JPH0559301B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はエンクロージヤ内に作られた孔を閉塞
するためのカバープレートさらに限定的にいうと
原子力発電所の蒸気発生器のウオータボツクス内
に作られた孔の一時的閉塞に適合されたカバープ
レートの据付け及び保持用の装置に関するもので
ある。

実際かかる発生器は、原子炉の燃料棒に接触し
て加熱され、Ｕ字管束内を循環してその熱を二次
流体に伝達しこれを発生器内で気化させる加圧水
の通路を形成する。Ｕ字管の束は、管板により支
持されており、この管板は蒸気発生器の底部と共
にそれぞれ加圧水の取水及び排水のための２つの
タンク室に分割された半球形のウオータボツクス
を規定している。なおかかるタンク室の各々に
は、それを原子炉の一次回路と連結する孔が含ま
れ、その直径は高い流量を受入れることができる
よう大きなものでなくてはならない。

例えば点検や保全作業のため、そして、原子炉
が運転停止されたときその一次回路からこれらの
タンク室を隔離するため、定期的にウオータボツ
クスのタンク室の内側に入ることが必要となる。

タンク室にはマンホールを通して進入できる。
このマンホールはできるかぎり小さく、サービス
エンジニアが、過度の困難さなく通り抜けられ、
必要に応じて管板の管を点検・保全できるように
するにちようど充分であるような直径をもつてい
なくてはならない。

当然のことながらこれらの作業中一次流体循環
回路は、熱湯又は温水が不注意に蒸気発生器のウ
オータボツクス内に入る危険性を避けるため運転
停止される。一方、一次流体ダクトが排水する孔
はかなり大きい直径をもち、作業員又は工具がダ
クト内に落ちる危険性も考慮されなくてはならな
い。結局この広い開放孔は心理的な不安を感じさ
せるものであり、このような理由全てから、作業
員が発生器の底部内側に入らなくてはならない場
合できるかぎり早くこの孔を閉じることが重要で
ある。

このためサービスエンジニアは蒸気発生器の底
に入るとすぐに、一次流体管の孔の上にシヤツタ
ープレートをとりつける。しかしながらこの孔の
寸法は一般にマンホールの寸法よりも大きいた
め、プレートはいくつかの部材に分けて、底部内
へ入れられなくてはならない。

同じ出願者の西独特許Ａ−2340489には、大き
さがマンホールを通るに充分であるような１つの
中央部材と２つのＣ字形側面部材から成るカバー
を含む閉塞装置が記載されている。各々の側面部
材には、スカラツプ（扇形切欠き）のついた断面
の両側に２つのアームが含まれ、このアームはそ
の端部において軸が心合せされた２つのヒンジの
まわりの他の部材の相応するアームに連結されて
いる。２つの側面部材は折り畳まれてマンホール
を通過できるようになつており、次に開かれて支
持面に適用される。なお各々の部材は、ヒンジの
旋回転の両側上のかかる面の一部分をおおい、中
央部材は並んだ２つのスカラツプ入り断面により
形づくられる開口部をおおい、アセンブリの剛性
を保つている。

この種のシヤツタプレートのもつ主な欠点は直
接ネジを用いるその締付け方法にある。実際、ネ
ジはこれに対して鉛直な方向でプレート周囲には
め込まれ次に管接続にできるかぎり近く溶接され
た円形キヤリヤリング内にネジ込まれる。こうし
てこれらのネジは、シールがつけられ、原子炉の
運転停止中配管の中にある水の水頭圧による底部
での効果が始まつたときに生じるさまざまな機械
的応力を受けることになる。かかる応力は取扱か
い作業の間にネジの引張り破損又はキヤリヤリン
グ内の穴のネジ山上の衝撃荷重をひきおこし、こ
うして破損した部分の除去や必要とされる修理の
ためにウオータボツクス内に長くとどまらなくて
はならなくなる。さらにこの修復作業の間、サー
ビス要員はウオータボツクス内の放射能環境にさ
らされている。

西独特許Ａ−2554208は同様に樹脂結合の炭素
繊維でコーテイングされた軽量サポートから成る
２枚以上のパネルを含む閉塞用装置も開示してい
る。

しかしこの場合、炭素繊維の中に直接周辺穴を
作ることはできない。というのは、このような機
械加工が閉鎖装置の機械的強度を著しく弱化させ
るからである。さらに金属部品を用いて穴のまわ
りの部域を補強することから成る解決法は上述の
装置にみられるものと同じ問題をひきおこす。

本発明の目的は、上記の必要条件を満たし、し
かも、ネジ山及びネジ立てされた穴上に及ぼされ
る締付け応力の大きさを減少させながら蒸気発生
器のウオータボツクスの一次配管を閉塞するため
のプレートが漏れのないように保持されているよ
うにすることのできる据付け・保持装置を提供す
ることにより、このような欠点を解決することに
ある。つまり本発明は保守点検時間を軽減するこ
とができるようにし今後、保守点検は上述の蒸気
発生器のウオータボツクスで構成されている放射
能区域の外側で行なわれることになる。

本発明によると、キヤリヤリングには、シヤツ
タープレートの周囲に支持され、キヤリヤリング
と連動する固定部材の作用の下で下方放射方向に
水路内で個別に移動し、シヤツタープレートに対
し圧縮力を及ぼすような締付けウエツジが内部に
ある、傾斜面をもつ内部溝が含まれている。

本発明がもつ１つの特徴によれば、固定部材は
閉塞プレートの周囲上に配置された一連のジヤツ
キで構成されており、かかるジヤツキが単一の制
御装置により同時に起動されると、各々の締付け
ウエツジ上に均等に、ただし個別に作用を及ぼす
ことが可能になる。

さらにもう１つの本発明の特徴に従うと、締付
けジヤツキは閉塞プレートの周囲をおおう単数又
は複数の独立したストリンガの形で１つ以上の円
形クラウンリングセクタにより互いに結合されて
いる。

本発明は以下に例を用いて示されている説明と
添付図面を参照することによりよりよく理解でき
ることと思われる。

まず第１図を参照する。この図は球形ドームの
形をした底部２により閉塞されている円筒形のエ
ンクロージヤ１を含む蒸気発生器の透視概略図を
示している。数多くの管４が付けられている管板
３は円筒形エンクロージヤ１と底部２の間に挿入
されこうして、１つのウオーターボツクスを構成
し、これは垂直中間仕切りにより２つのタンク室
に分割されている。

原子炉内で加熱された一次流体は管６を通つて
入つてくる。この管６は孔７を通つて底部２へと
開放進入している。この流体は反転したＵ字管４
を通つて流れ、その熱を二次流体に与えた後、再
び仕切り５のもう一方の側上の蒸気発生器２の底
部へと流出し、ここから管９内の開口部８を通し
て放出される。

エンクロージヤ１内で、管は二次流体中に浸さ
れており、この流体はかくして気化される。

かくして蒸気発生器の半球形底部２には、管６
及び９に開放する２つの孔７及び８が備わつてい
る。

一次流体回路を点検・保守する目的で、底部２
には仕切り５の両側に２つの孔１０が備わつてお
り、これを通して、サービスエンジニアは底部２
のタンク室の各々に入ることができる。

底部２の強度を減じないように、出入り孔１０
はできるかぎり小さいサイズのものであり、その
直径は保護用つなぎを着たサービスエンジニアが
通過するのにちようど充分であるような値に制限
される。

保守点検作業を開始する前に、サービスエンジ
ニアはストツパプラグとも呼ばれるシヤツタプレ
ート１１を取入孔７又は吐出口８の上に据付け固
定する。

出入り孔１０を通過できるようにするため、シ
ヤツタプレート１１は例えば、まとめて組立てら
れて閉じるべき穴と同じ直径をもつデイスクを形
くる複数のパネルから成る。これらのパネルの
各々は樹脂結合された炭素繊維でコーテイングさ
れた低密度の材料で作られている。

シヤツタプレート１１は当然のことながら、と
くに配管内に存在する水の水頭圧によりひき起こ
される効果のため極めて効果的に密封することを
可能とする締付け装置２０を用いて開口部の上に
保持され固定されなくてはならない。

第２図、第３図及び第４図に示されている締付
け装置２０には閉塞すべき管６及び９の孔７及び
８上に溶接されているキヤリヤリング２１が含ま
れている。

キヤリヤリング２１には、その内部側面上に、
溝内にウエツジがはさまれないよう、接触する材
料の摩擦角に比べて、その傾斜角αを大きくとつ
てある傾斜面２３を含む台形溝２２がついてい
る。角度αの大きさは約15度である。逃げ溝２４
は台形溝２２の下にあり、プレート１１を位置づ
け、シール１２を定位置に納めることができるよ
うになつている。逃げ溝２４の深さはプレート１
１及びシール１２の厚み合計よりもやや小さい。

シヤツタープレートは台形溝２２内に位置を占
める締付けウエツジ２５によりキヤリヤリング２
１の逃げ溝２４内に保持される。

第２図に示されているように、各々の締付けウ
エツジ２５は外側輪郭が台形溝２２の内径に一致
する円形リングの弧を形づくる小さな棒から成
る。

各々のウエツジ２５の上面２５′（第３図及び
第４図）はキヤリヤリング２１の台形溝２２の傾
斜面の角度αと同じ値の角度、すなわち15度で傾
斜している。

各々のウエツジ２５にはキヤリヤリング２１と
連動し、かくして密封プレート１１により規定さ
れている平面に平行な軸に沿つて方向づけられて
いる止めネジ２７を受入れるよう放射状に配置さ
れたネジ穴２６が中央についている。

キヤリヤリング２１には、その上部に、ユニツ
ト、つまり止めネジ２７、スラスト座金２９及び
締付けウエツジ２５を迅速に組立てることができ
るよう、周辺上に一定の間隔で置かれた凹形溝２
９がある。

締付けウエツジ２５は、対にして合わせられて
おり、こうして例えば、連結棒３１を用いて互い
に連結されている４つのウエツジ２５から成る鎖
３０を形づくるようになつている。なおかかる連
結棒は第４図に示されているように、ウエツジ２
５の上面の水平部分に固定されている位置決めネ
ジ３２で構成されているヒンジピンにより保持さ
れ、このピンを中心として各端で旋回する。

前述の例のように４つのウエツジで構成されて
いる各々の鎖３０は72度の円弧をおおつている。
シヤツタプレート１１の周囲全体をおおうために
はサービスエンジニアは４つのウエツジから成る
５つの鎖を設置しなくてはならない。こうして出
来上つた鎖３０により４つのウエツジ２５を同時
にとり扱かうことが可能となる。これらのウエツ
ジの単位重量は約１Kgというようにあまり大きい
ものではなく従つて、サービスエンジニアは過度
の荷重を支えなくてもよくなる。鎖を構成するウ
エツジの数に多少があることは明白である。

連結棒３１は特にウエツジ２５を台形溝２２内
に導入し、鎖３０をキヤリヤリング２１上に位置
づけする間、これらを整列状態に保つための方向
の位置決定点として用いられる。

蒸気発生器の外の遠隔制御式ネジ回し機を用い
てネジ２７をネジ込むことができるようにするた
めキヤリヤリング２１の最低高さが計算された。

締付け装置の設置は以下の方法で行なわれる： シール１２及びシヤツタプレート１１をキヤリ
ヤリング２１の逃げ溝２４に位置づけした後、サ
ービスエンジニアは、ひきつづき、すでにウエツ
ジ２５のネジ穴２６の中に端部が導入された止め
ネジ２７を凹形溝２９の中に入れることにより各
鎖３０を連続して固定する。

次の手順は各ウエツジの傾斜面２５′にキヤリ
ヤリング２１の傾斜面２３上をスライドさせる遠
隔制御装置により止めネジ２７をネジ込むことで
ある。その結果、締付けウエツジ２５内に圧縮力
をひき起こし、ウエツジ２５は密封プレート１１
上に作用を及ぼし、この密封プレートはシール１
２を圧縮する。

この例において、止めネジのネジ込みはキヤリ
ヤリング２１の外側から行なわれる。

第５図はネジ回し装置（図示されておらず）の
使用を可能にし、以前の技法において用いられて
きたネジ回し装置に比べると適合修正の無い締付
け装置の第１の代替例を示している。

前述のものと同様に、締付け装置は台形溝２２
を含むキヤリヤリング２１と、シール１２及びシ
ヤツタプレート１１を位置づけするための逃げ溝
２４から成る。

この場合同様に、台形溝２２の傾斜面２３と同
じ角度で傾斜した上面３５′を含む締付けウエツ
ジ３５にはシヤツタプレート１１により規定され
る平面に対して軸が傾いているネジ切りされてい
ない穴３６が備わつている。

台形内へのウエツジ３５のとりつけは同様にキ
ヤリヤリング２１の凹形溝２９内に位置づけさ
れ、その軸３８はウエツジ３５のネジ切りの無い
穴３６に導入されているようなネジ３７を用いて
行なわれる。

固定ネジ３７の止め頭３９はキヤリヤリング２
１の外側に置かれ、ネジ３７のネジ付き端部４０
はネジ切りされていない穴３６からキヤリヤリン
グ２１の内部へと突出している。

ウエツジ３５の固定はネジ３９のネジ付き端部
４０にネジ込まれるナツト４１を用いて行なわれ
る。

こうして、ナツト４１のネジ込みはキヤリヤリ
ング２１内側で行なわれ、固定ネジ３７の傾斜に
よりこのネジ込み作業ははるかに容易なものとな
つている。

第６図及び第７図はそれぞれ、円筒状の頭３９
ａをもつ固定ネジ３７ならびにＴ字形の止め頭３
９ｂをもつネジを示している。

シヤフト３８のもどり止めの四角い形状はナツ
ト４１がネジ込まれている間にネジが回転しない
ようにするためのものである。

締付け装置のもう一つの代替的形状が第８図に
示されている。

この代替的形態はさらに限定的に、すでに設置
され以前の技法に従つた閉塞機構が備わつている
蒸気発生器に適用できるものである。

この場合、蒸気発生器のウオータボツクスには
管接続にできるだけ近くに溶接されている円形支
持台座が含まれている。シヤツタープレートの固
定は上述のプレートに対して鉛直な方向にかかる
プレートの周囲にとりつけられた直動ネジにより
行なわれる。なおかかるネジは、専用のネジ入り
盲穴をもつ支持台座５０内にネジ込まれている。

第８図において、閉塞すべき孔７には、こうし
て盲穴５１のある円形支持台座５０が備わつてい
る。

シヤツタープレート１１及びシール１２は、円
形支持台座５０上に支持されている。台形溝５６
をもつキヤリヤリング５５は、盲穴５１の中にネ
ジ込まれている植込みボルト５７により円形支持
台座５０上にとりつけられ、ネジ５９で制止され
たナツト５８によりその位置に保持される。

前出の例におけると同様、シヤツタープレート
１１及びシール１２は台形溝５６に入るウエツジ
６０により保持されている。

植込みボルト５７のナツト５８が通過できるよ
う、ウエツジ６０には１つのキヤビテイ６１があ
る。

ウエツジ６０の固定は上述の方法と同じ方法で
キヤリヤリング５５と相互作用する固定ネジを用
いて行なわれる。

この装置により各々の固定ネジ内に発達した締
付けプレストレスを著しく軽減することができ
る。このプレストレスは実際シール内のはめ込み
応力と底部内の応力の合計に台形溝の傾斜面の角
度のタンジエントの値を乗じた数学的積にほぼ等
しい。

第９図から第１４図までは締付け装置の第３の
代替的実施例を示している。

この例において、閉塞プレート１１は各々全体
として参照数字７０で指示されている一連のジヤ
ツキにより逃げ溝２４内に保持されている。

締付けジヤツキ７０は互いに１つ以上の円形ク
ラウンリングセクタ７１により接続され、閉塞プ
レート１１の周辺上に例えば第９図に示されてい
るように各々５つの締付けジヤツキ７０で構成さ
れた４つのストリング７２を形づくる。締付けジ
ヤツキ７０は、各々セクター７１内に備わつた細
長いスロツト７４の１つ挿入され、次に以下に詳
しく説明されているように停止するまでジヤツキ
７０にネジ込まれている。２つの親ネジ７３（第
１０図）により１つずつ円形クラウンリングセク
タ７１に結合されている。

各々の締付けジヤツキ７０は上述のキヤリヤリ
ング２１ａ内に作られボルト７５の頭に支持され
ている円筒形ハウジング７７内に配置された定着
ボールと結びついたボルト７５を用いて、キヤリ
ヤリング２１ａに接続される。

第３図に与えられている図により、本発明に従
つた装置を形づくる20の締付けジヤツキ７０の１
つをその休止状態にて視覚化することができる。

これらのジヤツキ７０の各々は、各々載荷ジヤ
ツキ７８とその固定システムを含む２つのサブア
センブリで構成されている。

載荷ジヤツキ７８は固定システム７９の本体８
２がネジ込まれている内側キヤビテイ８１をもつ
本体８０により形づくられている。

ボルト７５の軸部は載荷ジヤツキ７８の本体８
０及び固定システム７９の本体８２を貫通する。
この軸部の上には、一方ではボデイ８０のキヤビ
テイ８１内に配置されたピストン８３、そして他
方では固定システムの本体８２内に備わつた内部
逃げ溝８５内に位置づけされた固定ストツパ８４
がとりつけられている。ピストン８３は本体８０
の内部キヤビテイ８１内の２つの小さなチヤンバ
ーＡ及びＢを限定する。

ピストン８３及び固定ストツパ８４は両方共例
えばナツト７５ｂを用いてプレストレスが与えら
れている皿（Belleville）座金７５ａ又はバネの
ような弾性部材の作用の結果として生じる一定の
予じめ定められた荷重の下に保たれる。これらの
皿座金７５ａコンポーネントの生産許容誤差を無
視できるようにする圧縮範囲全体にわたりボルト
７５１本あたり200Kgの一定荷重を保つ。ボルト
７５の軸部は、締付け段階の間張力を吸収すると
いう機能を果たす以外に、ピストン８３及び固定
ストツパ８４の軸方向の案内のためスピンドルの
役目も果たす。

第６図に示されているように、載荷ジヤツキ７
８の本体８０は、円形セクタの形で１本の棒から
成り、その外側縦断面は、キヤリヤリング２１ａ
の台形溝２２ａの内側表面と一致する。

本体８０（第３図）のウエツジ形の縦断面には
キヤリヤリングの台形溝２２ａの傾斜面の角度と
同じ値の角度、すなわち15度で部分的に傾いた上
部面８０ａがある。本体８０の下部面は閉塞プレ
ート１１上に支えられている。

本体８０の上部面も同様に水平部分８０ｂを有
し、その上には同様に、２重の機能を果たす取扱
い用フランジを形成する円形クラウンリングセク
タ７１が配列されている。

第１の機能は、キヤリヤリング２１ａ上への固
定及び取扱いを容易にし、５つの締付けジヤツキ
７０を含むストリンガ７２が形成されるようにす
ることである。上記のように、締付けジヤツキ７
０は各々の載荷ジヤツキ７８の本体８０の中に、
止まるまでネジ込まれる２本の親ネジ７３を用い
て１つずつ、円形クラウンリングセクタ７１に結
合される。このようにして行なわれた連結によ
り、円形クラウンリングセクタ７１はキヤリヤリ
ング２１ａとの関係において放射状に動くことが
できる。

円形クラウンリングセクタ７１の第２の機能は
互いに対するジヤツキの動きが遅れる原因となり
上述の円形クラウンリングセクタを不安定にして
しまう可能性のある固有の特性を個別に配慮する
ことにある。

このような事態を防ぐため各載荷ジヤツキ７８
の本体８０とクラウンリングセクタ７１の間には
たわみ連結が備えられる。この連結は、各々盲穴
８７の中に収納され固定システム７９の本体８２
上に支えられている一連の対になつたバネ８６
と、親ネジ７３に結びついた細長いスロツト７４
の組合せにより行なわれる。こうしてこのアセン
ブリは各ジヤツキの位置が円形クラウンリングセ
クタ７１に対して調和させられているようにす
る。

第４図に休止状態で示されている固定システム
７９の本体８２内に配置されているのは、ボルト
７５の軸部に張りつめられた固定ストツパ８４に
相対して出てくるキヤツチフインガ８８である。
キヤツチフインガ８８は単動ミニジヤツキの形を
とり、そのバネにより、締めつけ段階の間自動的
に割出し（インデキシング）を行なうことができ
る。キヤツチフインガ８８にはボデイ８２内の小
さいチヤンバｃを区切るピストン９０がある。ピ
ストン９０の上端部は開放位置で突出しキヤツチ
フインガ８８の位置の目に見える表示として用い
ることができる。

固定システムの本体８２は載荷ジヤツキ７８の
本体の上にその内部キヤビテイ８１の軸内に直接
ネジ込まれる。この連結及び締付け装置の残りの
連結は一連のＯリングシール９１を用いて密封さ
れる。

各々のストリンガ７２の質量を最小限におさ
え、こうしてそれらをたやすく蒸気発生器内に導
入し所定の位置に固定できるようにするため、ボ
ルト７５、ボール７６、皿座金７５ａ、固定スト
ツパ８４ならびにキヤツチフインガ８８を除く、
締付け装置の全てのコンポーネントは陽極酸化の
ほどこされた軽合金で作られている。各ストリン
ガ７２についてこのようにして得られた質量は、
約6.5Kgである。

載荷ジヤツキ７８の本体８０のチヤンバーＡ及
びＢはそれぞれ、各々２重の取入口９４及び９５
がついていて、セルフシールユニオン継手の備わ
つた水圧式たわみ連結によりジヤツキを互いに連
結できるようにしている小さいダクト９２及び９
３から供給を受けている。（第６図）。同様に固定
システム７９のチヤンバｃは２重の取入口９７を
もつ小さなダクト９６により供給されている。締
付け、緩め、解除段階の間に必要とされる圧力は
水圧ユニツトにより供給されている。このユニツ
トのブロツクダイヤグラムは第７図に示されてい
る。

この水圧ユニツトには以下のものが含まれてい
る： −空調装置（図示されておらず）を通して圧縮空
気システムを用いて供給される、例えば最低
100バールの水圧空気圧ポンプ１００； −締めつけ又は緩め段階の間に圧力を許容できる
ようにする手動制御式デイストリビユータ１０
１； −解除段階の間に圧力を許容できるようにする手
動制御式デイストリビユータ１０２； −それぞれ締めつけ圧力（P1）、開放圧力（P2）
及び解除圧力（P3）に設定された３つのバル
ブ１０３，１０４及び１０５。圧力P1は例え
ば考えられる焼つきを原因とする力を克服でき
るよう最低200Kgの荷重が得られるように約45
バールの値をもち、緩め圧力P2は例えば70バ
ールの値をもち結果として310Kgの有効効果が
得られ、又、最後に解除圧力P3は例えば10バ
ールの値をもつ。

−各々３つの作用圧のうちの１つを表示する３つ
の圧力ゲージ１０６，１０７及び１０８。

使用される作動流体は水であり、従つて漏えい
事故の際の汚染の危険性は全て防ぐことができ
る。

閉塞段階のための自動締付け装置の始動作業の
中には、以下のようなステツプが関与している： まず４つのストリンガ７２の各々は連続的にも
ち上げられキヤリヤリング２１ａ上にとりつけら
れる。４つのストリンガは互いに水圧的に連結さ
れ、次に第７図の水圧ブロツクダイヤグラムに示
されている３つのたわみ供給管路１０９，１１０
及び１１１はジヤツキ７０のうちの１つに接続さ
れる。水圧ユニツトのポンプ１００はコツク１１
２を開放することにより、運転開始される。

各々の載荷ジヤツキ７８のチヤンバＢを同時に
圧力P1まで加圧するようデイストリビユータ１
０１を操作する。この圧力増加により、まず各載
荷ジヤツキ７８の本体８０が移動し、次にかかる
ジヤツキがキヤリヤリング２１ａの台形溝２２ａ
内にくさび止めされた後、ピストン８３とストツ
パ８４が組合さつて動き、次に皿座金７５ａが圧
縮され、こうしてキヤツチフインガ８８（第５
図）が自動的にインデキシングできるよう固定ス
トツパ８４を充分に移動させることができる。

20のキヤツチフインガ８８が適切に固定されて
いるかが目視でチエツクされ、次に３本のたわみ
供給管路１０９，１１０及び１１１が切断され
る。

キヤリヤリング２１ａの傾斜面２３ａ上を各本
体８０の傾斜面８０ａがスライドする結果、閉塞
プレート１１上の本体８０の圧縮力が生じ、これ
がガスケツト１２を圧縮する。

自動締付け装置の除去段階には以下のステツプ
が含まれる； まず３つのたわみ供給管路１０９，１１０及び
１１１が接続され、次に、皿座金（Belleville）
７５ａを毎度圧縮し、20のキヤツチフインガ８８
の各々を解除するため、各載荷ジヤツキ７８のチ
ヤンバＢを同時に圧力P1まで加圧するよう、デ
イストリビユータ１０１を操作する。

各固定ピストン８３のチヤンバＣを加圧するよ
うデイストリビユータ１０２を操作し、キヤツチ
フインガ８８を引込ませる。この収縮は、固定ピ
ストンの上端が現われることから目でチエツクさ
れる。各載荷ジヤツキ８８のチヤンバＡを同時に
圧力P2まで加圧するようデイストリビユータ１
０１を操作し、こうして各載荷ジヤツキ７７の本
体のくさび止めが解け後方に動くようにさせる。
デイストリビユータ１０２は初期の位置に戻り、
３本のたわみ供給管路１０９，１１０及び１１１
は遮断され、４つのストリンガ７２の間の接続は
破段される。

この後必要なのは、連続的にキヤリヤリング２
１ａから４つのストリンガ７２の各々をとり外す
ことだけである。

締付けジヤツキこの油圧供給は直列で行なわれ
こうして圧力は均等になり全てのジヤツキについ
て一定の圧力及び同じ応力を得ることが可能とな
る。

さらにかかる自動化は、一方では、閉塞プレー
トの締付け時間が減少し、これに正比例して蒸気
発生器のウオータボツクスにより形成された放射
能区域内ですごす時間も減少することから作業員
が受ける放射線量が軽減されるという利点を提供
すると共に、他方では、締付け力の結果生じる機
械的応力を均等に軽減しよりうまく制御できると
いう利点を得ることができるようにする。

当然のことながら本発明は上述の実施例に限定
されるものではない；逆に本発明は、全ての代替
的形態、とくに同等の装置を用いる点で異なるだ
けの形態を包含している。

従つて、締付け装置は円形断面の孔という一般
的条件の下で説明されてきたものの、要素の形状
は当然他の形状に適合することが可能である。さ
らに本発明は特に蒸気発生器に関連づけて記述さ
れたが他の用途にも用いることができるというこ
とも明白である。

【図面の簡単な説明】

第１図は蒸気発生器の底部の透視図である。第
２図は本発明に従つた装置の上からみた部分図で
ある。第３図は第２図の線−に沿つて切つた
断面図である。第４図は第２図の線−に沿つ
て切つた断面図である。第５図は本発明に従つた
装置の第１の代替的実施例の横断面を示してい
る。第６図及び第７図は装置の第１の代替的実施
例に適合しうる締付けネジの２つのヴアージヨン
の２つの透視図である。第８図は本発明に従つた
装置の第２の代替的実施例の横断面を示してい
る。第９図は本発明に従つた装置の第３の代替的
実施例の部分平面図である。第１０図は第９図の
線−に沿つて切つた部分断面の拡大図であ
る。第１１図は本発明に従つた締付け装置をその
休止装置において示している、第９図の線XI−XI
に沿つて切つた縦方向断面の拡大図である。第１
２図は締めつけ位置における締付け装置を示す、
第１１図のものと同様な図である。第１３図は載
荷ジヤツキの本体内及び固定システムの本体内に
形づくられたさまざまなダクトを示す、締付けジ
ヤツキの横断面図である。第１４図は自動締付け
装置を作動させる油圧接続のブロツクダイヤグラ
ムを示している。 −主要な構成要素の番号、１……エンクロージ
ヤ、２……底部、３……管板、４，６，９……
管、５……仕切り、７，８……孔、１０……孔、
１１……シヤツタプレート、２１，２１ａ，５５
……キヤリヤリング、２５，３５，６０，８０…
…ウエツジ、２３，２３ａ……傾斜面、３１，３
２……連結機構、２７，３７，７０……固定用部
材、２２，２２ａ，４６……内部溝、７０……締
付けジヤツキ、７１……クラウンリングセクタ、
７２……ストリンガ、７３……親ネジ、７４……
スロツト、７５……ボルト、７８……載荷ジヤツ
キ、７９……固定用システム、８０……本体、８
０ａ……上部面、８１……空隙（キヤビテイ）、
８６……復原バネ、８７……盲穴、７５ａ……皿
座金、８３……ピストン、８４……固定用ストツ
パ、８５……逃げ溝、８８……キヤツチフインガ
ー。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 閉じるべき孔の周辺に固定されたキヤリヤリ
   ング２１，２１ａ，５５を備えているエンクロー
   ジヤの孔７，８のためのシヤツタープレート１１
   の据付及び保持用装置において、前記キヤリヤリ
   ング２１，２１ａ，５５は、傾斜面２３，２３ａ
   をもつ内部溝２２，２２ａ，５６を有し、この内
   部溝内には、シヤツタープレート１１の周辺に載
   り、固定用部材２７，３７，７０の作用によりキ
   ヤリヤリング２１，２１ａ，５５と協働してシヤ
   ツタープレートに圧縮力を及ぼすよう前記溝内で
   下向き半径方向に個々に移動する締付けウエツジ
   ２５，３５，６０，８０が位置決めされ、前記固
   定用部材がシヤツタープレート１１の周辺上に配
   置されている一連のジヤツキ７０で構成され、こ
   れらのジヤツキが単一の制御装置により同時に起
   動されると、各々の締付けウエツジ８０上に均等
   にかつ個別に作用を及ぼすことが可能となり、締
   付けジヤツキ７０が、シヤツタープレート１１の
   周囲をおおう単数又は複数の独立したストリンガ
   ７２の形で、少なくとも１つの円形クラウンリン
   グセクタ７１により互いに結合されていることを
   特徴とするシヤツタープレート据付け及び保持用
   装置。 ２ 特許請求の範囲第１項に記載の装置におい
   て、締付けウエツジ２５，３５，６０，８０と内
   部溝２２，２２ａ，４６との上面は接触する２つ
   の材料の摩擦角よりも大きい角度で傾斜している
   ことを特徴とする装置。 ３ 特許請求の範囲第１項に記載の装置におい
   て、各々の取付けジヤツキ７０が、本体８０が締
   付けウエツジを形づくつている載荷ジヤツキ７
   ８、ならびにその固定用システム７９をそれぞれ
   含む２つのサブアセンブリで形づくられているこ
   とを特徴とする装置。 ４ 特許請求の範囲第３項に記載の装置におい
   て、載荷ジヤツキ７８の本体８０は、外側の輪郭
   がキヤリヤリング２１ａの台形溝２２ａの内側面
   と合致する円セクタの形の一本の棒から成り、こ
   の本体には、上述の台形溝２２ａの傾斜面２３ａ
   の角度と同じ値の角度で部分的に傾斜している上
   部面８０ａがあることを特徴とする装置。 ５ 特許請求の範囲第１項に記載の装置におい
   て、締付けジヤツキ７０がたわみ連結用機構によ
   り１つずつ円形クラウンリングセクタ７１に結合
   され、こうして円形クラウンリングセクタ７１は
   キヤリヤリング２１ａとの関係において放射状に
   動くことができ、さらにかかる円形クラウンリン
   グセクタとの関係において、各々のジヤツキ７０
   の位置を調和させることができる、ということを
   特徴とする装置。 ６ 特許請求の範囲第４項に記載の装置におい
   て、たわみ連結機構が各々の締付けジヤツキ７０
   について、一方では、円形クラウンリングセクタ
   ７１内に備わつた細長いスロツト７４内に各々挿
   入され、止まるまで載荷ジヤツキ７８の本体８０
   内にネジ込まれた２つの親ネジ７３、他方では
   各々上述の円形クラウンリングセクタの盲穴８７
   の中に収納され固定用システム７９に支持されて
   いる一連の対になつた復原バネ８６で構成されて
   いることを特徴とする装置。 ７ 特許請求の範囲第１項に記載の装置におい
   て、各々の締付けジヤツキ７０が上述のキヤリヤ
   リング２１ａ内に作られた円筒形ハウジング７７
   内に配置された固定用ボール７６と結びついたボ
   ルト７５を用いて、キヤリヤリング２１ａに接続
   されていることを特徴とする装置。 ８ 特許請求の範囲第７項に記載の装置におい
   て、ボルト７５の軸部は載荷ジヤツキ７８の本体
   ８０ならびにかかる載荷ジヤツキ７８の軸でこの
   本体８０に直接ネジ込みされている固定用システ
   ム７９の本体８２を貫通していることを特徴とす
   る装置。 ９ 特許請求の範囲第８項に記載の装置におい
   て、ボルト７５の軸部には、一方では、載荷ジヤ
   ツキ７８の本体８０のキヤビテイ８１内に配置さ
   れ、このジヤツキ内の２つの小さなチヤンバＡ及
   びＢを限定しているピストン８３、そして他方で
   は固定用システム７９の本体８２の内側に備えら
   れた逃げ溝８５内に位置づけされた固定用ストツ
   パ８４がとりつけられていることを特徴とする装
   置。 １０ 特許請求の範囲第９項に記載の装置におい
   て、ピストン８３及び固定用ストツパ８４が両方
   共、例えばバネやさら座金７５ａといつたような
   １つ以上の弾性要素の作用により一定の予め定め
   られた荷重を受けている状態に保たれていること
   を特徴とする装置。 １１ 特許請求の範囲第３項に記載の装置におい
   て、固定用システム７９には、ボルト７５の軸部
   上に緊張させられたストツパ８４と相互に作用
   し、上述の固定用システムの本体８２の中で小さ
   な単動ジヤツキを形づくつているキヤツチフイン
   ガー８８がついていることを特徴とする装置。 １２ 特許請求の範囲第１項に記載の装置におい
   て、締付け、緩め、解除段階の間に必要とされる
   圧力が締付けジヤツキ７０の１つに接続されてい
   る水圧ユニツトにより供給されかかるジヤツキ７
   ０は直列に互いに接続されていることを特徴とす
   る装置。 １３ 特許請求の範囲第１項に記載の装置におい
   て、固定用部材２７，３７がネジであることを特
   徴とする装置。 １４ 特許請求の範囲第１項に記載の装置におい
   て、締付けウエツジ２５，３５，６０が連結機構
   ３１，３２により合わされ、シヤツタプレート１
   １の周囲をおおう単数又は複数の独立した鎖３０
   を形づくつていることを特徴とする装置。 １５ 特許請求の範囲第１４項に記載の装置にお
   いて、接続機構は、締付けウエツジ２５，３５，
   ６０を対の形で合わせ、かかるウエツジ２５，３
   ５，６０の上面に固定された位置決めネジ３２か
   ら成るヒンジピンを中心に各端部で旋回する連結
   棒３１で構成されていることを特徴とする装置。 １６ 特許請求の範囲第１項に記載の装置におい
   て、各々の締付けウエツジ２５，３５，６０が内
   部溝２２の内側半径に相当する外部輪郭をもつ円
   形リングの弧を形づくる小さな棒から成ることを
   特徴とする装置。 １７ 特許請求の範囲第１項に記載の装置におい
   て、各々の締付けウエツジ２５，３５，６０に
   は、キヤリヤリング２１，５５と相互作用し、シ
   ヤツタープレート１１が限定する平面との関係に
   おいて平行であるか又は傾斜している軸をもつ、
   固定用部材２７，３７を収納するように放射状に
   配置されたネジ立てされた穴２６又はネジ切りさ
   れていない３６穴があることを特徴とする装置。 １８ 特許請求の範囲第１項に記載の装置におい
   て、キヤリヤリング２１，５５には固定部材２
   ７，３７をとりつけるためその周囲の上部上に一
   定の間隔をおいた逃げ溝２９が含まれていること
   を特徴とする装置。 １９ 特許請求の範囲第１項に記載の装置におい
   て、キヤリヤリング５５が閉塞すべき孔の周囲上
   に固定された円形支持台座上にとりつけられてい
   ることを特徴とする装置。