図であり、第１図と同じ回路には同じ符号を付して、その説 明は省略する。第２実施例の特徴とするところはメモリ数を削減したことにある 。

【００２５】 以下その動作について説明する。ビデオプリンタに設けられた通常メモリボタ ン１ａを押すとビデオテープレコーダ等の映像信号源から得られる映像信号は入 力アナログ信号としてＡ／Ｄ変換器３に入力され、ここでＡ／Ｄ変換されたディ ジタル信号はディジタル処理部４、スイッチＳＷ２、加算器（第２加算器）２１ 、スイッチＳＷ３を介して、メモリ２２（第１メモリ手段）に書き込まれる。尚 、制御部２は通常メモリボタン１ａが押されたことを検出して、ディジタル処理 部４を通常モードとして制御するとともにスイッチＳＷ２をａ側に接続し、また スイッチＳＷ３を閉成状態とする。

【００２６】 そして、かかる第１メモリ手段２２に書き込まれた画像をそのまま印写するに は、プリントボタン１ｃを押せばよく、このとき制御部２はディジタル処理部４ を制御して第１メモリ手段２２から画像データを読み出し、その画像データを印 写データ変換部１０に供給し、更に印写ヘッド１１にも供給するようになってい る。またこのとき、第１メモリ手段２２から読み出された画像データはＤ／Ａ変 換器１２に入力され、モニタ等に表示することができる。

【００２７】 ところで、時系列的に変化する映像信号の挙動を連続的な静止画像として一枚 のプリント画像として得たい場合は、特殊効果用メモリボタン１ｂを押すと、以 下に述べるよう処理される。

【００２８】 即ち、映像信号源から得られる映像信号は入力アナログ信号としてＡ／Ｄ変換 器３に入力され、このＡ／Ｄ変換された信号はディジタル処理部４、レベル調整 器３１、スイッチＳＷ２、第２加算器２１、スイッチＳＷ３を介して、第１メモ リ手段２２に書き込まれる。ここで、レベル調整器３１は１／２の係数が掛けら れる。そして、書き込みが終了後、直ちに印写されるべき画像データが読み出さ れ加算器（第１加算器）３３に供給される。

【００２９】 次に、所定時間をおいて入力された時系列に変化する映像信号の挙動をディジ タル処理部４にて選択し、レベル調整器３２を介して、第１加算器３３に供給さ れる。これによって、第１加算器３３では第１メモリ手段２から読み出された画 像データとレベル調整器３２から供給されたデータとを加算する。ここで、レベ ル調整器３２は１／２の係数が掛けられる。そして加算された画像データは第２ メモリ３４（第２メモリ手段）に書き込まれる。尚、制御部２は特殊効果用ボタ ン１ｂが押されたことを検出して、ディジタル処理部４を特殊効果モードとして 制御するとともにスイッチＳＷ３、スイッチＳＷ４を第１メモリ及び第２メモリ 手段の書き込みに合わせて開閉制御を行なう。また、第１または第２メモリ手段 の書き込み終了後、次の映像信号と加算するまでの時間間隔及び加算回数は制御 部２で設定される。

【００３０】 即ち、第１または第２メモリ手段に書き込まれた画像データを新たに入力され る映像信号を次々と加算して、時系列に変化する映像信号の挙動を一枚のプリン ト画像を得ることができる。

【００３１】 そして、所定回数の加算処理が終了すると、第１または第２メモリ手段２２、 ３４の何れかに画像データが記憶される。よって、プリントボタン１ｃを押すと 、制御部２がディジタル処理部４を制御し、第１または第２メモリ手段２２、３ ４から画像データを読み出して印写データ変換部１０のラインメモリに加え、１ ライン毎に印写ヘッドに加えてプリントアウトすることができる。

【００３２】

【考案の効果】

以上述べた通り、本考案によれば、時系列的に変化する映像信号の挙動を一枚 のプリント画像として得ることができるため、連続的な挙動の前後の関連性を観 察及び解析することが行なえる。また、メモリ数を最小限に抑えて構成すること も可能である。、

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のビデオプリンタの一実施例を示す要部
ブロック図である。

【図２】本考案の動作を説明するための図である。

【図３】本考案のビデオプリンタの他の実施例を示す要
部ブロック図である。

【符号の説明】

２ 制御部 ３ Ａ／Ｄ変換器 ４ ディジタル処理部 ５ メモリ（第２メモリ手段） ６ メモリ（第１メモリ手段） ７ 乗算器 ８ 加算器 ９ レベル調整器 ２１ 第２加算器 ２２ メモリ（第１メモリ手段） ３１ レベル調整器 ３２ レベル調整器 ３３ 第２加算器 ３４ メモリ（第２メモリ手段）

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 入力映像信号をＡ／Ｄ変換するＡ／Ｄ変
   換手段と、前記Ａ／Ｄ変換手段から得られた映像信号を
   時系列に記憶する複数のメモリを有した第１メモリ手段
   と、前記第１メモリ手段から印写すべき任意の画像デー
   タを読み出し、そのデータに各々重み付けを行い加重平
   均する画像データ変換手段と、前記変換された画素デー
   タを記憶する第２メモリ手段とを備え、前記第２メモリ
   手段に記憶された画素データを読み出しプリントするプ
   リント手段とからなるビデオプリンタ。
2. 【請求項２】 入力映像信号をＡ／Ｄ変換するＡ／Ｄ変
   換器と、前記Ａ／Ｄ変換器から得られた映像信号に重み
   付けを行なうレベル調整器と、該レベル調整された映像
   信号を記憶する第１メモリ手段と、前記第１メモリ手段
   から印写すべき任意の画像データを読み出し、時系列に
   入力される映像信号と加算する第１加算器と、該出力を
   記憶する第２メモリ手段と、前記第２メモリ手段から印
   写すべき任意の画像データを読み出し、時系列に入力さ
   れる映像信号と加算する第２加算器と、該出力を再び前
   記第１メモリ手段に記憶するよう処理され、かつ前記処
   理を所定回数制御する制御手段とを備え、第１または第
   ２メモリ手段に記憶された画像データの何れか一方を読
   み出してプリントするプリント手段からなるビデオプリ
   ンタ。