JPH0559041A - 2,4−および2,5−ビステトラゾリルピリジンおよびその製法 - Google Patents

2,4−および2,5−ビステトラゾリルピリジンおよびその製法

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JPH0559041A
JPH0559041A JP4018627A JP1862792A JPH0559041A JP H0559041 A JPH0559041 A JP H0559041A JP 4018627 A JP4018627 A JP 4018627A JP 1862792 A JP1862792 A JP 1862792A JP H0559041 A JPH0559041 A JP H0559041A
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ゲリツト・シユーベルト
Ekkehard Baader
エケハルト・バーダー
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マルテイン・ビツケル
Volkmar Guenzler-Pukall
フオルクマル・ギユンツラー−プカル
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】下記式(I) 〔式中、Aは Rは、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)ア
ルケニル、(C〜C)アルキニル、(C
10)アリール、Ar(C〜C)アルキル〔1個
または2個以上のCH基は、場合によってはN、Oま
たはSのような異種原子により置換されていてもよ
い〕、シクロアルキル−またはシクロアルケニル(C
〜C)アルキル〔環中の1〜3個のCH基は、場合
によりO、SまたはNのような異種原子またはC=Oの
ような基により置換されている〕〕の2,4−および
2,5−ビステトラゾリルピリジンおよびその生理学的
に許容し得る塩。 【効果】上記の化合物は、酵素プロリンヒドロキシラー
ゼおよびリシンヒドロキシラーゼを阻害しそしてコラー
ゲン生合成の選択的阻害を起こす。これらの化合物は線
維抑制剤および免疫抑制剤として使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】酵素プロリンヒドロキシラーゼおよびリシ
ンヒドロキシラーゼを阻害する化合物は、コラーゲン−
特異的ヒドロキシル化反応に影響を与えることによりコ
ラーゲン生合成の非常に選択的な阻害を引き起こす。こ
の過程において、蛋白質−結合したプロリンまたはリシ
ンは、それぞれ酵素プロリンヒドロキシラーゼまたはリ
シンヒドロキシラーゼによってヒドロキシル化される。
この反応が阻害剤により抑制される場合は、得られたコ
ラーゲン分子は、不十分にヒドロキシル化(underhydrox
ylated)され、機能することができずそして細胞により
少量においてのみ細胞外間隙に放出されることができ
る。不十分にヒドロキシル化されたコラーゲンは、さら
に、コラーゲンマトリックス中に混入することができず
そして非常に容易に蛋白分解される。これらの作用の結
果は、細胞外に沈着するコラーゲンの量の全体的な減少
を起こす。
【0002】α,α′−ジピリジルのような既知の阻害
剤によるプロリンヒドロキシラーゼの阻害は、マクロフ
ァージによるClq生合成の阻害を招くことが知られて
いる〔W. Mueller等、FEBS Lett. 90(1978)、218;Immu
nobiology 155(1978)、47〕。これは、補体活性化の古
典的経路を効力のないものにする。それ故に、プロリン
ヒドロキシラーゼの阻害剤は、また、例えば免疫複合体
病における免疫抑制剤として作用する。
【0003】酵素プロリンヒドロキシラーゼが、ピリジ
ン−2,4−および−2,5−ジカルボン酸によって有効
に阻害されるということは知られている〔K. Majamaa
等、Eur. J. Biochem. 138(1984)239〜245〕。しかしな
がら、これらの化合物は、非常に高い濃度においてのみ
細胞培養において阻害剤として活性である〔Tschank.
G. 等、Biochem. J. 248(1987)、625〜633〕。
【0004】DE−A 3432094には、プロリン
ヒドロキシラーゼおよびリシンヒドロキシラーゼを阻害
する薬剤として、エステルアルキル部分中に16個の炭
素原子を有するピリジン−2,4−および−2,5−ジカ
ルボン酸ジエステルが記載されている。
【0005】しかしながら、これらの低級アルキルジエ
ステルは、体中において余りにも急速に開裂して酸とな
りそして十分に高い濃度において細胞中の作用部位に到
達せずそしてその結果、薬剤としての可能な投与に適し
ていないという不利点を有している。
【0006】DE−A 3703959、DE−A 37
03962およびDE−A 3703963には、動物
モデルにおいてコラーゲン生合成を有効に阻害するピリ
ジン−2,4−および−2,5−ジカルボン酸の混合エス
テルアミド、高級アルキルジエステルおよびジアミド
が、一般的形態で記載されている。すなわち、DE−A
3703959には、とりわけ、N,N′−ビス(2−
メトキシエチル)ピリジン−2,4−ジカルボキサミド
およびN,N′−ビス(3−イソプロポキシプロピル)
ピリジン−2,4−ジカルボキサミドの合成が記載され
ている。
【0007】ドイツ特許出願P 3826471.4およ
びP 3828140.6においては、N,N′−ビス
(2−メトキシエチル)ピリジン−2,4−ジカルボキ
サミドを製造する改良方法が記載されている。
【0008】ドイツ特許出願P 3924093.2にお
いては、新規なN,N′−ビス(アルコキシアルキル)
ピリジン−2,4−ジカルボキサミドが記載されてい
る。
【0009】ドイツ特許出願P 4001002.3に
は、プロリンヒドロキシラーゼおよびリシンヒドロキシ
ラーゼを阻害する薬剤の製造に対するピリジン−2,4
−および−2,5−ジカルボン酸のジ(ニトロキシアル
キル)アミドの使用が記載されている。
【0010】ピリジン−2,4−および−2,5−ジカル
ボキサミド〔Hirakata等、J. Pharm. Soc. Japan 77(19
57)219およびHaering等、Halv. 37(1954)、147、153〕
およびピリジン−2,4−および−2,5−ジカルボヒド
ラジド〔Itai等、Bl. Nation. Hyg. Labor. Tokyo、74
(1956)、115、117およびShinohara等、Chem. HighPolym
ers、Japan、15(1958)839〕は、何れもすでに結核症に
対する治療剤として開示されている。
【0011】JP 53/28175(78/2817
5)には、血管拡張作用を有する物質として、N,N′
−ビス(2−ニトロキシエチル)ピリジン−2,4−お
よび−2,5−ジカルボキサミドが記載されている。
【0012】ドイツ特許出願P 4020570.3に
は、プロリンヒドロキシラーゼおよびリシンヒドロキシ
ラーゼを阻害する薬剤の製造に対する2,4−および2,
5−置換ピリジンN−オキシドの使用が記載されてい
る。
【0013】驚くべきことは、以下に示す式Iの2,4
−および2,5−ビステトラゾリルピリジンおよびその
生理学的に許容し得る塩が、動物モデルにおいてリシン
ヒドロキシラーゼおよびプロリンヒドロキシラーゼを有
効に阻害するということが見出された。
【0014】具体的な2,4−および2,5−ビステトラ
ゾリルピリジンは式I
【化4】 の化合物である。
【0015】上記式において、Aは、
【化5】 であり、Rは、H、(C1〜C6)アルキル、(C2〜C6)ア
ルケニル、(C2〜C6)アルキニル〔好ましくは、それぞ
れの場合において、アルキル基は必要に応じカルボキシ
ルまたはカルボキシ(C1〜C4)アルキルエステルによ
り、アリールカルボニル、特にフェニルカルボニルによ
り、(C1〜C4)アルキルアミノカルボニル(アルキルに
対して(C1〜C6)アルコキシ、特に(C1〜C4)アルコキ
シによる置換が可能である)により、アミノカルボニル
(窒素は1個、好ましくは2個のアルキル、特に(C1
3)アルキルにより置換されていてもよい)により置換
されていてもよい〕、(C6〜C10)アリール、特にフェ
ニルまたはナフチル〔必要に応じ、ハロゲン(塩素また
は臭素)、(C1〜C6)アルキルまたは(C1〜C3)アルコ
キシにより置換されていてもよい〕、Ar(C2〜C6)ア
ルキル〔アルキル基中の1個または2個以上(最高3
個)のCH2基は、必要に応じ、異種原子特にN、Oま
たはSにより置換されていてもよくそしてArは特にフ
ェニルである〕、シクロアルキル−またはシクロアルケ
ニル−(C0〜C6)アルキル、特に(C5〜C6)シクロアル
キルまたは−アルケニル−(C0〜C6)アルキル〔必要に
応じアリール環、特にベンゼン環と縮合していてもよ
く、必要に応じ環中の1〜3個のCH2基は異種原子、
例えばO、SまたはN、特にOおよび(または)Nおよ
び(または)C=Oのような基により置換されていても
よくそして環は必要に応じアルキル、特に(C1〜C4)ア
ルキルにより置換されていてもよい〕である。
【0016】1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、
アルキル基中の1個のCH2基が異種原子、特にNまた
はOにより置換されているAr(C1〜C4)アルキル、2
個のCH2基がそれぞれC=O基により置換されている
場合は、第3のCH2基がNにより置換されているかま
たは2個のCH2基がそれぞれ1個のOにより置換され
ている場合は、第3の基がC=OまたはNにより置換さ
れているシクロアルキルまたはシクロアルケニルが、特
に好ましい。得られた化合物は、特に軸的に対称であ
る、すなわち、それぞれの場合における第3の基は他の
2個の基に結合している。
【0017】式Iの特に好ましい化合物は、基Rが両方
の置換分Aに対して同一である化合物である。これらの
化合物の中で好ましいものとして理解されるべき化合物
は、A(2,4または2,5)に対する置換パターンが同
一である化合物である。
【0018】本発明は、また、式II
【化6】 の化合物を適当な溶剤中においてNaN3およびNH4
lと反応させることからなる式Iの化合物の製法に関す
るものである。
【0019】RがHでない式Iの化合物を得ようとする
場合は、上記反応後に、Rが特定の置換分により置換さ
れる置換反応を行う。このために、適当な溶剤、好まし
くはDMFまたはアセトン中の2,4−または2,5−ビ
ス(5−テトラゾリル)ピリジンの溶液を、室温におい
て、過剰の適当な塩基、例えばトリエチルアミンまたは
NaOHと混合する。次に、例えばアルキル化剤を、そ
のまままたはDMFに溶解して加えそして反応混合物
を、プレカーサーが、薄層クロマトグラフィー(シリカ
ゲル、移動相酢酸エチル)により殆ど検出できなくなる
まで、撹拌するかまたは還流下で加熱沸騰させる。必要
に応じて、過剰のアルキル化剤を濃アンモニアの添加に
よって分解する。処理は、(a)混合物を蒸発しそして残
留物をフラッシュクロマトグラフィー処理するかまたは
再結晶することにより精製するかまたは、(b)水と適当
な溶剤、好ましくは酢酸エチルまたはCH2Cl2との間
に分配し、有機相をNa2SO4上で乾燥し、溶剤を蒸発
しそして残留物をフラッシュクロマトグラフィー処理す
るかまたは再結晶することにより精製するかによって実
施する。
【0020】本発明による式Iの化合物は、価値ある薬
理学的性質を有し、そして特に、線維抑制剤および免疫
抑制剤のようなプロリンヒドロキシラーゼおよびリシン
ヒドロキシラーゼの阻害剤としての活性を示す。フィブ
ロゲナーゼ活性は、血清中におけるコラーゲン型IIIの
N−末端プロペプチドまたはコラーゲン型IV(7sコラ
ーゲンまたは型IVコラーゲンNC1)のN−またはC−
末端交叉結合領域の放射免疫学的測定によって測定する
ことができる。
【0021】この目的のために、ヒドロキシプロリン、
プロコラーゲンIIIペプチド、7sコラーゲンおよび型I
VコラーゲンNC1濃度を、 (a) 未処理のラット(比較対照) (b) テトラクロロメタンを投与したラット(CCl4
比較対照) (c) はじめにCCl4そして次に本発明の化合物を投
与したラットの肝臓において測定した(この試験方法
は、次の文献に記載されている。Roullier, C., experi
mental toxic injury of the liver;in The Liver C.
Roullier, Vol. 2、335〜476頁、New York, Academic P
ress、(1964)。
【0022】式Iの化合物は、必要に応じ許容し得る薬
学的ベヒクルと一緒に、式Iの化合物を含有する薬学的
組成物の形態で、医薬として使用することができる。こ
れらの化合物は、例えば経腸的、経皮的または非経口的
投与に適した無機または有機の薬学的ベヒクル、例えば
水、アラビヤゴム、ゼラチン、ラクトース、澱粉、ステ
アリン酸マグネシウム、タルク、植物油、ポリアルキレ
ングリコール、ワセリンなどと混合されたこれらの化合
物を含有する薬学的組成物の形態で、医薬として使用す
ることができる。
【0023】これらの化合物は、この目的のために、
0.01〜25.0mg/kg/日、好ましくは0.01〜5.
0mg/kg/日の投与量で経口的にまたは0.001〜5m
g/kg/日、好ましくは0.001〜2.5mg/kg/日、
特に0.005〜1.0mg/kg/日の投与量で非経口的に
投与することができる。投与量は、また重い症例の場合
は増加することができる。しかしながら、多くの場合に
おいては、しばしばより少ない投与量で十分である。こ
れらのデータは、約75kgの体重の成分に基づくもので
ある。
【0024】本発明は、また、上述した代謝疾患の治療
および予防に使用される薬学的組成物の製造に本発明の
化合物を使用いることを包含する。
【0025】さらに、本発明は、本発明の式Iの化合物
の1種または2種以上の化合物および(または)その生
理学的に許容し得る塩の1種または2種以上の化合物を
含有する薬学的組成物に関するものである。
【0026】薬学的組成物は、当業者に知られている方
法により製造される。薬学的組成物としては、本発明の
薬理学的に活性な化合物(=活性物質)をそのまま、ま
たは、好ましくは適当な薬学的補助剤または賦形剤と一
緒に、錠剤、被覆錠剤、カプセル、坐剤、乳濁液、懸濁
液また溶液の形態で使用される。この場合において、活
性物質の含量は、約95%まで、有利には10〜75%
の間にすることができる。
【0027】薬学的処方物に対する適当な補助剤および
賦形剤の例は、溶剤のほかに、ゲル形成剤、坐剤の基
剤、錠剤の補助剤、他の活性物質のベヒクル、酸化防止
剤、分散剤、乳化剤、抗起泡剤、風味料、防腐剤、可溶
化剤または着色剤である。
【0028】活性物質は、経口的、非経口的または直腸
的に投与することができる。
【0029】化合物を、この目的に適した添加剤、例え
ば賦形剤、安定剤または不活性希釈剤と混合しそして普
通の方法によって適当な投与形態、例えば錠剤、被覆錠
剤、硬質ゼラチンカプセル、水性、アルコール性または
油性懸濁液または水性または油性溶液に変換する。
【0030】使用することのできる不活性賦形剤の例
は、アラビヤゴム、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウ
ム、燐酸カリウム、ラクトース、グルコースまたは澱
粉、特にとうもろこし澱粉である。製造は、湿潤および
乾燥顆粒として行うことができる。適当な油性賦形剤ま
たは溶剤の例は、植物油または動物油、例えばヒマワリ
油または魚肝油である。
【0031】皮下または静脈内投与に際しては、活性化
合物を、必要に応じこの目的に適した物質、例えば可溶
化剤、乳化剤または他の補助剤と一緒に、溶液、懸濁液
または乳濁液に変換する。適当な溶剤の例は、生理学的
食塩水、アルコール、例えばエタノール、プロパノー
ル、グリセロールならびに糖溶液、例えばグルコースま
たはマンニトール溶液または上述した種々な溶剤の混合
物である。
【0032】本発明を、以下の実施例によって、より詳
細に説明する。
【0033】2,4−ビス(5−テトラゾリル)ピリジ
ン(1) 無水のDMF 910ml中の2,5−ジシアノピリジン1
00g、NaN3 122.8gおよびNH4Cl 12.8
gの混合物を、80〜100℃で36時間加熱する。形
成したベージュ色の結晶のペーストを、H2O 500ml
と混合しそしてそれから氷中で撹拌および冷却しなが
ら、濃塩酸で酸性にしてpH1にする。形成したペース
トを吸引濾過しそして残留物を、撹拌しながら、2N
NaOH溶液約1リットルに溶解し次に濾過する。再び
濃HClで酸性にしてpH1となし次に吸引濾過しそし
て残留物を50℃で真空乾燥する。融点265〜267
℃(分解)のベージュ色の結晶として(1)165.0g
(99%)が得られた。1 H NMR(60 MHz, DMSO-d6) δ=8.1(dd, J=6 Hz, J′=2 Hz, 1H)、 8.8(s, 1H)、 9.0
(d, J=5 Hz, 1H)、7〜10(bs, 2H)ppm。 C769 計算値:216 実測値:216(M+
+)。
【0034】2,5−ビス(5−テトラゾリル)ピリジ
ン(2) 2,5−ジシアノピリジン230mg、NaN3 283mg
およびNH4Cl 36mgを、無水のDMF3mlに懸濁し
そして80〜100℃で36時間撹拌する。冷却後、混
合物をH2Oでうすめ、アンバーライトIR−120
(H+形態)を通して濾過しそしてH2Oで洗浄する。濾
液を真空蒸発する。融点>200℃の無色の結晶として
(2)348mg(91%)が得られた。1 H NMR(60 MHz, DMSO-d6) δ=5.5〜8.0(bs)、8.6(m, 2H)、9.5(s, 1H)ppm。 C769 計算値:216 実測値:216(M++H
+)。
【0035】異性体2,4−ビス(メチル−5−テトラ
ゾリル)ピリジン(3a,b) 沃化メチル0.69ml(11.2ミリモル)を、注射器に
より、室温のアセトン15ml中の2,4−ビス(5−テ
トラゾリル)ピリジン1.2gの懸濁液に加える。次
に、透明な溶液を生成するのに十分な量の2N NaO
H溶液(約6ml)を加えそして溶液を、撹拌しながら、
還流下で加熱沸騰させる。2時間後に、さらに沃化メチ
ル0.69mlを滴加する。5時間の全反応時間後に、混
合物を冷却しそして濃アンモニア溶液10mlを加える。
混合物をCH2Cl2で数回抽出しそして有機相を乾燥し
次に真空蒸発する。油2.21gが得られる。これを、
溶離剤として酢酸エチルを使用してシリカゲルカラム
(200g)上で精製する。融点198〜198.5℃
(酢酸エチル/シクロヘキサン)の無色の結晶1 H NMR(60 MHz, CDCl3) δ=4.5(s, 3H)、4.6(s, 3H)、8.2(dd, J=5 Hz, J′=2 H
z, 1H)、8.9(d, J=5Hz,1H)、9.1(s, 1H)ppm。 C910N9 計算値:244 実測値:244(M+
+) として(3a)0.74gおよび融点214〜215℃
(酢酸エチル/シクロヘキサン)の無色の結晶1 H NMR(60 MHz, CDCl3) δ=4.5(s, 6H)、8.2(dd, J=5 Hz, J′=2 Hz, 1H)、8.95
(d, J=4 Hz, 1H)ppm、9.0(s, 1H)ppmにより重複。 C9109 計算値:244 実測値:244(M+
+) として(3b)0.29gが得られた。
【0036】2,5−ビス(2−メチル−5−テトラゾ
リル)ピリジン(4) CH3I 0.85mlを、注射器により、無水のDMF 7
ml中の2,5−ビス(5−テトラゾリル)ピリジン1.5
gおよびトリエチルアミン1.4mlの溶液に加えそして
混合物を、撹拌しながら、還流下で8時間加熱沸騰させ
る。冷却後、濃アンモニア溶液10mlを加える。混合物
を酢酸エチルで数回抽出しそして有機相を乾燥し次に真
空蒸発する。残留物を、溶離剤としてヘプタン/酢酸エ
チル(1:1)を使用してシリカゲルカラム(200
g)上で精製する。融点225〜226℃の無色の針状
物が得られた。1 H NMR(DMSO-d6,60 MHz) δ=4.5(s, 3H)、4.55(s, 3H)、8.6(m,2H)、9.5(s, 1H)p
pm。 C9109 計算値:244 実測値:244(M+
+)。
【0037】異性体2,4−ビス(フェナシル−5−テ
トラゾリル)ピリジン(5a,b) NEt3 1.4mlを、注射器により、無水のDMF 7ml
中の2,4−ビス(5−テトラゾリル)ピリジン1.5g
の懸濁液に滴加する。得られた透明な溶液を、臭化フェ
ナシル2.78gを一度で加えながら室温で撹拌する。
数分後に、溶液はくもってくる。2時間後に、エタノー
ルを加え、そして濾過後に、濾液を真空蒸発する。残留
する黄色の油を、溶離剤として酢酸エチル/ヘプタン
(2:1)を使用してシリカゲルカラム(200g)上
でクロマトグラフィー処理する。融点164〜165℃
(酢酸エチル)の無色の微細な針状物1 H NMR(60 MHz, CDCl3) δ=6.2(s, 1H)、6.5(s, 2H)、7.7(m, 6H)、8.0〜8.3(s
h, 5H)、8.6(d, J=6Hz,1H)、9.2(s, 1H)ppm。 C231892 計算値:452 実測値:452(M
++H+) として(5a)541mgおよび融点188〜189℃
(分解)の無色の結晶性粉末1 H NMR(60 MHz, CDCl3) δ=6.3(s, 6H)、7.5(m, 6H)、7.9〜8.3(sh, 3H)、8.8〜
9.2(m, 2H)ppm。 C231892 計算値:452 実測値:452(M
++H+) として(5b)611mgが得られた。
【0038】2,4−ビス〔2−(N−2−メトキシエ
チルアセトアミド)−5−テトラゾリル〕ピリジン(6) クロロ酢酸の2−メトキシエチルアミド 塩化クロロアセチル39.7mlを、−10〜−15℃に
冷却した2−メトキシエチルアミン30.09g、20
%濃度のNaOH水溶液100gおよび1,2−ジクロ
ロエタン150mlのはげしく撹拌した混合物に滴加す
る。1時間後に、相を分離しそして水性相をCH2Cl2
で2回抽出する。合した有機相を、順次に2N HC
l、飽和NaHCO3溶液およびH2Oで洗浄し次に有機
相を乾燥する。溶剤の蒸発後の残留物は、無色の油6
0.3gである。この油はさらに精製することなしに、
さらに使用する。
【0039】DMF 7ml中の2,4−ビス(5−テトラ
ゾリル)ピリジン1.5g、トリエチルアミン1.4mlお
よびクロロ酢酸の2−メトキシエチルアミド2.12g
の溶液を、KIのヘラ先端量を添加しながら、80℃で
48時間加熱する。次に、混合物を、冷却し、酢酸エチ
ルでうすめ次に濾過する。濾液を濃縮して、融点192
〜194℃の結晶化した無色の結晶として(6)1.46
gを得た。1 H NMR(60 MHz, DMSO-d6) δ=3.3(sh, 14H)、5.6(bs, 4H)、8.1〜9.1(sh, 5H)pp
m。 C1724114 計算値:446 実測値:446(M
++H+)。
【0040】2,5−ビス〔2−(N−2−メトキシエ
チルアセトアミド)−5−テトラゾリル〕ピリジン(7) 2,4−ビス〔2−(N−2−メトキシエチルアセトア
ミド)−5−テトラゾリル〕ピリジンと同様にして製造
した。無色の結晶性粉末。融点250℃(分解)。1 H NMR(DMSO-d6,60 MHz) δ=3.1〜3.5(sh, 14H)、 5.65(s, 4H)、 8.3〜9.0(sh, 4
H)、 9.45(m, 1H)ppm。 C1724114 計算値:446 実測値:446(M
++H+)。
【0041】2,4−ビス〔2−(フタルイミドメチル)
−5−テトラゾリル〕ピリジン(8) 無水のDMF 4.6ml中の2,4−ビス(5−テトラゾ
リル)ピリジン1g、トリエチルアミン1mlおよびクロ
ロメチルフタルイミド1.63gの溶液を、室温で48
時間撹拌し、次に蒸発しそして次に残留物を、溶離剤と
して酢酸エチル/ヘプタン(1:1)を使用して、シリ
カゲルカラム(200g)上で精製する。融点224〜
226℃(分解)の無色の結晶として(8)100mgを得
た。1 H NMR(60 MHz, CDCl3) δ=5.6(s, 4H)、 7.0(s, 4H)、 7.7〜8.2(sh, 8H)、 8.3(d
d, J=5 Hz, J′=2 Hz)、9.0(d, J=6 Hz, 1H)、 9.1(s, 1
H)ppm。 C2516114 計算値:534 実測値:534(M
++H+)。
【0042】2,4−ビス〔2−(サクシンイミドメチ
ル)−5−テトラゾリル〕ピリジン(9) 無水のDMF 10ml中の2,4−ビス(5−テトラゾリ
ル)ピリジン0.94g、トリエチルアミン1.7mlおよ
びN−クロロメチルサクシンイミド1.3gの溶液を、
室温で24時間撹拌する。それから、混合物を、酢酸エ
チルとH2Oとの間に分配しそして有機相を乾燥し次に
蒸発する。残留物は、油2.05gである。この油を、
溶離剤として酢酸エチルを使用して、シリカゲルカラム
(40g)上で精製する。融点190〜192℃の無色
の結晶として(9)0.72gが得られた。1 H NMR(60 MHz, DMSO-d6) δ=2.6(s, 4H)、 2.7(s, 4H)、 6.3(s, 2H)、 6.6(s, 2H)、
8.2(dd, J=5 Hz, J′=2Hz, 1H)、 8.7(s, 1H)、 9.1(d,
J=6 Hz, 1H)ppm。 C1716114 計算値:438 実測値:438(M
++H+)。
【0043】2,4−ビス〔2−(N,N−ジメチルカル
バモイル)−5−テトラゾリル〕ピリジン(10) 無水のDMF 5ml中の2,4−ビス(5−テトラゾリ
ル)ピリジン0.5g、トリエチルアミン1.6mlおよび
ジメチルカルバモイルクロライド0.43mlの溶液を、
室温で24時間撹拌し、過剰のジメチルカルバモイルク
ロライドをメタノールで分解し次に混合物を真空濃縮す
る。油1.86gが得られる。この油を、溶離剤として
20:1〜9:1の勾配のCH2Cl2/メタノールを使
用してシリカゲルカラム(40g)上で精製する。融点
150℃(分解)の無色の結晶として(10)0.38g
が得られた。1 H NMR(60 MHz, CDCl3) δ=3.2(s, 6H)、 3.3(s, 6H)、 8.3(dd, J=5 Hz, J′=2 H
z, 1H)、 9.0〜9.2(sh,2H)ppm。 C1316112 計算値:358 実測値:358(M
++H+)。
【0044】2,4−ビス〔2−(4−メチル−1,3−
ジオキソール−2−オン−5−イルメチル)−5−テト
ラゾリル〕ピリジン(11) 無水のDMF 10ml中の2,4−ビス(5−テトラゾリ
ル)ピリジン1.0g、トリエチルアミン1.8mlおよび
5−ブロモメチル−4−メチル−1,3−ジオキソール
−2−オン1.83gの溶液を、室温で5時間撹拌しそ
してそれから真空蒸発する。残留物を、溶離剤として
1:1〜1:3の勾配のn−ヘプタン/酢酸エチルを使
用して、シリカゲルカラム(160g)上で精製する。
融点150〜152℃(ヘプタン/CH2Cl2)の無色
の結晶として(11)0.24gが得られた。1 H NMR(60 MHz, CDCl3) δ=2.2(s, 3H)、 2.3(s, 3H)、 5.7(s, 2H)、 6.15(s, 2
H)、 8.3(d, J=5 Hz, 1H)、8.9(d, J=6 Hz, 1H)、 9.2(s,
1H)ppm。 C171396 計算値:440 実測値:440(M+
+H+)。
【0045】異性体2,4−ビス(エトキシカルボニル
メチル−5−テトラゾリル)ピリジン(12a,b) DMF 10ml中のビス(5−テトラゾリル)ピリジン
1.5g、トリエチルアミン2.7mlおよびヨード酢酸エ
チル1.65mlの溶液を、60℃で3時間撹拌する。反
応をTLCでチェックした後、さらにヨード酢酸エチル
0.5mlを加える。さらに60℃で3時間後に、混合物
を室温に冷却し、エーテルでうすめそして濾過し次に濾
液を真空蒸発する。残留物を、溶離剤として酢酸エチル
を使用してシリカゲルカラム(200g)上でクロマト
グラフィー処理することにより精製する。融点85〜8
7℃の無色の結晶1 H NMR(60 MHz, CDCl3) δ=1.2(t, J=8 Hz, 3H)、 1.4(t, J=8 Hz, 3H)、 4.3(q,
J=8 Hz, 2H)、 4.3(q, J=8 Hz, 2H)、 5.5(s, 2H)、 5.75
(s, 2H)、 8.2(dd, J=6 Hz, J′=2 Hz, 1H)、 8.7(d, J=5
Hz, 1H)、 9.2(s, 1H)ppm。 C151894 計算値:388 実測値:388(M+
+H+) として(12a)1.11gおよび融点143〜144
℃の無色の結晶1 H NMR(60 MHz, CDCl3) δ=1.3(t, J=8 Hz, 3H)、 1.35(t, J=8 Hz, 3H)、 4.25
(q, J=8 Hz, 2H)、 4.3(q,J=8 Hz, 2H)、 5.5(s, 4H)、 8.
2(dd, J=6 Hz, J′=2 Hz, 1H)、 9.0(sh, 2H)ppm。 C151894 計算値:388 実測値:388(M+
+H+) として(12b)0.87gを得た。
【0046】2,4−ビス〔2−(2−モルホリノエチ
ル)−5−テトラゾリル〕ピリジン(13) 無水のDMF5ml中の2,4−ビス(5−テトラゾリ
ル)ピリジン0.5g、トリエチルアミン1.2mlおよび
N−(2−クロロアセチル)モルホリン塩酸塩0.8g
の溶液を、室温で5日撹拌し、それからエーテルでうす
めそして濾過し次に濾液を真空蒸発する。残留物を、溶
離剤としてCH2Cl2/メタノール(40:1)を使用
してシリカゲルカラム(100g)上でクロマトグラフ
ィー処理することにより精製する。(13)214gが
無色の粘稠な油として得られた。1 H NMR(60 MHz, CDCl3) δ=2.1(t, J=5 Hz, 4H)、 2.2(t, J=5 Hz, 4H)、 2.9(t,
J=6 Hz, 2H)、 3.1(t, J=6 Hz, 2H)、 3.5(t, J=5 Hz, 4
H)、 3.7(t, J=5 Hz, 4H)、 4.9(t, J=6 Hz, 2H)、5.2(J=5
Hz, 2H)、 8.2(dd, J=6 Hz, J′=2 Hz, 1H)、 8.9(d, J=
6 Hz, 1H)、 9.1(s, 1H)ppm。 C1928112 計算値:442 実測値:442(M
++H+)。
【0047】2,4−ビス(2−ベンジルオキシメチル−
5−テトラゾリル)ピリジン(14) ベンジルクロロメチルエーテル2.8mlを、注射器によ
り、無水のDMF 7ml中の2,4−ビス(5−テトラゾ
リル)ピリジン1.5gおよびトリエチルアミン1.4ml
の溶液に滴加しそして混合物を室温で2時間撹拌する。
次に、エタノールを加え、混合物を濾過しそして濾液を
真空蒸発する。残留物を、溶離剤として酢酸エチル/ヘ
プタン(1:1)を使用してシリカゲルカラム上で精製
する。無色の粘稠な油として(14)0.56gが得ら
れる。次に、溶離剤としてH2O/アセトニトリル
(1:3)を使用してRP18シリカゲル上でクロマトグ
ラフィー処理することにより、非常に純粋な生成物が得
られた。1 H NMR(60 MHz, CDCl3) δ=4.8(s, 4H)、 6.1(2s, 4H)、 7.4(2s, 12H)、 8.2(dd,
J=6 Hz, J′=2 Hz, 1H)、9.0(sh, 2H)ppm。 C232292 計算値:456 実測値:456(M+
+H+)。
【0048】異性体2,5−ビス(ベンジルオキシメチ
ル−5−テトラゾリル)ピリジン(15a〜d) 上記操作と同様にして、2,5−ビス(5−テトラゾリ
ル)ピリジンを、ベンジルクロロメチルエーテル2.8m
lと反応させる。粗生成物を、溶離剤としてヘプタン/
酢酸エチル(1:1)を使用してシリカゲル(200
g)上でクロマトグラフィー処理することにより、すべ
ての異性体置換生成物を得た。次の化合物が溶離の順序
において得られた。
【0049】融点103〜104℃(ヘプタン/酢酸エ
チル)の無色の針状物質としての(15a)。1 H NMR(CDCl3,60 MHz) δ=4.75(s, 2H)、 4.80(s, 2H)、 6.1(s, 2H)、 6.5(s, 2
H)、 7.35(s, 5H)、 7.40(s, 5H)、 8.7(sh, 2H)、 9.6(bs,
1H)ppm。 C232292 計算値:456 実測値:456(M+
+H+)。
【0050】融点137.5〜138.5(ヘプタン/酢
酸エチル)の無色の結晶性粉末としての(15b)。1 H NMR(CDCl3,60 MHz) δ=4.75(s, 4H)、 6.05および6.10(s, それぞれ2H)、 7.5
(s, 10H)、 8.6(m, 2H)、9.65(bs, 1H)ppm。 C232292 計算値:456 実測値:456(M+
+H+)。
【0051】融点132〜133℃(酢酸エチル/ヘプ
タン)の無色の微細な針状物質としての(15c)。1 H NMR(CDCl3,60 MHz) δ=4.7(s, 2H)、 4.8(s, 2H)、 5.9(s, 2H)、 6.5(s, 2H)、
7.3(s, 5H)、 7.4(s, 5H)、 8.6(d, J= Hz, 2H)、 9.4
(s, 1H)ppm。 C232292 計算値:456 実測値:456(M+
+H+)。
【0052】融点120.5〜121℃(ヘプタン/酢
酸エチル)の無色の軟質針状物質としての(15d)。1 H NMR(CDCl3,60 MHz) δ=4.7(s, 4H)、 5.9(s, 2H)、 6.1(s, 2H)、 7.4(s, 10
H)、 8.55(s, 2H)、 9.5(bs,1H)ppm。 C232292 計算値:456 実測値:456(M+
+H+)。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年4月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 の化合物およびその生理学的に許容し得る塩。上記式に
おいて、 Aは
【化2】 であり、そしてRは、H、 (C1〜C6)アルキル、(C2〜C6)アルケニル、(C2〜C
6)アルキニル、(C6〜C10)アリール、 Ar(C2〜C6)アルキル〔1個または2個以上のCH2
基は、場合によってはN、OまたはSのような異種原子
により置換されていてもよい〕、 シクロアルキル−またはシクロアルケニル(C0〜C6)ア
ルキル〔環中の1〜3個のCH2基は、場合によりO、
SまたはNのような異種原子またはC=Oのような基に
より置換されている〕である。
【化3】 の化合物を適当な有機溶剤中においてNaN3およびN
4Clと反応させそして次に、必要に応じて置換反応
に必要な置換分を導入することからなる請求項1〜9記
載の化合物の製法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】上記式において、Aは、
【化5】 であり、Rは、H、(C1〜C6)アルキル、(C2〜C6)ア
ルケニル、(C2〜C6)アルキニル〔好ましくは、それぞ
れの場合において、アルキル基は必要に応じカルボキシ
ルまたはカルボキシ(C1〜C4)アルキルエステルによ
り、アリールカルボニル、特にフェニルカルボニルによ
り、(C1〜C4)アルキルアミノカルボニル(アルキルに
対して(C1〜C6)アルコキシ、特に(C1〜C4)アルコキ
シによる置換が可能である)により、アミノカルボニル
(窒素は1個、好ましくは2個のアルキル、特に(C1
3)アルキルにより置換されていてもよい)により置換
されていてもよい〕、(C6〜C10)アリール、特にフェ
ニルまたはナフチル〔必要に応じ、ハロゲン(塩素また
は臭素)、(C1〜C6)アルキルまたは(C1〜C3)アルコ
キシにより置換されていてもよい〕、Ar(C2〜C6)ア
ルキル〔アルキル基中の1個または2個以上(最高3
個)のCH2基は、必要に応じ、異種原子特にN、Oま
たはSにより置換されていてもよくそしてArは特にフ
ェニルである〕、シクロアルキル−またはシクロアルケ
ニル−(C0〜C6)アルキル、特に(C5〜C6)シクロアル
キルまたは−アルケニル−(C03 )アルキル〔必要に
応じアリール環、特にベンゼン環と縮合していてもよ
く、必要に応じ環中の1〜3個のCH2基は異種原子、
例えばO、SまたはN、特にOおよび(または)Nおよ
び(または)C=Oのような基により置換されていても
よくそして環は必要に応じアルキル、特に(C1〜C4)ア
ルキルにより置換されていてもよい〕である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】2,4−ビス(5−テトラゾリル)ピリジ
ン(1) 無水のDMF 910ml中の2,4−ジシアノピリジン1
00g、NaN3 122.8gおよびNH4Cl 12.8
gの混合物を、80〜100℃で36時間加熱する。形
成したベージュ色の結晶のペーストを、H2O 500ml
と混合しそしてそれから氷中で撹拌および冷却しなが
ら、濃塩酸で酸性にしてpH1にする。形成したペース
トを吸引濾過しそして残留物を、撹拌しながら、2N
NaOH溶液約1リットルに溶解し次に濾過する。再び
濃HClで酸性にしてpH1となし次に吸引濾過しそし
て残留物を50℃で真空乾燥する。融点265〜267
℃(分解)のベージュ色の結晶として(1)165.0g
(99%)が得られた。1 H NMR(60 MHz, DMSO-d6) δ=8.1(dd, J=6 Hz, J′=2 Hz, 1H)、 8.8(s, 1H)、 9.0
(d, J=5 Hz, 1H)、7〜10(bs, 2H)ppm。 C769 計算値:216 実測値:216(M+
+)。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】2,4−ビス(2−メチル−5−テトラゾ
リル)ピリジン(4) CH3I 0.85mlを、注射器により、無水のDMF 7
ml中の2,4−ビス(5−テトラゾリル)ピリジン1.5
gおよびトリエチルアミン1.4mlの溶液に加えそして
混合物を、撹拌しながら、還流下で8時間加熱沸騰させ
る。冷却後、濃アンモニア溶液10mlを加える。混合物
を酢酸エチルで数回抽出しそして有機相を乾燥し次に真
空蒸発する。残留物を、溶離剤としてヘプタン/酢酸エ
チル(1:1)を使用してシリカゲルカラム(200
g)上で精製する。融点225〜226℃の無色の針状
物が得られた。1 H NMR(DMSO-d6,60 MHz) δ=4.5(s, 3H)、4.55(s, 3H)、8.6(m,2H)、9.5(s, 1H)p
pm。 C9109 計算値:244 実測値:244(M+
+)。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】異性体2,4−ビス(エトキシカルボニル
メチル−5−テトラゾリル)ピリジン(12a,b) DMF 10ml中の2,4−ビス(5−テトラゾリル)
ピリジン1.5g、トリエチルアミン2.7mlおよびヨー
ド酢酸エチル1.65mlの溶液を、60℃で3時間撹拌
する。反応をTLCでチェックした後、さらにヨード酢
酸エチル0.5mlを加える。さらに60℃で3時間後
に、混合物を室温に冷却し、エーテルでうすめそして濾
過し次に濾液を真空蒸発する。残留物を、溶離剤として
酢酸エチルを使用してシリカゲルカラム(200g)上
でクロマトグラフィー処理することにより精製する。融
点85〜87℃の無色の結晶1 H NMR(60 MHz, CDCl3) δ=1.2(t, J=8 Hz, 3H)、 1.4(t, J=8 Hz, 3H)、 4.3(q,
J=8 Hz, 2H)、 4.3(q, J=8 Hz, 2H)、 5.5(s, 2H)、 5.75
(s, 2H)、 8.2(dd, J=6 Hz, J′=2 Hz, 1H)、 8.7(d, J=5
Hz, 1H)、 9.2(s, 1H)ppm。 C151894 計算値:388 実測値:388(M+
+H+) として(12a)1.11gおよび融点143〜144
℃の無色の結晶1 H NMR(60 MHz, CDCl3) δ=1.3(t, J=8 Hz, 3H)、 1.35(t, J=8 Hz, 3H)、 4.25
(q, J=8 Hz, 2H)、 4.3(q,J=8 Hz, 2H)、 5.5(s, 4H)、 8.
2(dd, J=6 Hz, J′=2 Hz, 1H)、 9.0(sh, 2H)ppm。 C151894 計算値:388 実測値:388(M+
+H+) として(12b)0.87gを得た。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年4月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【化1】 の化合物およびその生理学的に許容し得る塩。上記式に
おいて、 Aは
【化2】 であり、そしてRは、H、 (C1〜C6)アルキル、(C2〜C6)アルケニル、(C2〜C
6)アルキニル〔好ましくは、それぞれの場合において、
アルキル基は必要に応じカルボキシルまたはカルボキシ
(C1〜C4)アルキルエステルにより、アリールカルボニ
ル、特にフェニルカルボニルにより、(C1〜C4)アルキ
ルアミノカルボニル(アルキルに対して(C1〜C6)アル
コキシ、特に(C1〜C4)アルコキシによる置換が可能で
ある)により、アミノカルボニル(窒素は1個、好まし
くは2個のアルキル、特に(C1〜C3)アルキルにより置
換されていてもよい)により置換されていてもよい〕、 (C6〜C10)アリール、特にフェニルまたはナフチル
〔必要に応じ、ハロゲン(塩素または臭素)、(C1〜C
6)アルキルまたは(C1〜C3)アルコキシにより置換され
ていてもよい〕、 Ar(C2〜C6)アルキル〔アルキル基中の1個または2
個以上(最高3個)のCH2基は、必要に応じ、異種原
子特にN、OまたはSにより置換されていてもよくそし
てArは特にフェニルである〕、 シクロアルキル−またはシクロアルケニル−(C0〜C6)
アルキル、特に(C5〜C6)シクロアルキルまたは−アル
ケニル−(C0〜C3)アルキル〔必要に応じアリール環、
特にベンゼン環と縮合していてもよく、必要に応じ環中
の1〜3個のCH2基は異種原子、例えばO、Sまたは
N、特にOおよび(または)Nおよび(または)C=O
のような基により置換されていてもよくそして環は必要
に応じアルキル、特に(C1〜C4)アルキルにより置換さ
れていてもよい〕である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マルテイン・ビツケル ドイツ連邦共和国デー−6380バートホムブ ルク.ミテルシユテーターヴエーク3 (72)発明者 フオルクマル・ギユンツラー−プカル ドイツ連邦共和国デー−3550マルブルク. グロース−ゼールハイマーシユトラーセ13

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I 【化1】 の化合物およびその生理学的に許容し得る塩。上記式に
    おいて、 Aは 【化2】 であり、そして Rは、H、 (C1〜C6)アルキル、(C2〜C6)アルケニル、(C2〜C
    6)アルキニル、(C6〜C10)アリール、 Ar(C2〜C6)アルキル〔1個または2個以上のCH2
    基は、場合によってはN、OまたはSのような異種原子
    により置換されていてもよい〕、 シクロアルキル−またはシクロアルケニル(C0〜C6)ア
    ルキル〔環中の1〜3個のCH2基は、場合によりO、
    SまたはNのような異種原子またはC=Oのような基に
    より置換されている〕である。
  2. 【請求項2】 RがH、(C1〜C6)アルキル、(C2〜C
    6)アルケニル、(C2〜C6)アルキニル〔それぞれの基
    は、カルボキシルまたはカルボキシ(C1〜C4)アルキル
    エステルにより、アリールカルボニルにより、(C1〜C
    4)アルキルアミノカルボニルにより、カルボニル、特に
    アミノカルボニルにより置換されている〕である請求項
    1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 Rがフェニルカルボキシルによるか、
    (C1〜C4)アルキルアミノカルボニル(アルキルの代わ
    りに(C1〜C6)アルコキシにより置換されている)によ
    るか、アミノカルボニル(窒素は1個、好ましくは2個
    のアルキル、特に(C1〜C3)アルキルにより置換されて
    いる)により置換された(C1〜C6)アルキル、(C2〜C
    6)アルケニル、(C2〜C6)アルキニルである請求項1ま
    たは2記載の化合物。
  4. 【請求項4】 Rが(C6〜C10)アリール、特にフェニ
    ルまたはナフチル(これらの基は場合によってはハロゲ
    ン(塩素または臭素)により置換されていてもよい)で
    ある請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】 RがAr(C2〜C6)アルキル(アルキル
    基中の1個または2個のCH2基はN、OまたはSから
    選択された異種原子により置換されておりそしてArは
    フェニルである)である請求項1記載の化合物。
  6. 【請求項6】 Rがシクロアルキル−またはシクロアル
    ケニル(C0〜C6)アルキル、特に(C5〜C6)シクロアル
    キル−または−アルケニル(C0〜C3)アルキルでありそ
    して環がアルキル、特に(C1〜C4)アルキルにより置換
    されている請求項1記載の化合物。
  7. 【請求項7】 Rがシクロアルキル−またはシクロアル
    ケニル(C0〜C6)アルキルである場合に、化合物が軸的
    に対称である請求項1または6記載の化合物。
  8. 【請求項8】 基Rが両方の置換分に対して同一である
    請求項1〜7の何れかの項記載の化合物。
  9. 【請求項9】 A(2,4または2,5)の置換パターン
    が同一である請求項8記載の化合物。
  10. 【請求項10】 式II 【化3】 の化合物を適当な有機溶剤中においてNaN3およびN
    4Clと反応させそして次に、必要に応じて置換反応
    により必要な置換分を導入することからなる請求項1〜
    9記載の化合物の製法。
  11. 【請求項11】 プロリンヒドロキシラーゼおよびリシ
    ンヒドロキシラーゼを阻害する請求項1記載の化合物。
  12. 【請求項12】 線維抑制剤および免疫抑制剤として使
    用する請求項1〜10の何れかの項記載の化合物。
  13. 【請求項13】 コラーゲンおよびコラーゲン様物質の
    生合成およびClqの生合成の疾患の治療に使用される
    請求項1記載の化合物および(または)その生理学的に
    許容し得る塩を含有する薬学的組成物。
  14. 【請求項14】 薬学的組成物中に、請求項1記載の式
    Iの化合物および(または)この化合物の生理学的に許
    容し得る塩を混入することからなるコラーゲンおよびコ
    ラーゲン様物質の生合成およびClqの生合成に影響を
    与える薬学的組成物の製法。
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