JPH0559230A - ガラス等の熱封緘用樹脂組成物及び熱封緘用蓋材 - Google Patents

ガラス等の熱封緘用樹脂組成物及び熱封緘用蓋材

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JPH0559230A
JPH0559230A JP24277291A JP24277291A JPH0559230A JP H0559230 A JPH0559230 A JP H0559230A JP 24277291 A JP24277291 A JP 24277291A JP 24277291 A JP24277291 A JP 24277291A JP H0559230 A JPH0559230 A JP H0559230A
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JP
Japan
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weight
sealing
heat
glass
vinyl acetate
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Application number
JP24277291A
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English (en)
Inventor
Susumu Takada
進 高田
Hideo Kawai
英夫 河合
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Showa Aluminum Can Corp
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コストが安く、ガラス、陶磁器等の平滑な表
面に対する接着力が大である熱封緘用樹脂組成物及び熱
封緘用蓋材。 【構成】 主成分としてエチレン−酢酸ビニル共重合体
樹脂25〜50重量部、ワックス25〜50重量部、ロ
ジンエステル5〜20重量部、粘着付与材2〜10重量
部からなる樹脂組成物及び該樹脂組成物をホットメルト
層とする熱封緘用蓋材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス、陶磁器等の無
機質材料(本発明においてはガラス等という。)に合成
樹脂製のフィルム、アルミニウム箔ラミネートをヒート
シールするための安価でかつ接着性の高い熱封緘材及び
それを使用してガラス、陶磁器等で作られた密封包装用
容器の蓋材、特に自動包装ラインでヒートシールによっ
て密封するに適したヒートシール用蓋材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ふりかけ、のり、調味料などの粉
体、粒状の食品やその他粉体、粒状、固形の物質を容器
に入れ、これを密封包装するには品物を充填後容器の口
部に金属製キャップをかしめ止め、あるいは金属製もし
くは合成樹脂製ねじキャップをねじ止め等することによ
り密封していた。
【0003】しかしながら、上記のキャップや王冠は開
封が比較的難しく、かつコストが高くつくという問題が
あった。このような問題点を解消するために熱可塑性プ
ラスチックから作られた容器においては、ワックス、低
密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン−酢
酸ビニル共重合体などを主体とする一群の熱封緘材、い
わゆるホットメルトが開発され、材料費の削減、工程の
自動化、高速化、省力化を達成し、大幅なコストダウン
に成功している。
【0004】また、ガラス等の容器においてもホットメ
ルトを使用してヒートシール等によりラベル、蓋材等を
接着させる方法が開発され、実用化されている(特公昭
63−28019、特公昭61−54587など)。
【0005】それらの蓋材は液体、粘性体が充填物であ
っても、また商品が長期間高湿度環境下に置かれてもそ
の密封性を保つという優れたものであるが、われわれは
粉体、粒状や固形内容物を充填し比較的短期間流通で高
湿度環境下にさらされない商品向けにより安価な熱封緘
材及び熱封緘蓋材の開発を行った。
【0006】安価なホットメルトとしては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン等の容器に対して優
れた密封性と耐水性を発揮するエチレン共重合物とワッ
クスを主成分とする熱封緘材層を有するホットメルトが
あるが(実公昭51−1322)、ガラス等により作ら
れた容器には接着性が著しく劣り、比較的短期間の流通
であっても使用することができないものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ガラス等に
使用するホットメルトであり、安価であって、例えば1
年以内のごとき短期間であれば密封性が充分に保持でき
る、自動包装ラインでヒートシール可能な熱封緘材及び
熱封緘蓋材の開発を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、主成分として
酢酸ビニルを10〜40重量%含有するエチレン−酢酸
ビニル共重合体樹脂25〜50重量部、ワックス25〜
50重量部、ロジンエステル5〜20重量部を含有する
ことを特徴とするガラス等の熱封緘用樹脂組成物、およ
び少なくとも金属箔の片面にポリエチレンまたはエチレ
ン系共重合系樹脂を主成分とする樹脂層、次いでエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ワックスおよび粘着付与
剤を主成分とするホットメルト層とを順次積層させた熱
封緘蓋材において、ホットメルト層が酢酸ビニル量を1
0〜40重量%含有するエチレン−酢酸ビニル共重合体
樹脂25〜50重量部、ワックス25〜50重量部、ロ
ジンエステル5〜20重量部含んでいることを特徴とす
るガラス等容器の熱封緘蓋材を開発することにより上記
の目的を達成した。
【0009】本発明においてホットメルト層の成分とし
て使用するエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂としては、
酢酸ビニルが10〜40重量%含有するものであって、
メルトフローレートが15〜400g/10分程度の流
れの良いポリマーを使用する。
【0010】ロジンエステルとしては、ロジンのアルキ
ルエステル、ロジンのグリコールエステル、ロジンのグ
リセリンエステル、ロジンのペンタエリスリトールエス
テル等のロジンエステル;変性ロジンのアルキルエステ
ル、変性ロジンのグリコールエステル、変性ロジンのグ
リセリンエステル、変性ロジンのペンタエリスリトール
等の変性ロジンエステル;マレイン酸または無水マレイ
ン酸変性ロジンのアルキルエステル、グリコールエステ
ル、グリセリンエステル、ペンタエリスリトールエステ
ル等の二塩酸変性ロジンエステルが使用できる。上記の
ロジンエステル類は単独であるいは2種以上混合して使
用されるものである。
【0011】これらの混合比は目的とするホットメルト
のヒートシール温度により変わるが、エチレン−酢酸ビ
ニル樹脂25〜50重量部、ワックス25〜50重量
部、ロジンエステル5〜20重量部の範囲になるように
調節する。
【0012】なお、上記主要3成分の他に粘着付与剤と
してC5 留分、C9 留分などの石油樹脂、ポリイソブチ
レン、エチレン−アクリル酸エチル共重合体なども2〜
10重量部添加されることができる。また着色のための
染料や顔料、剛性付与のための充填材の使用もできる。
【0013】ヒートシール温度が高いときはワックス含
有量を低下させるし、ヒートシール温度が低いときは増
量することで対応する。ロジンエステル含有量が5重量
部未満では良好な接着性が得られず、また25重量部を
越えるときは蓋材がブロッキングして作業性を阻害す
る。
【0014】本発明で蓋材に使用する金属箔としてはコ
スト、物性値からアルミニウム箔がもっとも好ましい。
このほか銅、鉄などの箔の使用も考えられるが、特殊な
場合に限られるだろう。使用する箔の厚さは容器の口
径、材質により変わるが、一般的には15〜50μm、
好ましくは30〜45μmである。しかし、蓋材に多色
印刷した二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム
を張り合せて用いる場合にはラミネートのコシ、シワに
なりにくさ等から20μm以下のアルミニウム箔でも充
分に使用できる。
【0015】ポリエチレンまたはエチレン系共重合系樹
脂としてはポリエチレンでは高密度、中密度、低密度あ
るいは直鎖低密度ポリエチレンのいずれでもよい。厚さ
は蓋材の構成、ガラス等容器の口径などにより変わる
が、目安としては20〜30μm程度でテストをし、適
切な厚さを検討すれば良い。この場合押出ラミネートで
積層するときは低密度ポリエチレンではメルトフローレ
ート10g/min(JIS K7210)以下のもの
が好ましい。
【0016】エチレン系共重合体樹脂としては、酢酸ビ
ニル、塩化ビニル、プロピレン等のα−オレフィンとの
共重合体樹脂の使用が可能である。もちろんこれらのブ
レンド物であっても良い。
【0017】本発明に係る蓋材は一例を示すと印刷が施
されたアルミニウム箔(印刷されたフィルムを積層して
いるのが普通である。)の他面に、チタン酸エステル3
部とN−ヘキサン97部よりなるアンカーコート処理を
してポリエチレンフィルムを接合し、このポリエチレン
・フィルムに熱封緘材層を塗布形成することによって得
られる。ここに用いられるアンカー・コートは非常に薄
い層で、アルミニウム箔とポリエチレン・フィルムを確
実に接合しうるので好ましいが、接着剤によって両者を
接合することももちろん可能である。またメルトコート
によることも可能である。
【0018】この際のホットメルト層の厚さは対象とな
る容器の口径、ヒートシール面の状況、幅などにより変
わるが通常10〜20g/m2 程度を目安として使用す
れば良い。
【0019】本発明の熱封緘蓋材の構成を図面により具
体的に示すと、1は蓋材で、印刷層2を内側に印刷した
オーバーコート用フィルムを積層し、アルミニウム箔3
の下面にアンカーコート4によりポリエチレン・フィル
ム5が接合され、このポリエチレン・フィルム5を介し
てエチレン−酢酸ビニル共重合体−ワックス−ロジンエ
ステルを主成分とするホットメルト層6が形成せられて
いる。
【0020】
【作用】本発明の熱封緘用樹脂組成物は、ガラス等の面
に強力に接着するホットメルトであり、その主成分とし
てエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ワックス、ロジ
ンエステルからなるものである。この組成物は安価に製
造でき、従来のホットメルトが比較的苦手としていたガ
ラス等の面に強力に接着するものであって、ラベルまた
は蓋材など自動包装ラインによるラベル、蓋材等の接着
に使用できる。
【0021】また上記の熱封緘用樹脂組成物を利用した
金属箔/樹脂層/ホットメルト層からなる蓋材は、ホッ
トメルトがエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ワック
ス、ロジンエステルを主成分とすることにより、ガラス
等から作られた容器に対するヒートシール性の良い蓋材
とすることができた。
【0022】
【実施例】厚さ40μmのアルミニウム箔に厚さ20μ
mの低密度ポリエチレンをチタンカップリング剤で処理
した後ウレタン系ドライ接着剤により積層した。これに
酢酸ビニル28重量%を含むエチレン−酢酸ビニル共重
合体、ワックス、ロジペンタエリスリトールンエステル
(商品名ペンセルA、荒川化学株式会社製)を表1に示
す割合にブレンドしたホットメルトを15g/m2 の厚
さに積層して蓋材とした。
【0023】なお、比較のためロジンエステルを含まな
いホットメルト及びロジンエステルを2重量%含有する
ホットメルト(組成は表1に示す)をそれぞれ実施例に
用いたアルミニウム箔/樹脂積層体に積層し蓋材とし
た。
【0024】上記蓋材は打ち抜きプレスによりガラス容
量の口部に対応する形状(50mmφ)に打ち抜いたの
ち、自動包装ラインにより150℃、圧力60Kgf
(但し、ビン1個に対する。)の条件下で1.5sec
ヒートシールを行なった。ヒートシール部の剥離強度は
幅15mmのガラス板に蓋材をヒートシールし、角度1
80°で剥離強度を測定した。結果を表1に示す。
【0025】
【0026】なお、上記の蓋材はいずれもプレスによる
打ち抜き性に問題はなかったが、実験例1のホットメル
トのロジンエステルを25重量部とし、その他を1部と
した蓋材は打ち抜きの際にプレスの刃に切り屑がつくこ
とと、自動包装ラインでは蓋材が一枚づつ供給が不可能
であり測定不可能であった。
【0027】
【発明の効果】本発明の熱封緘用樹脂組成物は、例えば
1年のごとき短期間かつ高湿度でない環境下でガラス等
の表面に強力な接着力を有するホットメルト及び同様な
条件下で安価であるガラス等の容器の密閉用熱封緘蓋材
の開発を目標としたものであり、これをエチレン−酢酸
ビニル、ワックス及びロジンエステルを主成分とする熱
封緘用樹脂組成物及び該樹脂組成物をホットメルトとし
て使用した蓋材を開発することにより解決した。
【0028】この結果、コストが安く、ガラス等の平滑
な表面に対する接着力が大であり、また自動包装機によ
るヒートシールが可能であり、充分な密閉度が得られる
ホットメルト並びに該ホットメルトを構成成分とした優
れた蓋材が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱封緘用蓋材の一つの構成を示す断面
図(拡大)である。
【符号の説明】 蓋材 2 印刷層 3 アルミニウム箔 4 アンカーコート層 5 ポリエチレンフィルム 6 ホットメルト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主成分として酢酸ビニルを10〜40重
    量%含有するエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂25〜
    50重量部、ワックス25〜50重量部、ロジンエステ
    ル5〜20重量部を含有することを特徴とするガラス等
    の熱封緘用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 少なくとも金属箔の片面にポリエチレン
    またはエチレン系共重合系樹脂を主成分とする樹脂層、
    次いでエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ワックスお
    よび粘着付与剤を主成分とするホットメルト層とを順次
    積層させた熱封緘蓋材において、ホットメルト層が酢酸
    ビニル量を10〜40重量%含有するエチレン−酢酸ビ
    ニル共重合体樹脂25〜50重量部、ワックス25〜5
    0重量部、ロジンエステル5〜20重量部含んでいるこ
    とを特徴とするガラス等容器の熱封緘用蓋材。
JP24277291A 1991-08-28 1991-08-28 ガラス等の熱封緘用樹脂組成物及び熱封緘用蓋材 Pending JPH0559230A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115678057A (zh) * 2021-07-29 2023-02-03 湖南工业大学 一种超疏水/疏脂铝箔的制备方法

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