JPH0558242B2 - - Google Patents

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JPH0558242B2
JPH0558242B2 JP6401984A JP6401984A JPH0558242B2 JP H0558242 B2 JPH0558242 B2 JP H0558242B2 JP 6401984 A JP6401984 A JP 6401984A JP 6401984 A JP6401984 A JP 6401984A JP H0558242 B2 JPH0558242 B2 JP H0558242B2
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JP
Japan
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batio
powder
glass frit
thick film
based semiconductor
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JP6401984A
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English (en)
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JPS60206103A (ja
Inventor
Keiichi Noi
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は機器の保温、加熱などに用いられる面
状発熱体のなかで、ガラスフリツトを必要としな
い厚膜型正特性半導体素子の製造方法に関するも
のである。
従来例の構成とその問題点 BaTiO3系半導体からなる素子は所定温度以上
に急激に抵抗値が増大するスイツチング特性及び
スイツチング後の自己発熱特性を有し、昇温特性
が速く自己温度制御機能を有し、外部の制御回路
を必要としないため広く利用されている。
従来の正特性サーミスタ発熱体はBaTiO3系半
導体粉末を加圧成形した後、焼成して得ていた
が、実用可能な厚膜状の正特性サーミスタ発熱体
を得ることは困難であるとされていた。
従来、BaTiO3系半導体を膜状に加工する方法
としては、次のようなものが知られている。
デイスク形に成形した後、焼成したものを薄
片に研磨する。
真空蒸着法により基板上に薄膜を形成する。
BaTiO3系半導体粉末に導電性の添加剤とガ
ラスフリツトを加えてペースト状とし、基板上
にスクリーン印刷した後、焼成する。
しかし、前記の方法ではBaTiO3系半導体の
結晶粒子径が大きくもろいため、膜状にまで研磨
することは甚だ困難である。また、前記の方法
では操作が面倒であり、発熱体に適した大電力を
得ることがむつかしい。さらに、前記の方法で
は面積抵抗が高くなり易く制御が困難であり、発
熱体には適さず、またあらかじめガラスフリツト
を調合、焼成しておかなければならず、面倒であ
ると共にガラスフリツトの材質によつては
BaTiO3系半導体の持つスイツチング特性及び自
己発熱特性を劣化させる。そして、ガラスフリツ
トを加えることによりBaTiO3系半導体とガラス
フリツトの耐熱性、熱膨張係数の差から熱衝撃に
弱く、熱伝導が妨げられる。さらに、導電性の添
加剤とガラスフリツトを均一に混合することは困
難であり、特性にばらつきを生じる原因の一つと
なつている。
発明の目的 そこで本発明では前記従来記述の欠点であつた
製造上の繁雑さを解決し、ガラスフリツトを用い
ずに厚膜状にすることにより熱衝撃性、熱伝導性
に優れ、均一な特性を持つ厚膜型正特性半導体素
子を容易に製造できる方法を提供することを目的
としている。
発明の構成 本発明の厚膜型正特性半導体素子の製造方法
は、BaTiO3系半導体粉末にW3Si,W5Si3のうち
少なくとも一種類の粉末を1.0〜60.0重量%加え、
ペースト状にした混合物を基板上に塗布して厚膜
状とした後焼成することにより厚膜型正特性半導
体素子を得ようとするものである。
従来の導電性添加剤とガラスフリツトを用いる
方法ではBaTiO3系半導体粉末同志の電気的接続
のために導電性添加剤が必要であり、BaTiO3
粉末同志を物理的に接続するのにガラスフリツト
が必要であつた。
しかし、本発明によれば導電性添加剤とガラス
フリツトの両方の役割をはたすものとしてW3Si,
W5Si3のうち少なくとも一種類を用いたところに
特徴を有している。
これらのW3Si,W5Si3は常温では導体であり、
1000〜1100℃以上の温度になると一部分が分解し
て粒子表面にSiO2が析出するが、粒子内部は元
のままで表面のSiO2膜により分解が阻止される。
従つて、BaTiO3系半導体粉末と、W3Si,W5Si3
粉末を混合して焼成すると、W3Si,W5Si3の表
面に析出するSiO2がガラスフリツトと同じ役割
をし、粒子内部が導電性添加剤の役割をするた
め、W3Si,W5Si3を添加するだけでガラスフリ
ツトを必要としない厚膜型正特性半導体素子が得
られる。
また、導電性金属を添加することにより熱伝導
性が悪いガラスフリツトに比べ熱伝導性が良くな
り、熱衝撃性も向上する。
実施例の説明 以下に本発明の実施例をあげて第1図と共に具
体的に説明する。
実施例 1 BaTiO3に1.0モル%のNb2O5を加えて1300℃で
焼成した後、粉砕してBaTiO3系半導体粉末を得
る。前記BaTiO3系半導体粉末に全重量に対して
9.0重量%のW3Si粉末を加え均一に混合し、さら
にα−テルピネオールを加えてペースト状混合物
1を作る。
一方、Al2O3などからなる基板2上にあらかじ
め一対のAgなどの導電性物質からなる電極3,
4を設けておき、前記電極3,4上にその電極
3,4の一部が残るように前記ペースト状混合物
1をスクリーン印刷などにより塗布し、室温から
10℃/minの昇温速度で1350℃まで昇温し、1時
間保持した後、炉内放冷する。このようにして厚
膜型正特性半導体素子を得た。
実施例 2 実施例1と同様にしてBaTiO3に3.0モル%の
La2O3を加え1250℃で焼成した後、粉砕して
BaTiO3系半導体粉末を得る。前記BaTiO3系半
導体粉末に全重量に対して29.5重量%のW5Si3
末を加え均一に混合し、さらにα−テルピネオー
ルを加えてペースト状混合物1にする。ついで、
実施例1と同様に前記基板2上にあらかじめ前記
電極3,4を設けておき、前記電極3,4の一部
が残るように前記ペースト状混合物1をスクリー
ン印刷などにより塗布し、室温から10℃/minの
昇温速度で1300℃まで昇温し、30分間保持した
後、炉内放冷する。このようにして厚膜型半導体
素子を得た。
こうして得た厚膜型半導体素子の室温での面積
抵抗は実施例1の場合4.9KΩ/cm2であり、実施例
2の場合0.2KΩ/cm2であり、各々の温度と抵抗値
の関係は第2図に示した通りであつた。第2図で
Aは実施例1により得られた素子の特性、Bは実
施例2の場合の特性である。
ここで、W3Si,W5Si3粉末を同時に加えた場
合にも前記実施例と同等の効果を得ることができ
た。
発明の効果 以上のように本発明の製造方法によれば、粉末
が従来の導電性添加剤とガラスフリツトの両方の
役割をはたし、電気的接続、物理的接続に十分な
効果があり、ガラスフリツトなしで厚膜状正特性
半導体素子が得られることとなる。
また、ガラスフリツトという熱伝導の悪いもの
にかわつて熱伝導のよい導電性金属のW3Si,W5
Si3を用いることにより、熱伝導が良くなり熱衝
撃性も向上する。さらに、スクリーン印刷などに
より製造できることから作業が容易で量産が可能
である。
なお、本発明においてBaTiO3系半導体粉末と
してはBaTiO3に各種の添加剤を加えて半導体化
したものであればなんでもよい。また、W3Siお
よび/またはW5Si3粉末の添加量を全重量に対し
て1〜60重量%と規定したのは、1重量%未満で
は面積抵抗が大きくなりすぎ発熱体に不適当であ
り、BaTiO3粉末同志の物理的固定もできなく、
一方60重量%を越えると面積抵抗が小さくなりす
ぎ、自己制御特性(PTC特性)が小さくなり発
熱体に不適当になるためである。さらに、
BaTiO3系半導体粉末とW3Si,W5Si3粉末をペー
スト状にするのに有機溶剤(実施例ではα−テル
ピネオール)を用いたが、ペースト状にできるも
のであればなんでもよい。
以上述べたように本発明によれば、ガラスフリ
ツトを必要としない厚膜型正特性半導体素子が容
易に製造でき、その実用上の効果は大きいもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法により得られる厚膜型正特
性半導体素子を示す一部切欠斜視図、第2図は本
発明の実施例による素子の温度と抵抗値の関係を
示す図である。 1……ペースト状混合物、2……基板、3,4
……電極。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 BaTiO3系半導体粉末にW3Si,W5Si3のうち
    少なくとも一種類の粉末を1.0〜60.0重量%加え、
    ペースト状にした混合物を基板上に塗布して厚膜
    状とした後、焼成することを特徴とする厚膜型正
    特性半導体素子の製造方法。
JP6401984A 1984-03-30 1984-03-30 厚膜型正特性半導体素子の製造方法 Granted JPS60206103A (ja)

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JPS60206103A JPS60206103A (ja) 1985-10-17
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