JPS6328137Y2 - - Google Patents

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JPS6328137Y2
JPS6328137Y2 JP15406877U JP15406877U JPS6328137Y2 JP S6328137 Y2 JPS6328137 Y2 JP S6328137Y2 JP 15406877 U JP15406877 U JP 15406877U JP 15406877 U JP15406877 U JP 15406877U JP S6328137 Y2 JPS6328137 Y2 JP S6328137Y2
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JP
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heat
layer
heat sealing
sealing material
resin
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JP15406877U
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Description

【考案の詳細な説明】
この考案は主としてプラスチツク、ワツクスコ
ート紙、ポリエチレンコート紙等からなるびん等
の小型容器の封緘に使用される熱封緘蓋材に係
る。 牛乳、乳酸菌飲料をはじめ、飲食品、工業用及
び家庭用液体、粉粒体の、容器として、ガラスび
んに代わつてプラスチツク等の容器が広く使用さ
れるに至つており、このような種類の容器の蓋材
についても、種々の提案がなされている。 従来提案されているものとしては、1)アルミ
ニウム箔とホツトメルトコート層とを積層させた
もの。2)アルミニウム箔とポリエチレン樹脂層
とを積層させたもの。3)アルミニウム箔とポリ
エチレン樹脂層とホツトメルト層とを積層させた
ものがある。これら例において、ホツトメルト層
と称するのは、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂
(以下にEVA樹脂と言う)等のエチレン共重合物
と、ワツクスとを主成分とする熱封緘材層であ
る。 上記例のうち、1)はクツシヨン効果がないた
め、封緘される小型容器の口部に接合部による段
差や凹凸があると、封緘不良が起り易いという欠
点があり、2)は封緘される小型容器の材質によ
り、ポリエチレンが容器の口部に残存付着した
り、熱封緘ができないというような欠点があり、
3)は口部への残存付着がなく、低温短時間封緘
が可能で、アルミニウム腐食防止が行なえるとと
もに、クツシヨン性を兼ね備えているという点で
はすぐれた性質を有するが、小型容器の内容物で
油脂分の多いもの、水分の多いもの、酷寒地での
取り扱いを必要とするものについては、耐油性、
耐水性、耐寒性に関して問題が発生することが時
としてあつて、完全を期することが難かしい。 ここにおいて、この考案は、第1図に示すよう
に、アルミニウム箔1の片側に、熱封緘材層2を
設け、これらアルミニウム箔1と熱封緘材層2と
の間に、中間層としてエチレン酢酸ビニルを除く
エチレン共重合体ポリオレフイン、アイオノマー
及びエチレン共重合体の部分けん化樹脂の一種な
いし二種以上の樹脂を含むプラスチツクス層を形
成するのである。これらの樹脂に含まれるものと
しては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、
サーリンA(商品名)、部分けん化エチレン酢酸ビ
ニル共重合体、ポリビニルアルコール、エチレン
エチルアクリレート、エチレンアクリル酸などが
ある。なお前記アルミニウム箔1とプラスチツク
ス膜層3との間の接着促進のため、これらの間に
ウレタン系、EVA,EAA等のアンカコート4を
介在させることができ、必要に応じてアルミニウ
ム箔1の上面には印刷層5を形成する。 前記熱封緘材層2は、押し出し法によるコート
や、フイルムを熱圧着、又は接着剤を使用してア
ルミニウム箔に貼り合わせてもよい。なおこの熱
封緘材層2は、メルトインデツクス2〜40で、か
つ酢酸ビニルの含有量が5〜30%であるエチレン
−酢酸ビニル共重合樹脂に粘着性付与剤(例えば
α−メチルスチレンビニルトルエン共重合体)と
微量のすべり剤(例えば脂肪酸アミド)を含む
が、酸化防止剤(例えばBHT)を含む場合もあ
る。 更に、前記熱封緘材層2に使用するEVAはメ
ルトインデツクス(MI)2〜40のものであるこ
とを必須とする。すなわち、MI<2では押し出
しコートフイルム化が困難であり、また耐油、耐
水、耐寒性に改善が認められず、MI>40ではブ
ロツキングし易くなり、押し出しコートやフイル
ム化が困難になる。 なお前記熱封緘材層2の主成分であるEVAの
酢酸ビニル(VAC)の含有量は5〜30%(この
明細書において%は重量%を示す。)であつて、
VAC<5%では耐油、耐水、耐寒性に改善が認
められず、VAC>30%ではブロツキングし易い。 前記プラスチツクス膜層3を介在させるのは次
の理由による。すなわち、EVA樹脂は比較的高
価であるので、価格を引き下げるために前記熱封
緘材層2の厚みを減じ、その代わりに前記プラス
チツクス膜層3を積層させるのである。 前記構成からなる蓋材6を、第2図に示すよう
に、小型容器7の口部に熱封緘によつて接着する
のである。 この考案の蓋材6を使用したことによる作用、
効果を列挙すれば次の通りである。 1 この考案による蓋材は、クツシヨン効果があ
り、容器の段差、口縁部の凹凸があつても密閉
性がよい。 2 口残りすなわち容器の口部への残存付着がな
い。 3 耐油、耐水、耐寒性にすぐれており、内容物
が油脂分の多いもの、水分の多いものの場合で
も密閉保持性がよい。また耐寒性がよいので酷
寒地での使用も安全に行なえる。 4 熱封緘材層はホツトタツク性に優れているの
で、高温充てん(ホツト充てん)を対象とする
ものには熱封緘作業性がよい。 5 ポリスチロール樹脂、ポリプロピレン樹脂、
ポリエチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、ワツクス
コート紙、ポリエチレンコート紙等の各種容器
に対して接着可能である。 (従来はホツトメルトを熱封緘材として使用し
たとき、相手容器の種類によつてホツトメルト
の組成を変える必要があつた)。 6 組成分として微量のすべり剤を含むため、小
型容器に対する蓋材の自動封緘作業に当つて、
多数の蓋材を連続供給するために積層した際、
相互に密着するいわゆるブロツキングが生ずる
ことがなく、枚葉供給が円滑に行なえる。 7 熱封緘材層は食品衛生上、エチレン共重合物
とワツクスを主成分とする熱封緘材層を有する
前記3)に挙げた公知例よりもすぐれている。
すなわち、この公知例の熱封緘材層は食品衛生
に関する厚生省告示434178には合格するが、ポ
リオレフイン等衛生協議会の厳しい溶出テスト
(ノルマルヘプタン中で25℃、60分間)の条件
では不合格である。これに対してこの考案に係
る熱封緘材層は合格である。 次にこの考案の熱封緘蓋材の実施例と比較例と
について述べる。すなわち、 実施例 1 外面に耐熱性樹脂層を形成した厚さ40μのAl箔
の内面にウレタン系アンカコート剤を塗布乾燥
後、タンデム式押出機を用いて塗布面上にMI7の
低密度PE樹脂層15μ及び下記組成1を有する熱封
緘材層20μを順次押出コーテイングすることによ
り、この考案の蓋材を製造した。 熱封緘材の組成 1: EVA樹脂(MI30 VAC10%) 90% α−メチルスチレン・ビニルトルエン共重合体
9% ステアリン酸アミド 1% 得られた蓋材を使用して、先ず耐衝撃性ポリス
チレンシート及びポリプロピレンシートとの接着
性を調べた。結果を第3図に示した。図で、横軸
はヒートシール温度、縦軸はいわゆる180度はく
り強さ(g/15mm幅)、白丸結線はポリスチレン
シートに対する、白菱結線はポリプロピレンシー
トに対するヒートシール曲線である。なお、測定
繰返数はすべて5回で行なつた。この図からこの
考案の蓋材はシール温度100ないし180℃の広い温
度範囲に亘つて強い接着力を有していることが明
らかである。 続いて、ポリプロピレンシート160℃3Kg/
cm2/秒の条件でヒートシールされた蓋材の耐油性
を調べるために、マーガリンあるいはサラダオイ
ル中に24日間浸漬放置後の、180度はくり強さ
(g/15mm幅)(測定繰返し数5回)を測定した。
結果を表1に示す。
【表】 表から、この考案の蓋材の耐油性が優れている
ことが判る。 次にホツトタツク性(熱間接着力)の評価を簡
便な測定方法により行なつた。ヒートシールされ
るべき部分が熱封緘材層同士であり、ヒートシー
ルされるべき長さ20m/mである幅30m/mの蓋
材を、各種温度でヒートシールした直後に、シー
ル部に一定の応力(100g/30mm幅)を掛けるこ
とにより、はくりするヒートシール部のはくり長
さを測定した。結果を第4図に示した。図中、白
丸結線はこの考案の蓋材を表わす。第4図から、
この考案の蓋材は80〜180℃のヒートシール温度
においてシール部のはくりが皆無であり、ホツト
タツク性が良好であることが判る。 最後に蓋材の食品衛生性を調べるべく、ポリオ
レフイン等衛生協議会の定める厳しい溶出試験を
行ない、その結果を表2に示した。非常に良好な
結果が得られた。
【表】 実施例 2〜4 実施例1において、熱封緘材の組成を下記組成
2〜4に変更しただけの蓋材を製造し、同様に各
種性能の評価をなつた。いずれの蓋材もプラスチ
ツクシートとの接着性、耐油性、ホツトタツク性
及び食品衛生性において、実施例1と殆んど同等
の結果が得られた。 熱封緘材の組成 2 EVA樹脂(MI25 VAC8%) 80% セスタテルペン樹脂 19% ステアリン酸アミド 1% 熱封緘材の組成 3 EVA樹脂(MI20 VAC15%) 85% 水添ロジン変性ペンタエリストール エステル 14.5% オレイン酸アミド 0.5% 熱封緘材の組成 4 EVA樹脂(MI20 VAC20%) 92% ロジングリセリンエステル 7.5% オレイン酸アミド 0.5% 比較例 熱封緘材層としてEVA樹脂とワツクスを主体
とした、いわゆるホツトメルト層をグラビアロー
ルを用いて、塗工量16g/m2塗工したこと以外
は、実施例1と同様にして蓋材を製造した。第3
図のヒートシール曲線の内、黒丸結線(破線)耐
衝撃性ポリスチレンシートに対する、黒菱結線
(破線)はポリプロピレンシートに対する比較蓋
材のヒートシール曲線である。相手樹脂によつて
接着性が異なること、及びポリプロピレンについ
ては低温シール性がないことが判る。 耐油性については、表1に併記した通り、ホツ
トメルト層がマーガリン等に溶解していた。 ホツトタツク性については、第4図に黒丸結線
(破線)で示した。ヒートシール可能であるべき
温度領域の全域において全シール部がはくりして
おり少なくともホツト充填には使用しえないこと
が判る。第4図中、白三角結線は比較蓋材の中間
層である低密度PE樹脂層を熱封緘材層として用
いたもののホツトタツク性を表わす曲線である。
この考案の蓋材に比べて約30℃だけホツトタツク
性が劣つていることが判る。 比較蓋材の溶出試験結果を表1に併記した。溶
出量が多く、食品衛生上必ずしも好ましくないこ
とが明らかである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例の拡大断面図、第
2図は第1図に示した蓋材で小型容器の口部を封
緘した状態の部分的に断面で示す斜視図、第3図
はこの考案のヒートシール曲線で、第4図はホツ
トタツク性を表わす曲線の図である。 なお図において、1……アルミニウム箔、2…
…熱封緘材層、3……プラスチツクス膜層(中間
層)、4……アンカコート、5……印刷層、6…
…蓋材、7……容器、8……口部、である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. アルミニウム箔の片側のポリエチレン樹脂層及
    びメルトインデツクスが2〜40で、かつ酢酸ビニ
    ルの含有量が5〜30%であるエチレン−酢酸ビニ
    ル共重合樹脂のほかに粘着性付与剤と微量のすべ
    り剤を含む熱封緘材層を順次設けてなる熱封緘蓋
    材。
JP15406877U 1977-11-18 1977-11-18 Expired JPS6328137Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15406877U JPS6328137Y2 (ja) 1977-11-18 1977-11-18

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15406877U JPS6328137Y2 (ja) 1977-11-18 1977-11-18

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5480451U JPS5480451U (ja) 1979-06-07
JPS6328137Y2 true JPS6328137Y2 (ja) 1988-07-29

Family

ID=29141837

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15406877U Expired JPS6328137Y2 (ja) 1977-11-18 1977-11-18

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6310281Y2 (ja) * 1980-04-28 1988-03-28
JPS6310283Y2 (ja) * 1981-02-23 1988-03-28

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5480451U (ja) 1979-06-07

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