JPH0558095U - 木製浴槽 - Google Patents

木製浴槽

Info

Publication number
JPH0558095U
JPH0558095U JP510292U JP510292U JPH0558095U JP H0558095 U JPH0558095 U JP H0558095U JP 510292 U JP510292 U JP 510292U JP 510292 U JP510292 U JP 510292U JP H0558095 U JPH0558095 U JP H0558095U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plates
plate
sides
holes
bonded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP510292U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH076863Y2 (ja
Inventor
利幸 田島
Original Assignee
田島産業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 田島産業株式会社 filed Critical 田島産業株式会社
Priority to JP510292U priority Critical patent/JPH076863Y2/ja
Publication of JPH0558095U publication Critical patent/JPH0558095U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH076863Y2 publication Critical patent/JPH076863Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】木曽ひのき、まき等の木材を有効に使用し、耐
久力が有つて外観が良く、且つ作業現場でも容易正確に
組立てができ、取扱い易くて製造コストを安くする。 【構成】節がある多数の厚板をクロス式の複数層にして
芯材に使用し、無垢の無節薄板を表面材として両表面部
に使用し、それらを耐水接着剤により接着して一つの板
盤を作製し、その板盤を前後の板1、両側の側板2およ
び底板3に使用し、上記前後の板および両側の側板の板
盤の上下に桟木17,19を取付け、その前後の板、両
側の側板および底板を箱状に組合せて耐水接着剤により
接着すると共に、該前後の板、両側の側板および底板を
それらの通孔に挿通するボルト16,25・ナツト2
5,27により締付けて木製浴槽を構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、木を有効に使用し、美麗で伸び縮みしない上に、作業現場でも容易 正確に組立てができる木製浴槽に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の木製浴槽は、木曽ひのき、まき等の天然木、自然木の無垢の無 節の良材を使用し、その一枚厚板を箱状に組合せ釘打ち等により固着して構成し ている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
木曽ひのき、まき等の天然木、自然木の良材が大変減少して高価である上に、 無垢の無節厚板だけを集めることは大変であるため、無垢で無節の一枚厚板によ る木製浴槽はだんだん出来ないようになつた。
【0004】 一枚厚板を組立てて構成した木製浴槽においては、その厚板が湿つたり乾いた りすることにより板の伸び縮みが出てそのために水もれの心配がある。
【0005】 木製浴槽の場合、工場生産で完成した浴槽を作ると、運搬および搬入が困難で ある。特に、大型の浴槽においては、その弊害が大なる点である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、木曽ひのき、まき等の木材を有効に使用し、耐久力が有つて外観が 良く、且つ作業現場でも容易正確に組立てができて製造コストを安くするために 、節がある多数の厚板をクロス式の複数層にして芯材に使用し、無垢の無節薄板 を表面材として両表面部に使用し、それらを耐水接着剤により接着して一つの板 盤を作製し、その板盤を前後の板、両側の側板および底板に使用し、上記前後の 板および両側の側板の板盤の上下に桟木を取付け、その前後の板、両側の側板お よび底板を箱状に組合せて耐水接着剤により接着すると共に、該前後の板、両側 の側板および底板をそれらの通孔に挿着するボルト・ナツトにより締付けて木製 浴槽を構成し、木材の有効利用、水もれ防止および作業現場での組立てが容易の 目的を、多数の板をクロス式の複数層に耐水接着剤により接着した板盤を使用し 、複数枚の上記板盤を箱状に組合せてそれらを耐水接着剤により接着すると共に ボルト・ナツトにより締付けることにより実現した。
【0007】 図面は、本考案の一実施例を示し、その構成を図面について説明すれば、(a )は木製浴槽の前後の板(1)の板盤(a1)、両側の側板(2)の板盤(a2 )、底板(3)の板盤(a3)に使用する板盤で、図3に示すように節がある例 えば8mm〜12mm厚さの数枚の厚板(4)を、中央においては板の毛細管を 横方向に向け並列して耐水接着剤により接着し、その上下においては板の毛細管 を縦方向に向け並列して耐水接着剤により接着し、上記三枚の板体を重ねて耐水 接着剤により接着し三層でクロス式の一体の芯材(5)を形成し、その芯材(5 )の両表面部に無垢の例えば5mm〜8mm厚さの数枚の無節薄板(6)を板の 毛細管を横方向に向けて並列し耐水接着剤により接着して成る。
【0008】 前後の板(1)は、図5に示すように板盤(a1)の上端外側には該板盤(a 1)の上方に至るカバー兼用上方桟木(7)を、下端外側には上下方向の数個の 通孔(8)を適当間隔に並設した下方桟木(9)をそれぞれ両側へ突出させて耐 水接着剤により接着し、その上下の桟木(7)、(9)の両側部には該桟木(7 )または(9)から板盤(a1)にわたる数個づつの通孔(10)を、板盤(a 1)の両側部には数個の通孔(11)をそれぞれ適当間隔に並設し、上下の桟木 (7)、(9)の対向面の外側部に横溝(12)、(13)を対設し、その下方 桟木(9)の上方両側部には横溝(13)に至る通孔(14)を穿設して成る。
【0009】 両側の側板(2)は、その板盤(a2)には図4に示すように芯材(5)の中 央層の上部および下部に横方向の数個づつの溝孔(15)を並設して該溝孔(1 5)に胴通しボルト(16)を前後へ突出させて挿通する。そして、図6に示す ようにその板盤(a2)の上端外側には該板盤(a2)の上方に至るカバー兼用 上方桟木(17)を、下端外側には上下方向の数個の通孔(18)を適当間隔に 並設した下方横桟(19)をそれぞれ耐水接着剤により接着し、その上下の桟木 (17)、(19)の対向面の外側部に横溝(20)、(21)を対設して成る 。
【0010】 底板(3)は、その板盤(a3)の外周部に多数の通孔(22)、(23)を 外内の二列状になして適当間隔に並設し、該板盤(a3)の下面に数個の受桟( 24)を適当間隔に並列し耐水接着剤により接着して成る。
【0011】 (25)はナツト、(26)はボルト、(27)はナツト、(28)、(29 )は木ねじ、(30)は化粧板、(31)は木ねじである。
【0012】 木製浴槽の組立ては、先ず、両側の側板(2)の両端面に耐水接着剤を塗布し 、図1に示すように側板(2)の胴通しボルト(16)の前後突出部をそれぞれ 前後の板(1)の通孔(10)に挿通してその前後の板(1)と両側の側板(2 )を接合した後、胴通しボルト(16)の突出ねじにナツト(25)を螺着して その胴通しボルト(16)とナツト(25)により前後の板(1)と両側の側板 (2)を締付け固定し、その後、前後より木ねじ(28)を板(1)の通孔(1 1)に挿通し側板(2)の板盤(a2)にねじ込んで浴槽の胴体を組立てる。
【0013】 次いで、上記浴槽の胴体の下面に耐水接着剤を塗布して図1に示すようにその 胴体を底板(3)上に載置した後、ボルト(26)を底板(3)の通孔(22) と前後の板(1)の通孔(8)または両側の側板(2)の通孔(18)とに挿通 し該ボルト(26)の突出ねじにナツト(27)を螺着してそのボルト(26) とナツト(27)により底板(3)と前後の板(1)および両側の側板(2)を 締付け固定し、その後、下方より木ねじ(29)を底板(3)の通孔(23)に 挿通し前後の板(1)の板盤(a1)または両側の側板(2)の板盤(a2)に ねじ込んで浴槽を組立てる。
【0014】 その後、前板(1)の横溝(12)、(13)間に化粧板(30)を建具式に 挿着した後、木ねじ(31)を前板(1)の通孔(14)に挿通して化粧板(3 0)にねじ込みその化粧板(30)を固定して浴槽の組立てを完了する。
【0015】 厚板(4)による芯材(5)の構成は、上記三層に代えて四層、五層等の適当 層にしてもよい。
【0016】 本考案は、木製水槽等にも実施することができる。
【0017】
【考案の効果】
本考案の木製浴槽は、下記のような利点がある。
【0018】 (1)木材の節がある部分は芯に使用して両表面部に無垢の無節薄板を使用す るから、木材を有効に使用して外観が良い上に、工場で安価に多量生産できる。
【0019】 (2)数枚の厚板を並列して耐水接着剤により接着し、複数枚の上記板体をそ れらの毛細管の方向が交互に縦横のクロス式に重ね耐水接着剤により接着して複 数層の芯材を形成し、その芯材の両表面部に薄板を耐水接着剤により接着して構 成した板盤を組立てたものであるから、浴槽の品質が良くて耐久力が大である。
【0020】 (3)板盤の表面に直接湯が当るけれども、その板盤の表面部は薄板を耐水接 着剤により接着したものであるから、耐水接着剤の層により水分が芯材に至るの を防止されて給湯により濡れるのは板盤表面部の薄板だけである。従つて、その 板盤の濡れる部分が薄板のために、板が給湯により濡れて伸びたり、また排水に より乾いて縮む力等が弱く、且つ、その薄板の芯材への耐水接着剤による接着の 力で薄板の上記伸び縮みが充分に止められて板盤は伸び縮みしない上に、排水し たときには板内の水分の蒸発が早いから、浴槽に狂いを生じなくて水もれの心配 が無い。
【0021】 (4)前後の板および両側の側板の上下に桟木を設け、各板の接合面に耐水接 着剤を塗布して前後の板と両側の側板とをその側板内に挿通した胴通しボルトと ナツトにより締付け、底板と上記前後の板および両側の側板の下方桟木とをそれ らの通孔に挿通するボルト・ナツトにより締付けて浴槽を組立てるから、部品を 作業現場に搬入し作業現場において組立てることができ、運搬および取扱い上便 利であり、特に大型の浴槽においてはその利点が大である。
【0022】 (5)組立てが簡単で、作業現場において誰でも容易正確に組立てることがで きて実用上有益である。
【0023】 (6)組立てが頑強である。
【0024】 (7)木の切り口が湯に直接当らないから、木の切り口よりのしみが無くて木 材の変色が出難い。
【0025】 (8)浴槽の上縁部はカバーによつて外観が良い。
【0026】 (9)構造が簡単で、容易安価に製作できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る木製浴槽の斜面図で、
一部を切欠して示す。
【図2】同上正面図である。
【図3】その木製浴槽に使用する板盤の一部の斜面図で
ある。
【図4】同上木製浴槽の側板の拡大正断面図である。
【図5】前板の斜面図である。
【図6】側板の斜面図である。
【図7】底板の斜面図である。
【符号の説明】
a 板盤 1 前後の板 2 側板 3 底板 4 厚板 5 芯材 6 無節薄板 7 カバー兼用上方桟木 8 通孔 9 下方桟木 10 通孔 11 通孔 12 横溝 13 横溝 14 通孔 15 溝孔 16 胴通しボルト 17 カバー兼用上方桟木 18 通孔 19 下方桟木 20 横溝 21 横溝 22 通孔 23 通孔 24 受桟 25 ナツト 26 ボルト 27 ナツト 28 木ねじ 29 木ねじ 30 化粧板 31 木ねじ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 節がある数枚の厚板を並列して耐水接着
    剤により接着し、複数枚の上記板体をそれらの毛細管の
    方向が交互に縦横のクロス式に重ね耐水接着剤により接
    着して複数層の芯材を形成し、該芯材の両表面部に数枚
    の無垢の無節薄板を並列し耐水接着剤により接着して板
    盤を構成し、その板盤を前後の板、両側の側板および底
    板に使用し、上記前後の板および両側の側板の板盤の上
    端外側にはその板盤の上方に至るカバー兼用上方桟木
    を、下端外側には上下方向の数個の通孔を適当間隔に並
    設した下方桟木をそれぞれ耐水接着剤により接着すると
    共に、その前後の板の上下の桟木部の両側部に前後方向
    の通孔を穿ち、両側の側板の板盤の中央層の上下部には
    横方向の溝孔を並設して該溝孔内に胴通しボルトを前後
    に突出させて挿通し、上記底板にはその外周部に数個の
    通孔を適当間隔に並設し、上記前後の板、上記両側の側
    板および上記底板を箱状に組合せて耐水接着剤により接
    着すると共に、その両側の側板の胴通しボルトの前後突
    出部をそれぞれ前後の板の通孔に挿通して該ボルトの突
    出ねじにナツトを螺着し、底板の通孔と上記前後の板お
    よび上記両側の側板の下方桟木の通孔とにボルトを挿通
    し該ボルトの突出ねじにナツトを螺着してなる木製浴
    槽。
JP510292U 1992-01-13 1992-01-13 木製浴槽 Expired - Lifetime JPH076863Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP510292U JPH076863Y2 (ja) 1992-01-13 1992-01-13 木製浴槽

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP510292U JPH076863Y2 (ja) 1992-01-13 1992-01-13 木製浴槽

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0558095U true JPH0558095U (ja) 1993-08-03
JPH076863Y2 JPH076863Y2 (ja) 1995-02-22

Family

ID=11602010

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP510292U Expired - Lifetime JPH076863Y2 (ja) 1992-01-13 1992-01-13 木製浴槽

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH076863Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH076863Y2 (ja) 1995-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3849963A (en) Beam construction
JPH076863Y2 (ja) 木製浴槽
JPH063187U (ja) 木製浴槽
JPH0336406U (ja)
JP3024107U (ja) 単板積層材集成材
JPH0228018Y2 (ja)
JPH0657852A (ja) 耐力壁形成用木質ブロック並びに同ブロックの補足用面材及び同ブロックを利用した建家構築方法
JP3007599B2 (ja) 木製グレーチング
JPH076862Y2 (ja) 木タイル貼り浴槽
JPS636334Y2 (ja)
JPH0560836U (ja) 建築用木製積層板材
JPS637621Y2 (ja)
JP2515549Y2 (ja) 耐水接着剤だけで取付ける浴場用木タイル
JPH0728494U (ja) プラスチツク等の浴槽躯体使用の木製浴槽
JPH0310280Y2 (ja)
JPS6126014Y2 (ja)
JPH064787Y2 (ja) 木製浴槽
JP2004183405A (ja) 建築用パネル及びそれを用いた床構造
JPH0561313U (ja) 木製積層角材
JP2553387Y2 (ja) 家屋の壁構造
JPS6223948Y2 (ja)
JP2542464Y2 (ja) 締付具付き集成材
JPS5850966Y2 (ja) 針葉樹単板利用の単板積層板
JPH0223369Y2 (ja)
JPS5845377Y2 (ja) 建築用木質構造材

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term