JPH049142B2

JPH049142B2 -

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Publication number: JPH049142B2
Application number: JP59095262A
Authority: JP
Priority date: 1984-05-11
Filing date: 1984-05-11
Publication date: 1992-02-19
Also published as: JPS60239238A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、広汎なオレフイン系樹脂に対して密
封性と易開封性とを満足するシールが可能な多層
包装材料に関する。

食肉などの食品の包装には、食品の保存性を保
つためにガスバリヤー性材料を用いると共に輸送
や貯蔵中の取扱いに於いても密封性を保つために
シール性の良いヒートシール層を有する多層ガス
バリヤー性包装材料が用いられている。しかしな
がら包装体内容物を取出す時、必要以上にシール
強度が強いため手による開封ができず、鋏で切つ
たり、あるいは一方向に延押した高強度テープを
設けテープに沿つて引裂いて開封せねばならない
などの問題点があつた。これに対し、従来、特定
の接着性樹脂に特定の異種樹脂を混合した層を包
装材のシール層とし易開封性シールを得ようとす
ることが考えられた。例えば特開昭57−131556号
公報には、ポリエチレン又はエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体にポリブテン−１を混合した層、又は
低密度ポリエチレンにポリプロピレンを混合した
層をシール層とする、ポリオレフイン系樹脂をシ
ール相手として易開封性シールが可能な多層フイ
ルムが記載されている。しかし前者の混合層はポ
リエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体に対
しては有用であるにしてもポリプロピレンやアイ
オノマーに対しては密封性を満足する易開封性シ
ールができないし、後者のポリプロピレンと低密
度ポリエチレンとの混合層をシール層とするもの
も、ポリエチレン、ポリプロピレンに対しては有
用であるにしても、アイオノマーなどには密封性
がないものである。例えば、後者の混合層は、油
性食品の包装に必要な耐油性が良く透明性のすぐ
れたアイオノマーを内面シール層とする包装材料
であつて、深絞り包装容器の蓋材として市販され
ているアイオノマー／ウレタン系接着剤／塩化ビ
ニリデン共重合体コートセロフアン／ウレタン系
接着剤／ポリプロピレンの構成のもの、エチレン
−酢酸ビニル共重合体／ウレタン系接着剤／塩化
ビニリデン共重合体コートポリエステルの構成の
もの、或いはアイオノマー／ウレタン系接着剤／
塩化ビニリデン共重合体コートポリプロピレンの
構成のものや、ポリプロピレンなどの結晶性の大
きいポリオレフインをシール層とする多層蓋材を
シール相手とするときには易開封性があつても密
封性が悪く、包装体の保存中シール漏れを生じ実
用できない欠点を有し、多様な包装品生産のため
各種の蓋材を使用する食品の深絞り包装の様な場
合、蓋材切換ごとに相手の容器成形材料を変更し
なければならないという様な欠点があつた。

本発明者等はかかる従来の欠点を解消し、広範
囲なシール温度条件に於いてポリエチレン、エチ
レン共重合体などと共にポリプロピレン、アイオ
ノマーをも含む広汎なオレフイン系樹脂シーラン
トに対して易開封性シールができる包装材料を鋭
意研究した結果、特定のアイオノマー樹脂に特定
のエチレン−プロピレン共重合体を混合した特定
の混合層をシール層とすることにより、従来のも
のでは不可能だつたアイオノマー、ポリプロピレ
ンをも含む広汎なポリオレフイン系樹脂に対して
も易開封性シールが可能となることを見出し、本
発明を完成した。即ち本発明はメルトインデツク
スが0.5−100ｇ／10minのアイオノマー樹脂100
重量部に対してエチレン含量が１−50重量％であ
るエチレン−プロピレン共重合体５−65重量部を
混合してなるヒートシール層積層体のシール層と
して配してなる、オレフイン系樹脂をシール相手
として易開封性シールが可能な多層包装材料であ
る。

本発明において易開封性シールとは、実用的な
密封性を満足すると共に手による開封が容易であ
ることを言うもので、多層包装材料のヒートシー
ル層とシール相手のオレフイン系樹脂とをヒート
シールしたものについて、200mm／minの剥離速
度でＴ剥離テストを行い剥離強度が50−1500ｇ／
15mm幅の範囲内のものが少なくとも20℃以上の範
囲を持つ最適シール温度条件下において得られる
ことを目安とするものである。剥離強度が50ｇ／
15mm以下では、スライスハムなどの内容物を深絞
り成形容器に入れ、蓋体で覆い真空脱気後深絞り
包装体としたとき、衝撃などで容易に蓋材と容器
材のシール部が層剥離を起すし、一方1500ｇ／15
mm以上では手による開封が容易でなくなるためで
ある。

また、本発明においてメルトインデツクスは、
ASTM Ｄ−1238に準拠して測定した値である。

本発明で用いるアイオノマー樹脂としては、エ
チレン−α・β不飽和カルボン酸共重合体の金属
塩で、エチレンとアクリル酸、メタアクリル酸、
クロトン酸、マレイン酸、又はその誘導体である
酸アミド、酸イミドなどとの共重合体から導かれ
るイオン架橋した金属塩ポリマーである。好まし
いものとしては、エチレン−アクリル酸共重合体
又はエチレン−メタアクリル酸共重合体の金属塩
があげられ、例えば市販されているデユポン製商
品名サーリン、三井ポリケミカル(株)からの商品名
ハイミラン及び旭化成工業(株)製商品名コーポレン
などから選ぶことができる。

本発明に用いるアイオノマー樹脂は、加工性と
易開封性シールのためにメルトインデツクスが
0.5−100ｇ／10minのものに限定される。0.5ｇ／
10min未満では混合層の剥離強度が大きすぎるた
め混合層の易開封性が乏しくなり、100ｇ／
10minを超えると常法の工業的手段により製膜が
困難となるからである。また混合層のエチレン−
プロピレン共重合体の混合量がアイオノマー樹脂
100重量部に対して65重量部を超えると剥離の際、
糸引きや袋状に剥離したりする現象が起こり好ま
しくなく、一方５重量部未満では、剥離強度の低
下が不充分で、易開封性が得られなくなるためで
ある。

本発明で用いるエチレン−プロピレン共重合体
としては、アイオノマー樹脂と混合した層として
良好な易開封性を得るためにエチレン含量が１−
50重量％好ましくは２−45重量％のエチレン−プ
ロピレン共重合体である。好ましくは市販品であ
る住友化学工業(株)製のエチレン−プロピレンブロ
ツク共重合体である商品名ノーブレンADシリー
ズから選択することができるが、エチレン−プロ
ピレンブロツク共重合体のほかに、通常のフイル
ム用として市販されているエチレン−プロピレン
ランダム共重合体や、通常のチーグラーナツタ系
触媒を用いてエチレンとプロピレンとの混合ガス
を重合した後熱ヘプタンなどで処理したエチレン
−プロピレン共重合体なども選ぶことができる。

本発明における積層体とは、好ましくは食品包
装に用いられる様なガスバリヤー性樹脂層を含む
ものであるが、必要に応じ衝撃強度、耐油性、機
械的強度などの改良のために設ける補強層、及び
これらの層間の層又は表面層として用いる接着剤
層を含む積層体である。ここで、ガスバリヤー性
樹脂層としては塩化ビニリデン樹脂、エチレン−
酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリビニルアルコ
ール、ポリアミド、ポリエステル、ニトリル系樹
脂、塩化ビニリデンコートセロフアンなどのフイ
ルム、塗膜シート及びプレートから選ばれたもの
や、これらにアルミニウム箔、金属蒸着フイルム
などを含む樹脂層でも良く、補強層としてはガス
バリヤー樹脂層の中から補強性を有するものが用
いられ、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン、ポリカ
ーボネート、及びポリオレフイン系樹脂などが好
ましい。また接着剤層としては通常の熱可塑性接
着剤、熱硬化性接着剤があげられるが、特に、塩
化ビニリデン樹脂ガスバリヤー層とポリオレフイ
ン系樹脂層との層間にはエチレ−酢酸ビニル共重
合体、塩素化ポリエチレンなど、エチレン−酢酸
ビニル共重合体ケン化物ガスバリヤー層とポリオ
レフイン系樹脂層との層間にはエチレン共重合体
の不飽和カルボン酸グラフト物接着剤などが必要
に応じて用いられる。

本発明の多層包装材料のヒートシール層である
混合層の製法は、通常の粉末又はペレツトをドラ
イブレンド法により配合物をつくりこれを用いて
積層するのが好ましいが、その他に、溶媒又は分
散媒を用いて均一または不均一系液体として混合
する方法や、ブレンドする成分のいずれか一方の
ポリマーの製造途中に他方成分を混合する方法な
ど如何なる混合方法によつても良い。又積層方法
も、通常の加熱圧縮ドライラミネーシヨン、溶融
押出コーテング、共押出法あるいは溶媒又は分散
媒を用いた均一又は不均一系液体のコーテングな
どの如何なる方法によつても良く、積層前又は積
層後に延伸する工程を含めても良い。好ましくは
工程が簡単な共押出法が用いられる。

以上の本発明の多層包装材料は特定の混合層か
らなるヒートシール層を有するもので、積層体中
に含まれるガスバリヤー層等により得られるガス
バリヤー性などの性能に加えて、従来不可能であ
つたアイオノマーやポリプロピレンなどをも含む
広汎なポリオレフイン系樹脂をシール相手とする
包装体に対しても良好な易開封性シールができ
る。このため例えば食肉、スライスハムなどを深
絞り成形容器に入れ、蓋材で覆つて容器周辺部を
ヒートシールする包装において、市販されている
各種の広汎なポリオレフイン系シール層を有する
蓋材に対して易開封性シールが可能となり、極め
て有用なものである。

以下、実施例により本発明を更に説明する。

実施例１〜３及び比較例１〜３外層／接着層／芯層／接着層／内層の構成にお
いて、内層としてアイオノマー樹脂（デユポン社
製商品名サーリン−1601、メルトインデツクス
1.2ｇ／10min）100重量部に対しエチレン含量が
５重量％のエチレン−プロピレン共重合体（住友
化学工業(株)製商品名ノーブレンＳ−131、メル
トインデツクス1.3ｇ／10min）を11.1重量部（実
施例１）、25重量部（実施例２）及び42.85重量部
（実施例３）を各々ドライブレンドして得た配合
物；外層として塩化ビニル樹脂（呉羽化学工業(株)
製商品名Ｓ−9007）100重量部に対しジエチル
ヘキシルアゼレート７重量部と植物油エポキシ化
合物及びカルシウム／亜鉛系無毒安定剤及び
MBS系耐衝撃性付与剤を含んだ組成物；芯層と
してエチレン含量44モル％、ケン化度98％以上の
エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物（クラレ
(株)製商品名エバールEP−Ｅ）；接着剤層として
エチレン−酢酸ビニル系共重合体に無水マレイン
酸をグラフト重合した接着剤（昭和電工(株)製商
品名ER 200V−３）を使用し、各々を通常の口
径45mmでＬ／Ｄ比28の押出機により共押出ダイに
供給して、外層／接着剤層／芯層／接着剤層／内
層が45μ／5μ／20μ／5μ／60μで合計135μの厚さの
５層フイルムを得た。

また比較例１として、ヒートシール層である内
層をサーリンのみにする以外は実施例１と同様に
して作つた５層フイルムを、比較例２として内層
をアイオノマー樹脂100重量部に対するエチレン
−プロピレン共重合体の混合量を本発明の範囲の
上限を超える81・81重量部とした混合層とす以外
は実施例１と同様にして作つた５層フイルムを、
更に比較例３として内層を実施例１のものと同じ
エチレン−プロピレン共重合体のみにする以外は
実施例１と同様にして作つた５層フイルムを得
た。

これらの５層フイルムを大森機械製商品名
FV 603型深絞り真空包装機を用いて、絞り成形
温度90℃で、直径97mm、深さ20mmの凹型容器に成
形した。この容器の円柱状のスライスハムを充填
し、延伸ポリプロピレン（20μ）／塩化ビニリデ
ン共重合体コートセロフアン（40μ）／サーリン
シール層（60μ）の構成のポリウレタン系接着剤
を使用してドライラミネートした通常の蓋材用複
合フイルムで覆い、容器内を脱気後容器部周辺シ
ール部を130℃でヒートシールし、実施例１〜３
及び比較例１〜３のフイルムによる包装体を得
た。

得られた各包装体について、ヒートシール部の
易開封性を評価するためヒートシール部から試験
片を切取り、引張試験機（東洋ホールドウイン製
商品名UTM−型テンシロン）を用いて200
mm／minの引張速度で剥離強度を測定した。その
結果実施例１、２及び３の剥離力は各々300、200
及び100ｇ／15mmであり、包装体の密封性が充分
実用的であると共に、手による易開封性はいずれ
も良好なものであつた。これに対し比較例１、２
及び３の剥離力は各々2000、50及び40ｇ／15mm
で、シール層をアイオノマー樹脂のみにした比較
例１では剥離力が大きく手による開封が不可能で
あり、シール層のエチレン−プロピレン共重合体
量が本発明の範囲の上限をこえ比較例２の場合は
剥離力が小さすぎ、手による開封は容易であるが
密封性がなく、シール層内が剥離され剥離面が糸
引きや袋状の剥離となり好しくないものであつ
た。更にシール層をエチレン−プロピレン共重合
体のみにした比較例３では、易開封性であるが剥
離力が小さく密封性を満足できないものであつ
た。

実施例４及び５外層がエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物
（エチレン量44モル％、クラレ(株)製商品名エバ
ールEP）であり、接着剤層がエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体不飽和カルボン酸グラフト物（三井
石油化学(株)製商品名アドマーVF500）である以
外は実施例２と同様にして作つた５層フイルム
と、実施例２における蓋材とシール層のみが異な
る市販品の延伸ポリプロピレン（20μ）／塩化ビ
ニリデン共重合体コートセロフアン（23μ）／エ
チレン酢酸ビニル共重合体（40μ）の構成の厚さ
83μの蓋材を用いた以外は実施例２と同様にして
作つた包装体（実施例４）、及び蓋材を市販品の
延伸ポリプロピレン／塩化ビニリデン共重合体コ
ートセロフアン／ポリエチレンシール層の構成の
ポリウレタン接着剤のドライラミネートした蓋材
を用いた以外は実施例２と同様にして作つた包装
体（実施例５）を得た。この実施例４及び５の包
装体のシール層について、実施例１と同様に剥離
力の測定と手による易開封性テストを行つた。そ
の結果、実施例４及び５の剥離力は各々280ｇ／
15mm及び250ｇ／15mmであり、いずれも密封性は
充分実用的であり、手による易開封性も良好なも
のであつた。

実施例６〜11 外層／接着剤層／シール層の構成において、外
層として硬質塩化ビニル樹脂を、接着剤層として
実施例１のものと同じエチレン−酢酸ビニル系酸
変性物を用い、シール層としてメルトインデツク
スを0.5（実施例６）、0.7（実施例７）、1.2（実施例
８）、2.8（実施例９）、5.0（実施例10）、及び12.0
（実施例11）ｇ／10minのアイオノマー樹脂各々
100重量部に実施例１と同じエチレン−プロピレ
ン共重合体をいずれも33.3重量部混合した混合層
を用いた以外は、実施例１と同様にして共押出法
により、外層／接着剤層／シール層の厚さ構成が
250μ／5μ／50μである各３層フイルムを得た。

これらの実施例６〜11のフイルムと、市販品の
蓋材である塩化ビニリデン共重合体コートポリエ
チレンテレフタレート外層（13μ）／エチレン−
酢酸ビニル共重合体（酢酸ビニル含量５重量％）
シール層（50μ）の構成の蓋材とのシール層同志
をテスター産業製商品名JP−701型ヒートシー
ラーを用いて130℃、圧力２Kg／cm²、シール時間
２秒の条件でヒートシールし、剥離テスト評価サ
ンプルを各々作成した。各サンプルにつき実施例
１と同様に剥離力測定及び易開封性テストを行つ
た。その結果、実施例６、７、８、９、10及び11
の剥離力は各々170、160、180、200、320及び600
ｇ／15mmであつた。結果の通り、実施例６〜11の
フイルムはいずれも実用的な密封性を有し且つ易
開封性が良好なものであつた。

実施例12〜14及び比較例４〜５実施例８の共押出３層フイルムにおいて、エチ
レン含量を本発明の範囲内である３（実施例12）、
20（実施例13）及び40（実施例14）重量％にしたエ
チレン−プロピレン共重合体をアイオノマー樹脂
（メルトインデツクス1.2ｇ／10min）100重量部
に対して各々33.3重量部を混合したシール層を用
いた以外は、実施例８と同様にして３層フイルム
を得た。また、シール層をポリプロピレン単独以
外は実施例８と同様にして作つた３層フイルム
（比較例４）、シール層のエチレン−プロピレン共
重合体のエチレン含量を本発明の範囲外である60
重量％とした混合層を用いた以外は実施例８と同
様にして作つた３層フイルム（比較例５）を得
た。得られた実施例12〜14及び比較例４〜５の３
層フイルムのシール層について、実施例８と同じ
シール相手を用いて実施例８と同様にして評価サ
ンプルを作成し、剥離力の測定及び易開封性テス
トを行つた。この結果、実施例12、13、14、比較
例４及び５の剥離力は100、400、510、50、500
ｇ／15mmであり、実施例12、13及び14は全て実用
的な密封性があり、易開封性も良好であり、本発
明のシール層の透明性も良く、また剥離部分に糸
引きなどなく外観良好なものであつた。これに対
し、比較例４は密封性が不良で、透明性が曇価10
％以上の好ましくないものであるし、比較例５の
シール層のエチレン−プロピレン共重合体のエチ
レン含量が本発明の範囲を超えるものは密封性及
び易開封性は良いが、シール層の透明性が悪く好
ましくないものであつた。

実施例 15〜18 メルトインデツクスが1.2ｇ／10minのアイオ
ノマー樹脂100重量部に対しエチレン含量が５重
量％のエチレン−プロピレン共重合体を33.3重量
部を混合した配合物を、口径45mmφ、Ｌ／Ｄ比28
の押出機により環状ダイを経て押出成形し、イン
フレーシヨンを行い、本発明の多層包装材料のシ
ール層として用いられる厚さ80μの単層フイルム
を得た。

得られたフイルムと易開封性シールを評価する
シール相手フイルムとして、ポリエチレンのプレ
スシート（実施例15）、エチレン−酢酸ビニル共
重合体（酢酸ビニル含量15％）のプレスシート
（実施例16）、エチレン−エチルアクリレート共重
合体（エチルアクリレート含量15重量％）のプレ
スシート（実施例17）、及びアイオノマー樹脂
（三井ポリケミカル製商品名ハイミラン1601）
のプレスシート（実施例18）の各々200μ厚さの
ものを卓上プレス機で作製し、実施例６と同様の
条件で、ヒートシーラー（テスター産業製商品
名JP−701型）を用いてヒートシールを行い、本
発明のシール層フイルムとこれらのシール相手の
プレスシートとをシールした易開封性シール評価
サンプルを得た。得られた各サンプルについて実
施例１と同様に剥離力の測定及び易開封性テスト
を行つた結果、実施例15、16、17及び18の剥離力
は各々210、205、208及び200ｇ／15mmであり、い
ずれも密封性があり且つ良好な易開封性であり、
本発明のシール層は広汎なシール相手に対し易開
封性シールが可能であることが分つた。

Claims

【特許請求の範囲】

１メルトインデツクスが0.5〜100ｇ／10minで
あるアイオノマー樹脂100重量部に対してエチレ
ン含量が１〜50重量％であるエチレン−プロピレ
ン共重合体５〜65重量部を混合してなるヒートシ
ール層を積層体のシール層として配してなる、オ
レフイン系樹脂をシール相手として易開封性シー
ルが可能な多層包装材料。