JPH0559828U - 押出金型 - Google Patents

押出金型

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JPH0559828U
JPH0559828U JP023805U JP2380591U JPH0559828U JP H0559828 U JPH0559828 U JP H0559828U JP 023805 U JP023805 U JP 023805U JP 2380591 U JP2380591 U JP 2380591U JP H0559828 U JPH0559828 U JP H0559828U
Authority
JP
Japan
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land
extrusion
magnetic
magnetic field
die
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP023805U
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English (en)
Inventor
英一 阿部
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Publication date
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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ランド長を短縮してゴム磁石材料の早期加硫
を防止し、高粘度の材料を効率良く押出成形可能にす
る。 【構成】 少なくとも成形品形状を規定するランド11
部分を磁性材料で構成しかつ前記ランドの長さLを5mm
乃至20mmの範囲の値に設定し、ゴム磁石の押出成形を
磁気特性を損なうことなく効率的に実行可能にした構成
である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、押出成形機を用いてゴム磁石を磁場中で押出成形するための押出金 型の構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
可撓性かつ弾力性をそなえたゴム磁石は、合成ゴム等の高分子物質にフェライ トのような磁性物質の粉末を混合した材料を成形したものを着磁することにより 構成されている。そのゴム磁石の製造方法の一つとして、押出成形が知られてい る。これは、合成ゴム等の成形材料とフェライト磁性粉等の磁性材料を混練しさ らに加硫物質を添加した混合材料を押出成形機に供給し、前記混合材料に熱を加 えることで軟化させ、そして、押出機構により該混合材料を所要の断面形状を有 する押出金型(ダイ)を通して押出し、一定断面の成形品を連続的に成形するもの である。押出成形後に成形品を加熱して加硫を行うことにより、所望の硬度のゴ ム磁石を得る。
【0003】 なお、磁性材料で構成した押出金型に磁場を印加しておき、磁性粉の配向処理 を、前記混合材料が成形品形状を規定するランド部分から金型出口に押出される 際に行なうようにした磁場押出成形が知られている。すなわち、該押出金型のラ ンド部分に磁場発生用コイルを巻装したヨークを接続して、磁場を金型内部に発 生させ、該磁場中に混合材料を通過させることで配向させるものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記の磁場押出成形には改善すべき問題点があった。その一つに歩 留りの低下があげられるが、歩留りを下げている原因の一つに固まりの発生があ る。これは、押出成形機内部で材料が早期加硫を起こし、金型出口に詰まるため に起こるものである。早期加硫は、材料の粘度が高い混練ロットで発生しやすく 、これは押出時の内圧増加による異常発熱によるものと考えられる。つまり、粘 度が高いとそれだけ高い押出圧力が必要となる結果、金型内の材料の温度が高く なってしまうことになる。この高温による早期加硫は、不均一に発生し成形品の 表面の滑らかさを損なう欠点を持つ。従来は、このような不良発生の問題を、押 出速度を下げることにより対応してきたが、製造能率の向上の障害になっていた 。
【0005】 一方、従来の金型は成形品の断面積にかかわらず、ランド長を一定の値に設計 してきた。また、固まりは断面積の小さい金型ほど押出抵抗が大きいため発生し やすく、断面積の小さい形状に成形する場合、歩留りが低下してしまう傾向がみ られる。
【0006】 ハーゲンポアズイユの法則によれば、金型のランド長を短くすることによって 押出成形機内部の圧力を下げることが可能と思われる。しかし磁場押出成形の場 合、ランド長を短くすると材料に加わる磁場の効果が不十分となり、所望の磁気 特性が得られないのではないかという恐れがあった。そこでランド長の異なる金 型を作成し、成形実験を試みた結果、ランド長を短くしても磁気特性には全く変 化はなく、材料の発熱も少なくできることが確かめられた。
【0007】 本考案は、上記の点に鑑み、ゴム磁石の磁場押出成形による製造において、押 出成形時の材料の異常発熱を防ぎ、成形歩留りの向上を図るとともに製造能率向 上を図った押出金型を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、ゴム磁石を磁場中で押出成形する押出 金型において、少なくとも成形品形状を規定するランド部分を磁性材料で構成し かつ前記ランドの長さ(L)を5mm乃至20mmの範囲の値に設定した構成としてい る。
【0009】
【作用】 本考案の押出金型では、磁場中の押出成形において、成形品の断面形状を規定 するランド部分の長さ、すなわちランド長を短くすることにより押出金型内部の 圧力増加が抑えられ(ハーゲンポアズイユの法則)、材料の異常発熱を防ぐこと により早期加硫を防止し、成形歩留りを向上させることができる。また、従来考 えられていたランド長を短くすることによる磁気特性の低下もなく、ランド長の 短縮により押出し抵抗が低減し、高粘度の材料を効率よく押出成形でき製造能率 の向上が図れ、成形品の断面積を小さくする必要のある形状のゴム磁石も容易に 製造可能である。
【0010】
【実施例】
以下、本考案に係る押出金型の実施例を図面に従って説明する。
【0011】 図1乃至図4は、本考案の第1実施例を示す。これらの図において、ゴム磁石 の製造に用いる押出成形機の例として、最も一般的なスクリュー形押出成形機を 用いる場合を示している。1は円筒状の押出成形機の本体部であり、2は角筒状 の押出金型(ダイ)で、両者は一体に接合されており、ともに連続した空洞部を 有するシリンダー3を構成している。4は螺旋状の溝13を有するスクリューで あり、前記シリンダー3に挿入されている。該スクリュー4は、矢印の方向に回 転するように後端が本体部1後方に設けられた駆動部に接続されている。本体部 1後方には、ゴム磁石の材料をシリンダー3内に供給するホッパーが設けられて いる。本体部1の外周にはヒーター5が覆設されている。6は磁場発生用コイル であってヨーク15に巻装され、該ヨーク15は成形品に所要の磁場を与えるた めに押出金型2に接合されている。
【0012】 押出金型(ダイ)2は、図2乃至図4の如く円柱状の空洞部7を有する角筒状構 造で、磁性金属の鉄で形成されており、該押出金型2の上面と下面の金型出口側 近傍には、ヨーク15を接合する際の位置決めのための段差9が設けられている 。前記空洞部7から金型出口8までの間の断面一定で狭くなっている中空部分は ランド11であり、この断面形状により成形品の形状を規定するものである。そ して、ランド部分の長さLをランド長という。前記円柱状空洞部7とランド11 の連結部分はθ=90°の円錐面状になっている。また、磁場発生用コイル6を 持つヨーク15から上下方向に流れる磁束を効率よくランド11内に集中させる ため、押出金型2のランド11をはさんだ両側方には非磁性金属の真ちゅう部材 62が内設されている。ランド11と金型出口8は上記のように、成形品の形状 を規定するものであり、本実施例の場合図2に示す如く、偏平な角棒形状に成形 されるように形成されている。
【0013】 ここで、本実施例の押出成形機によるゴム磁石の製作過程について説明する。 ゴム磁石の材料には、合成ゴム等といった高分子物質の成形材料とフェライト磁 性粉等の磁性材料を混練し、さらに加硫物質を添加した混合材料を粉砕し混練し た粒状混合材料が用いられる。この粒状混合材料は本体部1のホッパーに蓄積さ れており、該ホッパーから本体部1のシリンダー3内に供給され、スクリュー4 の回転により溝13に沿って押出金型2方向に送り出される。このとき、粒状混 合材料は前記ヒーター5の加熱で押出金型2に接近するにつれ、徐々に軟化する 。軟化溶融した混合材料はスクリュー4の回転により押出金型2方向に押出し圧 力が加えられ、押出金型2の空洞部7からランド11を通して金型出口8に押出 され、一定断面のゴム磁石の長尺成形品が連続的に成形される。その際、ゴム磁 石としての所要の特性をもたせるために、押出金型2の上面と下面に設けられた 磁場発生用コイル6及びヨーク15により、ランド11の位置する上下方向に強 い磁場を発生させる。前記混合材料に含まれる磁性粉はそのランド11の磁場中 を通過する際に所要の特性を持つように配向される。さらに、その成形品を加熱 することにより、加硫物質によって加硫が行なわれ、任意の硬さに硬化した所望 のゴム磁石を得る。
【0014】 上記第1実施例では、押出金型2内のランド11の長さLであるランド長を1 0mmに設定した。
【0015】 また、図5及び図6は押出金型2のランド長Lの異なる他の実施例を示してい る。図5の第2実施例ではランド長Lが20mm、図6の第3実施例ではランド長 Lが5mmに設定されている。他の構造は前述の第1実施例と同様である。
【0016】 ところで、従来の押出金型のランド長Lは、60mmというように長く設定され ていた。これは、前述したように磁場押出成形の場合、ランド長Lを短くすると 材料に加わる磁場が不十分となり、所望の磁気特性が得られないのではないかと 考えられていたからである。ところが、上述のような第1実施例乃至第3実施例 のようなランド長Lの短い5mm(第3実施例)、10mm(第1実施例)、20mm (第2実施例)の金型を作成し、成形実験を試みた結果、図7及び図8のグラフ で示すようにランド長を短くしても磁気特性は殆ど変化はなく、材料の発熱も少 なくできることが確かめられた。
【0017】 図7は、上記の押出成形機による押出時間(作動時間)とシリンダー3内の温度 上昇の関係をそれぞれのランド長Lについて示したものである。スクリュー4の 回転数は80rpm、シリンダー3内の初期温度は80°Cと設定して実験を行っ た。ゴム磁石の混合材料は、140°C以上で加硫が促進されるので、シリンダ ー3内の温度を120°C以下に保たなければならない。同図の如く、各ランド 長L(5〜20mm)の場合もシリンダー3内が大体120°C以下に保たれてい ることがわかる。
【0018】 図8は、押出速度(スクリュー回転数)と押出成形品の磁気特性の関係をそれぞ れのランド長Lについて示したものである。同図に示されたように成形品の磁気 特性である残留磁束密度(Br)及び保磁力(iHc)は、各ランド長L(5〜2 0mm)においてあまり差がないことがわかる。
【0019】 なお、ランド長Lが5mm未満の場合、成形性が悪く寸法通りの成形品が得られ ず、また磁場発生用コイル6及びヨーク15からの磁束の流れが悪く、所望の磁 気特性を得ることができない。ランド長が20mmより大きい場合は従来と同様に 、押出金型の内圧増加による異常高温が発生し、早期加硫による固まりが押出金 型内にできてしまう。
【0020】 以上の実験結果より所望の磁気特性を有するゴム磁石を得るには、この場合、 押出金型のランド長Lが5mm乃至20mmの範囲の値が適していることがわかる。
【0021】 上記各実施例では、金型出口8の形状を偏平な角棒形状としたが、丸棒などの 様々な形状としてよい。また、成形押出機構として、一般的なスクリュー形押出 成形機をあげたが、その他の成形押出機構でもよい。
【0022】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の押出金型によれば、押出金型内部の圧力の増加 を抑えて材料の異常発熱を防ぐことにより早期加硫を防止し、該早期加硫による 固まりの発生を防ぎ、成形品の表面を平滑にして、成形歩留りを向上させること ができる。また、従来考えられていたランド長を短くすることによる磁気特性の 低下もなく、ランド長の短縮により押出抵抗が低減し、高粘度の材料を効率よく 押出成形でき製造能率の向上が図れ、金型の断面積を小さくする必要のある形状 のゴム磁石も容易に製造可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る押出金型の第1実施例であって押
出成形機に一体化した状態を示す要部側断面図である。
【図2】第1実施例の押出金型の正面図である。
【図3】同平面図である。
【図4】同側断面図である。
【図5】ランド長の異なる押出金型の第2実施例を示す
側断面図である。
【図6】ランド長の異なる押出金型の第3実施例を示す
側断面図である。
【図7】押出成形機による押出時間とシリンダー内の温
度上昇の関係をそれぞれのランド長Lについて示したグ
ラフである。
【図8】押出速度(スクリュー回転数)と押出成形品の磁
気特性(残留磁束密度、保磁力)の関係をそれぞれのラン
ド長Lについて示したグラフである。
【符号の説明】
1 本体部 2 押出金型 3 シリンダー 4 スクリュー 5 ヒーター 6 磁場発生用コイル 7 空洞部 8 金型出口 11 ランド 15 ヨーク L ランド長

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム磁石を磁場中で押出成形する押出金
    型において、少なくとも成形品形状を規定するランド部
    分を磁性材料で構成しかつ前記ランドの長さ(L)を5mm
    乃至20mmの範囲の値に設定したことを特徴とする押出
    金型。
JP023805U 1991-03-18 1991-03-18 押出金型 Withdrawn JPH0559828U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP023805U JPH0559828U (ja) 1991-03-18 1991-03-18 押出金型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP023805U JPH0559828U (ja) 1991-03-18 1991-03-18 押出金型

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Publication Number Publication Date
JPH0559828U true JPH0559828U (ja) 1993-08-06

Family

ID=12120544

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP023805U Withdrawn JPH0559828U (ja) 1991-03-18 1991-03-18 押出金型

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JP (1) JPH0559828U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006253527A (ja) * 2005-03-14 2006-09-21 Tdk Corp ゴム磁石の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Legal Events

Date Code Title Description
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19950615